2021年5月3日月曜日

本日のCD The Hard Bop! ♪ No Room For Squares Ⅳ


 BlueNoteの名盤からの12曲オムニバスです。名前の通りの中身でハード・バップばっかり集めています。そもそもなんですが、ジャズのハード・バップって激しめのジャズって認識ぐらいしか私にはないんですが、そもそも何なんでしょう?
 戦前の1930年代から1940年代の流行のビッグバンドの形態のジャズは「スイング・ジャズ」と呼ばれベニー・グッドマン、デューク・エリントン、カウント・ベイシー、グレン・ミラーなんかですよね。スイングジャズは、スウィングのリズムが特徴のダンスミュージックでしたが、大人数の編成であるため、アドリブやソロの要素よりもアンサンブルに重点が置かれていたわけです。
 そしてこの大人数のバンド形態は1940年代あたりから少人数の即興演奏を主体とする「ビバップ (bebop)」へと変化していきます。形式としては決まったテーマを演奏し、コード進行に沿った形でアドリブを順番に行う形式が主で「スイング・ジャズ」は聞く側が楽しむダンス・ミュージックだったのが、ビバップは演奏側が楽しむものとなり技術や芸術性を楽しむものに変化してきました。
 そして1950年代からニューヨークなどで演奏されるビバップはハード・バップと呼ばれる形態になっていきます演奏スタイルになっていきます。私たちが所謂ジャズと感じるサウンドのイメージですね。ハード・バップは特にソロ部分のアドリブをよりホットでドライブさせたものでフレーズが重要視されたため、メロディーとして使える(成立する)音を使うためビバップよりも、融通性のないメロディーやフレーズになりやすいらしいです。つまりはアウトなフレーズは邪道だったわけですね。
 さらには、この制限された音の呪縛から使える音の解釈を変えたモード・ジャズに移行していきましす。と色々見ながら書きましたのでおそらく本筋は外れていないはずです。ふう
 また1954年のアートブレイキーの「A Night at Birdland Vol. 1」あたりから「ハード・バップ」という言葉が使われだしたようでアフロ・キューバン・ジャズもハードバップに含まれるって書かれます。
 まあ音楽のジャンル分けってのは時に曖昧なので雰囲気でも良いのかと思いますが・・

1. Sonny Rollins / Wail March
2. Clifford Jordan / Beyond The Blue Horizon
3. Hank Mobley / Mighty Moe & Joe
4. Sonny Clark / Shoutin' On A Riff
5. Bud Powell / Blue Pearl
6. John Coltrane / Locomotion
7. Curtis Fuller / Little Messenger
8. Horace Silver / Safari
9. Lee Morgan / C.T.A.
10. Lou Donaldson / Blues Walk
11. Louis Smith / There Will Never Be Another You
12. Kenny Burrell / Phinupi





