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2023年6月11日日曜日

Bootsy Collins & The Bootsy's New Rubber Band / Keepin' Dah Funk Alive 4-1995


 最近の音源はジャズに偏っていますが、私こういったものも好物であります。いかれたファンクは好きですか?ハイ好きで~す。ジャケ写でも解りますが、Bootsy Collins は同じみのいかれたベーシストで 基本いかれたファンクの人なので、やってることは P-FUNK でやっている音楽性とほぼ同一です。このいかれた見た目の Bootsy ですが、経歴としては1951年生まれジェームス・ブラウンのバックバンドJB’sに在籍と、ここら辺まともなように見えます。しかしドラッグでベースが蛇に見えて、ステージから逃走して首に・・まあ親玉もドラッグはバリバリで2回も逮捕されている人だけに、このぐらいでビックリはしません。親玉はドラッグやっても仕事はちゃんとしてるさ、ステージから逃走はいかんよってことですねか。そして現在はPファンク主要メンバーとして活躍する王道の経歴です。


 さてこのアルバムは1994年の東京の Jungle Club のライブ収録の2枚組。Bernie Solo、One Nation Under A Groove、P-Funk を除くすべての曲はブーツィー・コリンズが書いた、または共作した曲となっています。後で音は被せてあるようですがライブとしての録音状態、アレンジなどの完成度は非常に高いアルバムです。
 さてレビューですが、Introが終わると Ahh... The Name Is Bootsy, Baby 最初から飛ばすタイプの曲ではなくフレーズのループで次第に盛り上がっていきます。 Bootsy? (What's The Name Of This Town?) も似たようなグルーブで、歌ではトキオのフレーズがひたすら繰り返されます。Psychoticbumpschool ここらへんでテンポ・アップしてアレンジも凝ったものになります。曲調としては Larry Graham でもよくある感じ。The Pinocchio Theory はシンセが駆使された軽めのファンク。この音の刻み方と展開は大好きなパターン。そして、Hollywood Squaresb に続くメドレー的な展開ですが音がブツッと切れます。メドレーではなく編集の都合上かもしれませんが気になる。フルートも入れた怪しい雰囲気の曲でこれもカッコ良いんですけどね。Bernie Solo は Bernie Worrell のソロパート、One Nation Under A Groove は、少し軽めにアレンジされていますがお馴染みの曲で、安心感あります。続いて P-Funk (Wants To Get Funked Up) 、Cosmic Slop、Flash Light、ここらへんで有名曲を入れて盛り上げていこうってこと。Bootzilla も盛り上げタイプで、Roto-Rooter はどっかで聴いたことあるな。Larry Graham スタイルってことか。そして2枚目に I'd Rather Be With You は、バラードタイプのファンク。しんみりやっているかと思いきや、メンバーの笑い声が途中で聞こえるので誰かのソロの時に何かおもろいことやって、ふざけている模様です。A Sacred Place (RIP) は、JB’sタイプの昔ながらのファンク。Medley: Stretchin' Out / Touch Somebody では「スキンシップの時間がやってまいりました。髪の毛をひっぱったりサングラスをとったりしないでください」との日本語のMCがあります。その後は延々と同じフレーズのループですが会場は大いに盛り上がっているんだろうなあと、うらやましい限り。Night Of The Thumpasorus Peoples ここらへんから混沌としてきますね。これを待ってましたって感じで客は最高に盛り上がっているに違いありません。Keepin' Dah Funk Alive 4-1995 最後になります。ライブのを締めくくるセッションみたいな感じですね。
 ほぼ、同じようなアレンジですから、しつこいと言えばしつこい。これが好きな人には、たまらないグルーブに頭の中で変化する音の薬です🎵

Vocals : Bootsy Collins, Mudbone Cooper, 
Henry Benifield, Michael Gaitheright
bass : Bootsy Collins
bass : Flip Cornett
Keyboards : Joel "Razor Sharp"
Keyboards : Greg "Daddy Ducking" Fitz
Keyboards : "Ill-Legal Alien" Bernie Worrell
guitar : Gary "Dirty Mugg" James
drums : Frankie "Kash" Waddy
Horns : Don Bynum, Larry Hatcher, Reggie Calloway, 
Rick Gardner, Vince Calloway

producer ("Live" Recording produced by) : At'c Inoue
album was recorded at: Jungle Club (June 24, 25 1994, Tokyo, Japan).

