2021年5月30日日曜日

タワレコ 散財

 


 土曜日はかかりつけの新宿の病院に行ったので、帰りにはタワレコに寄り、少しだけのつもりが、、、、、

 ビル・エバンス特集の展示にも打ち勝ち、ノラジョーンズの誘惑にも打ち勝ち、と思っていたのですが、気が付いたら大量のCDを手に取っています。またもや散財してしまいました。下の写真のほかにも数枚購入していますので結構な金額でした。


 失敗したのは、BLUES&SOUL RECORDS という雑誌です。アレサ特集なんだなあと本屋で前から気にはなっていたのですが購入せずにいました。しかし何故アレサが表紙になっているのか、タワレコに行って気が付きました。アレサの「アメイジング・プレイス」ってCDが新しく発売されていたんですね。

 ということで、雑誌もCDも両方購入したんですが雑誌を少し読んでいたら表紙の上に別冊付録「バイオグラフィ、オリジナル・アルバムガイド、代表曲、アリサの基本はこれで安心」とある。確かに本屋で見たときは中にこれがはさんでありましたが、タワレコではCDと一緒に置いてあったのを買ったせいか、中身はなんと「ありませぬ」!!

 CDレビュー中心のブロガーとしては、うんちくを語るために付録のほうが欲しかったかも。でももう一冊は悔しいから買わないと思います・・・・多分

Q&A 恩田陸

 


 恩田陸作品は最初に「蜜蜂と遠来」を読んで次にに「ブラザー・サン・シスター・ムーン」 この作品読んで三作品目となります。先に呼んだ2作品はどちらも音楽ものでしたが、今回は音楽にゆかりのある話は出てきません。

 タイトル通りQ&A形式で物語は進行するのですが、読み始めは意味が分からずに若干退屈するタイプの小説ですが、さすが恩田陸。読んでいるうちに意外な展開になりこの構成の仕方に感心してします。退屈な出だしもある意味演出でこのように書かれているのではないかと、読後には思ってしまっています。

 ある冬の日、スーパーマーケットMで、原因不明の事故が発生し、すべての階で、いきなり客が逃げ出そうとし大パニックになる。エレベーターに人が殺到して多く人が亡くなってしまいます。その関係者にインタビュー(Q&A)形式で質問することで話は進行していきます。この話本の中のあちこちに置かれているようなイメージです。技法的には他の作家の作品でもよく見られる手口だとは思うんですが、読んでいてパーツが全て四角い塊のようになっているのが特徴だと思います。

 質問をする人は調査官でこの調査官は質問をしているうちに精神的に病んできてタクシーの運転手になりと話は展開します。途中ではこれは集団ヒステリーのようなものなのか、政府の実験なのか、怨恨による巧妙な犯罪なのか、と推理小説のような展開になってきたと思ったら最終的にその原因追及はどうでもよくなりカルト的な展開になり、ドキュメンタリーのようなことになり中々読み応えのある小説でありました。

 こういう作品を読むと、作家の人の構成力ってのは凄いものだと感心してしまいます。構成は最初に細かに地図のようなものを作って進行させるのか?書いているうちにどんどんブロックができてくるのものなのか?聴いてみたいものです。

2021年5月29日土曜日

本日のCD Jaco Pastrius ♪ 1983 Japan Tour


 2012年リリースの発掘音源です。渡辺香津美がマイクスターンの推薦よって参加したワード・オブ・マウス・ビッグバンドの日本ツアーのミキサー卓から録った音源で、リリース後に聞いた時には、これはすごい音源だとビックリしました。
 ジャコは1982年にウエザー・リポートを脱退し、音源としては「Invitations」が発売されているワード・オブ・マウス・ビッグ・バンドとしてオーレックス・ジャズ・フェスティバルで同年に来日しました。
 その翌年の1983年にはスモールコンボとして再び日本ででツアーを行ったのが本アルバム。1982年のツアー時には、かなりの奇行ぶりでその後のイタリア・ツアーでは長すぎディストーション・ソロとステージ放棄で2万人観客からブーイング事件やホテルのバルコニーの手すりから落下して骨折事件などお騒がせな時期だったはずですが、ここではフィジカルな演奏や音楽性、独創性が発揮された素晴らしい録音内容です。特にエピソードも見かけないので安定期だったんでしょうか。
 その頃二人でドラッグと酒にはまっていたマイク・スターンが来日できなかったことを思うと、そうでもないような気がしますし、何かの雑誌で渡辺香津美は、この後ツアーへの参加を要請されたけど断った、参加すればよかったと思っているって書いてありましたが、実は危険を感じていたのでは?と邪推もしてしまいます。
 ジャコのアルバムは、最近そんなことを考えながら調べながら聞き直してしまいますし、必ずしもコンディションの良くないジャコを悲しくなりながら聞いてしますこともありますが、このアルバムはホント聴けて良かったです。渡辺香津美さま、ありがとうございます!

