2026年7月10日金曜日

Stevie Ray Vaughan And Double Trouble / The Sky Is Crying


 1991年に発売された Stevie Ray Vaughan の死後、最初にリリースされたアルバムです。未発表曲を集めた編集盤で、The Fabulous Thunderbirds のギタリストであった兄 Jimmie Vaughan が選曲でプロデューサーに加わっています。録音は'84年から'89年までの間に、スタジオで録りためられたトラックで構成されていて、Stevieスティーヴィーが影響を受けた曲などが詰まっています。
 Ray Vaughan の最後ですが、1990年、8月26日に、ウィスコンシン州イースト・トロイのアルパイン・ヴァレイ・ミュージック・シアターで行われたブルース・フェスティバルに出演。Eric Clapton, Buddy Guy, Robert Cray, JImmie Vaughan らと共演。終了後、シカゴ行きのヘリコプターに乗り込んで移動するのだが、8月27日未明にアルパイン・ヴァレイ・リゾートにあるスキー場のゲレンデに濃霧で視界を失ったヘリコプターが墜落、Eric Clapton のボディガードを含む乗員全員と共に死去してしまいます。もし Clapton もこのヘリに乗っていたかと思うと、偉大なギタリスト二人の損失となるゾッとする事故でした。Ray Vaughan は、1985年から薬物中毒の治療を受け、その後のアルバム制作なども順調だっただけに彼のギターが聴けなくなってしまったことは、かなりのショックな事件でした。


Boot Hill のっけから、つんざくギターで始まり、迫力いっぱいの歌声、お得意ギター・フレーズから始まります。スライドも使っています。シンプルにカッコよいです。In Step(1989)の録音時のお蔵入り未発表テイク。
The Sky Is Crying 1959年にスライドギターの Elmore James によってレコーディングされたブルーススタンダード。シカゴのスタジオでの録音セッション中、激しい土砂降りが降ってきたことにインスピレーションを受けて即興的に作られたといわれています。完成度は高いのですが  Soul to Soul(1985)の録音時のお蔵入りの未発表テイク。としてスタジオのテープ倉庫に眠ることになりました。世に出てきた方がありがたい録音です。
Empty Arms 録音は Couldn't Stand the Weather(1984)で、当時前年の鮮烈なデビューを経て乗りに乗っている時期でアルバムの全体のバランスや収録時間の都合により、トラックリストから外されたものです。ブルースロックですが、ジャズっぽいニュアンスもあるので、派手さが無かったから外れたんでしょうか。
Little Wing これも録音は Couldn't Stand the Weather(1984)。様々なミュージシャンの定番のカバー曲ですが、このバージョンはストラトの乾いた音とレイボーンの荒々しさと時には優しいギターワークが心に突き刺さる名演。
Wham これは Stevie が初めて買ったレコードでもあったとのこと。1963年にLonnie Macが発表したロックンロールの名曲で Soul to Soul(1985)の録音時のお蔵入りの未発表テイク。
May I Have A Talk With You Howlin' Wolf が1960年代初頭に発表したヘビーなスローブルース。震えるような歌声と、感情をぶちまけるようなギターソロでスローながらもヘビーで荒々しい。Soul to Soul(1985)の録音時のお蔵入りの未発表テイク。
Close To You 「シャム双生児のように、あるいは髪の毛が頭にへばりつくように、君のそばにぴったりと寄り添いたい」という歌詞はやばいですが、古典のブルース。Muddy Waters  が録音し、Willie Dixon のスタンダード。Soul to Soul(1985)の録音時のお蔵入りの未発表テイクで、レトロな雰囲気の録音。
Chitlins Con Carne ジャズにも造詣のある Stevie Ray Vaughan は、Kenny Burrell も聴いてます。Midnight Blue(1963)のインスト曲。「チトリンズ(豚のモツ煮込み)」と「コン・カルネ(肉入りチリソース)」を掛け合わせたラテン風味の曲名。録音は Couldn't Stand the Weather(1984)の未発表テイク。
So Excited デビュー直後からの、ライブの定番曲でジャキジャキとギターをかき鳴らす基本に忠実なブルース曲なので、やりたい放題のギターが楽しい。録音は Couldn't Stand the Weather(1984)の未発表テイク。
「Life By The Drop」珍しく12弦アコースティックによる弾き語りで、シンプルなブルースなのですが、死後に発売された追悼を感じる歌詞も含めてしんみりと泣けるラスト。Stevie Ray Vaughan の幼馴染であり、テキサスのシンガーソングライターである Doyle Bramhall が共作・提供した楽曲で二人とも重度の薬物・アルコール依存症に苦しんでいて、1986年に2人は一念発起してリハビリ施設に入り、クリーンな状態になり、泥沼の依存症時代をともに生き延びた2人の絆と、そこから抜け出して「一滴ずつ(By the drop)人生を大切に味わいながら、新しく歩んでいこう」という曲なのです。。In Step(1989)の録音時のお蔵入り未発表テイク。
Hello there, my old friend Not so long ago it was 'til the end We played out in th' pouring rain On our way up the road we started over again
You're livin' our dream, wo you on top My mind is achin,' Lord it won't stop That's how it happens livin' life by th' drop
Up and down that road in our worn out shoes Talkin' 'bout good thangs, singin' th' blues You went your way, I stayed behind We both knew it was justa matter of time
You're livin' our dream, wo you on top My mind is achin,' Lord it won't stop That's how it happens livin' life by th' drop
No wasted time, we're alive today Churnin' up th' past, there's no easier way Time's been between us, a means to an end God it's good to be here walkin' together my friend
We're livin' our dreams My mind's stopped achin' That's how it happens livin' life by th' drop
このアルバムを最後の録音として亡くなったことを思いながら、ラストの「Life By The Drop」に、たどり着くと何とも言えない感情がわいてきます🎶

guitar, vocals  : Stevie Ray Vaughan
bass : Tommy Shannon
drums : Chris Layton
keyboards : Reese Wynans

compilation producer : Jimmie Vaughan
producer : Chris Layton (3, 4, 5, 7), Double Trouble  (2, 6, 8, 9), Jim Capfer (3, 4, 5, 7), Jim Gaines (1, 10), Richard Mullen (2 to 9), Stevie Ray Vaughan, Stevie Ray Vaughan And Double Trouble (1), Tommy Shannon (3, 4, 5, 7)

1. Boot Hill / Unknown
2. The Sky Is Crying / Elmore James, Morris Levy, Clarence Lewis
3. Empty Arms / Stevie Ray Vaughan
4. Little Wing / Jimi Hendrix
5. Wham / Lonnie Mack
6. May I Have A Talk With You / Chester Burnett a.k.a. Howlin' Wolf
7. Close To You / Willie Dixon
8. Chitlins Con Carne / Kenny Burrell
9. So Excited / Stevie Ray Vaughan
10. Life By The Drop / Doyle Bramhall, Barbara Logan



定年退職して延長をしないことにしたので、音楽以外のことをしばらく「ノージョブ定年 NoJobTeinen」と言う別ブログに書いてみることにしました。



  

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