Jazz であれば、セロニアス・モンク、キース・ジャレット、バド・パウエル、エロール・ガーナー、オスカー・ピーターソンなど。日本人ピアニストでも菊池雅章は有名で、守安祥太郎なんて方もいらっしゃいます。唸り方は人それぞれ個性豊かです。ラテンだとエディー・パルミエリ がいらっしゃいます。クラシック・ピアノなんてピアノ以外の音を出すなんて御法度かと思っていたらグレン・グールド、フリードリヒ・グルダという人が有名らしいです。
The Historic Mocambo Session '54 I Want To Be Happy
さらにエディー・パルミエリという人も探して聞いてみました。軽快なジャズっぽさを混ぜながら弾くピアニストで心地よいピアノでした。。他でも素晴らし演奏はたくさんありましたが、ほかの楽器にかき消されて唸りを聞く点では聞きにくかったので、この Pensando En Ti を挙げてみました。ソロの軽快さとは別に、幽霊のように長く響くのがとても鮮明に聞こえています。
「Un Poco Loco」 のTakeが3パターン続けて収録されていて「It Could Happen To You」 は(BLP5003)とは異なるTakeが収録、「A Night In Tunisia」については、異なるTakeと合わせて2曲、「Dance Of The Infidels」「52nd St. Theme」「Wail」「Parisian Thoroughfare」 は(BLP5003)には無い追加曲、(BLP5003)にあった「You Go To My Head」 は消えています。そして曲順も全く異なるものとなっているので(BLP5003)、かなり印象の異なるアルバムになっていると思われます。
また特徴的なのは、Un Poco Loco が冒頭から続けて3Take入っていることで、一聴して難易度の高い曲ですので、納得がいくまでに時間がかかったようです。Loco はスペイン語で「狂気」の意味。モード的なコードにとらわれないソロ、完成形は、本体のリズムとカウベルの異なるリズムが複合するポリリズムになっているのが特徴的で、一聴して演奏者に難易度高そうな曲です。
「Un Poco Loco 1Take」カウベルのリズムはラテンの一般的なヤツです。ピアノソロも迷走していて、途中で曲は突然終わります。
「Un Poco Loco 2Take」カウベルのリズムを変えています。少し耳障りですが面白いかもしれません。ピアノソロに入る手前の、ベースとシンクロしたピアノの左手が迫力を加えています。ピアノソロは、未だ手探りしているようなところも見られ、ドラムソロに入るタイミングもブレイクなのか、なんなのかよくわからない感じがします。
「Un Poco Loco 3Take」カウベルは2Takeと同じリズムを使用して音量が下がり、録音のバランスも良くなります。ベースとシンクロしたピアノの左手が躍動感を強調し、流れるような演奏で曲の完成度も高くなっています。
「Dance Of The Infidels」曲名は「異教徒たちの踊り」という意味を持ちます。ビバップ特有のクロマチックを巧みに織り交ぜたスピード感あふれるメロディが特徴で、Un Poco Loco が強烈な個性を持っていたのでホッしてしまいます。
「52nd St. Theme」Monk作品です。Monk と車に同乗していてPowell の麻薬所持が警察に勘違いされて Monk のキャバレーカード没収は有名な話しですが、その時は1948年、この録音は1951年です。ニューヨーク・マンハッタンの52丁目は、ジャズ・クラブが密集していたことから「スウィング・ストリート」と呼ばれ、Monk もお気に入りの Powell に目をかけていた思い出の町でもあります。、Monk の持つストレンジなところと、ダンサブルなリズムを高速で再現しています。ステージでのオープニングやクロージングのテーマ曲として使われることが多かったようで、Monk 本人のアルバムでの演奏記録はなく、Charlie Parker のライブ音源「The Complete Live Performances on Savoy」「Royal Roost Bop」などで Monk の演奏を聴くことができるようです。
「It Could Happen To You (Alternate Master)」最初に書いていますが、Alternate Master の表記で原盤にはないこのアルバムでの追加曲で、ルパートで始まりますが、ひとつひとつのセンテンスに感情が入ってリズミカル。またフレーズの間の切れ目で、一回止まってから次に入る流れが良いです。ここら辺 Monk に師事した影響なのかなと思います。
「A Night In Tunisia」よく聴くチュニジアは、いかに情熱をこめて熱く演奏するかみたいなものが多いですが、ここでは熱量よりリズム重視、ダンサブルで跳ねるようなベースも印象に残ります。ピアノソロは、ガヤガヤと叫びながら色々なものを詰め込んでいます。こちら Alternate も含め、管楽器は入っていないトリオ演奏。
