よく見ると変なことに気づきます。3だけアラビア数字だったり、副題の Stir It Up がone と four に使われていたります。いい加減というか、ふざけているというか、いかれてます。 実に面白い。一枚目と同様に裏に曲が書いてあるだけのペラペラの紙が入っているだけで、あっさりとした作りですが海賊版ではないようです。
「入手困難盤復活!!名門レーベルに残されたJazz 秘蔵の名盤」のシリーズとの帯を見つけての購入です。このアルバムに参加の Cedar Walton からは「ハンク・モブレーはモダン・ジャズにおけるもっとも創造性と斬新なアイデアに富んだコンポーザーの一人だ」と評しているとライナー・ノーツに書かれています。
しかし Hank Mobley は Art Blakey とともに Jazz Messengers を立ち上げ、Max Roach, Horace Silver, Miles Davis 等のグループで中枢として活躍し、コンポーザー、プレイヤーとしても数多くの作品を残してきた人であるにも関わらず、テナー・サックス奏者としては John Coltrane, Sonny Rollins, Johnny Griffin 等の華々しい名声に隠れてしまっているため、B級と言われることもあるようで、本国アメリカでは著名なサックス奏者と言うことではないらしく、日本での方が人気、知名度ともにあるようです。
色々な人の評を見ているとこのアルバムは良作であると書かれていますが、理由としてはドラムが Billy Higgins から Leroy Williams に変わったのことで評価が高いとのことです。調べて見ると時期的には1965年 Dippin'、1966年 A Slice of the Top、Straight No Filter、1968年 Hi Voltage 等、少し調べただけで多数あります。
いずれにしても15年在籍した、Blue Note での最後のセッションとなるこのアルバム・タイトルの「Home」は Blue Note のことを指しているとのことで1曲目の組曲(メドレー)に配置されています。
ということで再度、聴きながらレビューです。最初は A. Thinking Of Home, B. The Flight, C. Home At Last の組曲形式です。マイナー調のルパートのイントロで始まります。このルパート部分が Thinking Of Home でしょうか。そこから始まるビ・バップ部分が The Flight でしょう。ライナーノーツによるとフライトはマンハッタンで、軽快な Hank Mobley, Cedar Walton のソロ、そしてテーマに戻り、直ぐにボサノバが始まるのが Home At Last。ライナーノーツによると思いは「南下」して故郷に戻るとのこと。ここで Eddie Diehl のギターが登場します。ジャズオルガンの Jack McDuff のバンドに参加していた、George Benson、Pat Martino の先輩で、後にギター教師とリペア・マンとなるとのこと。なんか仰々しいような気もするが、物語性もあり The Flight の部分が気持ち良い曲です。 Justine モブレーのオリジナル。テーマ部分は8小節の3つのパートから構成されていてメロディもソロへの導入として応用できるようなフレーズが良く練られている印象です。スリリングな演奏ではなく、淡々と各自の仕事をしている印象ではありますが退屈ではありません。You Gotta Hit は、ハード・バップでテンポ早めです。Hank Mobley、Woody Shaw、Leroy Williams、の4小節交換のソロが熱いです。Gayle's Groove はミディアム・テンポのブルースで、Mobley は落ち着いた安定の演奏、Woody が頑張ってます 。Eddie のギターの音作りはフュージョン的な感じです。ラストは Talk About Gittin' It ユーモラスなテーマでソウル的なノリの部分とラテン的な部分と二つの曲が合わさった曲で、Mobley 作。コンポーザーとしても評価が高いのはここら辺なんでしょう。
UK 発、アシッド・ジャズの火付け役のこのバンド、30周年の貫禄のライブ。中身は当然、ソウルフル、ダンサブル、キャッチー。2枚組合計23曲の盛り沢山な内容です。正直知らない曲も未だあるもんだなと思いました。1枚目のレビューです。オープニングは、やはりインコグのテーマ曲のような Talkin' Loud 耳慣れた曲。ホーンズも充実の演奏で切れ良いのは当たり前ですが、サックス、トロンボーン、トランペットの三人だけでこの厚み。アルバム Positivity、Maxi Single Pieces Of A Dream 等でスタジオ版が聞けます。Step Aside 聴いたことがあると思ってたけどスタジオ版は持っていませんでした。