2026年7月5日日曜日

Miles Davis / Bags Groove


 「Bugs Groove」は昆虫食だが「Bags Groove」はジャズの曲名、UとAの違いで全く変わることに今更ながら気づいたのは数年前。そして、ジャケットを見ていたら何かがおかしいことに気づきます。
 CDの側面表記のタイトル ・・Bagg' Groove
 CDの曲名データ  ・・・・・Bags Groove
 当時のライナーノーツ表記  ・・Bags' Groove
おいおい!何が正しいんだ?そもそも「Bags Groove」を和訳するとどうなるんだ?とググって見て、同じ疑問を持った方が見つかりました。
どうやら 「Bags」の g 一文字が正解で、作曲者 Milt Jackson の綽名というのが正解っぽく、知らない人たちが色んな表記にしてしまったようです。なるほど・・・前置きが長くなりました


 1954年録音、1957年にPrestigeからリリース。同年の2つのセッションの音源をまとめた作品で、ハードバップ前夜の雰囲気と、のちのマイルスらしさの“種”がよくわかる1枚と言われます。そして、嘘か真かわからぬが MilesとMonk のケンカセッションとしても有名です。若造の Miles が Monk に、Bags’ Groove で俺のソロでピアノは弾くな!と言ったので、弾くのをやめてしまったと言われていますが、そんな邪魔なヤツをセッションに入れるはずもないし、そんな曲がアルバム・タイトルになるわけもありません。完全に Miles の曲の演出上の指示が面白い伝説になっているだけだと思いますが、そんなことを知ってこれを聞くと単純なテーマの出だしがピリピリしているような気がしなくもない。
 実際、ここではベースとドラムだけをバックにしたソロになるので、Miles のミュート・トランペットの音色とニュアンスがくっきり浮かびます。また通常のハードバップよりも引き算されたサウンドになり独特の緊張感が生まれ、何もしていないことで Monk の存在感も前後で浮き上がります。
 最近注意して聴いているので気づいたのですが Monk 自身も、自分のアルバムやライブ音源では、他人のソロでは無伴奏のことがよくあります。ピアノを弾かずに踊っていることもあるようです。ここら辺は、もしかして Miles に学ぶこともあったのでは?なんてことも想像してしまいます。
 Monk が本格的に前に出るのは自分のソロの場面で、いつもの「左手と右手のリズムやアクセントが少しずつ「ずれる」感じ」「不意に出てくる濁った和音や、鍵盤を叩くようなアタック」「ブルースに根ざしたフレーズなのにストレンジ感」が聴けます。
「Take 1」Monk は、ソロに入って音を出すタイミングを伺ってから弾き始めます。テンポがややタイトで全体に集中力が高い。黙る回数も多いが、フレーズの切れが良く、構成がわかりやすいと思います。
「Take 2」ややリラックスしていて、Miles も“おかずフレーズ”を増やし気味で、Monk も間の取り方がより自由で、音数もばらつきがあって遊びが増え、リラックスしたソロをとっている印象。一音目の置きかた、どこで突然黙るかに注目して聴くと、より違いがわかって面白いです。
ここからピアノは Horace Silver、テナーサックス Sonny Rollins
「Airegin」 初演は Miles Davis with Sonny Rollins (1954) の Sonny Rollins作。タイトルである「Airegin」は、自身のルーツのであるアフリカの国のひとつ NIGERIA(ナイジェリア)を逆から綴ったアナグラム。マイナーキーで転調を繰り返す複雑なコード進行。アフリカっぽくはないハードバップ。
「Oleo」 I Got Rhythm のコード進行をベースに作られた、いわゆるリズム・チェンジの代表曲で、これも Sonny Rollins作。 植物性バターの Oleomargarine)が曲名の由来。高速で世話しない印象がある曲ですが、初演はこの盤で落ち着いてます。ほかの Miles 作品では Relaxin'(1956)Jazz At The Plaza (1958)Tourin (1964) などドンドン高速化しながら回数も多いです。個人的には Jazz At The Plaza (1958) が好きです。
「But Not For Me (Take 2) 」これも2take収録で、Take1よりも、演奏全体のまとまりや、カチッとした完成度が高いのが魅力。
「Doxy」 またもや Sonny Rollins 作品です。本作が初録音で、軽快でゴスペル的なニュアンスも感じます。録音当日にまだ曲が完成しておらず、スタジオでマイルスに「曲はあるか?」と聞かれたて、その場で紙切れに書き殴って急遽作ったという話しはMiles 談。
「But Not For Me (Take 1)」リラックスした柔らかな演奏で、ソロのフレーズの遊びや即興性が高くて良いと思いますが、原盤は格調が高い方を選んだのか。


いずれにしろ大学のジャズ研時代のfのブルース・セッション曲であり、ジャズが全くわからなかった時から聴いて演奏していたので、懐かしみながら聞いております🎶

recorded at Rudy Van Gelder Studio, Hackensack, NJ.

