2021年6月12日土曜日

酒のつまみに、 Kenny Dorham Eric Dolphy

 


 今週は苦手なパワポでの資料作りなんかが多くてかなり疲れました。週末がやってきましたので疲れた心は、好きな音で酒を飲むに限ります。で今週選んだ2枚は Kenny Dorham と Eric Dolphy で、購入してから未だ聴いていない未開封のCDを初聞きです。

 ここ何回かで、金曜の晩は私セレクションを聴くのが通例になってきてまして「今週は何?」との声にこれを出すと「うーん、今週は普通だな」との反応。いいんです。気分で選んでるんですから。それに今回は未開封なんだし。

 で少し楽しみにしていた Eric Dolphy から始めました。原盤のレコードではA面1曲、B面1曲の2曲しか入ってないAt The Five Spot の Volume 2 です。1曲目はダークで妙なテンションの曲が17分19秒!週末に疲れた心を癒すにはキツめのパンチが入ってきます💦

 裏面というか2曲目ではリラックスです。やっとこれで19分58秒は心地よく飲めました🍺スタンダードの「ライク・サムワン・イン・ラブ」で最初はルパートで始まりたっぷりの時間を使って曲が進行します。高級ジャズ・バーでゆったりしてる気分で満足な気分です。

 心が解放されてきたところで、Kenny Dorham です。正調ハードバップは安心して酒が進みますな。ここらへんで 'Round About Midnight は個性が出にくい君が代みたいなもんだよな と誰かが言いだし、モンク曲だけどテーマの旋律性が強すぎるから引きつられちゃんじゃない?など酔いがまわってくると、コロナ中ですから大声は出さずに静かに、にわか評論家が誕生します。こころらへんの個人的主観で、あーだ、こーだ と好き勝手に語る酒は楽しいですな。心の栄養です。

 差し入れのつまみの「鮎の骨を炊いたヤツ」も旨かったし、心の平和を取り戻しました。



2021年6月11日金曜日

本日のCD Lonnie Mack ♪ Strike Like Lightning


 Stevie Ray Vaughanつながりで購入した Lonnie Mack の1985年アルバム。全曲 Stevie Ray Vaughan、Lonnie Mack の共同プロデュースで、Stevie Ray Vaughan はゲスト・ギタリストとして5曲に参加しています。
 ロニー・マックは60 年代初頭から活動を続ける元祖白人ブルース・ロック・ギタリストの一人でフライングVがトレードマーク。Elektra Record に所属して3枚のレコードリリースしたんですが鳴かず飛ばずでそのレーベルを去ることになり、目立たないサイド・マンとしての仕事しかなかったのですが、本作は8年ぶりに Alligator Record から発表した復活作品です。
 白人ぽいカントリー的な要素も入ったブルース・ロックで、昔ながらのブルースマンらしく殆どの曲がファースト・テイクだったとのこと。売れなかったとはいえ「ギターヒーローのためのギターヒーロー」とも言われる方らしいですからテキサス系のこの手の元祖はレイボーンではなくおそらくこちら。ギタープレイはレイボーンと共通するところもありますが、ロニーの方が音数は少なめシンプルでわかりやすいです。基本歌物ですがギターインストなどもあります。個人的にはエレクトリックなヤツではなく、最後のアコースティック・ブルースの Oreo Cookie Blues が特にかっこよくて👍(Oreo Cookieって、あのオレオなんでしょうね?)
 Lonnie Mack は2016年4月に74歳で逝去、Stevie Ray Vaughan も1990年に飛行機事故で、二人とも天国へ逝っていしまいました。天国でもブルース・セッションしているのでしょうか?

vocals : Lonnie Mack
background vocals : Lisa Gilkyson (2), Gwen Newsome (2), Karen Kraft (2)
keyboards : Stan Szelest
guitar : Bill McIntosh (3, 4, 10), Lonnie Mack, Stevie Ray Vaughan (1, 2, 5, 8, 10)
bass : Tim Drummond
drums : Dennis O'Neal (1 to 3, 5, 8, 9), Gene Lawson (4, 5)

producer – Lonnie Mack, Stevie Ray Vaughan

1. Hound Dog Man
2. Satisfy Susie
3. Stop
4. Long Way From Memphis
5. Double Whammy
6. Strike Like Lightning
7. Falling Back In Love With You
8. If You Have To Know
9. You Ain't Got Me
10. Oreo Cookie Blues






