2021年12月5日日曜日

Maceo And All The Kings Men / Doing Their Own Thing


 ファンク界のサックスプレイヤーでは有名な Maceo Parker (メイシオ・パーカー)。メイシオは1964年ジェームス・ブラウンのバックバンド (J.B.'s) に参加、そして1975年には Pファンク へも参加しています。共演はプリンス、リビングカラー、ブライアンフェリー等々の名プレイヤーです。
 

 私メイシオは J.B.'s で、ずっと働いていたんだと思っていたんですが、どうやらドラマがあったようです。メイシオとその仲間たちは1970年に3月に J.B.'s の賃上げ要求、待遇改善を求めてライヴでの演奏をボイコットするストライキに突入した。しかし事前に謀反を察知していたJBは彼らをあっさり解雇した。そして、メイシオの初リーダー作で謀反を起こしたメンバーでこのアルバムは1970年リに発売されたとのこと。しかし謀反を起こしたメンバーの録音はラジオなどでのオンエアもされるわけもなくセールス的には不発だったとのこと。
 不本意でしょうが、ホーンアレンジやリズムの作り方はJ.B.'sで既に聞き覚えがあるパターンもちらほら。しかし冒頭の Maceo なんかは、Boscoe あたりで聞き覚えのあるリフとリズム・パターンに J.B.'s にあるイントロの掛け声の様式美の複合型。頭からグッと心が掴まれてしまいます。少しづつ異なるリズムと旋律が複合化されると素晴らしいグルーブになり、繰り返されても飽きずに聞こえます。続く Got To Getcha なんかも王道ファンクに、JB、Sly 的な要素が入っていたりします。時代劇のようないわく付きのアルバムですが中身は最高です。

alto tenor sax : Maceo Parker
bass : Bernard Odum
drums : Melvin Parker
guitar : Alfonzo Kellum, Jimmy Nolen
tenor sax : Eldee Williams
trumpet : Richard Griffith
vocals : Maceo Parker

producer : B.B. Cunningham Jr., Ray Riley
Recorded at Sounds Of Memphis Studio Inc. · Memphis, Tenn.

1. Maceo
2. Got To Getcha
3. Southwick
4. Funky Women
5. Shake It Baby (Keep On Shakin' It)
6. Better Half
7. Don't Waste This World Away
8. Mag-Poo
9. (I Remember) Mr. Banks
10. Thank You For Letting Me Be Myself Again

▶ Maceo



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