上、下とも分厚かったけど
私にしては結構な速さで読了です
そのぐらい飽きずに読めます
ピアノコンクールの話ですので
下巻も第2次審査以降に進みます
天才は音楽を愛しコンテストとは別次元の世界
と思いきや、そうでもないことがある
コンテスタントは曲選びに苦悩し
別のコンテスタントにインスピレーションを受ける
自分の生き方を問い続ける
それを音楽とその背後の情景を
文字で延々と綴る
単調になるような描写の繰り返しだが
読者に飽きさせない仕掛けがちりばめられる
いやいや、大作です
これ以上はネタバレですのでやめときます
解説は編集者の志儀保博さん
これがこれで興味深いエピソードが多く書いてあります
雑誌への連載7年間
取材経費は出版社もちだったが単行本化しても1千万の赤字
(出版社も凄い投資をしているんだな、こけるのも多いはず)
直木章候補の発表待ちは居酒屋で総勢100名超え!
たくさんの人が動き、皆さんが作者のファンになっているんでしょう
大作完成の裏にはきっと多くのドラマがあったはず
一つ大きな仕事が成功した編集者の喜びが伝わってくる解説でもありました
クラシックに興味が無い人でも
音楽に携わったことがある人にはお勧めの本です!
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