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2021年5月2日日曜日

本日のCD Jaco Pastorius ♪ Word Of Mouth


 これはジャコがウェザー・リポートに在籍中の1980年に録音したジャコ自身がリーダーとしては2作目のソロ・アルバム。
 このアルバム制作にはいろいろと裏話(今となっては表ですが)があります。このアルバム「Word Of Mouth」の制作の契約発売のレーベルはワーナー・ブラザーズ。1枚目のデビュー作「Jaco Pastorius(ジャコパストリアスの肖像)」はエピック。当時加入していたしていたウェザー・リポートのレーベルであるコロムビアにはこのジャコのソロ制作の印象は裏切り行為のように映り印象は当然良くなかった。
 制作では、ロサンゼルス交響楽団から31人を雇って「John And Mary」「Three Views Of A Secret」に9,000ドルかけたが、ボツにしてその中から7人を選んで9回のオーバーダブで63人編成に仕上げなおしたり、ニューヨーク、ロサンゼルス、フロリダとあちこちで録音しオーバーダブで仕上げるなど予定した予算を大幅にオーバーしたとのことで、制作サイドにはかなりの迷惑をかけているようで、雑誌インタビュー記事などからは、このアルバムの制作の構想はかなりの前からあったことは間違いないですが、ウェザー・リポート加入での名声と成功、ドラッグと酒に侵されたジャコの正常な金銭感覚は失われてたようです。
 発売の結果は評論家の間では評判は良く日本ではゴールド・ディスクを獲得。しかしアメリカでは5万枚の売り上げだけで終わり、ワーナーの目論見は大誤算となったとのこと。
 録音内容としては秩序のあるフリージャズのようなCrisisで幕開けするこのアルバムは、聴いていると何かの情景が浮かびそうな美しさ、幻想的であり、せつなさもあり荒々しさもある素晴らしい作品ですが、ワーナーとしてはウェザー・リポート級の売り上げを期待していたのでしょう。十分良いアルバムではありますが、ジャズ・ビッグバンドの形式では購入層もウェザー・リポートで取り込んでいたアメリカのロック世代の若年層には響かなかったということ。ジャコの衝動的な計画性のない録音はいただけないですが、ワーナーにもその期待は外れてもしょうがないだろうとは思いますね。
 
1. Crisis
2. 3 Views Of A Secret
3. Liberty City
4. Chromatic Fantasy
5. Blackbird
6. Word Of Mouth
7. John And Mary





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2021年5月1日土曜日

本日のCD Aretha Franklin ♪ I Never Loved A Man The Way I Love You

 

 邦題は「貴方だけを愛して」1967年3月に発表したスタジオ・アルバムで、アトランティック・レコード移籍第1弾。アレサはコロンビア・レコードから1961年にジャズ色が強いポピュラー歌手としてデビューしていたが売れていなかったが、このアルバムからゴスペル・フィーリングを打ち出して成功したアルバムとのこと。このアルバムからは I Never Loved a Man (The Way I Loveb You)とDo Right Woman - Do Right Manが先駆けて録音されて、アルバムよりも先行して発売されています。
 バック・ボーカルのCarolyn Franklinはアレサの妹で Erma は姉で三人での姉妹によるコーラスやキング・カーティスによるサックス・アシストも絶妙です。出だしはRespectでオーティス・レディングのカバーでイメージチェンジを見事に図っているのではないでしょうか。
 なお私の持っている盤は5枚組でアレサを一気に体験できる Original Album Series なんですがアレサのボーカルのレベル調整が小さめで奥に引っ込んでしまっているような気がします。

vocals, piano : Aretha Franklin
backing vocals : Carolyn Franklin (1, 2, 5, 6, 9), Cissy Houston (2, 9), Erma Franklin (1, 2, 5, 6, 9)
electric piano : Spooner Oldham (3, 4)
organ : Spooner Oldham (1, 6, 7, 9, 11)
guitar : Chips Moman (3, 10), Jimmy Johnson (1, 3 to 6, 9 to 11)
bass : Tommy Cogbill
drums : Gene Chrisman (4, 7, 8), Roger Hawkins (1 to 3, 5, 6, 9 to 11)
tenor sax : Charles Chalmers (1 to 8, 10), Joe Arnold (3), King Curtis (1, 2, 4 to 8, 10)
baritone sax : Willie Bridges (1, 2, 4 to 8, 10)
trombone : David Hood (3)
trumpet : Ernie Royal (7), Ken Laxton (3), Melvin Lastie (10)
vibraphone : Arif Mardin (11)
cornet : Melvin Lastie (1, 2, 4 to 8)

1. Respect
2. Drown In My Own Tears
3. I Never Loved A Man (The Way I Love You)
4. Soul Serenade
5. Don't Let Me Lose This Dream
6. Baby, Baby, Baby
7. Dr. Feelgood
8. Good Times
9. Do Right Woman — Do Right Man
10. Save Me
11. A Change Is Gonna Come