【recorded December 24 , 1954】
trumpet : Miles Davis
piano : Thelonious Monk
vibraphone : Milt Jackson
bass : Percy Heath
drums : Kenny Clarke
1. Bags' Groove (Take 1) / Milt Jackson
2. Bags' Groove (Take 2) / Milt Jackson
【recorded June 29 , 1954】
trumpet : Miles Davis
piano : Horace Silver
bass : Percy Heath
drums : Kenny Clarke
tenor sax : Sonny Rollins
3. Airegin / Sonny Rollins
4. Oleo / Sonny Rollins
5. But Not For Me (Take 2) / George Gershwin, Ira Gershwin
6. Doxy / Sonny Rollins
7. But Not For Me (Take 1) / George Gershwin, Ira Gershwin


▶ Airegin

▶ Oleo

定年退職して延長をしないことにしたので、音楽以外のことをしばらく「ノージョブ定年 NoJobTeinen」と言う別ブログに書いてみることにしました。



  

2026年7月4日土曜日

The Bill Evans Trio / Moon Beams


 ジャズ史に残る名盤とされるRiverside Records 四部作 「Portrait in Jazz (1960)」「Explorations (1961)」「Sunday at the Village Vanguard (1961)」「Waltz for Debby (1961)」を共に作り上げたベーシスト Scott LaFaro の1961年の急逝から、約1年間の沈黙を経て1962年に発表した「復活作」として知られています。 ベースは、亡き LaFaro に代わり、新たに Chuck Israels が加入、ドラムは引き続き Paul Motian が担当しています。Evans のRiverside の契約は、この作品を最後に終了し、Verve Records と契約となります(1枚持ってなかったんでメモッときます)
 目を引くのはジャケットのカバーを飾る金髪の女性ですが、後に The Velvet Underground のボーカリストとして知られることになるモデルの Nico とのこと、は今回発見。Nico の Velvet Underground に加入は1966年ですから、この時はモデル業が主体でしょうか。プロデューサー Orrin Keepnews か Evans がファンであったのかと、ふと邪推しましたが、この時代のジャズ・アルバムには、女性モデルが使われていたり女性の足が使われていること等よくあるので、セールスプロモーションとしての起用と思われます。


 収録曲の多くがスローテンポなバラードで構成されており前半は静かで滋味深い音、途中から Evans 特有のリリカルな部分も出てきます。

「Re Person I Knew」 プロデューサー Orrin Keepnews の名前のアナグラムで【O-R-R-I-N  K-E-E-P-N-E-W-S (計13文字)→ R-E-P-E-R-S-O-N-I-K-N-E-W 】 Scott LaFaro を事故で失いピアノが弾けなくなっていた Evans を励まし、再び復帰させて謝意がこめられています。曲自体は、アナグラムの謎ときとは無関係のモード曲で、明るいのですが、どこか内省的、自由度が高いハーモニーで、演奏が進むというよりゆらゆら漂っているような感じがします。
「Polka Dots And Moonbeams 」ロマンチックで温かみのあるバラードで、Evans は、音数を減らした余白のある演奏で静かにトリオを牽引しています。寄せては引く波のようにテーマをそっと弾き、ソロで少しだけパッと咲かせるところが良い。1940年の若き日の Frank Sinatra の最初のヒット曲。
「I Fall In Love Too Easily」曲自体はそんなに暗くはないのだが、テンポを落として、ためているので、非常に内省的に聞こえてしまいます。
「Stairway To The Stars」前のI Fall In Love Too Easily からいつの間にか自然につながっているゆうな流れです。今まで脱力したような音量でしたが、段々と明るくピアノの音量も上がって力強い演奏になっています。
「If You Could See Me Now」流して聴いていると、アルバムがずっと平坦な印象だったんですが、集中して聴いていると、流れ的には、この曲がこのアルバムでの盛り上がりどころのように聞こえます。
「It Might As Well Be Spring」盛り上がりから、少しクールダウンの美しいけど軽めのわかりやすい曲になります。暗いステージで小さなスポットライトが当たって、少し上気しながら無心にピアノを弾いているのを見ているような感覚です。
「In Love In Vain」ステージ構成からいくと聞かせどころになるのでしょうか。穏やかなイントロから始まり、階段の下から一段づつ上がっていくけど行きつくところが無く最後は階段が崩れ去るようなイメージ。
「Very Early」穏やかな曲ですが、最後は少しばかり饒舌なピアノになり締めくくりです。この曲は Evans の大学時代に作曲した曲とのこと。


