Stevie Ray Vaughan(スティービー・レイ・ボーン)は、1990年、8月26日、ウィスコンシン州イースト・トロイのアルパイン・ヴァレイ・ミュージック・シアターで行われたブルース・フェスティバルに出演した。出演者は エリック・クラプトン、バディ・ガイ、ロバート・クレイ、ジミー・ヴォーン。このコンサートの終了後の8月27日にシカゴ行きのヘリコプターに乗り込み、アルパイン・ヴァレイ・リゾートにあるスキー場のゲレンデに濃霧で視界を失ったヘリコプターが墜落、エリック・クラプトンのボディガードを含む乗員全員と共に死去した。
このアルバムはその亡くなる前の年の1989年に発売されたアルバムです。1985年に麻薬中毒とアルコールの治療に専念するために、ジョージア州アトランタのクリニックに入り4年ぶり5枚目のアルバム発売となり、このアルバムを最後に前述の事故で亡くなりました。
このアルバムは軽快なロックンロールで幕を開け、Howlin' Wolf のカバーの Love Me Darlin' まで収録されています。またキーボードの Reese Wynans の参加によりロックン・ロール感が増しています。
さて曲のレビューといきます。The House Is Rockin' は、とにかく明るく始まりロックンロール・ピアノがイントロから印象的な曲です。飲み屋で楽しくやってるから遠慮せずにノックして来いよ。フロアで踊ろうぜという楽しい曲です。これがライブ・ハウスとかでレイボーンの演奏で聴けたら最高でしょう。Crossfire は、少し重めのブルース・ロックでホーンも入った演奏で重厚感あります。Tightrope は、オルガンが軽めに入ったブルース・ロックとなっています。手癖のあるフレーズが最初から連発で、少し歪みが多めのギターの音も好きです。こうやって聴くと一辺倒に聞こえてたギターの音も、少しづつ音色変えてるのがわかりますね。Let Me Love You Baby は、伝統的なスタイルのブルースが激しくなりカッコよく演奏されています。ギターの音色は、少し歪み少な目にしてトレブルを上げた音色です。Leave My Girl Alone はスロー・ブルースです。ギターはクリーンに音色設定してるのが、これまた素晴らしい。途中からズブズブに歪ませるとこもゾクゾクしますね。ロングトーンの音の揺れ具合も素敵です。Travis Walk は、お得意のインスト・スタイルのロックン・ロールです。テクニックも音使いも素晴らし過ぎる。ピアノも効果的で、やっぱりこのアルバムは当たりだ。Wall Of Denial は変則的なギターのイントロが印象的な曲で、伝統的なブルースだけでなく、こんな技も使うとこが作曲にも非凡なところがあるのを感じますよね。と書いたところで、Scratch-N-Sniff でロックン・ロールに戻ってきます。録音のリバーブ感がライブ・ハウスで聴いているかのようなザクザク感が楽しいなあ。そして、ハウリン・ウルフの Love Me Darlin' です。グシャグシャ加減が気持ち良いブルースです。ギターも凄いけどいきって歌ってるレイボーンのボーカルも好きです。Riviera Paradise はクリーンなインスト曲です。この曲は今聴いても好いなあ。今更ながらコピーでもしようかな。ベーシストと二人でやったら渋いですよね。
ジャケットではドブロ持ってますが、アルバムの中では全く使用してないよくあるパターンのようです。そして最後に、1994年、オースティン市はスティーヴィーのコンサートが数多く行われた市内のリゾート地「タウン・レイク」にスティーヴィーの銅像を設置しています。日本ではドラッグをやると浮かび上がれないですが、残した音楽が素晴らしければ、」後世まで讃えられるのはアメリカって寛容な国なんだなと思いました🎵
guitar, vocals : Stevie Ray Vaughan
bass : Tommy Shannon
drums, percussion : Chris Layton
keyboards : Reese Wynans
producer : Stevie Ray Vaughan And Double Trouble
recorded & mixed at Kiva Studios, Memphis Sound Castle, Los Angeles.
1. The House Is Rockin'
2. Crossfire
3. Tightrope
4. Let Me Love You Baby
5. Leave My Girl Alone
6. Travis Walk
7. Wall Of Denial
8. Scratch-N-Sniff
9. Love Me Darlin'
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