スピードピッキングの発案者である Frank Gambale (フランク・ギャンバレ) のギターは別次元。この奏法はヘビメタ系ギタリストに普及してからスウィープ・ピッキングとしてキラキラのフレーズを全世界に提供しています。発明者普及者のフランクギャンバレは、ものすごい正確さで様々なフレーズを繰り出していますが、私この奏法には無縁。ギャンバレを知ったのは Chick Corea Elektric Band (チック・コリア・エレクトリック・バンド)の 1986年 Light Years です。このアルバムはポップ色が強いのでギャンバレのギターは控え目でした。
しかしこの作品はソロの通算6作品目の1993年発売のスタジオアルバムで、ロック・リフやペンタトニックとスウィープ・ピッキングを駆使したロック・フュージョン・スタイルのギターでロック・ファンに十分通用する作品です。楽曲は全曲インストで難解なフレーズよりも耳に残るフレーズで非常にわかりやすい。
楽曲としては、ポップで軽めのフュージョンぽいタイトル曲 The Great Explorers、ロック丸出しの Frankly Speaking、伸びやかなギターを聴かせてくれる She Knows Me Well 、頭から弾きまくり具合でリフが気持ちいい Thunder Currentなどがロック魂には共感してもらえるのではないでしょうか。フュージョン・ファンにはアコースティック・ギターが美しい Dawn Over The Nullarbor なんてのも用意してあります。
guitar, electric sitar, synthesizer, drums, bass: Frank Gambale
keyboard, hammond organ , synthesizer , piano : Freddie Ravel
hammond organ : Tom Coster
bass : Stuart Hamm
drums : Jonathan Mover
1. Frankly Speaking
2. The Final Frontier
3. The Jaguar
4. The Great Explorers
5. Duet Tuet
6. She Knows Me Well
7. Thunder Current
8. Pathfinder
9. Dawn Over The Nullarbor
10. Cruising Altitude
11. Naughty Business