歌舞伎町にある「美食亭グストー」を訪れた大学生の一条刀馬が、料理長・荒神羊一にはめられて地下の特別室「怪食亭グストー」で下働きをする。1階は美食を提供する美食亭、地下は怪奇食堂で、食事にトラウマを持つ人にしか料理を提供しない。なかなかオカルト小説のような出だしでした。
料理のオーダーは普通に食べたいだけではだめ。真珠を作る牡蠣に、昭和の美食家が書き遺した幻の熟成肉、思い出の味通りのすっぽんのスープと、怪奇小説を思わせる文体が昭和の雰囲気であります。
またホラーじみた展開だったのがヒューマンドラマっぽくなったり、悪魔っぽい雰囲気がした料理長も最後は人間ポイいい人だったのは、意外性はあるけど。。
読後に何かを感じるというよりは面白がって読む本でした。
蚊の目玉ののスープが人間の目に良いってくだりは他にどこかの小説で読んだような気もするが気のせいかな。
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