When The Sun Comes Down 2008年 Tales from the Beach の曲で、これも持っていません。耳覚えはあるんですけど。Jacob's Ladder アルバム 100°and rising のラストの曲。ベースがメインのスパニッシュな一曲です、超絶技巧な感じですね。Centre Of The Sun ゆったりとした夜景に流れるような感じの楽曲で1999年 No Time Like The Future の楽曲です。もっと早いテンポでのこの曲を聴いたことがあると思ったんですけど見つけられませんでした。Get Into My Grouve これも1999年 No Time Like The Future の楽曲ですね。このアルバム買わなくっちゃ。Labour Of Love 少しテンポ落としてソウルフル。どのアルバムに収録されているのかよくわかりません。Ain't No Mountain は、Marvin Gaye と Tammi Terrell のヒット曲のカバーです。ストリングスが入ってマイルドですが、本家よりソウルフルで激しいですね。Always There 2作目1991年 Inside Life の楽曲で激しいパッションが溢れる曲ですね。今の incognito とは違う魅力があります・初期も聞いておくべきですね。Colibri 1992年 Tribes, Vibes + Scribes に収録でこれも聴いたことがあると思うのですが、所有の音源では見つかりませんでした。 N.O.T. 2008年 Tales From The Beach に収録。これも聴いたことがあるのに所有音源からは見つかりません。どうやら、このアルバムを過去に聴いた記憶が頭の中でゴチャゴチャになっているようです。This Thing Calles Love は1枚目のラストでピアノのソロが美しいバラードのイントロ。そしてボーカルとピアノでのデュオが、ヒートアップした気分を鎮めてくれる演出。
そして大好きな Still a Friend of Mine から始まる2枚目のレビューとしたいですが今回は疲れたのでやめときます。
私は非常に懐かしく思って聞きましたが、いつもの音楽好きの集う「おでんバー」では、ほぼ皆さん無反応であったのが若干残念でしたが気を取り直して再度聴きながらレビューです。Majestic プログラミングされた打ち込みが前面に打ち出されています。最近YMOなんかも長々と聴き直したこともあり、その影響も感じられるサウンドは懐かしいとしか言いようがない。プログラミングは深沢純氏で、この無機的な音作りも今やレトロではあるが当時はクールと言う人は多かった気がします。生のストリングスも入れて豪華。In The Nude プログラミングのリズムトラックが更に無機的に感じます。和田アキラのギターは P. Project。 Cry For The Moon 当時NHKで放送されていた「ベスト・サウンドⅣ」で講師の松岡直也先生とともに演奏講座をする課題曲にもなっていたとのこと。ラテン・フュージョンですがリズム・トラックは生演奏なので違和感はあまりありません。Te Quero Mucho 明るいノリのラテン・フュージョン。和田アキラのギターがとてもよく泣いていて好きですね。この曲。
それではレビューしていきます。The Road (Intro) ボーカルとキーボードのみの楽曲でスピリチュアルな雰囲気の楽曲。自分の中にある愛から離れてしまったことを歌っているとのことです。Linger 報われないラブソングで、誰かとの恋愛が終わっても消えない思いがあることを歌われているとのこと。内面に語りかけてくるような不思議な響きです。Might Be Eternity フォーキーなギターに独特のアフリカンを感じる音階を混ぜてくるボーカルでの弾き語り。人類のこの状態は永遠に続くかはわからない。自分の気に入らない状況でも心の平和を見つけることは大事と歌っています。Call Your Name とても作るのに時間がかかった曲とのこと。歌のテーマ自体はシンプルな繰り返しですが様々なアプローチで4人のキャラクターが歌っている仕様。音が掠れてくる演出は、とてもサイキックな感じがします。Be a Smart Girl 普通のアプローチで歌われる楽曲で普通に聴きやすい。だからか?1分43秒と短い。Cleo and the King 人間関係の中での自信喪失、操作、傷つけることについて歌っているとのこと。ここまで来て気づくのですが、ほぼこの人の曲は楽器のソロなどは無い。ひたすら歌で、メッセージを大切にしている感じです。Ho’oponopono (Interlude) 宇宙的なサウンドの中でI Love You, I'm sorry, Please forgive me, Thank you が繰り返される。ハワイの伝統的な和解と許しの儀式がモチーフとのこと。The Ceiling バンドサウンドとしては、かなり凝っているように聞こえるが、実は3人のみで作成しています。酔っ払いの大柄な友人が自分の悪行に気づいて、自分から離れないでと懇願してくるストーリーで、フィクションであるとのこと。と言うことは、他の曲はフィクションではないのか。Seems So これも聴きやすい楽曲です。Little Girl ピアノでの弾き語りです。とてもまとまった曲ですが、断片的な寄せ集めだそうです。まあ歌詞の中身が断片的と言う意味ですね。Old Man 鬱病について、その時の気持ちをそのまま表現しているとのこと。彼女は鬱を経験しているとのことですね。なるほど内省的なことが多いのは、そのような理由からですか。
