購入当初は、実はほぼ好みではなかった為ほとんど聞かずにいましたが、最近は何か気になってしまって「たまに」聞くアルバムです。アルバム名が Sprits というだけあって、何かに取りつかれたようなスピリチュアルで不気味な雰囲気がします。
と言うことで調べるとなるほど!実は彼はもともと詩人でポエトリー・リーディングという手法をとっていること、また黒いボブディランとも呼ばれていたことが判明しました。どうやら、そのリーディングの手法からかラップの元祖的な存在でもあるようです(リズムは無いのでラップの亜種のような気もしますが)
1949年、イリノイ州シカゴ生まれ。テネシー州ジャクソンで祖母に育てられたが、13歳でニューヨークに移住。12歳になるまでに2冊の本(The Vulture, The Nigger Factory)や詩集を出版している。何やら幼少のころから凡人とは違う経歴です。そんな彼の世界観は音楽界でも独特のオーラを発しております。その後はリンカーン大学在学中にブライアン・ジャクソンとブルースバンドを結成。70年アルバム「スモール・トーク・アット125thアンド・レノックス」をリリースし、同名の詩集を出版。ジョン・ホプキンス大学で創作の修士号取得。1976年アルバム「イッツ・ユア・ワールド」、1981年「リフレクションズ」、1994年「スピリッツ」、2010年「アイム・ニュー・ヒア」などをリリース。確実に普通の人ではないようです。
デジタルなバックミュージックに低い声で朗読される Message To The Messengers どヘヴィなジャズに無国籍なボーカルの Spirits、都会的なスローテンポのソウル風の楽曲が普通かと思えば、ローボイスのボーカルが独特な Give Her A Call、爽やかな楽曲でも何かドロリとしたダークな質感が全体的に漂うのが不気味です。The Other Side part3 ではサンタナ的な楽曲とギターで盛り上がり、ジャコ的なベースラインあたりは唯一、普通を感じました。
70年代を中心に活躍した天才も病気のためニューヨークの病院で2011年5月27日に61歳で死去されています🎶
piano, vocals : Gil Scott-Heron
piano : Brian Jackson,Kim Jordan, Malcolm Cecil, Vernard Dickson
guitar : Ed Brady
bass : Fima Ephron, Malcolm Cecil, Rob Gordon
drums : Rodney Youngs
percussion : Larry McDonald, Tony Duncanson
sax : Leon Williams, Ron Holloway
flute : Ibrahim Shakur
1. Message To The Messengers
2. Spirits
3. Give Her A Call
4. Lady's Song
5. Spirits Past
6-8. The Other Side part1-2-3
9. Work For Pieace
10. Don't Give Up
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