2021年6月15日火曜日
本日のCD Chuk Mangione ♪ Feel So Good
2021年6月14日月曜日
本日のCD Miles Davis ♪ Miles In The Sky
2021年6月13日日曜日
本日のCD Aretha Franklin ♪ Young, Gifted And Black
ビ・バップとハード・バップへの変遷とジャズの分化
音楽を語ると時にジャンル分けはつきものですが、この「ジャンル」というものは最初から定義されていたものではありません。新しいタイプの音楽が生まれて定着してくると評論家や音楽業界の方がその音楽をリスナーに説明したり、従来のものと差別化して売り込んだりするために造られるものです。したがってその定義は曖昧であり、似たような造語が存在したり、国によって同じ単語でもニュアンスが違ったりするもの。そもそも音なんてものは聴く人によって印象が違うもので、私もレビューをするときにジャンル分けして記述するときにはかなり曖昧であることがよくあり、迷うこともよくあり面倒なもんだとつくづく最近感じております。
さて、今までに私は正直に言えば、ハード・バップはビバップより新しい時代のテンポ早めのハードなジャズかな?ぐらいの認識しかなかったので(これは大きな間違いであったようです)、誰かがこれはハード・バップと書いてあれば「そうなんだ💡これがハードバップなんだ」ぐらいの感覚で使っていました。
四谷「いーぐる」の店主、ジャズ評論を続ける後藤雅洋氏が「ジャズ喫茶のオヤジはなぜ威張っているのか」の中でわかりやすく説明してくれていたので、私自身の整理のためにも再度まとめて、味付けしてみようと思います。
■ジャズの始まり
20世紀初頭 西洋音楽の影響を受けながらジャズの誕生(ニューオリンズ)した。1940年代は、大型ダンスホールが隆盛でフルサイズのダンスバンド、ビッグバンドが主体だったが、第二次世界大戦間近となり、制約も厳しくなってきてジャズの中心は狭いクラブになり5~6人の少人数コンボに変わっていった。
過渡期としては1954年がひとつの目安説があり、ビバップ、ハードバップの明確な違いというほどのものは無い。
MilesDavis / Walkn' / Bags Groove、Clifford Brown & Max Roach Quintet、The Jazz Messengers / At The Cafe Bohemia Volume 1 , 2
ビバップの発展型として「楽曲の構成に力点黒っぽさ」を追求したものをハード・バップと呼ぶようになる。レギュラーメンバーによるコンボ(構成美としてテーマとアドリブの関連などリーダーの考え方が重要)であり、同じメンバーだからこそ超高速な演奏なども生まれやすく、それを私たち素人リスナーは早くて激しいのがハード・バップだと思ってしまうんですね。
「コード進行に基づくアドリブの限界」により演奏者の音楽的概念の開放により、モードジャズ、フリージャズが生まれる
MilesDavis / Kind of Blue (1959)、John Coltrane / Giant Steps 1960
Ornette Coleman、Sun Ra、Albert Ayler、Pharoah Sanders、Archie Shepp、Cecil Taylor、Art Ensemble Of Chicago
「ハードバップの行き詰まりを打開」
レギュラーメンバーによるコンボ(基本フォーマットはハードバップで黒っぽさの追求)
Art Blakey And Jazz Messengers / Moanin'(1958)、Cannonball Adderley Quintet in Chicago
「音楽性(音楽理論)」とは別の買い手の「市場開拓」としてジャンルの融合
ロックとの融合ではなくて、(8ビート)に乗ったジャズのことでリズムが理解できないリスナーには、ただのジャズにしか聞こえないかもしれないところ。
Lee Moragan / The Sidewinder (1963)、Herbie Hancock / Watermelon man(1962)、The Ramsey Lewis Trio / The In Crowd(1965)
1980年代にイギリス のクラブシーンから派生したジャズの文化。ジャズ・ファンクやソウル・ジャズ等の影響を受けた音楽のジャンル。レーベルとしては Acid Jazz Record のレーベルを発祥としてそこから独立した Talkin' Loud などがあります。ブラ・コンとの違いも明白ではないような気がします。
FUNK. INC / CHIKEN LICKIN' 1971 1972、Donald Byrd / Black Byrd(1973)、Grant Green / Shades of Green (1971)
2021年6月12日土曜日
本日のCD Whitney Houston ♪ My Love Is Your Love
酒のつまみに、 Kenny Dorham Eric Dolphy
今週は苦手なパワポでの資料作りなんかが多くてかなり疲れました。週末がやってきましたので疲れた心は、好きな音で酒を飲むに限ります。で今週選んだ2枚は Kenny Dorham と Eric Dolphy で、購入してから未だ聴いていない未開封のCDを初聞きです。
ここ何回かで、金曜の晩は私セレクションを聴くのが通例になってきてまして「今週は何?」との声にこれを出すと「うーん、今週は普通だな」との反応。いいんです。気分で選んでるんですから。それに今回は未開封なんだし。
で少し楽しみにしていた Eric Dolphy から始めました。原盤のレコードではA面1曲、B面1曲の2曲しか入ってないAt The Five Spot の Volume 2 です。1曲目はダークで妙なテンションの曲が17分19秒!週末に疲れた心を癒すにはキツめのパンチが入ってきます💦
裏面というか2曲目ではリラックスです。やっとこれで19分58秒は心地よく飲めました🍺スタンダードの「ライク・サムワン・イン・ラブ」で最初はルパートで始まりたっぷりの時間を使って曲が進行します。高級ジャズ・バーでゆったりしてる気分で満足な気分です。
心が解放されてきたところで、Kenny Dorham です。正調ハードバップは安心して酒が進みますな。ここらへんで 'Round About Midnight は個性が出にくい君が代みたいなもんだよな と誰かが言いだし、モンク曲だけどテーマの旋律性が強すぎるから引きつられちゃんじゃない?など酔いがまわってくると、コロナ中ですから大声は出さずに静かに、にわか評論家が誕生します。こころらへんの個人的主観で、あーだ、こーだ と好き勝手に語る酒は楽しいですな。心の栄養です。
差し入れのつまみの「鮎の骨を炊いたヤツ」も旨かったし、心の平和を取り戻しました。