2021年7月31日土曜日

金曜のつまみは1枚プラス ジョニ・ミッチェル、ハービーハンコック、トミー・フラナガン

 


 我ながら絶妙のアルバムセレクションでした。ジョニ・ミッチェルのジャズ色が強いカントリー、フォークの入った歌は、心地よく今日もこれでジンを三杯いきました。ただ、アルバム通して変化が少なかったんで、他の方は少し最後飽きが来てた感じはします。

 しかし気を取り直して、ハービー・ハンコックです。思ってたよりさらっとしてストレートな展開に、アルバムを聴きながらの会話が弾んでしまいました。いつもならここらへんで黒糖を挟んで酔いを加速させるところですが先日飲みすぎて、財布を落としたと勘違いして午前中に落胆、午後にベッドの下に財布が落ちているのを見つけてテンションアップをやってしまったので自重してジンのみで粘ります。

 トミー・フラナガンをかけて、ん!これも当たりじゃないかと思ったところでお代わり。そして最近常連になったカメラマン女子が参加して来たのでオジサンのテンションはまた上がってしまい。最後にしようと思っていた一杯をお代わりしてしまいました。これといったお気に入り曲が見つかったわけではありませんが、アルバム全体のテンションのかけ方はかなり良かったです🍺

2021年7月29日木曜日

本日のCD Sugar Blue ♪ Absolutely Blue


 若いブルースハープ奏者と思っていたら1949年12月16日、ニューヨーク市ハーレム生まれとのことなので、もはや重鎮のお歳になってきています。ローリングストーンズの「Miss You」でブルース・ハープを吹ていた人と言えばピンとくる人も多いはず。
 10代の頃はスティーヴィー・ワンダーやボブ・ディランを聞いて育ち、シカゴに移住し、70年代中期ごろからはセッションマンとして多くの録音に参加。その後メンフィス・スリムの薦めで1976年にフランスのパリに転居。クラブや路上パフォーマンスをローリング・ストーンズに見出され、1978年のヒット曲「Miss You」の録音に参加して知名度を上げました。
 あのストーンズの曲では演奏ではわかりませんでしたが、このアルバムを聴けば声量があって艶々な音色で伸びやか。正確で緻密な音程と組みたて、そして超(長)ロングトーンうますぎる次世代のブルース・ハープといった印象です。
 このアルバムは1991年の発売ですが、ストーンズの「Miss You」も収録されています。本家ではディスコ調だった衝撃のアレンジも、ここではスラップ・ベースを入れたファンクに仕立ててて、よりカッコいいアレンジにしています。これを機に改めてストーンズを聴いて比較するとストーンズの演奏はダサいアレンジだと当時思っていたのが適度にルーズなディスコサウンドが今となってはカッコよいとも思えます。どちらが良いは関係なく意外と耳に残る名曲なんですね「Miss You」
 現代派のイメージの Sugar Blue ですが、このアルバムではド・ブルースがやはり収録されていて I Just Got To Know やはりブルースはこれだって感じで良いです。きれいな音が特徴と思っていたらこの曲ではしっかりコブシも効かせた腰の強いハーブ。一方でジェイムス・コットンの最盛期ばりのジャンプ・ブルースの One More Mile To Go も正統派でなかなか。アコースティックの弾き語りパターンの That's All Right も良い味。
 3年前のレビューでは「センスも良いけど私の好みではなかった。決してハズレではない」とか、ネガティブなこと書いてますが今回再度聞き直して完全に撤回させていただきます。

vocals, harmonica : Sugar Blue
acoustic guitar : Lurrie Bell
electric guitar : Motoaki Makino, Rico McFarland
keyboards : Roosevelt Purifoy
bass : Charles Hosch
drums : James Knowles
sax : Hank Ford
trombone : Bill McFarland
trumpet : Ken Anderson

1. I Ain't Got You
2. Help Me
3. Miss You
4. I Just Got To Know
5. One More Mile To Go
6. That's All Right
7. Country Blues
8. Back Door Man
9. Just To Be With You
10. Out Till Dawn