「A Night In Tunisia (Alternate Master) 」本番テイクより若干早めに感じます。ピアノソロは、こちらの方が序盤から次第に盛りがっていく感じがスムーズで好きですが、途中のためらいの間みたいなところがあったり、熱量はオリジナルの方が高いような気もします。そこら辺でAlternate になってしまったんでしょうか。
「Wail」2管が加わった Powell 作曲の力強いハードバップ。
「Ornithology」 トランペット奏者の Benny Harris が Charles Parker と共作した曲で、How High the Moon のコードをコンストラクトして作られています。鳥類学を意味する言葉で、Parker のニックネーム Bird にちなんでいます。トリオ演奏で、少し遅れ気味に感じるピアノのフレーズが何か色々考えながら弾いているんだろうなと感じます。
「Bouncing With Bud 」また2管が加わった演奏です。トリオでは実験的にいろいろ試して、管が加わると完成された演奏になっているように感じます。Bud Powell 作。
「Parisian Thoroughfare」Un Poco Locoと同様に未完成でも入れてしまった感じです。ピノソロが最初はためらいもなく饒舌で絶好調でしたが、なぜか途中で集中力が切れたようにフレーズが単調になったり途切れがちになったりして、話し声がして録音がぶった切れています。最初の部分の出来が良かったのでアルバムに追加したのでしょうか。
未完成な曲を完成させる過程を収録し、トリオとクインテットの曲の完成度を比較させるかのような録音順、果ては完成形の無い録音までと、これがジャズ録音のドキュメンタリーだと言いたいようなアルバムです。Bud Powell の企画というより制作サイドの Alfred Lion の戦略でしょうか🎶
piano : Bud Powell
bass : Curly Russell (1 to 3, 6 to 8, 12), Tommy Potter (4, 5, 9 to 11)
drums : Max Roach (1 to 3, 6 to 8, 12), Roy Haynes (4, 5, 9 to 11)
tenor sax : Sonny Rollins (4, 5, 9, 11)
trumpet : Fats Navarro (4, 5, 9, 11)
producer : Alfred Lion
recorded on August 9, 1949 (tracks 4, 5, 9 to 11) and on May 1, 1951 (tracks 1 to 3, 6, 7, 8, 12).
1. Un Poco Loco (1st Take) / Bud Powell
2. Un Poco Loco (2nd Take) / Bud Powell
3. Un Poco Loco / Bud Powell
4. Dance Of The Infidels/ Bud Powell
5. 52nd St. Theme / Thelonious Monk
6. It Could Happen To You (Alternate Master) / Jimmy Van Heusen And Johnny Burke
7. A Night In Tunisia / Dizzy Gillespie, Leo Robin
8. A Night In Tunisia (Alternate Master) / Dizzy Gillespie, Leo Robin
Oscar Peterson のトリオでの活動は1951年から始まっています。初期メンバーは Ray Brown (ベース) 、Irving Ashby (ギター) で、その後 1958年までにギターが Barney Kessel, Herb Ellis に代わっています。ギター、ベースでのトリオ編成は、この1964年録音のアルバムからドラムス(Ed Thigpen)、ベースに変化してギターレスになります、
ちなみに1965年には、ドラムスが Louis Hayes に交代、翌年の1965年には、ベースがSam Jones となり、以降、Joe Pass、George Mraz、Niels Pedersen、Niels Pedersen、Ray Price、Louie Bellson らも加入するなど、メンバーチェンジは、かなり頻繁なようです。
さてこのアルバム、オープニングはピーターソンのオリジナルですが、私がとにかく学生時代に、初めて組んだジャズ・コンボで、周りについていくために聴いていた Satin Doll、Fly Me to the Moon、Shiny Stockings などの懐かしのスタンダードも多数収録されています。
「The Strut」リーダー Oscar Peterson の作品で、初期オリジナル作品の一つ。スイングのテンポが気持ちよく、リズム隊のビートに乗って、これぞピアノの音を聴かせながらスイングしていく王道中の王道みたいな曲です。
「Let's Fall in Love」1933年の同名の映画の主題歌。ピアノから入るイントロで、 テーマのあとにピアノ・ソロ、2コーラスの曲に沿ったリズミカルなベース・ソロ、トリオの息はぴったり。
