キーボディストの Tom Coster は、Santana (サンタナ)に、 1972年から1978年にかけて6年在籍して、あの Europa (Earth's Cry Heaven's Smile) 哀愁のヨーロッパ の作曲者でもあります。サイドマンの活動が多いと思われますがソロアルバムも9枚ほどあり、ラストは 1998年の Cause and Effect(ラリー・コリエル、スティーヴ・スミスとの連名)となっています。このジャケットからはジャズ系の人かクラシック系の人かと思われるような写真ですが、このアルバムは攻めるフュージョン系の曲が中心となっています。
このアルバムの発売は1993年なので私がフュージョン・アルバムを買いあさっていた時代で、恐らく新譜で購入のはず。購入動機はタワレコの新譜試聴コーナーでしょう。このころは、間違いなく Tom Coster に興味は無く当時売れっ子メンバーが揃っていたので購入したものと思われます。なにせ、ボブ・バーグ,デニチェン,フランク・ギャンバレ、アルフォンソ・ジャクソンなんですから。若干チックのエレクトリック・バンドみたいな気もしないでもありませんが、やはり購入後も間違いではなかったアルバムです。
サンタナのバンドに長く在籍したこともあるせいか、Then And Now には、ラテン風味のある曲に魅力を感じます。完全なラテンは Best Of Friends なんてカリビアンな曲もあります。その反面 エレクトリック・バンド が好きな方にはTo Be Or Not To Be、Dance Of The Spirits、Thinking Of You、Turkish Delight、Caribbean Sunset が良いですね。
Welcome... To Myy "Chambers" なんて曲がありますのでよほどデニチェン好きなのでこのアルバムから共演なのかと思ったら、その前の Gotcha!!、Did Jah Miss Me?!? にも参加しています。何があったのか?
かなり完成度の高い作品なので当時のサウンドを懐かしみたい人には、聞いたことがなかったら是非ともお勧めしたいアルバムです。ちなみにプロデューサーの Jr は息子でやはりキーボディストとのこと。
keyboards : Tom Coster
guitar : Frank Gambale
bass : Alphonso Johnson
drums : Dennis Chambers
percussion, vocals : Karl Perazzo
congas, bata, vocals : Paul Rekow
saxophone : Bob Berg
producer : Tom Coster Jr.
1. To Be Or Not To Be
2. Slick
3. Dance Of The Spirits
4. Then And Now
5. Thinking Of You
6. Mister M.D.
7. Best Of Friends
8. Turkish Delight
9. Blue Blues
10. Welcome... To Myy "Chambers"
11. Caribbean Sunset
12. For The Folks B