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2021年4月30日金曜日

本日のCD The Jazz Messengers ♪ At The Cafe Bohemia Volume 2

 

 Volume1に続いて、同時購入したVolume2でこちらも最後3曲はオリジナルにはないCD化の時のボーナストラックとなっています。ライナーノーツに説明が詳しく掲載されていたのでCafe BohemiaについてはVolume1のレビューに書いています。
 2枚目のレビューで気づいたんですがライナーノーツにはArt Blakey & The Jazz Messengersとなっていたのですが、これはアートブレイキーの名前が冠につく前の The Jazz Messengers でした。このアルバムは結成当時のオリジナルメンバーの録音でMCはArtですがリーダーはホレス・シルヴァーで、ホレス・シルヴァーは1956年に脱退しますからこのライブの翌年に脱退して「Art Blakey &」の冠がついてリーダーがArtとなります。
 Volume1では緩やかなブルースから始まりましたがVolume2ではアップテンポで始まります。(ドラムから始まってホレスの出だしフレーズがトリッキーでカッコイイ)公演を続けて録音しているのかなとも思いましたが少し長めのアートブレイキーのアナウンスで始まりますので2部構成の後半で少し流れを変えているのかもしれませんね。(英語がうまく聞き取れないのでMCの内容はよくわかりません)選曲のせいかもしれませんが演奏の流れもVolume1よりも流れがスムーズな感じがします。ケニー・ドーハムもVol1とは勢いが明らかに違って音数が多めにスリリングになってきています。観客は拍手の数が少なめなのでそれほど多くはないようですが、ソロごとのファンの称える拍手が何かとても暖かく感じて良いステージであることもうかがえます。
 惜しいのは6曲目のI Waited for Youの急なフェイドアウト。オリジナルのレコードではこれが最後の曲だったので収録時間の都合でこうなってしまったんでしょうが、これからどうなるのかと思いながら聞いているところで切れてしまうのはもったいない。CD化で完全収録にしてほしかったところであります。

drums : Art Blakey
piano : Horace Silver
tenor sax : Hank Mobley
trumpet : Kenny Dorham
bass : Doug Watkins
Recorded at Cafe Bohemia, NYC、 November 23, 1955.

1. Announcement by Art
2. Sportin' Crowd
3. Like Someone in Love
4. Yesterdays
5. Avila and Tequila
6. I Waited for You
7. Just One of Those Things
8. Hank's Symphony
9. Gone with the Wind





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2021年4月29日木曜日

本日のCD The Jazz Messengers ♪ At The Cafe Bohemia Volume 1

 


 メッセンジャーズのライブレコーディングで1955年11月23日のニューヨークのカフェ・ボヘミアでの演奏です。オリジナルはBlueNote1507番で6曲でしたが、CD再発で3曲の追加されたのがこのCDです。このライブは2枚のアルバムとなって発売されているためvolume1となっています。
 ライナーノーツによると、1955~56年ニューヨークの 15BarrowSteet は様々なジャズ・クラブがで熱かった。そのころ、このお店はオーナーJimmyGarofoloの「The Pied Piper」というストリップ・クラブだった。しかし1955年の初めごろにチャーリー・パーカーを含むミュージシャンたちがジャムりはじめ、3月にオープニング・アトラクションを企画していたらパーカーは急死。6月にOscarPettifordが「Bohemia After Dark」という企画でCannonBallAdderleyとビッグバンドをやったのがCafe Bohemiaのスタートでその数か月後マイルスの初期クインテットが演奏している。他のミュージシャンもこのCafe Bohemiaでのライブ録音を発表していることからもジャズファンからも注目のお店だったのか?かなり詳しくこのお店のオープニング経緯が書かれています。
 さてこのアルバム、アートブレイキーの演奏にしては飛び散る汗のような派手さはありませんが、聴きやすくて落ち着いて雰囲気と間が楽しめる内容となっています。オープニングはドラムに様々なアイデアが盛り込まれた穏やかなブルース「Soft Winds」でスタートし、「The Theme」「Minor's Holiday」ホレス・シルバーのタイム感の良いピアノやドーハムのトランペットも素晴らしい。盛り上がってきたところで「Alone Together」はドーハムは休憩でモブレーのテナーでしっとりと聴かせます。「Prince Albert」とかのイントロのブレイキーのドラムの最初とか途中のリズムを変えるところとかもアイデアと感性が違います。モブレーも少し遠慮気味の演奏だったのがここらへんで滑らかになってくる感じ。当日の演奏の曲順がこのとおりなのかはわかりませんがライブってこんな感じですよね。良いですねえ。ジャズって楽しいですねえ。