 本作の核は、やはり「Polka Dots And Moonbeams」だとは思うのですが、改めて集中して聴くと、Stairway To The Stars \ If You Could See Me Now \ It Might As Well Be Spring の流れのところが、印象にのこります🎶 

piano : Bill Evans
bass : Chuck Israels 
drums : Paul Motian

producer : Orrin Keepnews
recorded in New York: June 2, 1962 (2,3,4,6,7); May 29, 1962 (1,8); May 17, 1962 (5).

1. Re Person I Knew / Bill Evans
2. Polka Dots And Moonbeams / Jimmy Van Heusen And Johnny Burke
3. I Fall In Love Too Easily / Jule Styne And Sammy Cahn
4. Stairway To The Stars / Frank Signorelli, Matty Malneck, Mitchell Parish
5. If You Could See Me Now / Tadd Dameron
6. It Might As Well Be Spring / Rodgers & Hammerstein
7. In Love In Vain / Jerome Kern, Leo Robin
8. Very Early / Bill Evans




定年退職して延長をしないことにしたので、音楽以外のことをしばらく「ノージョブ定年 NoJobTeinen」と言う別ブログに書いてみることにしました。



  

2026年7月3日金曜日

Chicago / Hot Streets


 1969年のデビューアルバムから26枚のアルバムを出し続けています。いつもどこかでChicago の曲が流れていたので、馴染みはあるもののアルバムを持っていなかったので、1969年から1979年までの10枚がワンボックスに入っていたコイツを、思わず購入してしまいました。ただ10年前なのか、20年前なのか、いつ購入かは全く記憶にありません。


邦題原題
1969シカゴI (シカゴの軌跡)The Chicago Transit Authority
1970シカゴII (シカゴと23の誓い)Chicago
1971シカゴIIIChicago III
1972シカゴVChicago V
1973シカゴVI (遥かなる亜米利加)Chicago VI
1974シカゴVII (市俄古への長い道)Chicago VII
1975シカゴVIII (未だ見ぬアメリカ)Chicago VIII
1977シカゴX (カリブの旋風)Chicago X
1978シカゴXIChicago XI
1979ホット・ストリートHot Streets

 延々とシカゴを聴き続けて、やっとジャケットがロゴデザインだけではなく、普通のロックバンドのようなメンバー写真となりました。それに伴い、デザインはこれまでの John Berg ではなく、Jim Evans に変わり、ロゴデザインは、Nick Fasciano から、Norman Seeff に、写真は Reid Miles が、Phil Shima と一新しています。プロデューサーとの黒い側面もあったので諸ともクビなのかと邪推しましたが、登場回数は減りますが制作に参加はしているましたので、そのようなことは無きようです。
 Terry Kath の死後、1年たたずにリリースされた作品でもあり、プロデューサーもクビにしたので、やはり失敗するわけにはいかないので Billy Joel、Art Garfunkel、Paul Simon などのアルバムでヒットを飛ばしていた Phil Ramone を採用でしょう。バンドの意思の反映が課題でもあったのでプロデュースは Chicago の共同名義となっています。
 それに伴い、サウンド面では、前作で加わった洗練された都会的で、全体としてノリのよいポップロック寄りのサウンドになります。が、初期の複雑なブラスロック色より、メロディアスでラジオ向けの楽曲が増えたましたが、硬派な昔の Chicago ファンにも配慮はされているのはうれしい限り。
 10年アルバムを作り続け、11作をアメリカのアルバムチャートトップ10に入れて、貫禄十分の実績を打ち立ててきましたが、セールス的にはデビュー以来続いていたトップ10入りを逃した最初のアルバムとなっているのは、せっかくの大改革後のアルバムだけに少々残念ですが、アメリカのアルバムチャートでは最高12位まで上昇し、プラチナディスクを獲得していますので成果としては失敗ではなく、十分な結果ではあります。
 
