2021年10月21日木曜日

本日のCD Bird Symbols & Bird Is Free Charlie Parker

 

 1940年代初頭から、モダン・ジャズの原型となるいわゆるビバップスタイルの創成に、ディジー・ガレスピーと共に携わった巨匠 Charlie Parker (チャーリー・パーカー)。バードともヤードバードとも呼ばれ、自身も Yardbird Suite、Bird Feathers 曲を発表している。影響はロックバンドの、ヤードバーズ Yardbirds にまで及び、ニューヨーク市マンハッタンにあった往年の名ジャズクラブのバードランド (Birdland)もパーカーに由来、ジャズ界ではジョージ・シアリングの Lullaby of Birdland (バードランドの子守唄)、ウェザー・リポートの Birdland といった名曲も生まれています。
 本アルバムには、そんなパーカーの Bird Symbols、Bird Is Free の2枚のアルバムが収録されています。1961年にチャーリー・パーカーの3番目の妻で法定相続人だったドリス・パーカーと、レコードの再発(リパック)シリーズで知られる Pickwick Records のプロデューサーだったオーブリー・メイヒューが組み立ち上げられたレコード・レーベルのチャーリー・パーカー・レーベルの作品とのこと。
 この録音は1~12曲目までは1947年の録音で、13~21曲目までは1952年の録音、一般に1945年から48年がパーカーの絶頂と言われていますが、52年の録音も私にはスリリングなアドリブが展開される素晴らしい録音であると思います。わたくしはサックス吹きではないので今のところパーカーに傾倒しているわけではありませんが、スルスルと泉のように湧き出てくるアドリブはまるで楽譜が置いてあるかのように力強く鮮明です。Bird Symbols については録音も普通に心地よくマイルスがペットを吹いているのかと興味深く聴けます。ピアノがドードマーマローサ のピアノも力強く頼もしいのに対しエロールガーナーでエレガントに、デュークジョーダンでしっとりと聴かせてくれます。しかし Bird Is Free に変わるとモノラルのカセットデッキを客席において録音したような音質は非常に悪いのが残念です。

alto sax : Charlie Parker
trumpet : Miles Davis
tenor sax : Lucky Thompson
guitar : Arv Garrison
piano : Dodo Marmarosa
bass : Vic McMillan
drums : Roy Porter
recorded 1946 March 28

1. Moose The Moosche
2.  Yardbird Suite
3. Ornithology
4. A Night In Tunisia

alto sax : Charlie Parker
piano : Erroll Garner
bass : Red Callender
drums : Harold Doc West
recorded 1947 February 28

5. Bird's Nest
6. Cool Blues

alto sax : Charlie Parker
trumpet : Miles Davis
tenor sax : Lucky Thompson
piano : Duke Jordan
bass : Tommy Potter
drums : Max Roach
recorded 1947 November 4

7. Bird Of Paradise
8. Embraceable Yo
9. My Old Flame
10. Scrapple From The Apple
11. Out Of Nowhere
12. Don't Blame Me

alto sax : Charlie Parker
bass : Teddy Kotick
guitar : Mundell Lowe
piano : Walter Bishop
drums : Max Roach
recorded 1952 September 26

13. Rocker
14. Sly Mongoose
15. Moose The Mooche
16. Star Eyes
17. This Time The Dream's On Me
18. Cool Blues
19. My Little Suede Shoes
20. Lester Leaps In
21. Laura





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