「Little Right Foot」トラディショナル・フォークをアレンジ。原曲は知りませんでしたが、昔からのフォークならではの親しみ易いメロディが良い。 この曲に親しんでいる人にとっては、色々な思い出も浮かべながら聴ける安心ソングなのでしょう、シングル・トーンでコロコロとした音でアドリブしながら、ピアノの音の世界へ徐々に引っ張り込んでいかれてしまいます。エンディングも優しいですね。
「Fly Me to the Moon」今まで原曲に忠実でベーシックなアレンジでしたが、凝ったアレンジで、アップ気味のテンポも楽しく、アドリブでは小技も飛び出しながら、気分良くなって歌われながらの演奏。この人も「唸るミュージシャン」ですが、調子っぱずれでは無いですね。
「This Nearly Was Mine」1949年のミュージカル South Pacific の歌曲で、お馴染みRichard Rodgers 作品。 原曲どおりのスロー・バラードのワルツにしています。音数が多すぎず音のわずかな空間の出すリズムが気持ち良いかも。やっぱりこの人はスローテンポでも、あくまでもリズミカル。
「You Stepped Out of a Dream」1940年のMGM映画「 Ziegfeld Girl」の曲で、軽快なラテンのテーマ。アドリブではビートを細かくして、ひたすら弾きまくっていて、ここでも気分が良くなって「唸るミュージシャン」が発症していますが、ほぼスキャット状態で相変わらず調子っぱずれでないのが、つまらないです。好演です。
James Cotton のソロ・デビューは1965年でアルバム名は Chris Barber Presents Jimmy Cotton, and と書いてありますので、どうやら最初は James ではなく Jimmy だったようです。その後は、Vanguard、Verve、Capitol、Buddah、Alligator、Blind Pig、Antone's、Telarc International などからアルバムを数多く録音していますが、このアルバムは、Antone's からの2枚目です。もう一枚は Live At Antone's Nightclub(1988) です。ナイト・クラブが出演するアーチストを売り出しているインディーズ・レーベルかと思っていましたが、今回のレコーディングはスタジオだったので調べて見ると、所属アーチストも結構多いレーベルでした。
それでは、レビューしていきましょう。Straighten Up Baby は、James Cotton のオリジナルで、ギタリストは Stevie Ray Vaughan の兄、Jimmie Vaughan とテキサスを中心に活動していた Derek O'Brien の白人ギタリスト2名です。オープニングは James Cotton は歌に専念でハープ無し。ギターの Derek O'Brien は Antone's 所属のギタリストです。ピアノも Mike Kindred も白人ですが、Stevie Ray Vaughan で有名な Cold Shot のサブ・ライターです。キッチリとした演奏ですが、白っぽくないサウンドです。Everything Gonna Be Alright では、メンバーがいつものギター Matt Murphy, Luther Tucker ピアノは Live At Antone's Nightclub(1988) でも登場の Pinetop Perkins で安定のサウンドです。次の Black Nights も2曲目とメンバーは同じ、曲調も同じで日本の演歌も似たような曲が多いのと、ブルースは同じなんだなと、こういった曲の連続で感じます。Blow Wind Blow は、Muddy Waters のジャンプブルース系ではない有名なブルース・スタンダードで、James Cotton のライブ・アルバムでは、いつも収録されている十八番です。 Live At Antone's Nightclub(1988) の収録も良かったけど、Live At Electric Lady(1974) が、ズシズシきて一番好きです。ベースが Calvin Jones に変わってます。Sugar Sweet は、明るく軽いノリのブルース。ギターとピアノがメンバー交代していて、泥臭くない系になっていないので、James Cotton もボーカルは軽め。ですがハープは、かなり細かく技を入れてきて、いつもより長く演奏しています。終わりがないハープ・ソロのようで残念ながらフェイドアウト。Moanin' At Midnight は、古臭いワン・コードのブルースです。James Cotton のアルバムでは珍しいパターンで、きっと下積み時代はこんな曲が多かったんだろうかと想像できます。Baby Please 余裕の感じられる演奏で、楽曲は Percy Mayffeid の曲です。メンバーは Mall Murphy. Luther Tucker のギター、Pinetop Perkins のピアノに戻り重さと安定感があります。Baby Please 作曲者の Percy Mayfeild 1950年代が絶頂期のブルース・マン。Baby Please come back to me と嘆くのは、この歌の主人公の囚人。あまりに典型的な歌詞と典型的なブルースで、これがブルース。