「Alive Again」明るく疾走感ある、前向きなポップロックで、Terry Kath への追悼の意味も込められたとされています。新ギタリストの Donnie Dacus は、Terry Kath よりアクなし。
「Little Miss Lovin'」Bee Gees のメンバーが、またもやコーラスで参加していますが最後のサビは力強い。今までとは少し違うロックよりサウンド。
「Hot Streets」ポップなAOR路線を取り入れたファンクサウンドでナンパになったかと思いきや、途中の変拍子セクションやフルートソロなど少しプログレッシブな要素があって安心。Terry Kath ならジミヘンに変身するギターソロもテクニカルに変革。
「Take A Chance」「Gone Long Gone」ポップロックなサウンド。ここら辺が中心になっていくんだろうな的なことを感じます。
「Ain't It Time」この路線は残してほしい。
「Show Me The Way」新旧の良いとこが混じってます。

 私はブラス・ロック路線・AOR路線どちらが好きかと言われると、ブラスロックの方が少しだけ勝つかもしれません。が、前作同様名作はないかもしれないけど、アルバムとしては好きなサウンドです。
 ジャケット制作の側面とかイザコザも調べながら音楽的変遷を聴いてきて、このあとのアルバム制作も深堀りすると面白いのかもしれませんが、10作続けると疲れましたので小休止したいです。最後の曲の動画リンクは基本3曲にしているのですが、Chicago は複雑すぎるので、聴いたことの無い人に興味を持っていただければと、このシリーズは増やしてます🎶

bass, lead and backing vocals : Peter Cetera
keyboards,  lead and backing vocals : Robert Lamm
guitar, lead and backing vocals : Donnie Dacus
drums : Danny Seraphine
percussion : Laudir De Oliveira
trombone, brass arrngements : James Pankow
trumpet,  backing vocals, brass arrangement  : Lee Loughnane
woodwind : Walter Parazaider

producer : Chicago, Phil Ramone
design, photography by : Norman Seeff
artwork (chicago logo) : Jim Evans
typography : Phil Shima

1. Alive Again
2. Greatest Love On Earth
3. Little Miss Lovin' / backing vocal, Barry Gibb, Maurice Gibb, Robin Gibb
4. Hot Streets
5. Take A Chance
6. Gone Long Gone
7. Ain't It Time
8. Love Was New
9. No Tell Lover
10. Show Me The Way
11. Love Was New (Alternate Vocal)







定年退職して延長をしないことにしたので、音楽以外のことをしばらく「ノージョブ定年 NoJobTeinen」と言う別ブログに書いてみることにしました。



  

2026年7月2日木曜日

Chicago / Chicago Ⅺ


 1969年のデビューアルバムから26枚のアルバムを出し続けています。いつもどこかでChicago の曲が流れていたので、馴染みはあるもののアルバムを持っていなかったので、1969年から1979年までの10枚がワンボックスに入っていたコイツを、思わず購入してしまいました。ただ10年前なのか、20年前なのか、いつ購入かは全く記憶にありません。


邦題原題
1969シカゴI (シカゴの軌跡)The Chicago Transit Authority
1970シカゴII (シカゴと23の誓い)Chicago
1971シカゴIIIChicago III
1972シカゴVChicago V
1973シカゴVI (遥かなる亜米利加)Chicago VI
1974シカゴVII (市俄古への長い道)Chicago VII
1975シカゴVIII (未だ見ぬアメリカ)Chicago VIII
1977シカゴX (カリブの旋風)Chicago X
1978シカゴXIChicago XI
1979ホット・ストリートHot Streets

