ジャズは色々な音楽を取り入れてきた音楽なので、ファンクよりもあればロックよりもあり、近年は当然ヒップ・ホップまであります、ジャンル分けではアシッドやらスムースやらジャズと名がつくジャンルは更に訳がわからんことになっています。
MJQ は1952年結成のクラシックの影響を感じさせてくれる少々格式が高そうな存在です。私はクラシック経験と言えば「小学校、中学校の授業でのレコード感傷」と「中高生の時のホールでのクラシック鑑賞」ぐらいで、あまりワクワクすることはなく眠気を誘引するものでした。大人になっても札幌転勤時代に飲み仲間の女の子が年末の市民の第九コンサートに参加するというので聴きに行きましたが9割熟睡してしまいました。しかしそんな私も最近は雑多に音楽を楽しむことができる人間に進化してきたので、MJQならノープロブレムです。
クラシック的といっても、MIQは管楽器は使わない Milt Jackson のビブラフォンを中心にしたクールな室内音楽的ジャズ集団。ですが、このアルバムのコンセプトは「バッハ」と「ブルース」なので、主役はビブラフォンより、やはりピアノということになるでしょう。ピアノの John Lewis は Dizzy Gillespie の楽団でデビュー。以降 Charlie Parker や Miles Davis などと共演し、1952年に、Gillespie楽団出身者を集めて、このMJQを結成。音楽的にはビバップに影響を受けながらも、クラシックの室内楽を思わせる端正かつユニークな音楽性を確立しています。ヌーヴェルヴァーグとジャズの関わりにおいて先駆者的存在となったり、晩年はバッハの作品を発表もし、このアルバムでもハープシコードもプレイしています。
前述のように録音自体は 1972年カーネギーホールでのスペシャルコンサートのものですが、本アルバムはそのコンサートの第2部プログラム、他の演奏は Last Concert (1973) に収録されています。コンセプトとしては、クラシックの音楽的手法をジャズに取り入れることを考えていたルイスの音楽的思考が反映されていて、ジョン・ルイスの弾くハープシコードによるバッハの曲とBulues in でコードネームのブルース演奏が交互に淡々と演奏されます。
そう思いながら繰り返し聴いていると、バッハと交互に聴くことにより、襟を正したいつもの特徴の様式美を更に聴く側に意識させ、その束縛された様式の中でミルト・ジャクソンがブルージーなフィーリングのヴィブラフォンプレイをすることにより、聞く側もほっとできるという心理的なアプローチも意図されているような気もしてきます。
特には、誰もが聞き覚えのある Precious Joy のメロディがビブラホンで奏でられ、ハープシコードとが終わってから、ビブラフォンで Blues in C Minor に続く流れが、一番盛り上がるところかと思います。ブルースのテーマの出だしが何か聞いたことがあると思っていたら You`d be so nice to come home to ですね。
ちなみに、ベースとなったオリジナルの曲名などをまとめてみました
スリリングなハード・バップ好きには眠くなる要素が多分にあります。特定の曲を単体で聴いて楽しむよりは、本でも読みながら繰り返し聴いていると味が出てくると思いますので、是非アルバムまるごと聴いてほしいです🎶
piano and Harpsichord : John Lewis
vibraphone : Milt Jackson
bass : Percy Heath
drums, percussion : Connie Kay
producer : Nesuhi Ertegun
recorded on November 26 & 27, 1973 at Atlantic Recording Studios, New York City.
1. Regret?
2. Blues in B Flat
3. Rise up in the Morning
4. Blues in A Minor
5. Precious Joy
6. Blues In C Minor
7. Don't Stop This Train
8. Blues in H (B)
9. Tears from the Children






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