松岡直也に、とびっきりハマったわけではありませんが、私がロックから脱出してジャズ、フュージョン、ラテン 等をかじり始めた頃にい活躍されていた頃に活躍されていたので、このサウンドを聴くと心が躍ります。歳をとった方には、青い三角定規の「太陽がくれた季節」私と同年代の方には中森明菜の「ミ・アモーレ」などの作者、日本テレビで放送された「ハート・カクテル」の音楽担当をされていた、日本のラテン音楽シーンを牽引してきたかたです。アルバムを持ってはいませんが、松岡直也 & Wesing(ウィシング)の演奏はカッコ良くFMラジオからカセットに録音して聴いていた記憶があります。デジタルな楽曲も多かった松岡直也ですが、Wesing は安心アナログなラテン・フュージョンでデジタルな方にクールさを感じる人は多いようですが、私はアナログ派です。
そんな懐かしさもあって中古屋で見つけた時に直ぐに購入の決断をしたわけですが、このアルバムは1988年作で、エレクトロ・ビートが特徴的なアルバムでした。メンバーも、高橋ゲタ夫、ウィリー長崎、和田アキラ、 カルロス菅野などの日本のジャズ、ラテン、フュージョン業界の重鎮がズラリと並んでいます。
私は非常に懐かしく思って聞きましたが、いつもの音楽好きの集う「おでんバー」では、ほぼ皆さん無反応であったのが若干残念でしたが気を取り直して再度聴きながらレビューです。Majestic プログラミングされた打ち込みが前面に打ち出されています。最近YMOなんかも長々と聴き直したこともあり、その影響も感じられるサウンドは懐かしいとしか言いようがない。プログラミングは深沢純氏で、この無機的な音作りも今やレトロではあるが当時はクールと言う人は多かった気がします。生のストリングスも入れて豪華。In The Nude プログラミングのリズムトラックが更に無機的に感じます。和田アキラのギターは P. Project。 Cry For The Moon 当時NHKで放送されていた「ベスト・サウンドⅣ」で講師の松岡直也先生とともに演奏講座をする課題曲にもなっていたとのこと。ラテン・フュージョンですがリズム・トラックは生演奏なので違和感はあまりありません。Te Quero Mucho 明るいノリのラテン・フュージョン。和田アキラのギターがとてもよく泣いていて好きですね。この曲。
Primavera-Ba-Tu-Ca-Da 完全にリズムトラックは打ち込みで、スネアのアタックが強いのが印象に残るボーカル入りの曲です。スペイン語で歌われていますがメロディーは歌謡曲っぽいのが時代を感じます。昔は流行ったニューウェイブと言われるジャンルの曲作りにも感じます。primavera と言う単語を耳にすることが前にもあったような気がするので、意味を調べて見ると、木材の名前でプリマベーラ、ルネサンスの画家Sandro Botticelliの代表作でで春という意味。おそらく後者の意で曲名にしたと思うのですが春っぽい曲ではありません。Ba-Tu-Ca-Daは全く不明。Gossamer ラテン・フュージョンで、ここら辺の軽いノリは松岡直也のイメージ通りの曲です。パーカッションが気持ちよく、和田アキラのギターがまたそれっぽい。生ピアノも気持ち良い。Solitaire は、歌詞をはめたら歌謡曲で通用するイメージで、これもある意味松岡直也っぽいし、日本人の感性によく合うメロディーつくりの曲ですね。
知っている曲はありませんでしたが、懐かしさは楽しめること、松岡直也の作るメロディーは歌謡曲などを通じて日本人に浸透していたんだなと実感させらました🎵
synthesizer : Naoya Matsuoka (1 to 7)
piano : Naoya Matsuoka (1 to 4, 6, 7)
synthesizer, programmed by PPG Wave Term Programming : Jun Fukasawa (1 to 7)
electric bass (5 strings) : Getao Takahashi (3, 4, 6)
guitar (P. Project Guitar) : Akira Wada (2 to 4, 6, 7)
drums : Mansaku Kimura (3, 4, 6)
congas, guiro : Carlos Kanno (3, 4, 6)
timbales : Willie Nagasaki (3, 4, 6)
vocals : Brazuka (5), Leeza (5)
vocals, Surdo, Repinique, Ganzá, Agogô, Pandeiro, Cuica, Tamborim, Apito, Francis Silva (5)
strings : Joe Kato Group (1)
producer : Naoya Matsuoka
1. Majestic