2021年11月27日土曜日

本日のCD 土岐英史 ♪ Little Boys Eyes

 


 今年2021年6月26日に亡くなったジャズ・サックスの土岐英史氏。私は生では演奏を聴いたことは無かったんですが、日野皓正クインテット、松岡直也とウィシングのメンバーとしてモントルー・ジャズ・フェスに出演、山下達郎のバッキングメンバー、山岸潤史、続木徹とともに活動していたチキン・シャックメンバーであったりと素晴らしい音楽作品を残された方でありました。土岐英史 公式HP  のライブスケジュールでは、2021年1/15(金)は調子が悪いので休みますと書いてありその後の3月までのスケジュールが書いてあります。癌で亡くなったので調子が悪かったんでしょうか、時がそこで止まっているようです。
 ソロ・アルバムは持っていなかったので、亡くなった後に行きつけの「おでんバー」でYouTube土岐さんの作品を聴いていたら、ちょうどこのアルバムに出くわしました。ツインギターにサックスのみというシンプルな構成ながら斬新なことに感動しタワレコに行って直ぐに購入したアルバムです。やはりCDで聴くともっと良かったので他のアルバムも仕入れようと思って2週間後ぐらいにタワレコやディスク・ユニオンに行くとたくさんあった土岐氏の棚にもあまり作品が並んでいません。どうやら私と同じような方がたくさんいたようです。


 土岐さんを支えているのは、日本の若手ジャズ・ギタリスト、荻原亮、井上銘の2名。若手と言っても荻原亮は2007年、井上銘は2011年にプロとしてアルバム・デビューの10年以上のキャリアの持ち主です。ライナーノーツによれば、レコーディングは打ち合わせ、リハは無し。ギターの二人もどっちがテーマを弾くのかはジャンケンで決めるといった自由な録音だったとのこと。若手と呼ばれるギターの二人だけに二人のギターは、揺れたり、跳ねたりしながら絡み合っていきます。ギターも曲によってはワウをキツめにかけたり、トレモロをかけりといった普通のジャズギターではあまりやらないこともやっていて聴いていて楽しい。そのアンサンブルに土岐さんはゆったりとサックスを被せていきます。これはかなりの愛聴盤になりそうな気配です。

alto&soprano sax : 土岐英史 (Hidefumi Toki) 
guitar : 荻原 亮 (Ryo Ogihara)
guitar : 井上 銘 (May Inoue)

1. Beautiful Love
2. The Guitar Man
3. Wyeth
4. The Man with a Little Boy's Eyes
5. Smoke Gets in Your Eyes
6. Sunny
7. C Minor
8. My Foolish Heart
9. You’d Be So Nice to Come Home to





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