2021年11月22日月曜日

本日のCD The Gadd Gang


 私のジャズ・フュージョンを聴き始めた頃に聴いていた教科書のようなアルバムです。高校時代には、ロック小僧だった私が腕を磨きたいとジャズ研に入ったは良いがジャズなんて聞いたことが無いし、フュージョンもあまり知らない。最初に組んだコンボでナベサダの曲を練習するもののジャズなんて聞いたことが無いので、その頃はいまいち感性に合わず何か面白そうなバンドが無いか探していた時にドラマーの家に行くとこれが置いてあって、ジャズっぽくソウルやブルースが強く感じられる演奏です。これだ!と思って自分も購入したんですが、実はガッド・ギャングでのコンボを作ることが出来ずに学生生活は終了しました。スタッフよりも先にガッドギャングを聴いていたようにように思います。
 スタッフや数多くのセッションで正確無比な緻密なプレイの Steve Gadd、個性派キーボードのRichard Tee、さりげなくなでるようないぶし銀のギターのCornell Dupree。そして、スタッフではベースは Gordon Edwards でしたがビル・エヴァンス・トリオやマンハッタン・ジャズ・クインテットの Eddie Gomez が加わって結成されたスーパーがつくフュージョン・バンドですね。


 Watching The River Flow はボブ・ディランのカバーでブルージーな4ビートにしてR&Bフィーリングいっぱいに、そしてリラックスした感じの一糸乱れぬ素晴らしいアレンジ。Way Back Home はクルセイダーズのカバーでグルービー。Duke's Lullaby は4分間のドラム・ソロで正確なリズムとバカテクにはやっぱり驚きですね。曲に仕上げてしまうってのも凄い。Honky Tonk / I Can't Stop Loving You はメドレーになっていますが、当時これを聴いてジャズって難しいと思っていたけどこんな感じでなら俺にもできるかもって Way Back Home とこの曲をギター・コピーしましたっけ。思い出しました。いや懐かしくて良いなあ。
 でもこれを、行きつけの店に持って行って聴くと完成されすぎて面白みに欠けるとか思われそうな感じもするなあ。(それがこのバンドの凄いとこなんですけどねえ)

drums : Steve Gadd
guitar : Cornell Dupree
bass : Eddie Gomez
keyboads : Richard Tee

bariton sax : Ronnie Cuber (1, 3, 7)
trumpet : Jon Faddis (7), Lew Soloff
trombone : Barry Rogers (7), David Taylor (7)
tenor sax : Michael Brecker, George Young (7)

1. Watching The River Flow
2. Strength
3. Way Back Home
4. Morning Love
5. Duke's Lullaby
6. Everything You Do
7. Honky Tonk / I Can't Stop Loving You





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