Hold Me In Your Arms これは James Cotton 得意のジャンプ・ブルース。Jimmie Vaughan のスライドがギュンギュンと唸るのも楽しい。硬質な Mel Brown のピアノも、この曲に合ってます。そして、ブルースマンの基本 Call It Stormy Monday は、シンプルで装飾少なくしっとりで、ハープ無しです。James Cotton が珍しくしっとり歌ってます。次は Willie Dixon の楽しいブルースです。どこかできたことあるヤツです。Three Hundred Pounds of Joy ブットい声の James Cotton が下は限界の低音で歌っているのが迫力あり、この曲も歌に専念。Northside Cadillac は、ファンにとってはボーナスの歌無しインスト・ブルース。Matt Murphy のパキパキのギターがJames Cotton をドンドン煽ります。最後は多分 James Cotton の心の師匠の Sonny Boy Williamson の 1952年のヒット曲 Mighty Long Time。しっとりと、心を込めたハープと歌で締めくくります。
Sonny Boy Williamson は1912年ミシシッピ生まれの、エレクトリック・ブルースの草分けでデルタ・ブルースの普及委員ですから、このアルバムは、Folk Blues ばかりなのかと思ったらそうでもないです。この人の芸名には「Ⅱ」がつきます。本名は Aleck Miller で、先に成功していた Sonny Boy Williamson I (John Lee Curtis "Sonny Boy" Williamson) にあやかって2世を名乗っています。でも本家よりも売れて名を馳せたのは、この Sonny Boy Williamson Ⅱ の方でしょう。独学でハーモニカを学び、他にギター、ドラムスも学んだと言われ、プランテーションで生まれ、実は生年月日は諸説あるようです。1930年代頃から、ミシシッピ州とアーカンソー州を一帯を放浪し、その過程でエルモア・ジェームス、ブラインド・レモン・ジェファーソン、ロバート・ロックウッド・ジュニアらブルースマンと出会い、当時は、リトル・ボーイ・ブルーという芸名で活動していたのですが、ラジオ局のブルース番組に出演する頃に Sonny Boy Williamson Ⅱと名乗り始めたそうです。
1965年に心臓発作で他界されますが、亡くなった直後に発売された The Real Folk Blues (1965) と、その2年後に発売された More Real Folk Blues (1967) を合体させたカップリング盤がこのアルバムとなっています。
それでは One Way Out ギターに Robert Lockwood, Jr., Luther Tucker が参加しているマンボのリズムを取り入れた曲で、ドスの効いた声で軽快に歌っています。Too Young To Die 本人オリジナルのブルース。声のふるわせ方や歌い方はプレスリーとかでも使っている歌唱法で、少し粋ってる感じも良い感じです。Trust My Baby 少しジジイっぽい歌い方で雰囲気はバッチリなスローブルースです。ウワンウワンと唸るハープもカッコ良い。Checkin' Up On My Baby また歌い方を変えていて、酒やけしたようなダミ声が印象的です。古典的なブルースでもっと聴きたいのに2分ちょっきりは寂しい。Sad To Be Alone ロック・ブルースで少し艶のある歌いかに変えています。Robert Lockwood, Jr.のギターも素晴らしい。 Got To Move ここら辺になると、ほぼ日本の演歌と同じですね。同じタイプのブルースですが、このワンパターンが心地よい。ゆったりとした曲に合わせてハープソロも長めのプレスリータイプの歌い方。Bring It On Home べ~~いべ~。から始まる余裕の大人な雰囲気。ギターに Matt Murphy 参加。 Down Child また声が違いますね。器用です。高めのハーブがブイブイ鳴りまくります。テンションは高め。Peach Tree 桃の木はブルースの題材になりやすいものでもあるようです。これも明るいタイプの曲ですね。手持ちのパターンが多くて器用だと改めて思います。 Dissatisfied 古典的なパターンのブルースです。満足できねえぜと力入ってます。That's All I Want ベースの Willie Dixon 作曲で、にぎやかに演奏されています。Too Old To Think 最後はしっとりと。Luther Tucker が、ボン、ボンと遊んでいたりピアノ含め各自思い思いに好き勝手やってます。良きかな。
recorded in Chicago on September 1, 1957 (10), January 30, 1960 (5), April 14, 1960 (4), June 1960 (9), September 15, 1960 (3 & 8), December 14, 1960 (2), September 8, 1961 (11 & 12), January 11, 1963 (6 & 7) and April 30, 1964 (1).