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2021年6月10日木曜日

本日のCD The Brecker Brothers ♪ Heavy Metal Be Bop


 無人島に一枚だけCDを持っていって良いとしたら? 私は David Sanborn / Straight to The Heart なんですが、10枚でもいいよってなったら確実にランクインの一枚です。
 1曲目の East Rive rのみスタジオ録音で、以降はライブ録音の 伝説的名盤です。お気に入りの曲は、なんといっても Some Skunk Funk 🎵 メカニカルなテーマのフレーズはフュージョンなのだがロックでポップ。さらにこのヘビーメタル的なタイトなサウンドに、トランペットにエフェクターをかけ、さらにメカニカルなテナーサックスのアドリブが暴れまくる。また、超絶技巧のTerry Bozzioのドラムがかなりロック寄りでメンバーを煽りまくっています。
 思い出も深い曲で、大学ジャズ研で「この曲やりたいよね」と夏合宿でをひと夏練習しましたのが Some Skunk Funk 。でも大変でしたこの曲。早い、細かい、激しい、誰かがバンド譜を調達してきましたが、この手の曲なのでギターにはタブは付いていませんし、音符がいっぱい書いてあります。いやいや楽しかったです。
 そして、その後の学園祭ライブではこの曲で燃えあがりました。大きなホールではなく教室で人数多めでやっていたら、漏れた音からドンドン人が入ってきて「ここはジャズ研?これは?ジャズ?ロック?」状態でした。みている人も楽しかったようですが、やっているほうはもっと楽しい。演奏中は興奮しすぎていたようでライブが終わったら脱力感が一挙に襲ってきてへたり込みました。あんなことは前にも先にもなかったですね。いやいや、青春の思い出の曲です。

tenor sax : Michael Brecker
trumpet , keyboards : Randy Brecker
guitar : Barry Finnerty
bass, lead vocals : Neil Jason
drums, backing Vocals : Terry Bozzio

1. East River
backing vocals : Jeff Schoen, Roy Herring
handclaps : Michael Brecker, Randy Brecker
organ (Fender Rhodes) : Paul Schaeffer
tambourine : Victoria
2. Inside Out
3. Some Skunk Funk
4. Sponge
5. Funky Sea, Funky Dew
6. Squids




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2021年6月9日水曜日

本日のCD Incognito ♪ Pieces Of A Dream


 またこの手のやつを買ってしまったと思っていたらこれは Maxi Single なるフォーマットで、言葉では聞いたことがあったものの、実物に興味は無くそんな種類のCDに初めて出くわしたのがこれで「若干詐欺にあったような」感覚ではありました。ヒット曲「Pieces Of A Dream」のシングルで、オマケに「Talkin' Loud」が収録されていて「アルバムで既に持ってるじゃないか」とは思いましたが、「Pieces Of A Dream」のリミックスが違うバージョンが3種類も収録されているので我慢します。 Seven Minutes Of Soul Mix は7分バージョンのソウルアレンジ Samba Sensational Mix はその名の通りサンバ風アレンジ。
 現在の楽曲の録音は楽器のパートごとにトラックに録音されているんで、リズムトラックとかを別で作ったりすれば、比較的容易に楽曲のアレンジはできるという見本のようなものでしょうか。昔のLPの音源でもトラックごとに録音されたマスターテープがあれば、各楽器を左右に振り分けたりして再発CDではステレオになちゃったりするのと基本的には同じ原理ですよね。
 このアルバムとは関係ない話ですが、デジタルがが進化しているんでトラックの中のパーツの切り取りや並べ替えも自由自在です。そこでプロデューサーやエンジニアの力量次第で全く違った作風の楽曲ができるということでしょうから、最近は作品を聴いたときにプロデューサーもなるべくチェックするようにしています。
 昔の編曲をする人やクラシック音楽は頭の中で組み立てて譜面に起こしていたものを現代ではこのパソコンで音源を聴きながら作業できるんですからえらい時代になったもんです。
 今回は Maxi Single から全く違う話となってしまいました💦
 ジャケ写が違うんで買ってみたら、中身は既に持ってるやつだったり、それはそれでしょうがない。楽しんでいきましょう🎵