bass : Jaco Pastorius
trumpet : Ron Tooley
sax : Alex Foster
keyboads : Dermar Brown
percussions : Don Alias
steel drums : Othello Molineaux
drums : Kenwood Denard
guitar: Kazumi Watanabe

【Disc 1】
1. Soul Intro / The Chicken
2. Clean Up Woman
3. Bass Solo
4. Black Market
5. John & Mary
6. Dania

【Disc 2】
1. Reggae Tune / Who Knows
2. Teen Town / Changes
3. Havona
4. Beavor Patrol
5. Fannie Mae / Why I Sing The Blues

この音源はアップされていないようなので1983年のマイク・スターン加入のあたりの音源をつけときますが、ジャパン・ツアーのほうがストレート気味のファンクが聞けますのでだいぶ雰囲気が違います


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2021年5月28日金曜日

本日のCD Sex Pistols ♪ Filthy Lucre Live

 
 
 解散から20年近く経った1996年の再結成Liveで、6月23日にロンドンのフィンズベリー・パークで行われた公演を収録しています。「Filth Lucre」とは「不正利得, 悪銭」で、さすがピストルズ、再結成ライヴのアルバム・タイトルもいかにも「らしい」ネーミング。
 「金のために再結成した」とのコメントもありましたが、ライブはスカスカと言われていた音も20年経ったら、なんとうまくなっているのには驚きです。「金のため」に再結成なんだろうけどファンにとっては決して「不正利益」なんかではなく、払う金に見合った演奏はするぜ!と意気込んでいる感じでしょうか。
 シドはとっくにいないけど、ピストルズはやはり文句なしにかっこいい。初代ベーシストGlen Matlockの ベースもなかなかいけるし Paul Cook のドラムも当時よりもパワーアップしてる。シドだって生きてたらきっと進化していたはずだよなあ。
 このアルバムでは少しオジサンになったメンバーの写真でまだまだ見れます。You Tube にも映像はアップされてますね。。現在のジョニー・ロットンは体型も中年太りしてしまって変態オヤジみたいになったのは度々ネットで見ますが、もっと変な爺さんになるのを期待してます。
 ロンドンのキングス・ロードで「SEX」というブティックを経営していたマルコム・マクラーレンが、店に出入りしていた不良少年たちの結成したアマチュアバンドに目をつけて
、金儲けに成功した。このバンドはパンク・ロックがこの世にある限りマダマダ金を稼ぎ続ける。すごい発明でしたね。

vocals : Johnny Rotten
guitar : Stephen Philip Jones
bass : Glen Matlock
drums : Paul Cook

Recorded live June 23, 1996 at Finsbury Park, London. 

1. Bodies
2. Seventeen
3. New York
4. No Feelings
5. Did You No Wrong
6. God Save The Queen
7. Liar!
8. Satellite
9. (I'm Not Your) Steppin' Stone
10. Holidays In The Sun
11. Submission
12. Pretty Vacant
13. EMI
14. Anarchy In The U.K.
15. Problems
Bonus Tracks
16. Buddies
17. No Fun
18. Problems (Spedding Demo)





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2021年5月27日木曜日

本日のCD Albert King with Stevie Ray Vaughan ♪ In Session

 