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2021年7月28日水曜日

本日のCD Soulive ♪ Next


 Velour Recordingsから199年に2枚「Get Down!」「Turn It Out」そして Blue Note に移籍して「Doin' Something(2001年)」今作は2002年で「Next」の4枚目ですが、なんかいつものSouliveよりオシャレです。
 今まではライブなどのサポートメンバーだったSam Kiningerが正式加入して、今までのオルガン・ジャズ・ファンクからフュージョンよりのサウンドに脱却させてたんですね。しかしせっかく正式加入したSam Kiningerもこのアルバムのみのメンバーとなり脱退してしまうのはもったいないですが、仲たがいの脱退ではないようで、その後のライブにも参加はしているようです。
 さてこのアルバムですが「Tuesday Night’s Squad」「Flurries」「Liquid」などは他のアルバムやライブで演奏されることも多い曲。サックスがメインになるような楽曲になっていて、今までの楽曲のエッセンスは引き継ぎつつも汗臭さを消してきているので、聞いたことがある雰囲気だが、何かがいつもと違うなといった感じです。
 「Kalen」は新曲でファンクな単音カッティング・ギターとフュージョンなサックス。「Clap!」 で、きたなラップお前もかって感じで、私が好きとか嫌いとか言ってるのは古臭くラップはリズムとか形態の一部としてこの手のアルバムにはもう入っていて当たり前、古いタイプのリスナーである私も違和感はなくなってきました。(馴れとはこういうもんなんですね)おっとラップの終わったところのピアノのリフはジャミロクワイっぽい?そして黒い感じでオルガンファンク「Interlude」が始まって昔パターンに近い展開になるかと思ったら1分で終了。他ネオ・ソウル系の楽曲「I Don’t Know」は Amel Larrieux の色っぽいボーカルが趣味よく好みで、「E.D. Hambone」「Doin' Something Chameleon (Live)」はライブ録音でいつもの Soulive
 スタジオでの音の作り方とか、新たなファンの獲得とかのビジネスコンセプトもあるんでしょう。こんなアルバムのソウライブも悪くはないのですが、でもね・・もっと汗臭いほうが好きだなあと、いちファンのつぶやきでした。

guitar : Eric Krasno
organ : Neil Evans
drums : Alan Evans
alto sax : Sam Kininger

1. Tuesday Night’s Squad
2. Flurries
3. Liquid
4. Kalen
5. Clap! 
6. Interlude
7. Ne-Ne
8. I Don’t Know
9. Whatever It Is
10. Alkime
11. E.D. Hambone
12. Doin' Something Chameleon (Live)





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2021年7月27日火曜日

本日のCD Doobie Brothers Live In Philadelphia(Spectrum)


 1971年から始まったドゥービー・ブラザーズのライブです。ジャケットのBEST LIVEの文字はBest Of Live Seriesと名前をつけたシリーズの企画販売だからです。ざっと見てみるとRod Stewart、Robert Palmer、Billy Idol、Yes、The Rolling Stones、Foreigner、Bryan Adams、Santana など大御所のライブが連なっていますが、フォーマルなのかは不明。
 何故フォーマルかどうかは不明と書いたのかと言うと、廉価版CDなので詳しい説明はついていないパターンでアルバムタイトルは Live In Philadelphia(Spectrum) ですが、Walk Man用にハード・ディスクに落としたデータは「Live In Pittsburg」と表示されているのに今更気づいたからです。注意して見ていると絶対にフォーマルなCDでも曲名などは違っていることがあったりはしますがアルバム名が違うパターンは滅多にありません。ブートレグのアルバムの曲だけで、パソコンが似たようなアルバムのデータを拾ってきてしまうパターンはたまにありますので、おそらくこれかなあと思われます。不明ではありますが、前述の大御所をシリーズで出しているようなので所謂ブートレグではないような気もします。発売国はルクセンブルグの表記で1993年発売。ちなみにPhiladelphiaはペンシルバニア州、Pittsburgはカリフォルニア州にある都市で全く違うところ。
  おそらくジャケットのPhiladelphia(Spectrum) がこのライブの会場でしょう。当然ヒット曲は入ってます。China Grove、WhataFool Believes はゴールド、他Takin' It To The Streets、Listen To The Music、Jesus Is Just Alright、Rockin' Down The Highway、Long Train Runnin'などもビッグヒットのシングルですね。本気でコピーしたことはありませんが、リフはギタリストの皆さんは同様に練習で通る道の名曲ばかり。
 前回のこのレビューは2018年で現在は2021年と三年経っています。その時には「まだ現役のバンドです」と記載していましたが今もまだあるのか検索すると、ありましたThe DoobieBrothers.com アメリカ国内では2021年8月から22年の6月末までツアーで埋まっていますので未だ健在でした。オフィシャルメンバーは、ギターのPatrick Simmons 、Tom Johnston はオリジナルメンバーのまま、キーボードの Michael McDonald は1975年加入、同じくギターのJohn McFee は1979年からの加入メンバーです。
 「ドゥービー」はスラングで「マリファナ煙草」だそうです。世界的に有名で日本では不良なイメージは全くない健全なバンドですが、実はやんちゃなバンド名。ジャケ写若いですね