中古CD屋の安売りワゴンで見た時に思わず懐かしいと手にしたままレジに行ってしまった Deep Purple (ディープ・パープル)です。何しろ私が最初にロック・ギターの練習をしたのは、やはり Smoke on the Water ですし、初めて買ったエレキ・ギター教則本の課題曲は、タブ譜なしの Black Night と Speed King がスコア譜で掲載されていましたので、全く歯が立ちませんでしたのも良き思い出の、まさに青春の思い出のバンドです。最も最初にギターで弾けるようになった曲は、アコギでさだまさし の「雨宿り」です。これは当時のコード譜が乗っている「明星」という雑誌のコード譜が最初でしたか、いや懐かしい。
特にこのアルバムが欲しかった訳では無く、見つけたので購入です。懐かしかったのは「Deep Purple」であり、私が聴いていたのは、ちょうどこの頃のメンバーの 第2期 (1969年 - 1973年) でした。この後にベースが Glenn Hughes、ボーカルが David Coverdale の頃までは良かったんですが、Tommy Bolin がギターになった頃にはすっかり興味が無くなり、David Coverdale を追って、White Snake にハマって Gary Moore に Motörhead なんかも聴きだして、気が付いたら パンクなんかも聴きだしたんですね。
はじめてライブ・ハウスのステージ・レンタルして演奏した時は、やっぱり Smoke on the Water はレパートリーに入ってました。Michael Schenker なんかも同じステージで演奏したんですから、節操がないハード・ロック・コピー・バンドでした。
名トランペット奏者ではあると思うのですが、録音数が非常に多くてムラがあると思っているドナルド・バード(Donald Byrd)が、1958年11月22日、フランスはパリにあるオリンピア劇場(L'Olympia)で行ったライブ演奏のうち、5曲を収録したアルバムです。原盤は「Byrd In Paris Vol. 1 (Brunswick 87 903)」で入手困難とのこと。率直に言って、これは良い方のムラに転んだ録音で、メンバー全員の調子の良さが伺えるライブです。
音楽好きの集う「おでんバー」の住人には「またByrdはハズレ引いてるのにまた持ってきた?」的な反応でしたが「これは良い」との評判には安心したアルバムを再度聴きながらレビューです。Dear Old Stockholm は、Miles Davis、Stan Getz による演奏が有名なスタンダード。秘かに Kenny Burrell がギターの Paul Chambers Quartet / Bass On Top のバージョンなんかも好きです。ここではベースの Doug Watkins の長尺ソロが中間にある12分24秒の熱演です。イントロの Byrd の音がかなり小さいのが録音としては気になるところではあります。Paul's Pal は Sonny Rollins 作曲の Paul Chambers に捧げた曲。これもミドルテンポの12分22秒の長尺の演奏です。テーマ部分で途中音が割れているところはありますが、気にしてはいけません。Bobby Jaspar のサックス・ソロは最初がフレーズが細切れで調子悪いのかと思いました後半持ち直します。リーダー Byrd のソロはリズム感があり、歯切れが良い感じでテクニックよりもファンキーなノリ中心のソロが心地よく感じます。Flute Blues は、Bobby Jaspar のブルースで、Byrd はお休み。イントロはフルートとベースのテーマのユニゾンで、怪しい感じでお手軽な感じが良い印象デュオ部分からすでに、ファンキーな香りが漂ってきます。The J.J. Johnson Quintet / Dial J.J. 5でもサックスとフルートで参加していました。拍手大きいです。Ray's Idea は、Ray Brown 作品。ここではピアノの Walter Davis Jr. が中心となったピアノ・トリオです。ここも Byrd はお休みですが最初のメンバー紹介は彼でしょうか。リーダー不在ですが非常にスリリングで荒々しいバップはとても私好みです。感極まると同じフレーズを連続させるのはハードロックのギタリストみたいです。最後の The Blues Walk は Sonny Stitt の作曲とアナウンスが前曲の最後でアナウンスありますが Clifford Brown 名義と他でも指摘有り私もその認識。メンバーの演奏はかなりノッていて、聴きごたえは充分。ビッグバンドのようなキメが、このような少人数編成のコンボでやるのも珍しいかなとも思いますし、最後のソロ回しが、またよろしい。
