グアドゥループの民族音楽“グォッカ”をジャズに取り入れたプロジェクトの「Jam Ka」。2010年発表の「Jam Ka」は、ニューヨークにて録音、 2016年の「Jam ka Deux」は、パリでした。今作は、東京録音のライブ盤。2017年 Jam ka Deux ツアー最終日の翌日スタジオに入り、ライヴ・セッション形式で一発録りしたアルバムです。
タイトルの 数字 ですが、楽曲がライブを重ねることで進化することを確信し、ツアー後にアルバム曲の進化したバージョンを記録したいと思ったことによるスタジオ・ライヴ。ツアーで次の可能性を見せるためなど、過渡期の作品と位置づけての2.5としたとのこと。
メンバーは、Jam Ka、Jam ka Deux でも参加していたベースの Reggie Washington、Ka やドラムを担当の Arnaud Doimenm、Olivier Juste、ピアノの Gregory Privat など、ほぼ同じメンバーでの録音です。
それでは、レビューです。Moai’s Tihaiは、Jam Ka Deux の収録曲で少し早めで、リズムはより現代的なアレンジで、Reggie Washington のベースはファンクしていて小沼氏のギターも歪み強めです。初心者にもとっつき易い曲ですね。Flyway は一枚目の Jam Ka からの収録曲。元曲よりも、Ka のリズムをより強くした演奏となっています。小沼のギターの音も元の曲は爽やかなトーンであったものを、少しモコモコさせたりして表情をよりつけています。Beyond the Sea / Le Bonheur は Jam Ka Deux の収録曲でもありますが、よりフリーなピアノイントロとなっています。Le Bonheur はまた違うテーマで Gregory Privat 作曲ですので Jam Ka Deux とはほぼ違う曲になっています。Gradation Part 4 は、ka奏者と小沼の完全即興演奏となっています。Jam Ka で Part1,2、Deux でPart3、そしてこのアルバムで Part 4 となっています。会話している演奏なのがよくわかる演奏です。The Elements これも Jam Ka Deux の収録曲ですが、元の曲のアレンジも凝っていましたが、こちらの方がバンドらしいグルーブが良く表れている重厚な演奏になっています。
こちらのスタジオセッションの方が、やりたいこと、やってきたことが凝縮されているんでしょう。直感的にバンド演奏を楽しめる内容となっております🎶
guitar : Yosuke Onuma
keyboad , piano : Gregory Privat
bass : Reggie Washington
ka ,drums : Arnaud Doimen , Olivier Juste
1. Moai’s Tihai
2. Flyway
3. Beyond the Sea / Le Bonheur
4. Gradation Part 4
5. The Elements
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