【Disc1】
1. Intro
2. Ahh... The Name Is Bootsy, Baby
3. Bootsy? (What's The Name Of This Town?)
4. Psychoticbumpschool
5. The Pinocchio Theory
6. Hollywood Squares
7. Bernie Solo
8. One Nation Under A Groove
9. P-Funk (Wants To Get Funked Up)
10. Cosmic Slop
11. Flash Light
12. Bootzilla
13. Roto-Rooter

【Disc2】
1. I'd Rather Be With You
2. A Sacred Place (RIP)
3. Medley: Stretchin' Out / Touch Somebody
4. Night Of The Thumpasorus Peoples
5. Keepin' Dah Funk Alive 4-1995





  

2019年7月15日月曜日

P-FUNK 河地依子


やけに分厚い本です
定価2,900円(税別) 371頁

P-FUNKとは?
ジョージ・クリントンを総帥とするミュージシャン達の
総称であり、その音楽のこと 

その名義はパーラメント・ファンカデリック、P-FUNKオールスターズ
メンバーはジョージ・クリントンが決めて
その音楽はジョージ・クリントンが設計し
ミュージシャン達が形にする

クラシックには指揮者が必要で
ジャズにも指揮者がいる形態の場合があります

ジョージ・クリントンはそのような存在であると思われますが
指揮棒はありません
その存在がP-FUNKなようです

訳がわかりませんね?

そうですよくわかりません

それが、この本の371頁に詰め込まれています

歴史、アルバムの他、様々なコラムもあり
端から端まで読むことは無いと思うぐらいの
辞書のようなものです

よくわからないからこそ P-FUNK

割り切れるもの、正解なんてものは
ここには無いのです

2021年8月16日月曜日

本日のCD Parliament Live ♪ P Funk Earth Tour


 前回レビューしたこのアルバムの印象は「盛りがって皆が楽しんでいる」「P.FUNKというドラッグに酔っている」「新興宗教の集会のようだ」「是非、洗脳&扇動されてください」でしたが、その通りPファンク関係のアルバムの中でも最高傑作と言われるアルバム。
 とにかく、Pファンクのメンバーが盛り上がっていた1977年のツアーの録音で、ライブコンセプトはスペースオペラSFで、リーダー、ジョージ・クリントンがスペースシップから1曲目で登場、途中で観客総動員でマザーシップを召還。こちらはそんなライブを見ることもできなくて聴くしかないのですが、観客の熱狂が伝わってきて会場で死人でも出ているのではないか?失神者は何人だ?と思わせるほど大いに盛り上がるライブだが、このアルバムの演奏者にいる Eddie Hazel、Bootsy Collins は実際にはライブに参加していなくてオーバーダブとスタジオ収録での参加であるらしい・・とのことだが、噂ばかりでどれがどうなっているのかは実際は不明。
 さて話がとびとびになったので収録曲に戻りますが、ハイライトは「Mothership Connection」でマザーシップを呼び込む大合唱、そして「Swing Down,Sweet Chariot」ではグレンがゴスペル丸出しで会場を教会に変える。バック・ヴォーカルもグレンを盛り立てる。曲の最後にマザーシップの轟音は着陸です。Dr. Funkensteinではクリントンがマザーシップのステップを降りてきて観客はまたも盛り上がる。後半は熱いソロ合戦で Gamin' On Ya! のドラムは手数が多すぎて字余りになってしまったり演奏者も大興奮。ラストの Night Of The Thumpasorus People でマザーシップを見送る「ガガクガっ」のバックコーラスと掛け声で最高潮になり録音レベルは振り切れています。
 ジョージ・クリントンは、まるで偉大な教祖のようにこの音楽集団を操り、聴く人を惹きつける。中毒性が高いんで要注意です。

vocals :  Calvin Simon, Debbie Wright, Fuzzy Haskins, Garry Shider, George Clinton, Glen Goins, Grady Thomas, Jeanette Washington, Ray Davis
backing vocals : Dawn Silva, Gary Mudbone Cooper, Lynn Mabry
bass : Bootsy Collins, Cordell Mosson
drums, percussion : Jerome Brailey
guitar : Eddie Hazel, Garry Shider, Glen Goins, Michael Hampton
horns : Fred Wesley, Maceo Parker, Richard Griffith, Rick Gardner
keyboards, synthesizer : Bernie Worrell

producer : George Clinton

recorded live at the Los Angeles Forum, January 19 1977 & The Oakland Coliseum, January 21 1977 except 4, 9 recorded at Hollywood Sound (Los Angeles) & United Sound (Detroit) studios.

