昔からの愛聴盤で、車を運転するとき、元気をつけたいとき 等で、ずっと聴いてきたかなりのヘビロテのアルバムです。CDなんで擦り切れることはありません。
1974年に発表された通算4枚目で、ボーカルに Lenny Williams が加入して本格的にブレイクした1973年の前作 Tower Of Power に続くアルバムです。ボーカルのみならず強力なブラス・セクションも最高のノリで、ドラムの David Garibaldi ベースの Rocco は素晴らしく強力で緻密で切れの良いリズムを生み出し、タイミングが絶妙なジャキジャキのカッティングギターが追い打ち、ブラス・アレンジは言わずもがなの名作。
当時、様々なバンドがありましたが、T.O.P. (タワー・オブ・パワー)は別格にファンキーでギラギラしていたに違いありません。
それでは擦り切れるほど聴いてきた擦り切れないアルバムを再度聴きながらレビューです。Oakland Stroke は、Emilio Castillo、David Garibaldi、Stephen Kupka の共作のファンク魂全開のアルバム導入曲でもありますが、〆にも使われている、T.O.P. を体現するナンバーで Oakland は、バンドが結成された地です。Don't Change Horses (in the Middle of a Stream は、Johnny "Guitar" Watson、Lenny Williamsの共作。シングル・カットされたミディアム・テンポのソウルフルなナンバーです。超高速なカチカチのナンバーも良いですけど、ここらへんのメローなナンバーも聴きどころです。Just When We Start Makin' It は、Emilio Castillo、Stephen Kupka、Lenny Williams の共作のメロウ・バラード。情緒たっぷりで、渋いホーンをバックに Lenny Williams のボーカルが歌い上げるこれも名作。ストリングスも入ったアレンジも素晴らしいCan't You See (You Doin' Me Wrong) Emilio Castillo、Stephen Kupka、Lenny Williams の共作は、メロウなサビが気持ち良いファンクで、緻密なリズムと広がる世界観の対比も素晴らしい。Squib Cakes は、ボーカル無しのインスト・ファンクで、この曲をコピーしてジャムった、なりきりプレイヤーも多いであろう曲。このファンク感が、T.O.P. を体現するものかと思います。Time Will Tell は Emilio Castillo、Stephen Kupka の共作。これもシングル・カットされた楽曲で売れ線意識したソウル・バラードで、Lenny Williams のボーカルが素晴らしい。Man from the Past は、Emilio Castillo、Stephen Kupka、Lenny Williams の共作。昔懐かしい感じのソウル・ナンバー。目立った個性は無いように感じますが、このような曲ほどバンドの底力、アレンジ力が発揮されると感じます。Love's Been Gone So Long は、ギターの Bruce Conte 作のメロウ・ミディアム。失恋の歌ですかな。そよ風に吹かれながら物思いにふける印象で激しいとこはなしですが素敵。I Got the Chop は、Emilio Castillo、Stephen Kupka の共作。アメリカンで開放的でファンキーで、何しろ明るく楽しい。Below Us, All the City Lights も、Emilio Castillo、Stephen Kupka。こんな曲を連発でかけるなんて凄いですね。バラードです。そして最後は、また Oakland Stroke に戻って〆です。オープニングより13秒長い、1分5秒🎵
lead vocals : Lenny Williams
organ, pedalboard, piano, clavinet, backing vocals : Chester Thompson
guitar, backing vocals : Bruce Conte
bass : Francis Rocco Prestia
drums : David Garibaldi
congas : Brent Byars
keyboad, piano, clavinet, sax, flute : Lenny Pickett
tenor sax, backing vocals : Emilio Castillo
trumpet, flugelhorn, bells, backing vocals : Greg Adams
trumpet, flugelhorn, trombone, bass trombone, backing vocals : Mic Gillette
baritone sax, english horn, backing vocals : Stephen Kupka
1. Oakland Stroke
2. Don't Change Horses (In The Middle Of A Stream)
3. Just When We Start Makin' It
4. Can't You See (You Doin' Me Wrong)
5. Squib Cakes
6. Time Will Tell
7. Man From The Past
8. Love's Been Gone So Long
9. I Got The Chop
10. Below Us, All The City Lights
11. Oakland Stroke
▶ Oakland Stroke