このアルバムはリーダー作としてデビュー作の1956年の録音。スタンダード集ですが洒落たタッチで、ブルージー。人気が出始めた頃の快作。この後の12月にドラムが Art Taylor に変わり、2枚目の Groovy を録音しています。売れっ子は録音を量産します。
基本的にシンプルで曲自体をアドリブ部分などもすぐに口ずさめるアルバムですね。レビューしていきます。 A Foggy Day スタンダードで Gershwin 作品です。ころころと軽快にメロディーをわかりやすく解説してくれるような演奏です。Paul Chambers のソロも触発されるように早口でしゃべりかけてくるような感じで余裕も感じます。My Romance は、Lorenz Hart, Richard Rodgers のスタンダード。これも曲を演奏しながら、きっちりと解説してくれるのはガーランド。テーマが良いので飽きがこないですね。ピアノに聞きほれてたら曲の最後でベースは弓弾きであったことを確認。What Is This Thing Called Love? は Cole Porter の作曲です。メンバー三人の呼吸があっていて良いです。アルコ弾きのベースソロは、好きでは無いものも多いですが、この曲の Paul Chambers のメロディーの作り方は冴えていると思います。またドラムの Art Taylor のソロもメリハリ良く全体的にさりげない自己主張がまた良いバランス。Makin' Whoopee は Walter Donaldson, Gus Kahn のスタンダード。ブルージーでガーランドのピアノも今までよりかしこまっていないところが、この曲の魅力でしょうか。September in the Rain は Al Dubin, Harry Warren のスタンダード。この曲も悪くはないが Paul Chambers のアルコ弾きソロはあんまり趣味ではないかな。 Little Girl Blue は Hart, Rodgers のバラードです。ブロック・コード弾きで演奏される序盤は単音メロディのコロコロとは違って曲のイメージが、しっかり浮かび上がり、ソロとの対比が良いです。Constellation は Charlie Parker の曲で、I Got Rhythm コード進行に基づいた曲です。おそらくライブでも最も受ける曲の一つでしょうから気合十分の高速進行です。アルバムに1曲あっても良い変化かなって感じですが、このバンドではこれぐらいでちょうど良いかなって感じです。Blue Red は Red Garland のオリジナル。ベースソロからの幕開け。そしてドラムのシンバルが加わり最後にリーダー登場です。最初の曲とピアノのタッチがだいぶ違うのも聴き比べて良い感じです。
このアルバム有名ですが、イギリスで作ったテレビ映画用サウンドトラック。ポール発案で制作されたこの映画自体のコンセプトは様々な「普通の」人々(ジョン・レノンの叔父、チャーリーを含む)が観光バスに乗り込んで旅行し、予測できない「マジカル」な冒険をするというものであります。脚本とプロの映画監督無しという状況で撮影は行われ、結果無秩序な映画なってしまい映画自体はあまり評判が良くなくて、イギリスでは最初 BBC One にて1967年のクリスマス休日をまたいで2回放送されたのですがその放送でに非難が集まるという惨敗だったそうです。その結果アメリカではABCで放送するという予定がキャンセルされ、公には1976年まで見ることが出来なかったアンダーグラウンド映画扱いでビートルズがコケた初めての瞬間だったようです。
ただ、そこはビートルズ。アルバムのレコードセールスは好調でサウンドトラックに加えて Strawberry Fields Forever、All You Need Is Love などの私でも十分に知っている強力なシングルとなり、アルバムも全米チャートは8週連続第1位の好成績だったようです。いくら駄作でもこれだけのヒット曲を使っている映画ですから、普通はたまにTVでOAがあっても良さそうなもんですが、見たことがないと言うことは、よほどの駄作だったんでしょう(かえって見てみたいもんです)
知っている曲が多いだけに私でも楽しめるアルバムではあります。久しぶりに聞いた中で個人的には Your Mother Should Know の作風、I Am the Walrus なんかが好きかなあと思ったりして、今更恥ずかしい感じがします🎵