「黒光りした激太ファンク」の形容がされていますが、私にとって黒いファンクとは、Sly & The Family Stone, James Brown, George Clinton, Ohio Players, Graham Central Station なんかががイメージなので、UKファンクに近いような気がします。まあ、どちらも好きだし、ホーン・アンサンブルもカッコ良いし、骨太ベースがブルンとしてて、とても好物なサウンドですので、黒さの表現は問題なし。
リリースは2014年で札幌に転勤したてぐらいなので、ほぼ札幌のタワレコの試聴で聴いての購入で間違いなしでしょう。最近は新宿のタワレコも面積が縮小し試聴の機会も薄れていることもあるのか、私も中古ばかり購入で新譜は少な目になっています。オジサンは現物主義者で、ジャケット、ライナーノーツも含めて楽しむタイプなので、リアル店舗縮小は悲しい限り。まあ周りの若い人たちはダウンロードが現代の主流のようなのでしょうがない。
さて、そんな激太ファンクのバンド名は、「Mountain Mocha Kilimanjaro マウンテン・モカ・キリマンジャロ」の和製インスト・ファンク・バンドです。メンバーは6人で、埼玉県で結成され、活動初期は「埼玉の粗大ゴミ」を自称していたらしい。
さて、そんなアルバムを久しぶりにレビューです。「用心棒にピストル」 昭和初期の刑事ものドラマに使われそうな日本語が嬉しいタイトルで、サウンドはタイトにワウを聴かせたギターにトランペット、サックスのホーンが楽しい。ドラマに使うにはサウンドが新しいので無理があるかも。「タイム・イズ・デッド」 そしてカタカナ英語がまた嬉しいですね。 LUNA SEA に英語表記の同名の曲があるようですが全く関係ないようです。乾いた音のドラムのスネアから始まるひたすら疾走感にこだわったような曲です。『壱弐参四伍録』ティーザーその①で使われています。「「パレード」 王道ファンクのリズムとリフ。Bメロでポップに変えてきています。跳ね方が独特でオリジナルな感じが良いです。うるさいばかやろう こちらに関しては、しっかりUKファンクっぽいサウンドのジャムですね。「太いタイヤで 」 少し抑えめのタイトなファンク・リフですね。少し単調な流れになっているような気はしますが、ライブだと、もっと迫力ありそうです。「螺旋階段」 漢字が弱い人のために螺旋は「らせん」と読みます。テーマは割と単純なホーンのリフにして他の楽器で味付けしていく手法が続きます。「種」ここにきて、ゆっくり目ソウル風+昔風アシッドな曲ですね。Donald Byrd とかにありそうなヤツで嫌いじゃないですよ。「鉄蓋を設置するんだ」 今検索して知りました。そうかと予想はできましたが、鉄蓋=マンホールですね。ドラム主体の曲のようでスネアの強烈な音が強調されています。マンホールの蓋をそんなに力いっぱい叩いたら手首痛めそうですね。点滅中」工事現場で使われる用語が続きます。メンバーがバイトでもしてたのか?曲を作ってたら工事現場がスタジオの前にあったのか?ジャキジャキのギターリフが疲れそうなヤツです。後半からジャズ風にしてお洒落な流れにしてます。「ありがとうございました。」ライブの最後はこれで締めるのでしょう。ライブ主体のバンドって感じがします。アルバムの最後にこの曲を持ってくる、この流れは好きです。
もう活動はしていないようで惜しい限り。「黒光り」はしていなかったような気がしますが、とても良かったにに🎵
trumpet : 四方田直人
sax : 栗原健
guitar : 小林直一
funky organ : 溝口祐毅
bass : 二本木潤
drums : 岡野諭(drums)
released 2014
manufactured by P-Vine, Inc.
1. 用心棒にピストル
2. タイム・イズ・デッド
3. パレード
4. うるさいばかやろう
5. 太いタイヤで
6. 螺旋階段
7. 種
8. 鉄蓋を設置するんだ
9. 点滅中
10. ありがとうございました。
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