1. P-Funk (Wants To Get Funked Up)
2. Dr. Funkentstein's Supergroovalisticprosifunkstication Medley
3. Do That Stuff
4. The Landing (Of The Holy Mothership)
5. The Undisco Kid (This Girl Is Bad!)
6. Children Of Production
7. Mothership Connection (Star Child)
8. Swing Down, Sweet Chariot
9. This Is The Way We Funk With You
10. Dr. Funkenstein
11. Gamin' On Ya!
12. Tear The Roof Off The Sucker Medley
13. Night Of The Thumpasorus People





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2022年4月5日火曜日

Funkadelic / Hardcore Jollies


 一般的な世間からしたら派手な見た目のジャケットで、音自体もやりたい放題に感じる大好きなアルバムです。アメリカではあまり受けなかったそうですが、日本人の私にはファンクサウンドにぐちゃぐちゃのロック・ギターは、かなり響いてきます。
 ファンカデリックはこの年はアルバムを量産していて2月に Mothership Connection、7月には The Clones of Dr. Funkenstein、このアルバムは10月リリースで Westbound レーベルを離れて、Warner へ移籍した第一弾となっています。
 看板ギタリストのEddie Hazel(エディ・ヘイゼル)、次のギター・ヒーローとなるMichael Hampton(ハンプトン)、「おむつ」ギタリストの Gary 'Dowop' Shider(ゲイリー・シャイダー)がサウンドの要となっています。また Bernie Worrell(バーニー・ウォーレル)のうねるキーボードもこのパンチあるサウンドに広がりを持たせカラフルなスパイスを効かせてます。また、この形態にはホーン隊がいないくて、パーラメントとは違ったファンク・スタイルでハード・ロックに通じる激しいエレキギターが特徴だが根底に流れるものはロックではなくやはりファンクであるところがノリに乗っているファンカの魅力が満点のアルバムです。


 Funkadelic、P-FUNKは大好きなんですが、その実態と活動の流れが今一よくわからないので、最近は 河地依子著の P-FUNK を読みながらフムフムと聴くことも多いのですが、今回も見ていたら、3曲目の If You Got Funk, You Got Style には、正式加入前のDennis Chambers(デニス・チェンバース)が叩いているとのことですが、デニスは未だ17歳の高校生でクレジットはないらしい。(正式加入は卒業後の78年です)そう思って聴くと、確かに細かな細工のドラミングのような気がします。また、このアルバムの Cosmic Slop はライブとなっていて Mothership Connection のライブのはずですが、観客の声は入っていません。なぜかと言えばリハーサル音源だからとのこと。なるほど・・
 いつも Funkadelic、P-FUNK を聴くと変態的な音楽だなあと思いますが、このアルバムは割と素直にファンクを楽しめる一般大衆にもおすすめできるものかと思います🎵

vocal :George Clinton, Ray Davis, Fuzzy Haskins, Grady Thomas, Calvin Simon, Garry Shider, Glenn Goins, Gary “Mudbone” Cooper
keyboads : Bernie Worrell
lead guitar : Michael Hampton, Eddie Hazel
guitar : Eddie Hazel, Gary 'Dowop' Shider, Glen 'Gone Gouster' Goins
bass : Boogie Mosson, Bootsy Collins, Jimi Calhoun on "Comin' Round the Mountain"
drums : Jerome Brailey, Buddy Miles on "Comin' Round the Mountain"

producer : George Clinton

1. Comin' Round The Mountain
2. Smokey
3. If You Got Funk, You Got Style
4. Hardcore Jollies
5. Terribitus Phase Two
6. Cosmic Slop (Live)
7. You Scared The Lovin' Outta Me
8. Adolescent Funk





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2021年4月17日土曜日

本日のCD P Funk All-Stars ♪ Live at the Beverly Theater


2枚組のライブアルバムで1983年の「Atomic Dog Tour」の終盤のLA公演
80年代に入って失速したPファンクが久々のツアーを組めるようになり
この最高のパフォーマンス