1. China Grove
2. Takin' It To The Streets
3. It Keeps You Runnin'
4. Black Water
5. Listen To The Music
6. Jesus Is Just Alright
7. Rockin' Down The Highway
8. Long Train Runnin'





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2021年7月26日月曜日

本日のCD Toconoma ♪ Pool


 日本人ジャム・バンドで「toconoma」。バンド名は「床の間」からとったんでしょうか?Wikiでバンドのことチェックしてみて、「良くtokonoma」に誤記されると書いてあります。確かに「k」ではありませんね。「c」です。皆さん間違わないように!
 バンドは2008年7月に結成し、東京都内のライヴハウスなどのライヴ活動を展開し、メンバーは全員平日フルタイムで仕事とのこと。メロコア育ちとありますが、音楽性はジャズ、ファンク、ラテン、ハウスなど様々なジャンルの影響を受けているものであり、私の好物なサウンドです。インスト系ジャムバンドですが、アルバムではテクニックひけらかし系ではなく淡々とした展開の楽曲が多く、日本のロック系のメロディーラインとか、YMOのようなところもあったり、ここら辺になんとなく和テイストや「静」を感じます。
 「その後のライブ映像を拝見するとダンサブルな「動」もあります」ので、やりたいことや音楽性は、どんどん変わってきておられるのが見てとれます。CINRA.NETというサイトでインタビュー記事がありました。2018年の記事ですが、メンバーの皆さん相変わらず仕事を続けられながら週末バンドのスタイルの音楽活動とのことで 「学生に学業と部活があるように、僕らには仕事とバンドがある」とのこと。おそらくこれだけ長い活動をされてきてCDも発売されていれば、趣味の領域を超えた環境も構築されてきているとは思いますが、社会人でバンド活動を続けることは中々大変なことであります。レベル段階が全く違いますが私なんかはもうスタジオで遊ぶことすらずっとやっていません。こういった姿勢も踏まえて聴くことで応援してます。



 HPを拝見していてTシャツなどのグッズ販売のページに、FREE DL のスコアを販売?されているのを発見しました。「粋」ですね。購入動機はおそらく多分タワレコメン(TOWER RECORDS バイヤーお勧め)での試聴です。

piano :西川隆太郎
guitar : 石橋光太郎 
bass : 矢向怜
drums : 清水郁哉

1. nebula
2. wander wander
3. AFTER WEST
4. Orange Valley
5. seesaw
6. monolith
7. Apollo
8. Fitz Roy
9. vermelho do sol





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2021年7月25日日曜日

本日のCD James Cotton ♪ Cut You Loose!


 マディのバンドには1966年まで在籍、1967年に初のソロアルバムを録音。1968年に2枚目のこの「Cut You Loose!」の発売されました。録音は サン・フランシスコの Coast Recording となっています。音響的には自然なリバーブが効いていて、石の壁があるような大きいホールでのセッションのようで気密性のあるスタジオではないようです。
 コットンのアーティストしての地位を不動のものとしたのは、1974年にブッダ・レコードよりリリースした100% Cottonあたりからです。本アルバムではホーン部隊もいるし後のコットンの原型は聞いて取れますが、後のアップテンポ、ノリノリの軽快で楽しいジャンプ・ブルースではなく、聴かせるスローテンポの曲が多く所謂郷愁漂うブルースです。ピアノ、オルガンがバッキングのメインなのでソウル・ジャズっぽいバックの演奏で、管やピアノのソロが長い曲が多いのもこのアルバムの特徴ですかね。若い頃の録音なので声も潰れていないし張りのある声で脂乗りのよさげな感じもします。いつも感じている元気オジサンではありません。
 さて冒頭3曲はソウル的なブルース River's Invitation はテーマにホーンが気持ちよく Honest I Do はアレサのアルバムで歌われているバージョンも好きな典型的なブルースでGot To Get You Off My Mind もスリム・ゲイラードとかで歌われているような曲。Coast Blues あたりでコットンのハープが活躍してくる所謂ド・ブルースですが歌は無し。Next Time You See Me では現代のロック・ブルースに近い曲ですが、このバンドには演奏面では少し荷が重かった模様。アルバム・タイトルの Cut You Loose は期待していたけどジャズっぽいアレンジにしてあって凝っては要るんだけど。何かが違う。Ain't Nobody's Business で、またソウルっぽいアレンジに変わる。と続いていきます。Negative Ten-Four なんかはもはやブルースではないイージー・リスニングで、コットンはどこへ行ったんだか。
 もしかしたらレコード会社的には、レイ・チャールズ的なソウル方向でコットンを売り出そうとしていたような気がします。
 ジャンプ・ブルースのコットンから遡って聞くとアグレッシブさが足りない感じるんですが、流れの源流はこんな感じであったのかと聞くとコットンの歴史を紐解いていくような気がします。