1. Pieces Of A Dream (Edit)
2. Talkin' Loud
3. Pieces Of A Dream (Seven Minutes Of Soul Mix)
4. Pieces Of A Dream (Samba Sensational Mix)





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2021年6月7日月曜日

本日のCD Edgar Jones & Friends ♪ The Masked Marauder


 「スライ度高いです」私が札幌勤務時代に当時桑園にあった古本屋さんのBEABERS BOOKSで購入したものです。当時週に3回は飲んでいた Soul & Spice の音楽好きマスターから教えてもらった店で、なぜかソウル・ファンク系を売りに来るお客さんが多いのか、仕入れルートからジャンル選んで仕入れているのか中々の充実ぶりで結構な頻度で行ってました。中身がいい奴は高くて、あの値段のつけ方も面白かったですね。全て聞いてから書かれるこの店主様の帯に書かれたお勧めポイントには絶大な信頼感があり、このCDも「スライ度高いです!」の店主の書いた帯に魅かれての購入でした。
 帯の記述通り、スライっぽい曲が出だし続きポップに聞こえるのもありながら Seven Years なんかはまるでカーティスです。全体を通して聞くとマイナーなアートっぽい感じがして、宅録っぽい音源が多く、そこらへんの音作りの雰囲気がスライだし、何かが頭にひっかかる気になるアルバム。
 このEdgar Jones(エドガー・ジョンズ)どんな人なのか? 90年代初頭に活躍したイギリスのガレージ・トリオ・バンド、The Stairs(ザ・ステアーズ)のリーダーでベーシスト、ボーカリスト。2006年からソロ活動となり、英国リヴァプール出身で地元DJでは人気が高かたとのこと。つまりは一般的にはあまり知られていないレア・グルーブで良いでしょうかね。
 録音メンバーにM.Mが記載してります。「The Masked Marauder」の略でこのアルバムのタイトル名でもあります。おそらく低音系の黒人系ボーカルが、Edgar Jones & Friendsの Friends なのかと思われます。ちなみに Masked Marauder は1965年ぐらいのアメコミのヒーローのようです。


 謎の人物ですね🎵 

詳細は推測の域なので、知っている方の情報求む!!

1. HMMM!
bass : Klaus German Bloke
drums : Karl (Real Drummer) Penny
guitar, vocals, xylophone : M.M(The Masked Marauder)

2. All The Things You Are
bass : Klaus German Bloke
keyboards : Robert Stwinger
tenor sax : Mike (Mikey Baby) Smith
vocals, guitar : M.M(The Masked Marauder)

3. Maybe Sometimes
lead Vocals : M.M(The Masked Marauder)
performer (everything else) : Edgar Jones

4. Aren’t You Happy?
performer (all instruments + vocals) : M.M(The Masked Marauder)

5. More Soothing Music For Stray Cats
bass, guitar : Edgar Jones
drums : Karl Penney
effects (Overuse Of Effects) : M.M(The Masked Marauder)
trumpet : Martin Smith

6. Sunshine
bass, guitar, vocals : M.M(The Masked Marauder)
drum programming : Trefor Jones
effects (Overuse Of Effects) : Edgar Jones
keyboards : Rob Stringer
tenor sax : Austin Murphy

7. It’s Great To Be Straight With One Another
backing vocals : Edgar Jones
organ (Hammond), clavinet : Rob Stringer
vocals : M.M(The Masked Marauder)

