1991年に発売された Stevie Ray Vaughan (スティービー・レイ・ボーン) の死後最初にリリースのアルバムで未発表曲を集めた編集盤で、兄 Jimmie Vaughan (ジミー・ボーン) がプロデューサーを努めています。
レイボーンは、1990年、8月26日に、ウィスコンシン州イースト・トロイのアルパイン・ヴァレイ・ミュージック・シアターで行われたブルース・フェスティバルに出演。エリック・クラプトン、バディ・ガイ、ロバート・クレイ、ジミー・ヴォーンらと共演。終了後、シカゴ行きのヘリコプターに乗り込んで移動するのだが、8月27日未明にアルパイン・ヴァレイ・リゾートにあるスキー場のゲレンデに濃霧で視界を失ったヘリコプターが墜落、エリック・クラプトンのボディガードを含む乗員全員と共に死去してしまいます。もしクラプトンもこのヘリに乗っていたかと思うとゾッとする事故でした。1985年から薬物中毒の治療を受けその後のアルバム制作なども順調だっただけに彼のギターが聴けなくなってしまったことはかなりのショックな事件でした。
さてこのアルバムはと言えば、のっけから、つんざくギターで始まるのは Boot Hill で力いっぱいの歌声にもレイボーンのお得意フレーズから始まります。ジミヘンのカバー Little Wing は様々なミュージシャンの定番のカバー曲ですが、レイボーンのこのバージョンはストラトの乾いた音とレイボーンの荒々しさと時には優しいギターワークが心に突き刺さる名演です。またLife By The Dorp は珍しく12弦アコースティックによる弾き語りで、シンプルなブルースなのですが、死後に発売された追悼を感じるしんみりと泣けるラスト。
guitar, vocals : Stevie Ray Vaughan
bass : Tommy Shannon
drums : Chris Layton
keyboards : Reese Wynans
producer : Jimmie Vaughan
1. Boot Hill
2. The Sky Is Crying
3. Empty Arms
4. Little Wing
5. Wham
6. May I Have A Talk With You
7. Close To You
8. Chitlins Con Carne
9. So Excited
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