harmonica vocals: James Cotton
piano, organ, Horns : Wayne Talbert
guitar : James Cook
bass : Eddie Adams
drums : Joe Rodriguez
sax : Martin Fierro
trumpet : Mike Fender

producer : Michael Chechik
recorded April 1968 at Coast Recording, San Francisco.

1. River's Invitation
2. Honest I Do
3. Got To Get You Off My Mind
4. Coast Blues
5. Next Time You See Me
6. Cut You Loose
7. Ain't Nobody's Business
8. Set A Date
9. Slippin' And Slidin'
10. Negative Ten-Four





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2021年7月24日土曜日

本日のCD Kassav' ♪ Vini Pou


 友人の影響でラテンに凝った時期のアルバムでその頃に仕入れた「Kassav' (カッサブ)」は、だいぶデジタルな作りの軽いノリのカリブ海系で、ラテンを片っ端から訳もわからずにジャケットだけ見て購入してしまったパターンで、結果正直趣味ではないものにも手を出してしまった懐かしい盤です。若かりしときの思い出のようなものですね。
 ジャンル的にはフレンチ・カリビアンと呼ばれるようで、ギタリストでヴォーカルの Jacob Desvarieux を中心にパリで結成されたグループ Kassav' の1987年リリースの作品。フランスのダンス音楽 「Beguine」 などの伝統とエレクトロニクスを融合させた音楽 「Zouk」 の代表的グループ。(完全に受け売りなのでフレンチ・カリビアン ≒「Zouk」なのかは不明です) 
 正直この「軽薄で人工的なつくりのカリブ海音楽」は今聞いても心に響くものは、ほぼ皆無ですが、外人がいいっぱいのライブハウスのサルサ・パーティに行くとこの手の音楽は必ずつなぎでかかり、皆さんノリノリで踊ります。また最近は私とんとご無沙汰のロシアン・パブで(実際はロシア人いなくても白人ならロシアンパブで働けるみたいですが)カラオケとかが、入っていない時に外人若い女子用のBGMとして、このタイプの曲がかかってることも多いですよね。なのでおそらくワールド・ワイドには懐メロとして成立する分野であるのでしょう。ノリが良くて楽しいことは間違いないですが、チャラくて深さは無いよなあ。まあこの手の音楽に深さは要らんと言えば要らないですか。でかい箱でDJのようにしてかけたら低音バンバン響いてひたすらビートを聴きながら踊れればOK。
 ですが私は日本人なんで・・・という印象です。

guitar, vocals : Jacob F. Desvarieux
vocals : Jean-Philippe Marthely, Jocelyne Beroard, Patrick Saint-Eloi
chorus : Edith Lefel (5), Jean-Paul Pognon, Sylvie Ayoun
programmed by (Fairlight), synthesizer : Celmar Engel
keyboards : Jacques Mbida
keyboards, vocals : Jean-Claude Naimro
bass : Georges Decimus
drums (simmons) : Philippe Brai
drums : Claude Vamur
percussion : Dédé Saint Prix (5), Roger Raspail, César Durcin
sax : Alain Hatot, Claude Thirifays
trumpet : Eric Jiausserand (5) , Freddy Hovsepian, Jean-Pierre Ramirez
trombone : Claude Romano (2), Hamid Belhocine
violin : Alain Kouznetzoff, France Dubois, Roger Bertier

The Phenix Horns
alto sax : Don Myrick
tenor sax : James Roberts (4)
trombone : Louis Satterfield
trumpet : Harry Kim, Rahmlee Davis

1. Sye Bwa
2. Flash'
3. Souf' zouk
4. Zou
5. Soleil
6. Ayen pa mol'
7. Zot' Vini Pou
8. Es' se an la fet
9. Rosa
10. Pale mwen dous'
11. Chouboule





