素晴らしく音が悪い歴史的記録です。コルトレーンの妻 Naima(ナイーマ)が、客席から録音したものでマイク一本だそうです。あまりに音が悪いので、1957年で技術屋ではない人が客席でどのように録音したのか気になります。
This recording was made on a portable tape recorder with a single microphone. The sound and balance are not optimum and there are sporadic mechanical and electrical noises. The actual order of performance is as presented here, except that "Crepuscule With Nellie" opened the set. Part of the closing theme of "Epistrophy" is missing because that portion of the tape was recorded over at a later date. At that point on the Compact Disc, the music fades down and then up again.
ポータブル・テープ・レコーダーで録音とありますが、1957年で果たしてカセットテープレコーダーはあるのか?ポータブルなレコーダーとは、どんなものなのでしょうか?
録音の歴史を調べてみたら
1938年 ドイツで磁気テープが開発され
1950年代 家庭内における簡易な録音機として、2トラック1チャンネルモノラル機がある程度普及していた
1963年 磁気テープをカートリッジ化したカセットが発表
つまり、1957年のこの録音はマイク1本のオープンリールかなんかの録音と推測され、客席での録音といっても、結構な大きな機材だったに違いないとも思われます。私もオープンリールの存在は知っているものの現物を見たことはありません。
さて肝心の音源の内容ですが、コルトレーンは代名詞のシーツ・オブ・サウンドの通り、とりつかれたように吹き散らかし、モンクも好き勝手に弾いています。
それにしても音が悪い。ステージから少し離れたところで、音が自然と聞こえてくる演出と思えばそれも一興。エグゼクティブ・プロデューサーにはモンクの名前もありますので、モンク自身もこの録音にはビックリしてのアルバム化だったと思われます🎶🎹
piano : Thelonious Monk
tenor sax : John Coltrane
bass : Ahmed Abdul-Malik
drums : Roy Haynes
executive-producer : Thelonious Monk
recorded by Juanita (Naima) Coltrane
recorded live at the Five Spot, New York late summer of 1957.
1. Trinkle, Tinkle
2. In Walked Bud
3. I Mean You
4. Epistrophy
5. Crepuscule With Nellie
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