2023年の現在で、結成から43年の、未だメンバーを入れ替えながら活動してる息の長いバンドの Tower Of Power(T.O.P)の1995年アルバム。1970年にデビューなのでこのアルバムの発売時で25年。最新アルバムは Step Up (2020年) ですが、これは持っていません。
ボーカルは Brent Carter で力強い太い声。嫌いな声ではないが、T.O.P. で聴くと若干の違和感があるかな。(好みの問題ですね)
アルバムを聴いていると、曲名は違うのですが何処かで聴いたフレーズやリフ・パターンのオンパレードです。サウンドは、いつもの T.O.P. より重めでしょうか。まあファンなんで好きですけど Back To Oakland、Bump City とかの細かで緻密な細工が施されているサウンドの方が好きかなあという感じです。ちなみに、いつもの「おでんバー」の音楽好きの面々は T.O.P. には、ほぼ無反応でした。この手のファンクを聴いて心は踊らないようです。残念。
古参の結成当初からのメンバーは、テナーの Emilio Castillod、バリトンの Stephen "Doc" Kupka だけになってしまっていますが、メンバーを変えながら息の長い活動を続けているバンドです。曲調も、細かいストロークを中心としたブラスの細かなアレンジのファンクの形態はずっと継承されていますが、リズム隊のメンバーが入れ替わったり、ボーカルが変わったりすることで少しづつ色がか変わっているのを聴くのもこのバンドの楽しみの一つ。ただ今回聴いて思ったのは、楽曲のパターンや元ネタは結構一緒で何かに類似した曲が多いのは嬉しいような気もするが少し残念な感じでもありました。あとものアルバムについて調べていると、メンバー以外のアレンジャーを登用しているのがわかり、これがこのアルバムの多様性を広げているのか、一貫性はあるものの少し物足りなさを感じる要素になってきているような気もします。Barry Danielian (1, 5, 7 to 10, 12), Bill Churchville (2 to 4), Dave Eskridge (6, 11), David Mann (1, 5, 8 to 10, 12)
さてレビュー行きましょう。Souled Out はタイトル曲なんですけど、インコグにこんな曲があったような気がします。いつもの T.O.P. よりポップな感じもします。Taxed To The Max も歌メロが聞いたことがあるような部分があり、これは T.O.P. の昔の曲の中からかな? まさかのアイデアの枯渇?ベースラインは好きな感じですが全体のアレンジは今風。Keep Comin' Back についてはラテン的な要素も感じるポップです。コーラス部分は昔からのパターンの使いまわしですね。Soothe You は柔らかい感じのバラードです。昔だったらこのパターンのバラードでもリズム隊はもっと緊迫感のある細かなリズムを入れてきていたような気がします。Do You Wanna (Make Love To Me) は、昔のあったパターンですが、このお決まりのパターンは好きです。ベース・ラインも好きです。こうゆう曲をジャムりたいですね。Lovin' You Forever は、またソウルっぽいポップっぽい曲になります。でも歌メロの基本はいつもの奴ですか。Gotta Make A Change は、細かい16ビートが気持ち良い曲です。この速さでやる16が気持ち良いです。変拍子っぽいキメを入れてあるところも私にはかなりツボです。このアレンジは中々のものですが曲の進行は少し単調かなあ。Diggin' On James Brown は昔からやってるヤツですね。安心して聴けます。Sexy Soul は、サザンソウル風です。このぐらい昔風に振り切っていれば気持ち良いですね。Just Like You はミドル・テンポのソウルで少しナンパな感じがします。歌メロにインコグ系が入ってるのが気になるかな。Once You Get A Taste は、なんか軽いですね。Undercurrent は、最後なんでファン・サービス的なブラス・アレンジが気持ち良いボーカルレスの曲。バンドとして進化は必要だとは思うけど T.O.P. は、この路線でいいんじゃないのかなって思います。過去に素晴らし過ぎるアルバムが多いので少し辛口になってしまったような気もします。これが T.O.P. じゃなかったら合格ってしてるんですけどね🎵
【Tower of Power】
Brent Carter : lead and backing vocals
Emilio Castillo : tenor saxophone, backing vocals, lead vocals (8)
Stephen "Doc" Kupka : baritone saxophone
David Mann : alto saxophone, tenor saxophone, horn arrangements (1, 5, 8, 9, 10, 12), tenor sax solo (8, 9, 12)
Bill Churchville : trombone, trumpet, flugelhorn, horn arrangements (2, 3, 4), lead trumpet (2, 3, 4, 6, 9, 11), trumpet solo (7), trombone (11)
Barry Danielian : trumpet, lead trumpet (1, 5, 7, 8, 10, 12), horn arrangements (1, 5, 7-10, 12), flugelhorn solo (6), trumpet solo (12)
Nick Milo : keyboards, Hammond B3 organ solo (2), Minimoog solo (3)
Carmen Grillo : guitars, guitar solo (11), backing vocals
Rocco Prestia : bass
Herman Matthews : drums, percussion, hum-drum (12)
【Additional musicians】
Jeff Lorber : clarinet (2, 5), guitars (5)
Lenny Castro : percussion (3, 4)
Brandon Fields : saxophone (3, 4)
Dave Eskridge : horn arrangements (6, 11)
Bob Franceschini : horn arrangements (7)
Ozzie Melendez : horn arrangements (7)
producer : Emilio Castillo, Jeff Lorber
1. Souled Out
2. Taxed To The Max
3. Keep Comin' Back
4. Soothe You
5. Do You Wanna (Make Love To Me)
6. Lovin' You Forever
7. Gotta Make A Change
8. Diggin' On James Brown
9. Sexy Soul
10. Just Like You
11. Once You Get A Taste
12. Undercurrent
0 件のコメント:
コメントを投稿