一般的な世間からしたら派手な見た目のジャケットで、音自体もやりたい放題に感じる大好きなアルバムです。アメリカではあまり受けなかったそうですが、日本人の私にはファンクサウンドにぐちゃぐちゃのロック・ギターは、かなり響いてきます。
ファンカデリックはこの年はアルバムを量産していて2月に Mothership Connection、7月には The Clones of Dr. Funkenstein、このアルバムは10月リリースで Westbound レーベルを離れて、Warner へ移籍した第一弾となっています。
看板ギタリストのEddie Hazel(エディ・ヘイゼル)、次のギター・ヒーローとなるMichael Hampton(ハンプトン)、「おむつ」ギタリストの Gary 'Dowop' Shider(ゲイリー・シャイダー)がサウンドの要となっています。また Bernie Worrell(バーニー・ウォーレル)のうねるキーボードもこのパンチあるサウンドに広がりを持たせカラフルなスパイスを効かせてます。また、この形態にはホーン隊がいないくて、パーラメントとは違ったファンク・スタイルでハード・ロックに通じる激しいエレキギターが特徴だが根底に流れるものはロックではなくやはりファンクであるところがノリに乗っているファンカの魅力が満点のアルバムです。
Funkadelic、P-FUNKは大好きなんですが、その実態と活動の流れが今一よくわからないので、最近は 河地依子著の P-FUNK を読みながらフムフムと聴くことも多いのですが、今回も見ていたら、3曲目の If You Got Funk, You Got Style には、正式加入前のDennis Chambers(デニス・チェンバース)が叩いているとのことですが、デニスは未だ17歳の高校生でクレジットはないらしい。(正式加入は卒業後の78年です)そう思って聴くと、確かに細かな細工のドラミングのような気がします。また、このアルバムの Cosmic Slop はライブとなっていて Mothership Connection のライブのはずですが、観客の声は入っていません。なぜかと言えばリハーサル音源だからとのこと。なるほど・・
いつも Funkadelic、P-FUNK を聴くと変態的な音楽だなあと思いますが、このアルバムは割と素直にファンクを楽しめる一般大衆にもおすすめできるものかと思います🎵
vocal :George Clinton, Ray Davis, Fuzzy Haskins, Grady Thomas, Calvin Simon, Garry Shider, Glenn Goins, Gary “Mudbone” Cooper
keyboads : Bernie Worrell
lead guitar : Michael Hampton, Eddie Hazel
guitar : Eddie Hazel, Gary 'Dowop' Shider, Glen 'Gone Gouster' Goins
bass : Boogie Mosson, Bootsy Collins, Jimi Calhoun on "Comin' Round the Mountain"
drums : Jerome Brailey, Buddy Miles on "Comin' Round the Mountain"
producer : George Clinton
1. Comin' Round The Mountain
2. Smokey
3. If You Got Funk, You Got Style
4. Hardcore Jollies
5. Terribitus Phase Two
6. Cosmic Slop (Live)
7. You Scared The Lovin' Outta Me
8. Adolescent Funk