これは私が札幌在住時代にブルースに再燃していた時に購入したもので Luther Allison は知らずにDVDもついていて、お勧めコーナーにあったので購入したものですね。知らなかったけど聴いてみて観てみてかなりの満足作品でした。
Luther Allison は、1939年アリゾナ州メイフラワー生まれ。50年頃にシカゴに移り、間もなく活動を開始。1969年に Love Me Mama で遅咲きデビューして以来、1997年まで Buddy Guy、Otis Rush、Magic Sam、Freddie King らと共に第一線で活躍し続けた伝説のシカゴ・ブルース・ギタリストです。1979年にはヨーロッパに移住しましたが、90年代アメリカに戻り1997年8月に58歳で肺癌により死去しています。
さてレビューです。 Cancel My Check は、最初から王道のハード系のブルース。ボーカルの吠え方も良し、ギターの歪み方良し、ブレイクした時の客の興奮した歓声からも興奮のライブ状況が伝わります。Living In The House Of The Blues 作曲は williams とあるが、どのウイリアムズ参加はわかりませんでした王道スロー・ブルース。What Have I Done Wrong スローを挟んでジャンプ・ブルース系に戻ってきました。作者不明となってますブルースのスタンダードですね。特に難しい仕掛けは無く長めのギターソロが嬉しいヤツです。Will It Ever Change ドラムから入るイントロがカッコ良い。オルガンのバッキングも良いですね。You Can, You Can これもオルガンが活躍の王道ブルース。これも工夫無しのストレートなブルース進行。歌詞とテンポだけが変わっているかのような同じパターンがこのパターンのブルースの醍醐味です。There Comes A Time 少し雰囲気変わります。ひたすら同じパターンを繰り返し4分間、サビっぽいコードにたまに移りますが基本全て同じ。日本人には中々できないパターンの曲の構成です。(Watching You) Cherry Red Wine きました泣きのバラードって感じです。Low Down And Dirty 盛り上がるパターンですね。スライド・ギターでマンネリから脱出ですが、好きにやっていただけたら、こちらも楽しめます。ちょっとロックっぽいアレンジは良い。It Hurts Me Too ライブも終わりに近づいてきましたって感じの選曲です。スローで思いっきり貯めてから爆発する力強いボーカルが良い。Serious 最後は力強いエレピで始まるマイナー・ブルースとなります。締めはパーティのような曲なのかと思えば意外な展開。
ブルースはワンパターンでも良い。斬新な曲作りよりもブルースをやり続けてきた人の表現力があれば、それで成立ということの典型です。ワンパターンでも飽きることなく楽しめるアルバムです。シックなギターは魅力的でエネルギッシュな演奏は、とても後1か月後に病死する人の演奏とは思えません🎵
vocals, guitar : Luther Allison
keyboards : Mike Vlahakis
guitar : James Solberg
bass : Ken Faltinson
drums : Rob Stupka
producer : Pierre Touchette
recorded at Festival International De Jazz De Montreal
【CD】
1. Cancel My Check
2. Living In The House Of The Blues
3. What Have I Done Wrong
4. Will It Ever Change
5. You Can, You Can
6. There Comes A Time
7. (Watching You) Cherry Red Wine
8. Low Down And Dirty
9. It Hurts Me Too
10. Serious
【DVD】
1. Cancel My Check
2. Living In The House Of The Blues
3. You Can, You Can
4. (Watching You) Cherry Red Wine
5. Low Down And Dirty
6. It Hurts Me Too
7. Move From The Hood
▶ Serious