2026年7月7日火曜日

Thelonious Monk / Straight, No Chaser

 

 普段は店で飲むときは、わたくしウイスキーをストレートではなくロック派です。最近タバコの吸いすぎか歳のせいか、ロックで飲んでもムセてしまうことがあり、1時間以内に急ピッチで3杯かけつけで飲むことも多いのですが、急ピッチだと気持ちよくなりすぎることも多いのでチェイサーは、いつも頼んでいます。したがって最近私は「Straight, With Chaser」だなあ、と思いつつ家でレモン酎ハイ飲みながら、聴きなおしながらこれを書いています。
 さてまずタイトルですが、Straight の後には「 , 」が無いほうが多いような気がします。が、どうなのか。どうやら一般的には「ストレートで、チェイサーなし」と区切るのが普通なのですが、どうやら、これは曲として有名になったので、曲名として一語として認識されてきたため「 , 」が省略されてくるようになったものが増えてきたものと思われます。
 改めて「Straight, No Chaser」という曲をおさらいすると、Monk が1951年に作曲した、Eb majorのシンプルな12小節ブルースです。初演は1951年のブルーノート・セッションとのことです。モンク自身もこの曲の様々な録音を残していますが、他の演奏では Miles Davis の Milestones (1958)  で録音されたバージョンがヒットして以降に、多くのミュージシャンが演奏してスタンダードとなったようです。
 Monk の他アルバムでは Mulligan Meets Monk (1957), 5 by Monk by 5 (1959)「Live At The It Club - Complete (1964)」などで録音されています。1989年にはクリント・イーストウッド製作総指揮で、セロニアス・モンクの生涯と音楽のドキュメンタリーを描く映画「Straight, No Chaser」のタイトルにもなっています。このサントラ盤は、最近購入したのですが本ブログには未だ掲載していません。購入後はいつもの音楽好きの集う「おでんバー」に持って行ったのですが、いつも聴いていた Straight, No Chaser と違う気がするとマスター、他の方との会話にさえぎられて回答だしていませんが、マスターの耳と記憶は正しいです。また持って行って正解を出しときます。


Locomotive 1967年の円熟期の録音なのでリズム運びがスムーズです。初期のころのギクシャクしたリズムの演奏のほうが、機械で動く機関車みたいな感じがしました。が、このこなれた感じも捨てたもんじゃない。
I didn't know about you Duke Ellington 作品で、もともとは1942年に「Sentimental Lady」というインストとして発表され、1944年に作詞家のBobby Russell が歌詞をつけ、「I Didn't Know About You」というタイトルに改題され、ボーカル曲として生まれ変わりましたロマンティックでどこか哀愁を帯びたラブバラードです。ということは、インストなんだから  Sentimental Lady じゃないか?とは思いますが、Monk の聴いてた元ネタが違うんでしょうか。Monk流 アクセントは少なめで、3拍目にアクセントをつけたモタツキ感が粋で、Charlie Rouse のサックスも、どこかよそ行きでジェントルマンな雰囲気が良い感じです。
Straight, no chase このアルバムでも円熟期のモンク・カルテットでの十八番となっている演奏で余裕で息がぴったりと合っている演奏です。Charlie Rouse のソロの途中でモンクは伴奏をやめてしまいラウズは延々とソロを続けざるを得なくなる趣向も面白いですし、その後のモンクのソロも曲を熟知しているからこその実験のように音を確かめながら展開していくソロも好きな展開です。
Japanese folk song 16分の Japanese folk song「荒城の月」ですね。これについては誠かどうかはわかりませんが、モンクが来日公演を行った際に、あるジャズ喫茶のオーナーからアンティークなオルゴールをプレゼントされ、そのオルゴールの曲を気に入って、帰りの飛行機の中でずっと聴いていたのが「荒城の月」でそのオーナーがアメリカにモンクの演奏を聴きに行った時に演奏してくれたのがオルゴールの曲「荒城の月」だったそうです。日本人なら皆さん知っている滝廉太郎の唱歌で、印象的なメロディは確かに名曲で、日本の曲がこうして取り上げられるのは誇らしいことではありますが、小学生時代に強制的に歌わされていたこのメロディーは好きで歌っていたというよりは、音楽の授業の時間が苦手だった私には、強制的に覚えさせられ歌わされていたイメージの方が強く残り、手放しで凄いですねえとかこれは名演ですねとか思いながら聴くテーマではないかなあと感じてしまいます。
Between the devil and the deep blue sea 1931年、数々の名作を手がけた作曲家 Harold Arlen、作詞家 Ted Koehler の作品で、「悪魔と深い青い海の間に挟まれる」=「前進も後退もできない絶体絶命の窮地(進退窮まる)」を意味して、「あなたのことは大嫌いだけど、でも愛さずにはいられない」という、恋のジレンマが描かれています。Monk のストライド・スタイルに強く影響を受けたスタイルを、この1931年の古き良きスウィング・ナンバーを演奏するにあたり、モンクは得意のストライドを披露しています。、サビの部分で突然キーを半音上げ、後半でさらに全音上げるなど、モンクならではの独自のトリッキーな転調が随所にあります。
We see 「We See」というシンプルで抽象的なタイトルですが、これはモンク独特の「世の中や音楽をどう捉えるか」というユーモラスな視覚的アプローチが反映されていると解釈されているとされています。子供の遊び歌や童謡のようなシンプルがありながら、その裏ではモンク特有の不協和音、アクセントが緻密に配置されています。

 「 , 」問題に意識が集中してしまいましたが、クセ少なめな聴きやすいタイプ🎶🎹

piano : Thelonious Monk
tenor sax : Charlie Rouse (1 to 4, 6, 8, 9)
bass : Larry Gales (1 to 4, 6, 8, 9)
drums : Ben Riley  (1 to 4, 6, 8, 9)

produced by Tae Macero
reissue producer, liner notes (original 1967), liner notes (1996) : Orrin Keepnews
recorded at Columbia Records 30th Street Studio, NYC, November 14, 1966 (2, 7 to 9), November 15, 1966 (1), January 10, 1967 (3 to 6).

1. Locomotive / Thelonious Monk
2. I didn't know about you / Duke Ellington
3. Straight, no chaser / Thelonious Monk
4. Japanese folk song / Rentarou Taki
5. Between the devil and the deep blue sea / Harold Arlen, Ted Koehler
6. We see / Thelonious Monk
【Bonus】
7. This is my story this is my song / Fanny Crosby, Phoebe Knapp
8. I didn't know about you  / Duke Ellington
9. Green chimneys / traditional




定年退職して延長をしないことにしたので、音楽以外のことをしばらく「ノージョブ定年 NoJobTeinen」と言う別ブログに書いてみることにしました。



  

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