1. One Way Out (Elmore James, Marshall Sheron, Sonny Boy Williamson)
イメージとしては長尺のソロを唸りながら演奏する印象だったので、このアルバムは正直正統な演奏だったのが意外でした。この作品はトリオでの演奏としてのデビュー作で、その出発点と言うことです。実際1981年までは、キースは全くと言っても良いほどスタンダードを弾かないピアニストで1982年のソロ・コンサートでアンコールにOver The Raibow, All The Things You Are などのスタンダードを演奏したのが反響を呼び翌1983年1月に、このアルバムのレコーディングに入ったとのこと。
Meaning Of The Blues ではスタンダードではあるものの、お互いの音を確かめるような感じで、そっと演奏が始まります。All The Things You Are は、ジャズマンならお馴染みの名曲で、コンサートでもアンコールで演目には入っていたとのことで、やはり堂に入ったもの美しいテーマ部分は導入部でその後は激しく目まぐるしいソロに入ります。唸り声も絶好調でノリにのった力強い曲になっていますが、曲のラストでいきなり失速してくずしたテーマに戻るところがまた良い。It Never Entered My Mind は美しいバラードで1940年に初演のブロードウェイ・ミュージカル Higher And Higher の中の失恋ソングで原曲はミディアム・テンポだったのがフランク・シナトラが歌って以降バラードとして定着した曲だそうです。The Masquerade Is Over については、落ち着いた調和のとれたスタンダードらしい演奏で安心感がありますが気持ちよさそうに唸るキースが絶好調だなあ。God Bless The Child はエリックドルフィーで有名な曲で、元々の曲は非常に辛気臭いブルース調の曲なのですが、ダンサブルなソウルのような曲調にしていて、ドラムも8ビートですか?へえこんなこともするのかと15分の演奏も気にならない。新鮮でした。なるほど、これも名盤と呼ばれているのがわかります🎵
piano : Keith Jarrett
double bass : Gary Peacock
drums : Jack DeJohnette
producer : Manfred Eicher
recorded January 1983 at Power Station, New York City.
何となく手にしたBill Evans (ビル・エバンス)とフルートの Jerermy Steig(ジェレミー・スタイグ)のセッションですが、いつものエバンスと違います。繊細でリリカルな演奏が信条のエバンスが熱めの演奏を繰り広げています。Portrait In Jazz のような動の作品も聴いてきたのでびっくりする訳でもありませんが、こんな作品を聴いた時に何かを発見したようで楽しい気分になります。
ちなみにスタイグが、なぜこのような吹き方になったかというと1962年に交通事故に遭い顔面右側不随、片耳が聞こえなくなったため特殊なマウスピースを使用することが原因とのこと。エバンスがスタイグに出会ったのは1964年フロリダのデイトナビーチで演奏していたと言います。つまり結構大きい後遺症だったはずなのに2年でリハビリしてミュージシャンとして働いていたということで、考えてみればこれも凄いこと。てっきり、やり手プロデューサーのヘレン・キーンの仕掛けかと思いましたが、1968年にスタイグのアパートがビレッジ・バンガード、トップ・オブ・ザ・ゲートに近かったことからエバンス・トリオとのセッションに加わったのが縁とのことでした。調べていたらフルートとアートのオフィシャルサイト「His Flute Music and Art」を発見し多才な方だったのが伺えます。
印象に残る1曲目の Straight No Chaser はソロ部分に入ったフルートの辻斬りのような斬新さに心を奪われながら軽快なドラムとゴメスのソロも見事で緊張感溢れる演奏。ドラムのブラシ捌きは、聴いていて実に気持ちのよい演奏です。!Lover Man については落ち着いた曲だけにフルートのエモーショナルな部分が際立ちます。Autumn Leaves ではアップテンポにしている珍しい演奏で、エディ・ゴメスのソロが注目。そして Spartacus Love Theme 美しい進行とメロディの繰り返しの曲です。パッション溢れる曲が多いアルバムの中で一番動きの少ない楽曲なのに何か熱いものを感じさせてくれます。フルートも何か太いものを感じます。そのほか、聴いていてハッとするのは最後の So What でのフルートを吹きながら聞こえる声、呻き声(うめき声)かと思っていたら、最高潮に達したところでかなりハッキリとした声でフルートとはハモっています。ピアニストでは唸る方多いですが、フルートでもあるとは・・・ものすごい気迫が感じられましたね🎶🎹
piano : Bill Evans