 レイ・ヴォーンが1st「Texas Flood」をリリース、デビッド・ボーイのLet’sDanceに参加したのは1983年。その12月6日に行われたTV番組でのオンタリオ、ハミルトンのTV局CHCHスタジオでのアルバート・キングとのセッション。場所は。アルバム名の邦題は「ブルースギターの絆~イン・セッション」
 アルバート・キングはいわずと知れた、B.B. キング、フレディ・キングと並ぶ三大キングの一人で、レイボーンが影響を受けたギタリストの筆頭に挙げられている巨匠です。アルバート・キングはサウスポーで右利き用に弦を張ったギターを逆に持って弾くスタイル。ギターのチューニングはEmの6弦をCに下げた「C.B.E.G.B.E」「E.E.B.E.G#.C#」といった変則チューニングを愛用。一方レイ・ボーンはレギュラー・チューニングの半音下げです。それ故チューニングが狂いやすいのかこのライブ録音はチューニングが若干気になるところではあり、さらにその影響もあってかラストでは、ギターソロで音程を外してしまうというアクシデントもありそのまま収録されているのがリアリティあります。
 サウンド的にはアルバートキングは指弾きのはずなので少し粘りのあるギターで、レイボーンのほうがカラッとしていますが、音使いとかリックはかなり似ているので師匠との共演といった感じで、まさにレイボーンが影響を受けたとことが、よくわかります。
 この録音当時はレイ・ボーンのほうが勢いがあったのは間違いありません。しかしこの世界で長い間キャリアを積んできた先駆者のアルバート・キングが余裕を見せながら、若造に胸を貸してやるぜ的なところがあったのか?と勝手に思ってます。

vocals : Albert King, Stevie Ray Vaughan (3)
electric guitar : Albert King, Stevie Ray Vaughan
piano, organ : Tony Llorens
bass : Gus Thornton
drums : Michael Llorens

1. Call It Stormy Monday
2. Old Times
3. Pride And Joy 
4. Ask Me No Questions
5. Pep Talk
6. Blues At Sunrise
7. Turn It Over
8. Overall Junction
9. Match Box Blues
10. Who Is Stevie?
11. Don't Lie To Me





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2021年5月26日水曜日

本日のCD Aretha Franklin ♪ Aretha In Paris

 

 1968年に録音・発表のキャリア初のライブ・アルバムとなります。先に聴いていた1971年の「Live At Fillmore West」がスタジオアルバムとはぐっとアレンジや雰囲気を変えた内容だったので、その3年前のライブを聴くのが楽しみでした。
 さてこのアルバム、初のヨーロッパ・ツアーでのパリ公演で2回のショウで1万5千人以上を動員したうちの、5月7日の公演収録とのことです。このツアー・メンバーは先に聴いた Fillmore Westとは異なり、マネージャーのテッドホワイトの案でデトロイトを拠点としていたミュージシャン達をバック・バンドに起用。Fillmore Westでは、バンド演奏を含めたステージの一体感があったのに比べて、このライブはソロ・アーティストのアレサがメインでフューチャーされたステージと感じます。
 シングル曲やカバー曲を混ぜて構成ですが、収録曲はいずれもアトランティック・レコード移籍後の3枚のアルバムから選曲されています。前年に発売された「Aretha Arrives」と同様に「Satisfaction」からソウルフルにから始まり「Groovin'」といったロックナンバーや「 Chain Of Fools」や「A Natural Woman」「Respect」などのヒット曲。
 
vocals, piano:Aretha Franklin
background vocals : Carolyn Franklin, Charnessa Jones, Wyline Ivey
piano : Gary Illingworth
guitar : Jerry Weaver
bass : Hicks
drums : George Davidson

tenor sax : Donald "Buck" Waldon, Miller Brisker
baritone sax : David Squire
trumpet : Ron Jackson, Donald Townes, Little John Wilson, Russell Conway
trombone : Rene Pitts

1. (I Can't Get No) Satisfaction
2. Don't Let Me Lose This Dream
3. Soul Serenade
4. Night Life
5. Baby, I Love You
6. Groovin'
7. (You Make Me Feel Like) A Natural Woman
8. Come Back Baby
9. Dr. Feelgood (Love Is a Serious Business)
10. (Sweet Sweet Baby) Since You've Been Gone
11. I Never Loved a Man (The Way I Love You)
12. Chain Of Fools
13. Respect