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今週はロイ・ハーグローブとカーティス・フラーが酒のつまみに

 

 今週は木、金がお休みですが木曜は休肝日として酒は飲みませんでした。さて未聴CDの中から明日は何を聴こうかと選んだ2枚はロイ・ハーグローブとカーティス・フラー

 個人的にはロイ・ハーグローブにかなり期待しながらの選抜でした。さて金曜にどちらを最初に聴くか悩みますが私は好きなおかずは最後にとっておくタイプなのでカーティス・フラーから聞きます。ズート・シムズとトミー・フラナガンとの共演に興味はありますが1961年録音とのことで、それなりに古い音なんだろうと思いながらCDをかけると、あらまあ楽しいこと。グイグイとジンビームが進んでしまいます。ズートのエロくてわざとらしいサックスとカーティスの若々しい音のトロンボーンは相性が抜群でした。いやこれはホントにお勧めです。

 そして本日期待の真打のロイ・ハーグローブです。スタンダード曲集ですがはじけ飛んでくれるに違いないと思いながら、沖縄黒糖ラムを頼みながらCDをかけます。録音もよく澄んだトランペットが気持ちよく始まります。しかし何かが物足りない。聴いているうちに線が細いのかなあ。もしかしたら一枚目の勢いが強すぎたのかもしれません。自身満々でこれは良いはずだからと言ってかけた割には皆様の反応も薄く順番は確実に間違えたと反省です。しょうがないなあと値段も安いジンビームに戻ります。しかし金曜は未開封の音源を良い音で聴く日と決めているのでこれからも失敗はあることかと思われます。でもこうやってああだこうだと言いながら聴くのもジャズを聴く楽しみです。最近マスターも今日は何?と金曜は楽しみにしているようですし義務的に続けます。

2021年7月23日金曜日

IQ84 村上春樹 の BOOk1 後編

 


 ノルウェーの森を読んだので、もう一作読んでおこうと IQ84 を選択してみた。読み終わったと思ってタイトルを見てみるとBOOK1前編、BOOK2後編とある。何か気になって検索してみたらどうやらこの本は、BOOK1、2、3 の前編、後編からなる全6冊と書いてあるではありませんか😱 下巻を読み始めたときに、少し話が飛躍しているとは感じていたのですがなるほどそういうことでしたか・・・と言うことでまずは古本屋に行って残りを探してみて・・・・と前回のブックレビューでした。

 購入してきたんで、まずは1の後編です。1の前編~2の後編へと飛躍していた話が埋まっていくわけで、謎解きの答え合わせのように読めました。が、先がわかっている分、いやいやそこは次にこう展開するんだよ、天吾くん。今悩んでいてもしょうがないんだ。などと思いながら読んでしまうのでドキドキ感と不思議感は若干薄れてしまっているかもしれません。ここでは「ふかえり」と「天吾」が段々と距離を詰めてきて機械のようだった「ふかえり」に人間味が感じられてくる。そして少しだけリトルピープルが登場する。

 で次の2の前編に行こうと思ったら、2の後編をダブって買っていることに気が付き、3の前編を先に読み始めました。謎解きの答え合わせは未だ埋まっていません。2の前編は手に入れてますがこうなったらあえて順番を崩して読んでやります。そして最後の3後編で完結する訳ですね。先に自殺した青豆が生きていたりしたらどうしようと思いながら3の前編を読んでます。

2021年7月22日木曜日

本日のCD Eric Dolphy ♪ Out To Lunch!

 

 抽象絵画を見ているような気分の独特の世界が聞ける1964年のブルーノートでの作品。プロデューサーは、やはりアルフレッド・ライオンでしかけてきています。このアルバム「Out To Lunch」の録音後、約4ヶ月後の1964年6月29日にミンガス楽団のヨーロッパツアーに参加中、糖尿病による心臓発作のため、西ベルリンにおいて享年36歳で客死で急逝される前の遺作となった作品です。
 「チャーリー・パーカーのコピーからスタートしたエリック・ドルフィーは、当初伝統的なスタイルのジャズマンだったが、最後はフリー・ジャズの入口にまでたどり着いた」と言われる作品で、全くのフリーではなくて、テーマとアドリブを繰り返す様式は保たれているので「フリージャズの入口」と言われているわけです。
 全曲ドルフィーによるオリジナルで、ドルフィーの独壇場とはならずに当時の新主流派の他メンバー面々もドルフィーの意図を理解して緊張感みなぎるプレイを展開しています。特に気になるのはトニー・ウィリアムス。基本は4beatを刻みながら突き刺すようにタムを叩き、鋭いハイハットを自在に入れてくる従来のジャズの伝統とテクニックを見せながら従来のジャズとはかけ離れたプレイ。ここら辺がこの作品が抽象絵画のような作品でありながら聞きやすく感じて決してとっつきにくくない印象にさせていると思われます。ピアノレスの演奏というのも珍しくてインパクトがあります。
 ここらへんの加減がフリージャズには明るくないけど最近は聞かなくもない程度の、私のようなリスナーにはちょうど良い深さです。新しい音楽の方向性を見つけようと追及しているジャズメンが色々な試みをしていた時代も、感じることのできるアルバムで世に傑作と評されているのも納得の一枚です。