8. Seven Years
drums : Karl Penney
guitar : Jamie Backhouse
sax : Mike Smith
vocals, bass : M.M(The Masked Marauder)

9. Talk About It
performer (everything else) : Edgar Jones
xylophone : The Masked Marauder

10. The Same
guitar, bass, vocals : M.M(The Masked Marauder)
keyboards : Rob Stringer
percussion : Vince

11. Once There Was A Time
bass : Edgar Jones
drums : Karl Penney
guitar : Jamie Backhouse
keyboards : Rob Stringer
vocals : M.M(The Masked Marauder)

12. Lil' Duke Medley
13. Maybe Sometimes (All The Way)




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2021年6月6日日曜日

本日のCD Jack Johnson ♪ on and on

 

 いつもの「おでんバー」に行く前にいつもの中古CD屋で物色をしていると、海辺でギターを弾く後姿の写真のシンプルですが中々趣味が良いジャケット。Jack Johnson(ジャック・ジョンソン)とは何者か知りませんが、たまにはロック・コーナーからジャケ買いでも良いかと220円なのでお試しに買ってみました。他にも色々と買ってしまったのでいつもの「おでんバー」ではこのアルバムは聞かずに、家で1か月ほど熟成させてから聞くとなかなか心地よいシンプルなフォーク・ロックやレゲエの曲が聞こえてきます。ベン・ハーパーをもっとシンプルにしてアクを抜いたような感じといったイメージと思って聞いていたら、ライナーノーツの紹介でベン・ハーパーを敬愛していること、彼のレーベルのEnjoy Recordsと契約しその後ユニバーサルとメジャー契約してデビューとありました。
 サウンドから香る南国の海の雰囲気はなるほど、1975年ハワイ・オアフ島生まれの映画も作るバリバリのサーファーで、プロ契約も結んだほどの才能あるハワイのサーフィン・チャンピオンでミュージシャンへ転身したとのこと。
 とにもかくにも「気楽にやろうぜ」的なサウンドが心地よく、大きくゆったりとしたウネリのあるグルーヴ。基本的にはアコギにベース、ドラムのみというシンプルな構成が自然体。また全米アルバムチャート初登場3位を記録したヒット作とのこと。2003年の作品です。

vocals, guitar : Jack Johnson
bass : Merlo Podlewski
drums, percussion : Adam Topo

1. Times Like These
2. The Horizon Has Been Defeated
3. Traffic In The Sky
4. Taylor
5. Gone
6. Cupid
7. Wasting Time
8. Holes To Heaven
9. Dreams Be Dreams
10. Tomorrow Morning
11. Fall Line
12. Cookie Jar
13. Rodeo Clowns
14. Cocoon
15. Mediocre Bad Guys
16. Symbol In My Driveway
17. The Horizon Has Been Defeated





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2021年6月5日土曜日

本日のCD Kenny Dorham ♪ Afro-Cuban

 

 ダンサブルなアフロキューバン・ジャズ、ラテン・ジャズの古典的名演です。1955年の録音で最初の4曲は Jay Jay Johnson のトロンボーン、コンガで Carlos "Patato" Valdes(キューバ出身) が加わり、ベースは前半 Oscar Pettiford 後半は Percy Heath が参加しています。基本は1954-1955年の初代 Jazz Messengers のメンバーに在籍していたKenny Dorham (tp)Art Blakey (ds)Horace Silver (ts)Horace Silver (p)による演奏です。
 アフロキューバン・ジャズなので Art Blakey が暴れるのかと思いきや、全体的に控えめにリズムキープに回っていますが 6. The Villaだけは楽しそうに自己主張されています。Horace Silver は、完全に裏方に徹しています。かといえメンバーがこのメンバーなので初代メッセンジャーズの雰囲気は随所に現れていると思います。
 ケニー・ドーハムには静と動、ふたつの顔があると言われており、静は「Quiet Kenny」動は「Una Mas」や本作「Afro-Cuban」だそうです。私が所有している音源ではKenny Dorham は言えば Jazz Messengers と Thelonious Monk の Genius Of Modern Music Vol2 ぐらいしか今はなく静のドーハムはいません。どこかで仕入れたいと思います。こうやってレビュー書きながら聞くのも楽しいですし自分の中で色々と整理できて勉強になりますが勉強のために聴くべきものが多くなります。結構片っ端から忘れていってますので、きっと数年後に今日のレビューを見ながら書き直して再度購入の決心をするのかと思います。
 とにもかくにも、当時のトッププレイヤーが集まって作られた熱気のあるジャズ、古き良きジャズに魅了される楽しいアルバムでした。