 ここのところ延々とシカゴを聴き続けて11Ⅺまできました。ちょっと修行のような感じですが、シカゴについて、なんとなく理解が深まったような気がします。学生時代にテツマンを48時間寝ずに続けてたら悟りが開けてきたような感覚・・まではいかないですが
 相変わらずジャケット考察ですが、古い地図のようなデザインです。今回は Nick Fasciano の名前はなく、デザインは相変わらずの John Berg中身の写真は Reid Miles が撮影となっています。
 サウンド面では、段々とブラス・ロックから脱皮し、泥臭い曲は少なくなり、洗練された都会的なポップ色が、かなり色濃くなってきました。これほど音楽性の変遷が続くバンドも数少ないと思います。

「Baby, What a Big Surprise」Peter Cetera 作でボーカルの本作最大のヒット曲。全米シングルチャートで第4位。バックボーカルには Beach Boys の Carl Wilson が参加。このパターンがヒットの主流になるんだなって確立された作風です。
「Mississippi Delta City Blues」Terry Kath が書き下ろし、自らリードボーカルをとるファンクなブラス・ロックですが、今までよりスッキリしてます。
「Take Me Back to Chicago」ドラムの Danny Seraphine らが共作し、Robert Lamm が切なく歌い上げます。バックボーカルには Chaka Khan がゲスト参加。
「Little One」アルバムの最後を飾るのはやはりバラード。テリー・キャスが繊細な歌声を披露しており、彼の事実上のラスト・シングル(全米44位)となりました。
「Takin' It On Uptown」この曲の存在忘れてました。ブラスロック・バンドとしての魂は未だあるぞという気持ちは、この曲で分かり嬉しいです。
「This Time」Takin' It On Uptown はぶっちぎれた感じですが、Chicago は、このぐらいのブラスロックでいてほしい曲です。
「The Inner Struggles Of A Man」「Prelude (Little One)」「Little One」コマーシャルではないこの3曲の流れも改めて聴いてうれしく感じます。プロデューサーはこんなの要らないんだろうな。

 活躍を続けてきたギタリストの Terry Kath は、精神的に不安定でこのアルバムの収録を最後に、ピストル事故(ロシアン・ルーレット)で不慮の死。空の弾を詰めてふざけていたら実弾が入っていたらしいです。ある意味ロック・スターらしいバカげた死に方ではあります。9年間休むことなくハード・ワークを続けていたら精神的に不安定になってクスリに走るのもありがちに思える死因だけに残念。
 バンドとしても第1期が、これで終わることとなり、プロデューサー James William Guercio も、このアルバムが最後になります。Terry Kath の死が原因ではなく「ヒット曲の量産に囚われるバンドとの音楽的摩擦」バンドがビジネス面に疎かったデビュー初期の契約により、総利益の51%をGuercio個人が受け取り、残りの49%をメンバー8人で分割する「不平等な金銭契約仕組みへの不満」マネジメント業務や印税・ツアーの利益から巨額のピンハネや管理ミスでバンドからもあったとされています。
 今まで音楽的な変遷を追いながらアルバムを聴いてくると起こるべくして、この時期にすべてが起こったので、何か小説でも読むようにアルバムのレビューを書いてきたような感覚で、アルバムとしてはポップ路線になったものの楽曲構成などにプロデューサーとの戦いも見えるような感じがして、このアルバムの印象は色濃くなりました🎶

bass, vocals : Peter Cetera
keyboards, vocals, percussion : James Pankow, Robert Lamm
guitars, vocals, percussion : Terry Kath
drums, percussion, conception for "Prelude (Little One)" : Danny Seraphine
percussion : Laudir de Oliveira
trombone, keyboards, percussion, lead vocals on "Till the End of Time", brass arrangements : James Pankow
trumpet, flugelhorn on "Prelude (Little One), vocals : Lee Loughnane
woodwind : Walter Parazaider

producer : James William Guercio
artwork (design) : John Berg
photography y (inside) : Reid Miles

1. Mississippi Delta City Blues
2. Baby, What A Big Surprise
3. Till The End Of Time
4. Policeman
5. Take Me Back To Chicago
6. Vote For Me
7. Takin' It On Uptown
8. This Time
9. The Inner Struggles Of A Man
10. Prelude (Little One)
11. Little One
【Bonus】
12. Wish I Could Fly (Rehearsal)
13. Paris (Rehearsal)







定年退職して延長をしないことにしたので、音楽以外のことをしばらく「ノージョブ定年 NoJobTeinen」と言う別ブログに書いてみることにしました。



  

