アルバムを聴きながらライブに来ているかのようなオープニングはラテンから始まる「quasimode」の6作目のアルバム。このブログを始めてから今までで断トツのページ・ビューのアルバムです。他のクオシのページ・ビューはそれほど多くないので、クオシ人気というよりは、クレイジー・ケン・バンドの横山剣さんボーカルの Summer Madness が入っているからでしょうね。
私のクオシの入り口は、この「Soul Cookin'」ですが、ケンさんの曲だけでなく全体として楽曲もキャッチーで聴きやすく quasimode の入り口としては最適なアルバムの印象です。このアルバムを皮切りにクオシのアルバムは6枚ほど聞きましたが、全てアクやクセは少なめのスピード感があるラテン・クラブ・ジャズで楽曲のカッコよさが際立ちます。また日本人が演奏しているせいか心に入ってきやすく素直に好きなバンドの一つになりました。
今作は Soul のスパイスを入れたとあるが、ソウル的なボーカルを楽曲に取り入れたことで今までよりも更に聴きやすくなっています。参加ボーカリストでは横山健さんは一番アクが強くて全ての印象を持って行っていますが「土岐麻子」「奥山みなこ」のボーカル・コーラスでの参加でも華やかさが増しています。
またバンド・サウンド的にはポップな夏向きで陽光が似合う雰囲気。特徴的なのはベースの須永氏がエレクトリックを多用しているところ。ピアノの平戸氏もローズを使用することでソウル感が増しています。そのおかげで7曲目の Leaving Town なんて今までにはない黒いしっとり感のある曲に仕上がっています。Slow Motion は 土岐麻子 をボーカルにしてモータウンなアレンジでユーミン的な楽曲が楽しい。ここでもサビは「真夏のスロー♪モ~ション」夏がテーマでした。Give It Up Turn It Loose は 奥山みなこ のボーカルでインコグ的なアシッド・ジャズ的に大人な楽曲。 El Paso Twist はツイストでありながらラテンに持っていくのがいかにもクオシ。
2006年にファースト発売の4人組で、実にクオリティの高い演奏でしたが、現在解散ではなく活動休止中のまま。数年前にあったはずの、ホームページも無くなっているのが寂しいですね🎶
piano keyb : 平戸祐介
percussion : 松岡“matzz”高廣
bass : 須長和広(すなが かずひろ)
drum : 今泉総之輔(いまいずみ そうのすけ)
【disk one】
1. Opening Time
2. Soul Cookin'
3. Let's Get Down Together
4. Febre Samba
5. Summer Madness feat.横山剣 (Album Version)
6. Another Sky
7. Leaving Town
8. Slow Motion feat.土岐麻子
9. El Paso Twist
10. King Of Kings
11. Still In The Night
12. Give It Up Turn It Loose feat.奥山みなこ
13. Keep On Steppin'
14. Closing Time
【disk two】
1. Summer Madness feat.横山剣 (Music Video)
2. Relight My Fire [Live at 浜離宮朝日ホール]
3. The Man From Nagpur [Live at 浜離宮朝日ホール]
4. No More Sadness [Live at 浜離宮朝日ホール]
5. Music Video Making - Summer Madness
6. Recording Off Shot
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