drums : Art Blakey
piano : Horace Silver
tenor sax : Hank Mobley
trumpet : Kenny Dorham
bass : Doug Watkins
Recorded at Cafe Bohemia, NYC、 November 23, 1955.

1. Announcement by Art Blakey
2. Soft Winds
3. The Theme
4. Minor's Holiday
5. Alone Together
6. Prince Albert
7. Lady Bird
8. What's New?
9. Deciphering the Message





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2021年4月28日水曜日

本日のCD Roland La'serie - Cortijo Y Su Combo - Ismael Rivera ♪ Danger

 

 コルティーホ楽団、イスマエル・リベーラが、このアルバム発売当時の1962年に人気だったキューバの歌手ローランド・セリエを迎えて制作したアルバムです。
 コルティーホは1950年代半ばからプエルトリコや中南米全域で活躍していて、その後のサルサに大きな影響を与えます。最初のアルバムは、真冬のニューヨークにラテン楽団がコートを着て写っているジャケットの「En New York」1959年リリース。「En New York」のほうが勢いが断然ありますが、こちら Danger のほうが親しみやすさがあります。
 最初はMoliendo Cafe(コーヒー・ルンバ)です。最初に聞いた時には、井上陽水・西田佐知子・荻野目洋子がカバーしているコーヒー・ルンバと同じとは気づきませんでしたが、何回か聞くうちになるほどそうだと気付きます。しかし最初のテーマ以降はボーカルのアドリブのようになるのでしょうか?日本人歌手との解釈の違いがあるなあと感じます。
 サルサと言えば、日本で外人と半々のメンバーのバンドで演奏している友人がいます。彼のバンドのライブに時々行っていたのですが、演奏場所は地方巡業ではローカルなライブハウスが多く、客はほぼラテン系外人で、みなさん聴きに来るのではなく踊りに来ている感じです。彼に聞いたところでは、皆さん普段はまじめに働いて酒も控えめにしてこうして週末のライブなどで踊り狂いながら発散させているとのこと。
 スペイン語の響きはこのリズムに良くなじみます。例外の方もいらっしゃいますが、日本語サルサを聴くとなぜか昭和の香りが匂ってこの躍動感は生まれませんよね。不思議です。
 ライナーノーツによると、このアルバムの収録後コルティーホとリベラは麻薬不法所持で捕まって楽団は解散したとのこと。

1. Moliendo Cafe
2. En Mi Viejo San Juan
3. Mentirosa Conmigo
4. Severa
5. Sola Y Triste
6. Yo Te Cantare
7. La Maquina Y La Madama
8. Los Carretoreros
9. Llorando Me Dormi
10. El Mar De Lima
11. Maria Conchita
12. El Pescador
13. Di Donde Estas





