このころのコルトレーンですが、1960年春にはマイルス・バンドを脱退。本作にも参加の McCoy Tyner (マッコイ・タイナー)、Elvin Jones (エルビン・ジョーンズ) とバンドを結成してツアーを開始。10月には、このレギュラー・バンドで My Favorite Things、John Coltrane Plays the Blues、Coltrane's Sound などをレコーディングしています。そして3月にはマイルスの Someday My Prince Will Come にゲスト参加し、同年5月、7月にAtlantic から Impulse! へ移籍の第一弾のこのアルバムの録音となるわけです。
このアルバムは当時、精神的に傾倒していたルーツ・アフリカをテーマに採り上げています。タイトルの Africa は16分の大作で激しいブロー。対比して美しいソプラノ・サックスの音色なのに混沌とした怪しい盛り上がりを見せる Green Sleevs、そして普通に聞こえるブルーステーマから始まり、ブラスの掛け合いやビッグバンド的な盛り上がりなどで違った側面を見せてくれる Blues Minor と3曲のみ録音の大作です。
他サイトの批評で、Impulse! の代表作には、入っていませんでしたが力の入った演奏と楽曲の構成で、これまでに無かったものに挑戦する意欲とエネルギーが十分に感じられる力作であると思います。流して聴くよりはじっくり聴きたいものですね。
tenor sax : John Coltrane
piano : McCoy Tyner
0 件のコメント:
コメントを投稿