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2021年5月25日火曜日

本日のCD Aretha Franklin ♪ Aretha Arrives

 

 1961年にコロンビアに移籍デビューし数々のアルバムを録音し、1966年11月アトランティック・レコードに移籍、「I Never Loved a Man the Way I Love You」をヒットさせ、大忙しですがコロンビア移籍の第2弾として1967年に発売されたのが本作「Aretha Arrives」
 この発売された1967年はレーベルはまたがっているものの5枚のアルバムが発売される大忙しの年で大量のレコーディングと発売が集中しています。ちなみにレコーディングでも大量に録って振り分けているので、このレコーディングで録った「Chain Of Fools」は、次作「Lady Soul」での発売。「It Was You」「The Letter」「So Soon」はアウト・テイクとなり、後の未発表音源集に持ち越しとなっています。
 ストーンズの「Satisfaction」からスタートする本作は、大半がカバーというコンセプトからか、このアルバムではアレサはリラックスしてしてる印象があります。他カバーはレイ・チャールズ「You Are My Sunshine」、ジョニー・エース「Never Let Me Go」フランク・シナトラ「That's Life」などなど、ジャンルにこだわりはありません。 
 それにしてもこの年大量に発売されているだけにレーベルの本気度、プロデューサーJerry Wexler の次々に客に買わせる仕掛けが見えて面白い。それにしてもアレサは25歳なのに大量に発売しても客に飽きさせない、消耗されない。力強く説得力のある歌声と歌手としても技量があってこそ!すごいの一言につきます。
 このCDはタワレコで販売していた廉価版5枚組Original Album Series Vol. 2 の一枚目。Vol. 1ではアトランティックの 1968 Lady Soul , Aretha Now を聞かせておいて1967年の本作に戻ってきています。この廉価版の企画者もやりてなのか?代表作を聞かせてすごいなと思わせて、やっぱりVol. 2も買わなきゃと思わせる。そしてその第2弾の一枚目にカバーアルバムを持ってきて第1弾とは違うぞと思わせる。私の考えすぎでしょうか?
 廉価版だからそんなことは考えずに並べているだけかもしれませんが、次の作品を聴くのが楽しみになってきてます。

vocals, piano : Aretha Franklin 
guitar : Jimmy Johnson, Joe South
bass : Tommy Cogbill
drums : Roger Hawkins
vibraphone : Teddy Sommer
piano, organ, electric piano : Spooner Oldham, Truman Thomas
tenor sax : Charles Chalmers, King Curtis
bass trombone : Tony Studd
trumpet : Melvin Lastie
background vocals on "Ain't Nobody" : The Sweet Inspirations
background vocals on "You Are My Sunshine" : Aretha, Carolyn and Erma Franklin 
producer : Jerry Wexler

1. (I Can't Get No) Satisfaction / Mick Jagger & Keith Richard
2. You Are My Sunshine / Charles Mitchell, Jimmy Davis
3. Never Let Me Go / Joe Scott
4. 96 Tears / Rudy Martins
5. Prove It / Horace Ott, Randy Evretts
6. Night Life / Willie Nelson
7. That's Life / Dean K. Thompson, Kelly Gordon
8. I Wonder / Cecil Gant, Raymond Leveen
9. Ain't Nobody (Gonna Turn Me Around) / Carolyn Franklin
backing Vocals / The Sweet Inspirations
10. Going Down Slow
11. Baby, I Love You / Ronnie Shannon




