ドラマーの Idris Muhammad(イドリス・ムハンマド)1974年のリリースの作品です。アメリカ合衆国ルイジアナ州ニューオーリンズ生まれのセッション・ドラマーで本人の名前「レオ・モリス」でイスラム教への改宗で「イドリス・ムハンマド」となったとのこと。
タワレコでクラシックのお勧めコーナーに置いてあって、髭が気になって購入してみたのですが、ジャズ・ファンク界では有名な人のようでシンバルのシグネイチャー・モデルも出ているようです。
このアルバムの共演者は演奏/編曲/指揮が Bob James、テナー・ソプラノサックスが Grover Washington, Jr.、トランペットとフリューゲルが Randy Brecker、ほかベース Gary King、ギターJoe Beck。
イスラム系の格好に髭がアップのジャケットですから中近東系のマニアな展開になることかと期待しながらかけ始めると、日本のムード歌謡にあるようなベタなテーマのフュージョンです。マニアな展開になりそうかなあと思わずニヤリとしながら聴いておりました。しかし2曲目に突入すると繊細な感じの爽やかなフュージョン。そして4曲中の3曲目に突入すると静かなフュージョン曲で Grover Washington, Jr.(グローバー・ワシントン・Jr)の甘めのソプラノ・サックスに、硬質な音のギターカッティングも1970年代中盤に流行っていたサウンド。期待していたマニアな展開はなく若干拍子抜け。テーマ曲の Power Of Soul がアクが強いぐらいで、あとは普通にフュージョンでした。しかしアメリカ系のバカテク・フュージョンを期待すると少し肩透かしで、B級ジャズ・ファンクでもなく、少し物足りない感じがするかもしれません。家で聴く前に行きつけの「おでんバー」で聴いたのですが、私同様、皆様ジャケットを見てマニアックな内容を期待していたようですが、聴き終わった後には皆さま「音楽に髭は生えていなかった」「ターバンの雰囲気も無かったね」などなど、どうしてもジャケットと中身のギャップばかりが気になる一枚となってしまいました。お勧めはサンプリングにも使われている Loran's Dance ですが、ゆったりとしたフュージョン曲であばれる Randy Brecker とかは居ませんのであしからず。
気になって検索してみると今まで注目していなかっただけで、私所有の音源にも結構参加しているので既に聴いているドラマーでした。特に私の好きなRoy Hargrove's Crisol / Habana で叩いていたとはびっくり🎶
Eric Gale / Forecast、Grant Green / Alive、Roy Hargrove's Crisol / Habana、Donald Byrd / Fancy Free 私の音源に参加のアルバムです。
drum : Idris Muhammad
keyboards : Bob James
guitar : Joe Beck
bass : Gary King
percussion : Ralph MacDonald
soprano sax, tenor sax : Grover Washington, Jr.
trumpet, flugelhorn : Randy Brecker
producer : Creed Taylor
recorded at Van Gelder Studios, March 1 & 14, 1974
1. Power Of Soul
2. Piece Of Mind
3. The Saddest Thing
4. Loran's Dance
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