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2021年4月27日火曜日

本日のCD Jim Hall ♪ Concierto


 邦題はアランフェス協奏曲で、CTIレーベルの全作品中最大セールスだったとかで、1975年発表のヒット作(らしい)。セクステット編成でポール・デスモンド、チェット・ベイカー、ロン・カーター、スティーブ・ガッド、ローランド・ハナが名を連ねています。
 なるほど、出だしのYou'd Be ・・からロン・カーターのブ~ンというベースと少し早めのテンポはアーバンな雰囲気ですが大人の色気のようなものがあって洗練された雰囲気でかっこいい。最後の大作の「Concierto De Aranjuez」よりも好みかもしれないです。以降チェット・ベイカーとポール・デスモンドはくすんだ音で攻めてきますし、 スティーブ・ガッドは少し重めのチューニングのドラムで、最後のConcierto De Aranjuez「アランフェス協奏曲」までの序章のように演奏されていきます。
 そして最後の「アランフェス協奏曲」は19:22の大作。スペインのホアキンロドリーゴの作曲でチックコリア「スペイン」の出だしにも良く使われています。チックコリアでは激しい曲の前の静けさに使われているのですが、この録音はあくまでも優しいアプローチ。曲のイメージが変わる途中からスティーブガットが参加しイージー・リスニングのようになり中だるみ気味のような気もしますが、このタイプの楽曲をこの演奏形態でやると安っぽくなりがちなのに最後までゆったりと聞かせてくれるのは確かに素晴らしい。ジャズ喫茶なんかで珈琲を飲みながら本でも読むには聴きやすくて良いのかもしれないです。

guitar : Jim Hall
alto sax : Paul Desmond
bass : Ron Carter
drums : Steve Gado
trumpet : Chet Baker
piano : Roland Hanna

1. You'd Be So Nice Yo Come Home To
2. Two's Blues
3. The Answer Is Yes
4. Concierto De Aranjuez





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ふがいない僕は空を見た 窪美澄

 

 最近読む本が官能小説もどきが多いんです。選んでいるわけではないんですが古本屋で本の題名を見て買うとそちら系の小説にあたります。この本も生々しい性描写から始まるので、またまた困惑しました。しかし主人公の性描写の後には、かかわる登場人物から見た出来事が展開されていくと本の中にいた自分の世界観がくるっと変わります。
 セックスの快楽に溺れていたように見えるのだが、それなりの苦悩を抱えながらもこんなことになってしまう。人間とは不思議なものです。
 コスプレ・セックスが知れ渡ってしまい大変なことになる斎藤くんですが、その助産婦をされている母親がたくましく頼もしい。この事件以外は斎藤君は純粋で優しく倫理観もある。それだけに読んでいても理解できず共感できない。この共感できないところが面白さにつながっているような気がします。
 生きるということは痛みが伴ったり、喜びがあったりいろんなことがあり、色々な考え方がある。本の雑誌が選ぶ2010年度ベスト10第1位、2011年本屋大賞第2位に選ばれる。また’11年、同書で山本周五郎賞を受賞。映画化もされているようです。

2021年4月26日月曜日

本日のCD Marcus Miller ♪ Suddenly


 私に限らないと思いますが、保有する音源にはかなりの確率でマーカスが携わっています。David Sanborn、Donald Fagen、The Brecker Brothers、Miles Davis、Doc Powell、Grover Washington. Jr.、渡辺香津美、Lee Ritenour、Bob James、Norman Brown・・私が自分でコレクションしている音源の登録してあるものだけで、これだけザクザク出てきます。サンボーンのリーダーアルバムは、ほぼコンプリートしていることも考えると、私の人生のうちで驚異的な時間をマーカスに費やしていることになります。(お金もね)
 これだけ私の人生にかかわっている人のソロ・アルバムは間違いなく私の感性にも合っているはずとアルバム購入という投資はするんですが、結構な確率で肩透かしをくらうのもこの人と私の相性です。つまりはソロ・アルバムは意外とつまらないのです。
 本アルバムはマーカスのソロ第1弾1983年の発売。全編スラップ・ベースをバリバリかと思ったら、タイトル曲「Suddenly」や「Just For You」はサンボーンのフュージョン・アルバムの楽曲の流れにボーカル入り。全体的にはのシンプルアレンジのポップなアルバムです。ただ何となく、全体的に印象は「軽いなあ」ですね。まあ既にミュージシャンとしては成功されている方なんで「意地でもこれで一発あててやる」なんて気迫は当然ないわけで、本人のほんとの趣向はこんな感じなんですよね。きっと
 マルチな人なので、ほぼ全て一人で楽器は演奏されています