私のPファンクの入門はこのアルバムで
他のアルバムと比べて非常に聞きやすくて
これを最初に聞かなければはまっていたのかも不明で
偶然の正解かもしれません

基本的にPファンクはノリと楽しさ、いかにクレイジーになるか
が基本コンセプトで作られていて
聴きなれてくると「好き勝手に」「ゴチャゴチャと」そして「ルーズに」
が気持ち良いのですが、聴きなれないと相当クレイジー

しかしながら、このアルバムには珍しく音楽的には整理されて秩序がある
でも「楽しさそのまま」っていう貴重なライブ
メンバーもドラムにデニス・チェンバース、JB’sからメイシオ・パーカー
今は無きエディー・ヘイゼルなどの布陣でもあり
秩序はここから生まれているのかもしれません


vocals : Clip Payne, Gary Mudbone Cooper, George Clinton, Lige Curry, 
Robert "P-Nut" Johnson, Ron Ford
vocals, flute : Maceo Parker

keyboards : Bernie Worrell, Jerome Rogers
guitar : Cordell Mosson, Dewayne McKnight, Eddie Hazel, 
Garry Shider, Michael Hampton
bass : Rodney Curtis
drums : Dennis Chambers

horns : Bennie Cowan, Greg Boyer, Greg Thomas


【Disc1】
1. Audience Chant: P Funk (Wants To Get Funked Up)
2. Introduction Of Band: Do That Stuff
3. Cosmic Slop
4. Medley: 
/Let's Take It To The Stage
/ Mothership Connection (Star Child) 
/I Call My Baby Pussycat
5. Give Up The Funk (Tear The Roof Off The Sucker)
6. (Not Just) Knee Deep

【Disc2】
1. Maggot Brain
2. One Nation Under A Groove
3. Atomic Dog
4. Flash Light

Audience Chant: P Funk (Wants To Get Funked Up)

Do That Stuff

Flash Light


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2019年6月9日日曜日

本日のCD P Funk All Stars ♪ Urban Dancefloor Guerillas


80年代P-FUNKの大傑作と言われるアルバムでP-FUNK軍団総出演
混沌ではなく、クラシックなソウルもあって
さあP-FUNK聴くか、と身構えて聴くと少し拍子抜ける

「Hydraulic Pump」はスライストーンとの共作
「Copy Cat」はミャミャミャミャー♪のコーラス

Generator Pop
Acupuncture
One Of Those Summers
Catch A Keeper
Pumpin' It Up
Copy Cat
Hydraulic Pump
Pumpin' It Up (Reprise)


2023年9月17日日曜日

P-Funk / Guitar Army Tributes To Jimi Hendrix


 本作は、George Clinton(ジョージ・クリントン) 監修の Jimi Hendrix(ジミ・ヘン)トリビュート・アルバムです。Eddie Hazel(エディ・ヘイゼル)Michael Hampton(マイケル・ハンプトン)DeWayne Stephen "Blackbyrd" McKnight(ブラックバード)の P-Funkギタリスト、そして James Glass、Ras Kente と言う私にとっては謎?の顔ぶれ。
 Eddie "Maggot Brain" Hazel(エディ・ヘイゼル)はジミ直系のスタイルで、P-Funk のカラーを決定づけてきたギタリスト。ジミ・ヘンと同じ所へ旅だったのは、1992年12月23日(wikiでは Eddie Hazel のミドルネームに "Maggot Brain" がついてます)Michael Hampton は、ジャズ・ソウル・ロック・ブルースと様々な分野に精通したP-Funk 全盛期以降のエディに次ぐギタリストです。Blackbyrd McKnigh は、The Headhunters にも参加していたギタリストで、ジャズテイストを聴かせたアバンギャルド性が魅力なギタリスト。そして正体不明な James Glass は、デトロイトでローカル・ブルースマンとしてジョン・リー・フッカーと共演し、サン・ラにも参加していたことがあるらしい。もうひとり、Ras Kente もデトロイトをベースに活動しているレゲエ畑出身とのこと。
 アルバム自体は100%オリジナルで、P Vine からの要請に、George Clinton が二つ返事でOKして実現とのことです。曲は単なるカバーだけではなく、ジミがモチーフの曲も多数あり、全てニューレコーディングの安直なトリビュートではないようです。
 