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2021年5月24日月曜日

本日のCD Lucky Peterson / Beyond The Cool


 この手のサングラスをかけて髭を生やした人は鈴木雅之に見えてしまいますが、ブルース・ギタリストでブラコン・アーティストではありません。1964年生まれのピータースンは、父親もブルース・ギタリストのジェイムズ・ピータースンで、父親の経営するクラブ「The Governor’s Inn」に5歳から出演していて、そのクラブに出演していた Willie Dixon がプロデュースして、その5歳のままデビューアルバム「Our Future」を発売。そして10代でエタ・ジェイムズやボビー・ブランド、リトル・ミルトンらのバックアップ・ギタリスト/キーボーディストとして活動していたブルース・エリートです。他にトランペットも吹かれているようでかなりのマルチミュージシャンです。2020年に55歳で病死しています。
 私所有のアルバムでは、ジェイムスコットンの、Living The Bluesでオルガニスト、35Th Anniversary Jamではギタリストで参加されています。他にもCarey Bellでは Deep Down(これはピアニスト)などブルース系アルバムに多数参加されています。
 さてこのアルバム、ブルース・ロックで、コテコテのブルース・ナンバーなんですがサウンドは軽めに感じます。ホーン部隊がいてギターソロはロック系ギタリストのように思いっきり歪ませているせいか、何故かブルース独特のねちっこさが少ないように感じます。
 音的にはホーン部隊もいて適度のブルースロックで私の好みな「はず」ですが、何故かこのアルバムは昔から私の心に響かず印象は薄い。昔聞いたアルバムを聴くと、最近は印象が変わることが多くなってきているんですが、このアルバムに限ってはあまりかわらないですね。歳をとってから段々と受け入れる音楽の幅が広がってきているはずなんですが・・アメリカン・ブルース・レジェンドと名高い方で、ファンも多いと思われますが、こればかりは相性で・・💦

vocals (1 to 7, 9, 10, 12), clavinet  (2, 3, 9, 11), electric piano (5,7), guitar (2 to 4, 6 to 12), organ (2 to 12), piano (1) : Lucky Peterson
backing vocals : Jacquelyn Reddick (2, 5, 6, 9, 10), Jaqueline Johnson (2, 5, 6, 9, 10)
percussion : Arto Tuncboyaciyan (6) , Brent Nance (11)
rhythm guitar : Danny Draher (1 to 4, 7, 9 to 11) , Jack Holder (4 to 6, 8, 11)
soloist (1st solo), guitar : Danny Draher (12)
soloist (2nd solo), guitar : Lucky Peterson (12)
bass : Willie Weeks
drums : Crusher Green
guitar : Danny Draher (12)

horns : The Memphis Horns (1 to 5, 7 to 9, 11, 12)
tenor sax : Andrew Love
trumpet, trombone : Wayne Jackson


producer (produced by), liner notes : John Snyder (4 to 6, 8, 11)
recorded and mixed June and July 1993 at Kiva Recording Studios, Memphis, Tennessee.

1. I'm Talking To You (Jim Payne, Lucky Peterson)
2. Count On Me (Jim Payne, Lucky Peterson)
3. Compared To What (Eugene McDaniels)
4. Up From The Skies (Jimi Hendrix)
5. Your Love Is Amazing (Robert Ward)
6. That's The Way It Ought To Be (Warren Haynes)
7. Pouring Money On A Drowning Love Affair (Jim Payne, Lucky Peterson)
8. Beyond Cool (Lucky Peterson)
9. You Haven't Done Nothin' (Stevie Wonder)
10. Your Good Thing Is About To Run Out (Jim Payne, Lucky Peterson)
11. You Can't Fool Me (Jim Payne, Lucky Peterson)
12. Drivin' Wheel (Roosevelt Sykes)





  

2021年5月23日日曜日

本日のCD Danny Gatton Joey DeFrancesco ♪ Relentless


 前回このアルバムのレビューを書いたのは、およそ3年前でおそらく20年ぶりに聴いたと書いてあります。その間に意識してこのアルバムを聞いたかと言えばすっかり存在を忘れていたので、きちんと聞き直すまで長い時間かかってしまいました。再度聞き直すとブルース・ロックから始まり、ストレートで力強いジャズブルースまで、かなり凄腕のギタリストです。世の中上手いギタリストはいっぱいいるけど録音されても日の目を見ずに埋もれてるアルバムは星の数ほどあるんでしょう。でもダニー・ガットンを調べてみると、カントリーのロカビリーで知られたギタリストのようです。ジャズ、ブルース、ブルーグラス、ロックなど、あらゆるジャンルの音楽を演奏できるセッション・ギタリストでもあったとのこと。
 聞いていると、どこかスティービー・レイボーンを思わせるようなリフやギター・ソロも多いのですが、まあレイボーンも、ジャズスタイルのブルースなんかも弾くだけにルーツ的なところでフレーズが似てきたとも考えられると思いますが、ダニーガットンのほうがレイボーンより約10歳ほど年上です。つまりはレイボーンがダニーガットンを聞いて取り込んだ可能性もあるということでしょうか。なんだか楽しくなってきました。
 そしてアルバムを聴き進めると、ウェインショーターの「The Chess Players」がブルース色濃く演奏され、セロニアスモンクの「Well You Needn't」なんかは高速になってオルガンのジョーイが弾きまくってます。
 3年経つ間に私もたくさんのジャズを聴いてきました。改めて聞くとお蔵入りしていましたがはもったいない内容ですので、もっと聞きこんでみようかと思います。