flute : Leremy Steig
bass : Eddy Gomez
drums : Marty Morell
producer : Helen Keane
recorded at Webster Hall, N.Y.C.,on Jan.30, Feb. 3,4,5, and Mar.11,1969
さてガーナーは楽譜を書くことはもちろん読むこともできなかった方ですが、両親は音楽好きでピアノを弾き、兄のリントン・ガーナーもジャズ・ピアニストの家庭なのにピアノ教師にはつかずに独学を選んだそうです。私もピアノを最近頑張ってますが習ってはいません。凡人で歳ですので、Boogie Piano を中心に楽しみながら練習しています。仲間内とライブ・ハウスでセッションをするときに華麗にデビューしたいと目論んでいます。ジャズはその後ですね。
レビューしていきましょう。I'll Remember April は1941年のヒット曲をアップテンポで押しまくりの重量級の曲にしてしまっています。ハッピーな演奏です。Teach Me Tonight はミドルテンポですがハッキリとした拍をつけてコロコロとした旋律にどぎつく叩きつけるコードで凄みが効いてます。ここらへんで少し唸りはじめです。Mambo Carmel は、この地での演奏として考えた曲名ですね。ちっともマンボではありませんが軽快で豪快です。そして、Autumn Leaves もダイナミクスが効いた演奏で甘ったるい曲では無く、凛々しくビートを効かせてキビキビとした社交ダンスでも踊る人がいれば、似合いそうな感じに仕上げてやり過ぎな感じが凄みを感じます。It's All Right With Me では、再びアップテンポにコール・ポーターの書いたホーン向けの曲なのにグイグイと引っ張られます。最後のテーマは少し優しく弾くのですが、今まで力の限りのような演奏なのでホッコリします。 Red Top では、シンプルな音使いでスイングしますが始終ご機嫌の歌っぽい唸りでご機嫌のほどが伺えます。ノリにのってハックルバック、ルイズを入れてご本人もご満悦。そして April In Paris はエレガントな曲でファンタジックな世界観を見せてくれます。このライブは、劇場で演劇を見ているような立体感のある演奏です。観客は弾きこまれるでしょうね。と思っていたらガーシュインの They Can't Take That Away From Me です。ズシズシとビートを刻みながらも、力の入れ方を変えたフレーズで曲全体の雰囲気を作っています。How Could You Do A Thing Like That To Me ミディアム・テンポの小曲です。隙間を開けた緩急のつけ方で、エンターテーナー性のある演奏です。最初にこのアルバムを聴いた時は、ずっと力が入っているアルバムの印象でしたがこの落差が良い。観客のオジサンが演奏後に興奮して叫んでます。Where Or When は Hart - Rodgers の名曲をアップテンポで、落ち着きのない子供のようにじっとしていないコードワークも素晴らしい。最後は即興で Erroll's Theme でお後がよろしいようで。
最後のメンバー紹介の後のジョークは
「You know something? You haven’t heard Erroll say one word, and he’s got a great voice. I want to insist it go on the air. Erroll, say one word.」
「It’s worse than Louis Armstrong.」
演奏ばかりでトークの無いステージだったんでしょうか。アームストロングより声は悪いぜとしゃがれ声で応えています。I want to insist it go on the air. ですから、これはラジオかなんかの公開録音だったんですかね🎶
piano : Erroll Garner
bass : Eddie Calhoun
drums : Denzil Best
recorded live in Carmel, California.
1. I'll Remember April / D. Raye, De Paul, P. Johnson
2. Teach Me Tonight / DePaul, Cahn
3. Mambo Carmel / Garner
4. Autumn Leaves / Johnny Mercer, Kosma
5. It's All Right With Me / Cole Porter
6. Red Top / Kenyard, Hampton
7. April In Paris / Harburg, V. Duke
8. They Can't Take That Away From Me / I. Gershwin - G. Gershwin
9. How Could You Do A Thing Like That To Me / T. Glenn