2026年7月1日水曜日

Chicago / Chicago Ⅹ


 1969年のデビューアルバムから26枚のアルバムを出し続けています。いつもどこかでChicago の曲が流れていたので、馴染みはあるもののアルバムを持っていなかったので、1969年から1979年までの10枚がワンボックスに入っていたコイツを、思わず購入してしまいました。ただ10年前なのか、20年前なのか、いつ購入かは全く記憶にありません。


邦題原題
1969シカゴI (シカゴの軌跡)The Chicago Transit Authority
1970シカゴII (シカゴと23の誓い)Chicago
1971シカゴIIIChicago III
1972シカゴVChicago V
1973シカゴVI (遥かなる亜米利加)Chicago VI
1974シカゴVII (市俄古への長い道)Chicago VII
1975シカゴVIII (未だ見ぬアメリカ)Chicago VIII
1977シカゴX (カリブの旋風)Chicago X
1978シカゴXIChicago XI
1979ホット・ストリートHot Streets

 相変わらずジャケットですが、チョコの銀紙を破いたポップなデザインのジャケットの10作目、もうこの路線は変更できないところでしょうが、実は「Hot Streets」では変わります。デザインの金の分担やら利権が大きくなってきたからでしょうか、今回はデザイナー陣の役割が明確な表記になっています。デザインコンセプトは John Berg、デザインアート・ロゴ製作は Nick Fasciano で、チョコと思っていたらキャンディ・バーの写真撮影は Columbia Records 内の Photo Studio。中身の写真は Reid Miles が撮影。このジャケットは1977年のグラミー賞で「最優秀アルバム・パッケージ賞」を受賞し、現在はこのデザインが評価され、ニューヨーク近代美術館(MoMA)のパーマメントコレクションにも選定されていまるようですが、前に書いたロゴだけのアルバムでメンバーの写真が無いのはドラッグの使用で顔が割れないのに役立っていたとのことも考えると複雑なもんです。

 9作目はベスト盤だったたため、番号が飛んでいます。このシカゴ10Ⅹの邦題は「カリブの旋風」ラテン風の曲とかマリンバが入ってるからカリブ?なのでしょうか。邦題は直訳ではなく色々な視点から作品を見て決めているものが多いので、素人には理解できず、面白い。
 ここでさらに初期シカゴの象徴だった、1曲で10分を超えるような前衛的なブラス・ロックや、LP2枚組に及ぶ大作志向は封印され、すべて3分〜4分台の楽曲となりラジオで放送されやすい、よりキャッチーで無駄のない構成となっています。Chicago Transit Authority から、延々と聴いて来ると、ここでいよいよ魂が抜けてしまったような気がしてきますが、サウンドと演奏精度、楽曲の完成度は一挙に上がった感じもしてカッコよいので、複雑です🎶
 曲名の邦題もなかなか意味不明です。
「Once Or Twice」・・ロックンロール・シカゴ / 曲調から
「If You Leave Me Now」・・愛ある別れ / 歌詞から
「Mama Mama」・・いとしい人 / ふむ??
「You Get It Up」・・君はセクシー / ?エッチ系?

bass, lead and backing vocals : Peter Cetera
keyboards, lead and backing vocals : Robert Lamm
electric guitars and acoustic guitar (except on "If You Leave Me Now" and "Hope For Love"), lead and backing vocals : Terry Kath
drums, backing vocals on "You Get It Up" : Daniel Seraphine
percussion, backing vocals on "You Get It Up" : Laudir de Oliveira
trombone, lead vocals on "You Are On My Mind," backing vocals on "You Get It Up" : James Pankow
trumpet, backing vocals, lead vocals on "Together Again" : Lee Loughnane
woodwinds, backing vocals : Walter Parazaider

producer : James William Guercio
design (album cover concept) : John Berg
design (art, logo) : Nick Fasciano
design (photo of candy bar) : Columbia Records Photo Studio
photography by (inside) : Reid Miles

1. Once Or Twice
2. You Are On My Mind
3. Skin Tight
4. If You Leave Me Now
5. Together Again
6. Another Rainy Day In New York City
7. Mama Mama
8. Scrapbook
9. Gently I'll Wake You
10. You Get It Up
11. Hope For Love

【Bonus】
12. I'd Rather Be Rich (Original Version / Rehersal)
13. Your Love's An Attitude









