2026年9月30日水曜日

The Oscar Peterson Trio / Walking The Line

 
 1970年 カナダ出身の Oscar Peterson 45歳の時の作品で、絶好調に華麗に弾きまくっています。バラード作品多めなんですが、強烈なスイングしてスポーツのようでもあり、演奏者の興奮も伝わります。端正さと勢いが同居していて、ピアノ・トリオの魅力をまっすぐ味わえます。録音は1970年11月10-13日の4日間で ベースは Sam Jones の後釜で、当時無名の若干26歳の Jiri "George" Mraz が担当、ドラムは Ray Price ですが、他のセッション録音は無いようなので残念。


I Love You 華やかな入り方が分かりやすく、速いフレーズの流れが自然で、アルバム全体の勢いをつくっています。Peterson はこの曲を以前にも何度か録音していますが、ここでは攻撃的なアプローチです。
Rock Of Ages ゴスペル色のある意外性あり。熱量の高い演奏と Jiri Mrazの歌うようなソロが印象的。
Once Upon a Summertime 一気に空気が変わって、抒情性が前に出てきて、Peterson の繊細な和声づけと、Mrazの音色の美しさがでてきています。
Just Friends / Teach Me Tonight 派手さよりもスイングの気持ちよさが残り「歌えるテーマをどう弾き崩すか」が楽しい作品になっています。
The Windmills of Your Mind 細かな16分音符の流れが印象的で、ピーターソンの機敏さが聴きどころ。メロディを崩しすぎずに、内側の推進力で引っ張る感じ。
I Didn't Know What Time It Was メランコリックで深い余韻があります。Ray Price はこの曲では控えめに支え、バラード寄りの表情をきれいに形作っています。
All of You 締めるにふさわしい、ミディアムテンポのスイング感が魅力。「振れすぎない安定感」と「活きのよさ」が同居しています。


 「I Love You」と「Just Friends」のスリリングなプレーに圧倒され、「Rock Of Ages」「The Windmills Of Your Mind」の意外性、「Once Upon A Summertime」「I Didn't Know What Time It Was」のバラードまで静から動と変幻自在。録音やミキシングも良く臨場感あり各楽器の良さを引き出している録音も良しで、名盤は誰がいつ聴いても名盤🎶🎹

piano : Oscar Peterson
bass : Jiri Mraz
drums : Ray Price

producer : Hans Georg Brunner-Schwer
recorded in Villingen, Nov. 10th - 13th 1970

1. I Love You / Cole Porter
2. Rock Of Ages / Jack Fascinato, Tennessee Ernie Ford
3. Once Upon A Summertime / Eddie Barclay, Michel Legrand, Eddy Marnay, Johnny Mercer
4. Just Friends / John Klenner, Sam M. Lewis
5. Teach Me Tonight / Sammy Cahn, Gene DePaul
6. The Windmills Of Your Mind / Alan Bergman, Marilyn Bergman, Michel Legrand
7. I Didn't Know What Time It Was / Lorenz Hart, Richard Rodgers
8. All Of You / Cole Porter








定年退職して延長をしないことにしたので、音楽以外のことをしばらく「ノージョブ定年 NoJobTeinen」と言う別ブログに書いてみることにしました。


  

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