Miles Davis 生誕の80周年記念ベスト。発売は2006年の既に20年以上経過した盤で、日本でのみ発売のコンピですね。改めてマイルスが何時亡くなったの調べると1991年ですが、当時マイルスが亡くなった時に日本のテレビでも大きく報道されたていました。この時は私はマイルスにほぼ興味なしでしたが、ジャズ・ミュージシャンが亡くなってもテレビで大きく取り扱われることは、ほぼ無いのに、さすが大物マイルスと思った記憶あります。
選曲に使われた盤は Cannonball Adderley / Somethin' Else(1958)、Miles Davis / All Stars Vol1(1952,1953)、Miles Davis / All Stars Vol2(1952,1953)、Miles Davis / Birth Of The Cool(1949-50) のしっかりジャズしていた時代の作品で、楽曲全体の構成に重きを置いていた時代のものとなっています。
Japan-only compilation sourced from Somethin' Else (Cannonball Adderley), Miles Davis Vol. 1, Miles Davis Vol. 2, and Birth Of The Cool. Although not named among the credits, the obi states RVG (Rudy Van Gelder) remasters are the audio source.
選曲は「スイングジャーナル」の編集長、後に音楽評論家となる中山康樹氏で「マイルスを聴け!シリーズ」を中心としてマイルスに関する著作を多く出版されています。私自身は中山康樹氏の著書ではマイルスではなく、「ビル・エヴァンスについていくつかの事柄」「スイングジャーナル青春録 大阪編、東京編」「現代ジャズ解体新書」などを楽しく読ませていただいております。私自身は、昔「音楽は聴いて感じるものであって、時代背景・解説なんて面倒なものは知らなくても良い」のスタンスでしたが、ここ最近は「作品を作った時代背景やミュージシャンの関係性などを知ってから聴くと、また違った感覚で作品を楽しむことが出来る」ことに楽しみを見出しています。また単体での作品を楽しむこともありますが、アルバムを通して聴いて、その構成にプロデューサーやミュージシャンの製作意図を感じることも楽しみの一つとなってきました。
改めてコンピ・アルバムも単純に作品を並べただけの駄作もあれば、選曲者の意図やセンスを感じるものもありリスナーとして楽しんでいます。この作品も行きつけの音楽好きの集う「おでんバー」の住人に最初は「なんだコンピか、全部聞いたことはあるけどね」の反応であったのが、聞き始めれば懐かしんでもらい「ああ、これ好きだったんだよね」「これは面白くないアルバムだったんだよな」などの様々な反応があり、改めて中山氏の選曲にセンスを感じる次第です🎵
1. Somethin' Else / Somethin' Else
2. Israel / Birth Of The Cool
3. Autumn Leaves / Somethin' Else
4. Ray's Idea / All Stars Vol1
5. I Waited For You / All Stars Vol2
6. Boplicity / Birth Of The Cool
7. Love For Sale / Somethin' Else
8. Dear Old Stockholm / All Stars Vol1
9. Deception (aka Conception) / Birth Of The Cool
10. Donna (aka Dig) / All Stars Vol2
11. Yesterdays / All Stars Vol1
12. Weirdo (aka Sid's Ahead) / All Stars Vol2
13. How Deep Is The Ocean / All Stars Vol1
14. Lazy Susan / All Stars Vol2
15. It Never Entered My Mind / All Stars Vol2
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