2021年4月27日火曜日

本日のCD Jim Hall ♪ Concierto


 邦題はアランフェス協奏曲で、CTIレーベルの全作品中最大セールスだったとかで、1975年発表のヒット作(らしい)。セクステット編成でポール・デスモンド、チェット・ベイカー、ロン・カーター、スティーブ・ガッド、ローランド・ハナが名を連ねています。
 なるほど、出だしのYou'd Be ・・からロン・カーターのブ~ンというベースと少し早めのテンポはアーバンな雰囲気ですが大人の色気のようなものがあって洗練された雰囲気でかっこいい。最後の大作の「Concierto De Aranjuez」よりも好みかもしれないです。以降チェット・ベイカーとポール・デスモンドはくすんだ音で攻めてきますし、 スティーブ・ガッドは少し重めのチューニングのドラムで、最後のConcierto De Aranjuez「アランフェス協奏曲」までの序章のように演奏されていきます。
 そして最後の「アランフェス協奏曲」は19:22の大作。スペインのホアキンロドリーゴの作曲でチックコリア「スペイン」の出だしにも良く使われています。チックコリアでは激しい曲の前の静けさに使われているのですが、この録音はあくまでも優しいアプローチ。曲のイメージが変わる途中からスティーブガットが参加しイージー・リスニングのようになり中だるみ気味のような気もしますが、このタイプの楽曲をこの演奏形態でやると安っぽくなりがちなのに最後までゆったりと聞かせてくれるのは確かに素晴らしい。ジャズ喫茶なんかで珈琲を飲みながら本でも読むには聴きやすくて良いのかもしれないです。

guitar : Jim Hall
alto sax : Paul Desmond
bass : Ron Carter
drums : Steve Gado
trumpet : Chet Baker
piano : Roland Hanna

1. You'd Be So Nice Yo Come Home To
2. Two's Blues
3. The Answer Is Yes
4. Concierto De Aranjuez





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