1曲目の「Fat Time」はのっけからミュート・トランペットで始まり、メンバーを見なくても Mike Stern とわかるギターで私的には、それだけでかなり満足。「Back Seat Betty」「Shout」の流れも良くロック寄りサウンドも良し。メインのベースを Marcus Miller、ドラムに Al Foster を持ってきて、適度に商業音楽的なセンスが入ったことによりマイルスがやる気になっているのでしょうか。
ジャズ復活音源のレーベル「Resonance Records」からまた出ました。1968年ビル・エヴァンス・トリオ at ロニー・スコッツ。メンバーはBill Evans、Eddie Gomez、Jack DeJohnette。音源は、Jack DeJohnetteディジョネットのアーカイヴとのことで、まだほかにも出てくるのかもしれないとワクワクします。
このトリオの活動期間はわずか6ヶ月で「Montreux Jazz Festival」しか録音は出ていませんでした(お城のジャケットのアルバム)が2007年にスタジオ録音「Some Other Time」オランダ・ライヴ「Another Time」が「Resonance Records」で発掘されてリリースされています。前回も録音状態内容共に良かったし今回も3,000円を超える販売ですが買わない訳にはいかないでしょう。
「Montreux Jazz Festival」での演奏は7月15日、その後ツアーをして、ロニー・スコッツで4週間にわたって演奏したとのこと。これぞエバンスという演奏でもあり自由な解放感も感じる気がします。大きな会場、スタジオ、ジャズクラブと短い間の異なる環境での演奏が揃ってきたわけですから、じっくりと4枚を聞き比べてみます。
ジャケットは、David Stone Martin、ヴァーヴ・レーベルの草創期のレコード・ジャケットを数多く手掛けたイラストレイターで氏がエヴァンスを描いたのは、これが唯一のものとのこと。