 

 さて、レビューです。Scuse Me While I Kiss The Sky はラップの John Sinclair がメインで、ギターは Ras Kente です。サイケなサウンドのギターはジミの直系と言うよりは発展形。レゲエ出身とは思えないロックなギターに ラップはファミリーからのトリビュートと納得ですがうーん。次は、安定の Eddie Hazel による Purple Haze 他のアルバムかライブで聴いたことがある安定の曲で、厳密には Purple Haze ではない、っぽいファンクですがセンスは抜群でエディーやっぱり大好きです。Pleasure With The Dirt Devil は、今までで一番ジミっぽい仕上がりです。高ぶるボーカルにはジミにプリンスが混ざっているが、それは高揚するときの表現としては正しい。Positivity は、全てのパートが Michael Hampton の宅録のような感じです。ジミ・フリークな現代ファンク・ミュージシャンの宅録みたいで全てこの感じだったら飽きる感じです。Look Now Baby は、James Glass と、そのハウス・バンド The Get To Gettin' Band による正統派なブルースで、このアルバムの中では浮いている感じです。Fly On は、Blackbyrd のいつもの王道パターンです。このグシャグシャ感とジミの音を、十分に感じるギターがたまりません。王道は、ワンパターンですが飽きることはありませんね。Reflections On Jimi Part 1 は、御大 George Clinton の発案によるラジオDJ的なもの、つなぎにしては3分22秒と長い。Funky Kazoo は、ジミと言うよりはプリンス的なテイストを感じるマニアックな楽曲。悪くはないんだけど。そう、こんなのもファンカデリックなんだよなあ。The Wind Cries Colours は、Ras Kente による作品で、なるほどレゲエです。レゲエに乗せたアコースティック・ギターが延々と7分35秒です。もはやジミの匂いは感じません(笑)Get To The Gettin'  は、James Glass。ただのブルースギタリストかと思っていたら、俺だってファンクはできるぜって感じの主張を感じますが、録音の加減かギターの音がペラペラなのが残念。でもまあ面白い。Future Past は、重厚なファンク・ロックですね。悪くはないですが、音の割に中身が薄目かな。Should'A Known は、ワシャワシャにギターを被せたファンク・ロックですが、これもかなりチープな感じの仕上がりで、ひねりは無いですね。しょうがない。で、Reflections On Jimi Part 1 は、先の Part2 よりは短めの1分2秒で、もはや後半はダレダレな感じです。最後は、Debbie Does To Voodoo Child で、ラップによって締めくくりですが、Voodoo Child は、どこにいるのか?心の中にいるのか、サウンド面からは全く不明なのが凄い。
 ジミヘン好き、ファンク系に興味もあるギタリストにとってはニヤリとしてしまうアルバムではありますが、??というところも、かなりあり好きでない人にとっては少し脂っこいかもしれない🎵

【guitar】 
Eddie Hazel、Blackbyrd、Michael Hampton、James Glass、Ras Kente、

producer : George Clinton
recorded New Orleans, Lousiana; East Detroit, Highland Park, Michigan USA 1994

1. Scuse Me While I Kiss The Sky / John Sinclair
2. Purple Haze / Eddie Hazel
3. Pleasure With The Dirt Devil / Blackbyrd
4. Positivity / Michael Hampton
5. Look Now Baby / James Glass And The Get To Gettin' Band
6. Fly On / Blackbyrd
7. Reflections On Jimi Part 1 / George Clinton
8. Funky Kazoo / Michael Hampton
9. The Wind Cries Colours / Ras Kente
10. Get To The Gettin' / James Glass And The Get To Gettin' Band
11. Future Past / Randall Lynch And Allen Lynch
12. Should'A Known / Randall Lynch And Allen Lynch
13. Reflections On Jimi Part 1 / George Clinton
14. Debbie Does To Voodoo Child / Point Black





  