trumpet : Kenny Dorham
tenor sax : Hank Mobley
trombone : Jay Jay Johnson (1 to 4)
baritone sax : Cecil Payne
piano : Horace Silver
bass : Oscar Pettiford (1 to 4), Percy Heath (5 to 7)
drums : Art Blakey
congas : Carlos "Patato" Valdes (1 to 4)

1 to 4 recorded at the Van Gelder Studio, New Jersey on March 29, 1955.
5 to 7 recorded at the Van Gelder Studio, New Jersey on January 30, 1955.

1. Afrodisia
2. Lotus Flower
3. Minor's Holiday
4. Basheer's Dream
5. K.D.'s Motion
6. The Villa
7. Venita's Dance




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金曜の晩は・・モンクとバードがつまみになる

 

 世の中は在宅勤務がスタンダードとなる中、私はほぼフル会社出勤で仕事をしているダメリーマンです。出張はここんとこ、ほぼ皆無なんで、パソコンと電話を駆使しての営業なんで在宅でできるって言えばできるはずなんですが、家でテンションをあげたり、モチベーションを保つのは、私には非常に難しい芸当です。少なくとも会社デスクでないとテンションはあげられませんね。

 ということで、先週もフル出勤で疲れました。

 疲れた心を癒そうと金曜の酒のつまみは、ドナルド・バードと大好きモンクのこの2枚です。今回は未開封アルバムをいつもの隠れ家に持ち込んでマスターと聴いちゃいました。ここんとこ金曜の晩は自分の聴きたいアルバム2枚を持ち込むのが定番になってます。

 まずはモンクを聴き始めますが、このアルバムはまたいつもと違った印象で発見でした。演奏がなんと可愛いんですよね。ほんと。こじんまりと纏まってる感が可愛いのかもしれませんがコンパクト感のある演奏が新鮮で酒が進みました。3杯はいけたような気がします。珍しいボーカルものが最後に入っていてこれでもう一杯いけました。モンクが機関銃もってテーブルには手りゅう弾が置いてあるジャケットですが、外見と中身が違うのも楽しいもんです。

 続いてドナルド・バードは、コンパクトにまとまっていたモンクと違って豪快に疾走感のある演奏です。これまた楽しくて酒のピッチがあがります。酒しか飲んでないんで、おでんをつまみにバード🐦です。

 こうして今週の疲れを、ぶとっばし来週も頑張りますぞい! 趣味は、酒と音楽と(仕事)です

 

2021年6月4日金曜日

本日のCD Aretha Franklin ♪ This Girl's In Love With You

 

 1970年Atlanticから発売でR&B2位・POP17位でした。10曲中9曲がカバー曲のアルバムです。廉価版の5枚組CDでアレサの軌跡を勉強しているような感覚ですが、今度はカバーアルバムと趣向を変えてきましたか。なるほど。この1962年から76年までの十数年は1年に2枚以上のハイペースでアルバムを出し続けています。
 ロックのカバーも多いですが、曲は、サザンソウル、ゴスペル基調、ソウルブギーなどアレンジも良くてどれもしっかりとアレサを感じさせてくれて勢いのあるポップの時よりもシンガーとして成熟していることがわかります。アリサの歌と併せて素晴らしい出来になっています。カバー曲でもありコンパクトなコンボっぽいサウンドで気軽に聞けてしまうようなところが、またこのアルバムの魅力ではないでしょうか。
 1曲目「Son Of A Preacher Man」 はDusty Springfield のカバーでポップなソウル。続いて「Share Your Love With Me」 は Bobby Bland、「Dark End Of The Street」は James Carr、「Let It Be」「Eleanor Rigby」は The Beatles 「This Girl's In Love With You」はBurt Bacharach 「It Ain't Fair」は Ronnie Miller 、「The Weight」は The Band 「Call Me」は Aretha Franklin 自身の作で、ラスト「Sit Down And Cry」Clyde Otis
 毎回大物アーチストの起用していましたが今回はデュアン・オールマン。おそらくすべての曲に参加ではなく 8. The Weight のスライドだけ?でしょうか。廉価版のため詳しいライナーノーツは付属していなくて、ネットで調べても不明だったので、参加ミュージシャンはわかっている分だけの記載で、BackgroundVocal とかは不明で記載できませんでした。

