発掘音源のほうが多いジャコで、お馴染みResonanceからの発売
Word Of Mouth Big Band の1982年6月27日NY、
クール・ジャズ・フェスティヴァルの演奏14曲を全て収録しています
チビチビ小出しで発売して被った曲を含めて購入させて金儲けではなく
最初から全てをCD化するところはGood!と評価したい
音源は米国の公共ラジオ局NPR(National Public Radio)で、
「Jazz Alive」という番組のために収録されたものです
実際には番組で放送されなかったものも含めての完全版だとのこと
24 チャンネル録音であるのでハイクオリティな状態の録音でクリア
更にジャコの状態も良く音の粒立ちが良く
お遊びの入れ方などもセンス良く、これがジャコだなと
この日の演奏が日の目を見たのは嬉しい限り
大編成のビッグバンドでダイナミズムを生みながら
参加ミュージシャンの個性を引き出し、
各楽器の単独ソロのタイムも贅沢に使ったステージ構成
まさにジャコは、これをやりたかったんだ
特にはDonna Lee の導入部分のチューバは非凡です
他の楽器を入れずにあえてソロにするところに
参加ミュージシャンへの気遣いなども感じますよね
最後の全員ユニゾンも圧巻
シールマンスのハーモニカも、相変わらずいつものように
バンドにノスタルジックな味付けをする良い調味料ですが
このアルバムの中では調味料より大事な役割を果たしています
トゥーツとジャコのデュオ「Sophisticated Lady」は心温まる名演
中でもシールマンスとスチールパンのオセロ・モリノーをフィーチャーした
「Bluesette」はキュンときます
オセロ・モリノーは「I Shot the Sheriff」でメインにはなりますが
この編成ではスチールパンは裏方気味の使いかたです
会場の拍手や歓声もからもお客さんも大満足のライブなのは間違いありません
この音源の存在を知ったプロデューサーは、2011年から5年かけて作品化したとのこと
どれだけにブックレットもかなりの分厚さで読み応え十分
未発表写真や、証言の数々を掲載していますので、
どこかでじっくり読みます(相当時間かかりそうです)
bass, vocals : Jaco Pastorius
tenor sax, sopranosax, bass clarinet : Bob Mintzer
trumpet : Randy Brecke
steel drums : Othello Molineaux
percussion : Don Alias
drums : Peter Erskine
alto sax : Bob Stein
tenor sax : Lou Marini, Frank Wess
bariton sax : Howard Johnson, Randy Emerick
trumpet : Alan Rubin, Lou Soloff, Jon Faddis, Ron Tooley, Kenny Faulk
trombone : David Taylor, Jim Pugh, Wayne Andre
french horn : John Clark, Peter Gordon
tuba : David Bargeron
Special Guest
harmonica : Toots Thielemans
/ Sophisticated Lady, Three Views of a Secret, Liberty City and Fannie Mae
【Disc 1】
1. Invitation
2. Soul Intro/The Chicken
3. Donna Lee
4. Three Views to a Secret
5. Liberty City
6. Sophisticated Lady
7. Bluesette
【Disc 2】
1. I Shot the Sheriff
2. Okonkolé y Trompa
3. Reza/Giant Steps (Medley)
4. Mr. Fonebone
5. Bass and Drum Improvisation
6. Twins
7. Fannie Mae
Invitation
Donna Lee
Bluesette