2023年8月25日金曜日

Return Of Jazz Funk Special / Jazz Funker Never Dies


 これはジャズファンクを集めだした最初のころに購入の、老舗のレーベル P-Vine のジャズファンク・オムニバスの2枚組です。聴きなおしてみても、改めて中身の濃いオムニバス。ジャズ・ファンク初心者にしては中々良い買い物をしていたようで、自分を褒めてあげたい選択でした。このオムニバスに収録されている曲も、当時は全く知らなかったものも多かったのですが、今ではアルバムごと購入している曲も多く、もう私もジャズ・ファンク初心者からは脱却しているものと思っております。
 「Return Of Jazz Funk」は、足かけ8年にわたって88タイトルものリリースを出し続けてきたP-Vine名物企画だそうで、その集大成が、この「Return Of Jazz Funk Special / Jazz Funk Never Dies」となるらしく道理で中身が洗練されてスペシャルなわけです。


 アルバムの構成も単なるおすすめ曲の羅列ではなく、DISC 1 には、ベスト・オブ・ジャズファンク10 曲、DISC 2 にはそのカバー10 曲が収録の構成となっており、1枚目を聴いて、そうそう、これこれ!と思いながら聴く。2枚目を聴いて、オー、このバージョンもあったな。こっちを先に知っていたんだったな。と言う楽しみ方ができます。そしてDISC 1の本家をもう一回確認してみよう!なんて聞き方もできるわけでで、これは楽しい。 私、現在 車は保有してませんけど、こんなのが車に積んであるとノリ良くいろんな曲が聴けて良いんですよね。出張の時のレンタカーにも使えそうです。
 私の場合、 Monkey Hips And Rice、Confusion の冒頭2曲については Soulive、 The New Mastersounds の方を先に聴いていました。 Backwoods Sideman については本家の Buddy Rich がやっぱり好き。Music Is The Message はLes Demerle のボーカルが素晴らしくてBoston Hornsと甲乙はつけがたい。Nathan Davis / African Boogie は忘れてましたが曲自体が中々スリリングで良い曲でした。割と煽られて聴く系の楽しいオムニバスで P-Vine というレーベルならではの良作🎵

【DISC 1】
1. The Wooden Glass Featuring Billy Wooten / Monkey Hips And Rice
2. Ivan Boogaloo Joe Jones / Confusion
3. Buddy Rich / Backwoods Sideman
4. Richard Groove Holmes / No Trouble On The Mountain
5. Roy Porter Sound Machine / Panama
6. Night Blooming Jazzmen / Nam M'yoho Ren-Ge Kyo
7. Jimmy Mcgriff / Groove Grease
8. Les Demerle / Music Is The Message
9. Nathan Davis / African Boogie
10. Jimmy Mcgriff / Fat Cakes

【DISC 2】
1. Soulive / Monkey Hips And Rice
2. The New Mastersounds / Confusion
3. The Sound Stylistics / Backwoods Sideman
4. Osaka Monaurail featuring Shirley Davis / No Trouble On The Mountain 
5. Funkshone / Panama (Funkshone New Version)
6. Speedometer / Nam M'yoho Ren-Ge Kyo
7. Big Organ Trio / Groove Grease
8. Boston Horns / Music Is The Message
9. David Pastorius & Local 518 / African Boogie
10. Speaker Sgt. / Fat Cakes





  

2023年12月2日土曜日

Bootsy Collins / What's Bootsy Doin'?


 マイケルとかにもよくある80年代末の機械的な打ち込み系のシャカシャカ、ペラペラな音のクセに肉感的な粘っこいグルーヴ。やはりこの人奇才ではあるのが見えてしまうアルバムです。どう考えてもテクノ系の音楽も聴きながらリズムマシン使いながら遊んでいたら出来てしまった音が良かったんで、さらにおちゃらけて見たというような余裕が感じられます。実際、彼はP-FUNKで、総帥 George Clinton の軍団メンバーとして働き、坂本隆一、Talking Heads の Jerry Harrison と活動をしていた時期もあり、おちゃらける素養は十分にあったようです。
 メンバーはバッキング・ボーカルでは、総帥である George Clinton、ラップでは Moma Collins (ブーツィーのお母さん?)、ホーン部隊には Maceo Parker も参加の楽しそうな内容です。Bootzilla、Bootzilla、Boot-Tron などの名前は恐らく Bootsy 本人。