guitar : Danny Gatton
organ : Joey DeFrancesco
bass : John Previti
drums : Timm Biery

1. Fine
2. Broadway
3. Kindred Spirits
4. The Chess Players
5. Gearheads
6. Blues On The Half Shell
7. The Pits
8. Big Mo
9. Well You Needn't





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先週に「はまった二枚」

 


 ブログでのレビューはだいぶ後になると思いますが、先週からこの2枚を気に入ってしまい繰り返し聴いていました。特に「Alice Clark」は1972年に1枚だけしか出していない謎のソウルシンガーですが、なんで今まで知らなかったのか?と思うほどの名盤でした。まず最初に感じるのは「素直で澄んだ歌声」「聞く人に訴えかけてくるボーカル」で若くて瑞々しい歌声は鍛えられて技巧に上手くなる手前の原石を感じます。その後がききたかった人ですね。

 モンクの Palo Alto は未発表音源の発掘版で、既に持っているのでうんちくは要らない人も再度思い出して聞き直していただき、モンクを知らない方にも聴いていただきたい実に楽しい演奏です。正式な録音でないのですが海賊盤よりもはるかに音は良くて十分聞けますし、ラフな録音がかえって臨場感を増しているような気もします。

 ここまで繰り返し聴くことも少ないのですが、実に楽しかった二枚でした。

2021年5月22日土曜日

本日のCD Kenny Burrell With The Brother Jack Mcduff Quartet ♪ Crush!


 バレル1964年リリースのアルバム。オルガン・ジャズとギターの相性はとても良いといつも思ってますが、このアルバムも巨匠の二人が演奏していることも注目ですが、楽器の相性としても良いのだなと再確認できる作品です。
 オルガンとギターはメロディー楽器でもあり和音を出せる楽器でもあり、リズム楽器であるとも言えます。ピアノもそうじゃないかと思いますがオルガンは電気楽器でアナログ的な音色とドライブ感があります。そこらへんの仕組みはは違うけどある意味似たような性格の楽器であるところが相性の良さを引き出しているんでしょうか。
 ソウルフルなマクダフのオルガンが縦横無尽に弾きまくり、このオルガンに合わせたバレルのギターがツボにはまる。緩急をつけて聴かせる演奏にパーカッションが加わることでよりリズミカルになりグルーブ感が増してくる。テナーサックスのハロルド・ヴィックも所々に良い色を付けてくれて絶妙な楽しさです。特にはリズミカルで騒がしい Nica's Dream はなかなか他では聞けないんではないでしょうか。最後の We'll Be Together Again はバラードでありますが、ハードボイルドなものを感じます。
 ハモンドオルガンのジャック・マクダフは、他にも数多くの新人ギタリストを輩出した先生でグラント・グリーンやメルヴィン・スパークスは、マクダフの作品に参加していますし、カルヴィン・グリーン、コーネル・デュプリー、ジョー・ベック、ジョージ・ベンソン、パット・マルティーノ、マーク・ホイットフィールドと多くのジャズギタリストを世に送り出したと人でもあります。

guitar : Kenny Burrell
organ : Jack McDuff
congas : Ray Barretto
drums : Joe Dukes
flute : Eric Dixon
tenor sax : Harold Vick
 
1. Grease Monkey
2. The Breeze And I
3. Nica's Dream
4. Call It Stormy Monday
5. Love Walked In
6. We'll Be Together Again





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