定年退職して延長をしないことにしたので、音楽以外のことをしばらく「ノージョブ定年 NoJobTeinen」と言う別ブログに書いてみることにしました。



  

2026年6月30日火曜日

Chicago / Chicago Ⅷ


 1969年のデビューアルバムから26枚のアルバムを出し続けています。いつもどこかでChicago の曲が流れていたので、馴染みはあるもののアルバムを持っていなかったので、1969年から1979年までの10枚がワンボックスに入っていたコイツを、思わず購入してしまいました。ただ10年前なのか、20年前なのか、いつ購入かは全く記憶にありません。


邦題原題
1969シカゴI (シカゴの軌跡)The Chicago Transit Authority
1970シカゴII (シカゴと23の誓い)Chicago
1971シカゴIIIChicago III
1972シカゴVChicago V
1973シカゴVI (遥かなる亜米利加)Chicago VI
1974シカゴVII (市俄古への長い道)Chicago VII
1975シカゴVIII (未だ見ぬアメリカ)Chicago VIII
1977シカゴX (カリブの旋風)Chicago X
1978シカゴXIChicago XI
1979ホット・ストリートHot Streets

 相変わらずジャケットですが、今回は何かを象徴するのか、古代のイメージなのかオウム?のイラスト。今回はデザイン John Berg, Nick Fasciano で変わらず アートワークは Anthony Maggiore とのことなので、レタリングは Nick Fasciano がやっているんでしょう。今回のクレジットではポスター写真が、BlueNote などでよく見る Reid Miles とのことでレコード業界も狭いんだなあと思います。
 さて、メンバーの交代もなく存続している Chicago ですが、本作からはセッション・パーカッショニストの Laudir DeOliveira が正式加入し 8人編成になっています。
 サウンド面では、James William Guercio の判断によってジャズ的楽曲は削られ、ノスタルジックな曲や、ロックフィーリングに統一されています。今までで一番わかりやすい感じですですが、セールス的にはチャート1位に入るもののチャート滞在期間が最も短いアルバムとなり、世の中の評価は低い結果となっています。結成以来5年間に休むことなくバンドの活動を続けた後、1974年の夏に本作を録音するために、プロデューサーの James William Guercioが所有するコロラドの Caribou Ranch を訪れた際にはメンバーは疲れきっていたとのことで、そりゃこれだけの過酷な制作を続けていれば、精も魂も尽き果てるでしょう。プロデューサーとの交渉も疲れ切って根負けしたに違いありません。
 際立ったヒット曲はないものの、冒頭の「Anyway You Want」は、ストレートなブルースで中々の佳曲、テリー・キャスのヴォーカルを聞かせる「Till We Meet Again」、初期の頃のサウンドを彷彿とさせる「Ain't It Blue?」など悪くは無いです。日本とかかわりのある曲で「Harry Truman」は日本に原爆を投下したトルーマン大統領を称える曲で、広島の日本のファンが、この曲に対しては抗議してライブでは歌わずに封印の曲となっています。
 このアルバムで、いよいよChicago は牙を抜かれてしまったようにも感じます。魅力はセールス的ではないインストにもあったのだと思います。インストを入れることによって楽曲自体の性格ではない尖った要素が加わっていたのかと思います🎶

bass, lead and backing vocals : Peter Cetera
keyboards, lead and backing vocals : Robert Lamm
electric and acoustic guitars, lead and backing vocals : Terry Kath
drums : Danny Seraphine
percussion : Laudir de Oliveira
trumpet, backing vocals : Lee Loughnane
trombone, brass arrangements : James Pankow
 saxophones, flute, clarinet : Walter Parazaider

producer : James William Guercio
artwork (handwriting) : Anthony Maggiore
design : John Berg, Nick Fasciano
photography by (poster) : Reid Miles

1. Anyway You Want
2. Brand New Love Affair : Part 1 2
3. Never Been In Love Before
4. Hideaway
5. Till We Meet Again
6. Harry Truman
7. Oh, Thank You Great Spirit
8. Long Time No See
9. Ain't It Blue?
10. Old Days

【Bonus】
11. Sixth Sense (Rehearsal)
12. Bright Eyes (Rehearsal)
13. Satin Doll (Live, 1974)







定年退職して延長をしないことにしたので、音楽以外のことをしばらく「ノージョブ定年 NoJobTeinen」と言う別ブログに書いてみることにしました。