alto sax, flute, bass clarinet : Eric Dolphy
trumpet : Freddie Hubbard
vibraphone : Bobby Hutcherson
bass : Richard Davis
drums : Anthony Williams

producer : Alfred Lion

1. Hat And Beard
2. Something Sweet, Something Tender
3. Gazzelloni
4. Out To Lunch
5. Straight Up And Down






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2021年7月21日水曜日

本日のCD Miles Davis ♪ Poggy And Bess

 

 「Porgy & Bess」はジョージ・ガーシュウィンが死の2年前にあたる1935年に作曲したオペラで小説家 Edwin DuBose Heywardの小説の自身の住むチャールストンを舞台にした小説「Porgy」 を発表し、これを妻のドロシーの協力を得て1927年に舞台化したものです。このオペラを収録したものはクラシックも含めかなりの数の音源が出ていますが、ジャズ・アレンジでは、ルイとエラのアルバムと、このマイルスとギル・エバンスのアルバムが代表格でしょうか。他メル・トーメとフランセス・フェイ、サミーデイビスJrとカーメン・マクレエのアルバムなども有名です。MJQもやってましたのでそれも是非聞いてみたいものです。
 もともとのオペラの時の主要曲は ①Summertime、②My Man's Gone Now、③I Got Plenty o' Nuttin'、④ Bess, You Is My Woman Now、⑤It Ain't Necessarily So、 ⑥I Loves You, Porgy、⑦ O Lawd, I'm On My Wayでした。このマイルスのアルバムでは①②④⑤⑥が取りあげられ曲順もオリジナルとは異なっています。
 さて色々な作品が残されているPoggy And Bessですが、このギル・エバンスとの共作のオペラ作品のサウンドトラックとして聴くと、歌がないせいかかなりクールな演奏の印象を受けます。ギル・エバンスと残したアルバムは第1作は、Miles Ahead で、第2作が本作、そして、第3作が、Sketches of Spain(有名ですが私には少し物足りなかった)。ギル・エバンスがオーケストラルにアレンジし、マイルスがソロを取るという手法は、Miles Ahead はまだ聞いていないけど、今のところこの作品が一番好きな作品です。

trumpet, fluegelhorn : Miles Davis
conductor : Gil Evans

sax : Cannonball Adderly, Daniel B. Banks
trumpet : Bernie Glow, Ernie Royal, Johnny Coles, Louis R. Mucci
french horn : Gunther Schuller, Julius Watkins, Willie Ruff
trombone : Frank Rehak, Jimmy Cleveland, Joseph Bennett, Dick Hixon
tuba : Bill Barber
flute : Jerome Richardson (1, 6, 7), Phil Bodner (2 to 5, 8 to 13), Romeo Penque
bass : Paul Chambers
drums (1, 3-7, 9, 12-15) : Philly Joe Jones
drums (2, 8, 10 & 11) : Jimmy Cobb
producer – Cal Lampley, Teo Macero

recorded at 30th Street Studio, NYC, July 22 & 29 and August 4 & 18, 1958.

1. The Buzzard Song
2. Bess, You Is My Woman Now
3. Gone
4. Gone, Gone, Gone
5. Summertime
6. Oh Bess, Oh Where's My Bess?
7. Prayer (Oh Doctor Jesus)
8. Fisherman, Strawberry and Devil Crab
9. My Man's Gone Now
10. It Ain't Necessarily So
11. Here Come de Honey Man 
12. I Wants to Stay Here (I Loves You, Porgy)
13. There's a Boat That's Leaving Soon for New York
14. I Loves You, Porgy (Take 1, Second Version)
15. Gone (take 4)
 




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