instruments, lead vocals, backing Vocals : Marcus Miller

1. Lovin' You
 backing vocals : Luther Vandross
2. Much Too Much
 backing vocals : Yvonne Lewis
 percussion : Ralph MacDonald
 vibraphone : Michael Mainieri
3. Suddenly
 alto sax : David Sanborn
 backing vocals : Luther Vandross
 percussion : Ralph MacDonald
4. Just For You
 alto sax : David Sanborn
 backing vocals : Brenda White, Luther Vandross, Tawatha Agee, Yvonne Lewis
 drums : Buddy Williams
 percussion : Ralph MacDonald
 arranged by (Strings) : Michael Colina
 violin : Onca Nicolau, Carol Pool, Eriko Sato-Oei, Guillermo Figueroa, Joanna  Jenner, Kineko Barbini, Martha Caplin-Silverman, Naoko Tanaka, Robert Chausow,  Ruth Waterman
 cello : Eric Bartlett
 viola : Maureen Gallagher, Valerie Haywood
 bass (2-String) : Dean Crandall, Lewis Paer
5. The Only Reason I Live
 drums : Yogi Horton
6. Just What I Needed
 drums : Harvey Mason
 percussion : Ralph MacDonald
7. Let Me Show You (I Just Want To Make You Smile)
8. Be My Love
9. Could It Be You
 acoustic guitar : Nicky Moroch
 drums : Buddy Williams
 percussion : Ralph MacDonald
 arranged by (Strings) : Michael Colina
 
violin : Onca Nicolau, Carol Pool, Eriko Sato-Oei, Guillermo Figueroa, Joanna  Jenner, Kineko Barbini, Martha Caplin-Silverman, Naoko Tanaka, Robert Chausow,  Ruth Waterman
 cello : Eric Bartlett
 viola : Maureen Gallagher, Valerie Haywood
 bass (2-String) : Dean Crandall, Lewis Paer





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2021年4月25日日曜日

本日のCD Take 6


 グループ名がデビューアルバムのタイトルになっている「TAKE6」で発売は1989年。Take6 はアメリカアラバマ州のクリスチャン学校で結成されたコーラスグループで結成当初はなんと学校のトイレで練習をする事が多かったとか。学校生活の中でメンバーチェンジが幾度もなされ1987年にTake6となったそうです。
 デビューまでゴスペルを重要視したいとのことでレーベルにアタックしていたそうです。しかしたまたまワーナー・ブラザーズのディレクターに目が留まり、メジャーデビューが決まったそうで、ゴスペル・グループとして別のレーベルでデビューしていたらこのようなヒットもなく私も聞いてはいなかったんでしょう。さすがワーナーブラザーズ。
 ゴスペル要素を強くしながら、R&B色よりもジャズ要素を盛り込んだ上品で丁寧なアレンジが素晴らしいアルバムです。このアルバムを手にした時は、それまでコーラスグループなんて聞かなかったのに直ぐにファンになり、当時車の中で大音量にして聞いて一緒に歌っていたことを思い出します。特におすすめは 「Spread Love」 で奥行きのある広がりのあるコーラスワークとノリが最高です。
 メンバーチェンジも若干あるものの定期的にアルバムをリリースし、現時点では2018年が最後のアルバムリリースとなっています。

vocals :
Alvin Chea
Cedric Dent
Claude V. McKnight III
David Thomas 
Mark Kibble
Mervyn E. Warren

1. Gold Mine
2. Spread Love
3. If We Ever Needed the Lord Before (We Sure Do Need Him Now)
4. Quiet Place, A
5. Mary
6. David and Goliath
7. Get Away Jordan
8. He Never Sleeps
9. Milky-White Way
10. Let the Words





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