 作品はエレクトリックでスペイシー、エフェクティブな打ち込みとサンプリング。好んで聴くサウンドでは無いのですが、Bootsy であると私にとっても別格に聞こえてきます。
 それでは、レビューです。 Party On Plastic (What's Bootsy Doin'?) は、イントロの力強いラップの掛け合いが迫力ありリズムがあって素晴らしく、様々な曲が絡み合い、これもあれも聴いたことがあるといった内容が素晴らしい。デジタルにつなげながら違う曲にしてしまうDJ的な手法もありのデジタルばかりと思ったらスラップ・ベースもカッコ良い。 Subliminal Seduction (Funk Me Dirty) 思いっきりデジタルなテクノ・ポップになるが当時としては新しいんでしょう。ボーカルの姉さんも迫力。スキではない曲調なんですがBootsy なら採点は甘くなります。Leakin' 思いっきりサンプリングとプログラミングで、エレクトロ・ポップの嫌いなところ満載の典型ですね。これも作り手が良いのでセンス良しで許します。Shock-It-To-Me ヤクにやられて絶叫しているようなオジサンの声から入りセクシーなお姉さんの歌声とラップのドッキングにヘビーメタルなギターがソロだけ入ります。繰り返されるサビは、またどっかの曲のパクリですが合ってます。1st One 2 The Egg Wins (The Human Race) 軍隊のラッパ風のキーボードに軽快なラップ。卵巣に最初に到達したヤツの勝ちって意味らしい。Love Song は、ストリングのキレイな感じからは始まるデジタル・ポップ。思いっきりセクシー風に歌いあげる男性ボーカルに何かコミカルな要素も感じる曲の作りとしては本格的な曲。(Iwannabee) Kissin' U ラブソング的なところが続きます。プリンスの曲でこんなのあったような気がします。-ing The 'Luv Gun' 曲名だけ見て Kiss の要素が無いかどうか聞いていたけど、さすがにそれは無かった。Yo-Moma-Loves Ya は、ソフトロック路線でコード進行とメロディー的には Police の Every Breath You Take ですね。曲名からすると人間愛の曲なのでしょう。赤ちゃんの泣き声も聞こえます。Save What's Mine For Me は、夜の星空を原っぱで眺めるイメージのイントロから始まるミドルテンポのポップス。最後はまじめなラブ・ソングで締めくくるようです。
 派手でデジタルなだけの印象があったアルバムですが久しぶりに聴き直すと、もしかしたら深みのあるアルバムかも知れないと思い始めています。遊びが好きな人種なのでおちゃらけの中に何か大事なもの少しだけ入れているのかもしれませんね🎵

bass : Bootsy, Bootzilla, Casper (7), The Player (3)
lead vocals : Bootsy, Gary Mudbone Cooper
vocals (computer talk) : Boot-Tron
rap : Mico Wave, Moma Collins, Pretty Fatt
backing Vocals : Anita Walker, Bernard Fowler, Bernie Worrell, Carolyn Stanford, Cynthia Girty, Eddie Martinez, George Clinton, Mallia Franklin, Nicky Skopelitis, Robert "P-Nut" Johnson, Taka Boom, Tony Feldman, Vicky Vee
keyboards , programmed by : Bootsy, Mico Wave, Trey 'Goldfish' Stone, Wes Boatman
sampler : Bootsy
guitar : Bootsy, Catfish, Ron 'Attitude' Jennings, Stevie 'No Wonder' Salas
drum programming : Bootsy, Mico Wave
drums : Bootsy, Bootzilla
horns (Still 'Horny Horns') : Fred Wesley, Maceo Parker, Kush Griffin, Rick Gardner

producer : Bootsy Collins

1. Party On Plastic (What's Bootsy Doin'?)
2. Subliminal Seduction (Funk Me Dirty)
3. Leakin'
4. Shock-It-To-Me
5. 1st One 2 The Egg Wins (The Human Race)
6. Love Song
7. (Iwannabee) Kissin' U
8. -ing The 'Luv Gun'
9. Yo-Moma-Loves Ya
10. Save What's Mine For Me



  

2024年1月20日土曜日

Parliament Funkadelic / Dope Dogs


 日本でのブームにあたり発表された Paliament Funkadelic 名義のアルバムで13年ぶり1994年の発売です。90年代以降は、ヒップホップのビートをPファンクのフォーマットにいかにして取り込むか、というのがテーマで、このアルバムも打ち込みも使用したヒップ・ホップにも歩み寄ったアルバム。ドープドッグは麻薬犬ですね。アルバムにはドッグを冠した曲目が並んでいるのがなんとも言えない。