vocals, keyboads : Aretha Franklin
bass : David Hood
drums : Roger Hawkins
guitar : Duane Allman, Eddie Hinton, Jerry Weaver, Jimmy Johnson
keyboards : Barry Beckett

producer : Arif Mardin, Jerry Wexler, Tom Dowd

1. Son of a Preacher Man
2. Share Your Love with Me
3. Dark End of the Street, The
4. Let It Be
5. Eleanor Rigby
6. This Girl's In Love with You
7. It Ain't Fair
8. The Weight
9. Call Me
10. Sit Down and Cry





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2021年6月3日木曜日

本日のCD Aretha Franklin ♪ Soul'69

 
 
 1969年アトランティックから発売の14枚目のスタジオアルバム。タイトルが「ソウル’69」なんで、バリバリのソウル路線かと思いきやソウルよりの曲もあるが、ほぼジャズボーカルのようなアルバム。
 レコーディングに参加したミュージシャンは当時でも売れっ子のジャズミュージシャンを揃えてきています。大御所でいえばJunior Mance, Joe Zawinul, Kenny Burrell, Ron Carter と、そりゃこれだけの人集めればジャズになります。
 仕掛け人はおそらくプロデューサーの Jerry Wexler氏でしょうか?Aretha Arrivesでも書きましたが、アトランティックのアレサに欠ける情熱とJerry Wexler氏の次から次へと仕掛ける戦略は素晴らしいし、その仕掛けと要求にすべて応えられるアレサの実力がうかがい知れ、アレサのスケールアップっぷりにも感心してしまいます。
 もともとはコロンビアからゴスペル、ジャズ路線でデビューしてた人だったんで不思議でも何でもないですが、鳴かず飛ばずだったコロンビアのイメージを完全にを乗り越えたんではないでしょうか。
 
vocals, piano (2,7,9): Aretha Franklin
backing vocals : Aretha Franklin, Evelyn Greene, Wyline Ivy
piano : Junior Mance (1、3-6、8-11)
organ : Spooner Oldham (2,7)Joe Zawinul (5)
piano : Joe Zawinul  (6,12)
guitar : Kenny Burrell(1、3-6、8-11)
rhythm guitar : Jimmy Johnson(2, 5)
lead guitar : Tommy Cogbill (2,7)
bass : Ron Carter (1、3-6、8-12)
bass : Jerry Jemmott(2,7)Thomas Clark Cogbill(2,7)
drums : Bruno Carr  (1、3-6、8、9、12), Roger Hawkins  (2,7), Grady Tate (10, 11)
vibraphone : Jack Jennings (5,7,9,12)
percussion : Louie Goicdecha、Manuel Gonzales (5,7,12)
alto sax : Frank Wess, George Dorsey
flute sokist: David Newman
sax, soloist : David Newman (1-3, 5-7), King Curtis (4)
tenor sax : David Newman, King Curtis, Seldon Powell
baritone sax : Pepper Adams
trumpet : Bernie Glow, Ernie Royal, Snookie Young, Joe Newman, Richard Williams
trumpet, soloist : Joe Newman
trombone : Benny Powell, Jimmy Cleveland, Thomas Mitchell, Urbie Greene
producer : Jerry Wexler, Tom Dowd

1. Ramblin'
2. Today I Sing The Blues
3. River's Invitation
4. Pitiful
5. Crazy He Calls Me
6. Bring It On Home To Me
7. Tracks Of My Tears
8. If You Gotta Make A Fool Of Somebody
9. Gentle On My Mind
10. So Long
11. I'll Never Be Free
12. Elusive Butterfly




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