 1曲目の犬は、Dog Star で The P-Funk Guitar Army Tribute To Jimi Hendrix にも Fly on 収録されていたジミヘンを敬愛しつつファンカデリックの要素を取り入れた楽曲で基本的には Blackbird McKnight のギターを楽しむ曲となっています。弾き始めると止まらないBlackbird が8分間弾きまくりです。2匹目の犬は U.S. Custom Coast Guard Dog 本アルバムのコンセプトとなるラップでジョージのラップがメイン 3匹目は犬ではありませんでした Some Next Shit これもラップナンバーですがファンカデリックらしい大勢のコーラスが特徴で多分違う曲を合わせて作った構成的には凝っている曲 4匹目はクラシック的なヒップホップ 5匹目 6匹目 7匹目 8匹目Fifiで少し雰囲気を変えた打ち込みではあるがオリエンタルな楽曲となり異色ではあるが悪くない。きりがないので飛ばして12曲目 Kibbles and Bits がお気に入りです。ジョージのラップ教室となっていて、ジョージの孫のバタヴィアンに楽しそうに指導しているのですが段々とリズム感がとれてきて上手くなってくるのが微笑ましい。不良でありファンクでありパンクでありジャンキーであるファンカデリックのイメージを孫の可愛い声で変えてしまうのも悪くはない。
 そしてこのアルバムの最後に曲名のクレジットがある Tales That Wag the Dog part2は収録されていないのに今気づき(無音の曲ではなく曲自体が存在しない)どんなメッセージがあるのか気になるところであります。

メンバーは書いてたらキリがないんですが
vocals : Amelia Jesse, Andre Foxxe, Barbarella Bishop, Belita Woods, Bobby Gillespie, Calvin Simon, Daddy Freddy, Denise Johnson, Duane "Sa'D'Ali" Maultsby, Fuzzy Haskins, Garry Shider, Gary Mudbone Cooper, George Clinton, Grady Thomas, Janet Evans, Jeanette McGruder, Jessica Cleaves, Joe Harris, Larry Heckstall, Lige Curry, Lloyd Williams, Louie "Babblin" Kabbabie, Shawn Clinton, Micahel "Clip" Payne, Nicole Tindall, Pat Lewis, Patavian Lewis, Ray Davis, Robert "P-Nut" Johnson, Cuz, Sandra Feva, Sheila Horne, Shirley Hayden, Starr Cullars, Steve Boyd, Tracey Lewis

keyboards, piano : Joseph "Amp" Fiddler, Martin Duffy, Tracey Lewis

organ, synthesizer : Bernie Worrell, Blackbird McKnight, George Clinton, Jeff Bass, Loic Gambas, Michael "Clip" Payne

guitar : Andre Foxxe, Andrew Innes, Bootsy Collins, Catfish Collins, Cordell Mosson, Dennis White, Blackbird McKnight, Eddie Hazel, Garry Shider, Jeff Bass, Jerome Ali, Loic Gambas, Michael Hampton, Michael "Clip" Payne, Robert Young

bass : Bootsy Collins, Blackbird McKnight, Henry Olsen, Lige Curry, Lonnie Motley, Michael "Clip" Payne

drums, percussion : Blackbird McKnight, Frank Waddy, Gabe Gonzales, Guy Curtis, Loic Gambas, Michael "Clip" Payne

horns : Bennie Cowan, Fred Wesley, Greg Boyer, Greg Thomas , Maceo Parker, Marcus Belgrave, Richard Griffith, Rick Gardner

programmed by : George Clinton, Mark Bass, Mike Payne, Mike E. Clark, Mike Wilder

1. Dog Star (Fly on)
2. U.S. Custom Coast Guard Dog
3. Some Next Shit
4. Follow the Leader
5. Just Sat Ding (Databoy)
6. Pack of Wild Dogs
7. Fifi
8. All Sons of Bitches
9. Dopey Dope Dog
10. Sick 'em
11. Kibbles and Bits
12. I Ain't the Lady (He Ain't the Tramp)
13. Tales That Wag the Dog


Fifi