GO-GO'sは、Jane Wiedlin (ジェーン・ウィードリン)と Belinda Carlisle (ベリンダ・カーライル)によって1978年に結成されパンク/ニューウェイブで活動、1980年に Beauty and the Beat でデビュー。1982年 Vacation、1984年 Talk Show を発表し1985年に解散しています。
L.A.ロキシー・シアターでのライブでレコード盤では2枚組。フュージョン系に転じてセールスも順調で脂がのっている時期のベンソンのライブ・アルバムです。1976年にワーナー・ブラザース・レコードに移籍、プロデューサーに Tommy LiPuma を迎えた Breezin' が大ヒットしシングルの This Masquerade のボーカルとのスキャットが名物となりました。これ以後ボーカル曲も積極的に取り入れ、ブラック・コンテンポラリー分野で認知されました。本アルバムは1977年録音の翌年発売のアルバムで当然プロデューサーは、Tommy LiPuma で代表作となるほどのヒット作となっています。
Weekend In LA. を「メローなロスの週末」という邦題は当時のベンソンがブラコンに転向した時に「メロー」というキーワードで売っていたからなんでしょうが、これに関してはあまりセンスを感じないのですが時代背景はこれで認識できます。
アルバムとしてかなり完成されていて、ベンソンのギターの上手さとブラコンでも適合してしまうギターのトーンの美しさと発音も堪能できますし、ブラコン歌手としての盛り上げ方も最高でヒットは当然の作品です。We All Remember Wes.はコンテンポラリーなフュージョン作品ですが、オクターブ奏法を駆使したウェスへの思いを感じ、On Broadway のボーカルは Donny Hathaway を感じながら、名物のボーカルとギターのスキャット、ホイットニーで有名な Greatest Love of All はベンソンがやるとこうなるのかとベンソンの良いところがたっぷりと聴けます。
1960年4月28日の Van Geler Studio での録音で、この時期のアート・ブレイキー・ファミリーの録音の多さには改めて驚くばかりだが、どれも似たような素晴らしい録音でこの時期の録音には心が躍ってしまいます。ジャズ・メッセンジャーズに在団中に出したリーダー・アルバムですが、4曲とも全てが熱い演奏なのは、やはり御大のブレイキーの存在によるところでしょうか。
BlueNote の Lee Morgan (リー・モーガン) といえば、やはりジャズ・ロックを形成したと言われるがいまいちピンとこない The Sidewinder が有名。私は品行方正な初期の Candy のほうが好印象ではあります。Candy は1958年で19歳の時のワンホーンでの作品でした。このアルバムのモーガンは20歳になって少し色男的な悪っぽい感じに変化したのは、2年間でものすごい量の経験を積んできたのと、フロントに Jackie McLean を起用したことも大きいように思います。リズムセクションは、ピアノがBobby Timmons、ベースはPaul Chambers、そしてタイコがArt Blakeyとお馴染み過ぎるメンバーです。
3拍子で始まる These Are Soulful ドライな哀愁を帯びた Suite、The Lion and the Wolff はブルーノート創業者への感謝を込めた作品でしょうか。そして不良っぽい雰囲気の Midtown Blues は苦しそうに吹くリーの高音トランペットが色っぽいですが、これはモーガンの調子の悪さ、下り坂も意味しているようで、この1960年以降の3年間は行き詰まりを見せ、そして3年後の復活の The Sidewinder が吹きこまれる。ここではリーのプリッとした不良っぽい音に、マクリーンのダークで重い音色は王道のコントラストで絶妙な絡みを見せ、まさにハードバップの醍醐味が味わえます。🎵
trumpet : Lee Morgan
piano : Bobby Timmons
bass : Paul Chambers
drums : Art Blakey
alto sax : Jackie McLean
producer : Alfred Lion
recorded at the Van Gelder Studio, New Jersey on April 28, 1960.
さてこのアルバムの曲紹介です。A Smooth One は軽いノリの小曲といった感じでまさにアルバムの導入曲のような役割です。続く Miss Jackie's Delight もライトなブルースで、小難しい技は無しでスイングのリズムが楽しめます。バーとかでかかってたら楽しく飲めるヤツです。スタンダードのベニー・ゴルゾンの Whisper Not は、ウェス、マイルス、ロイ・ハーグローブなど色々な方の演奏も聴いてきましたが、こちらマンスはピアノがメインではありますが控えめに奥ゆかしく弾いておられるのが、ジャケットの貫録のある姿とはギャップのあるイメージ。と続きますが、そのほかのお勧め曲としては、バラードの Lilacs In The Rain は、まさに雨の中を散歩していると濡れた花がしっとりと美しく咲いている様のロマンあふれる表現力、つまらなくなりがちな曲と思いますが丁寧なタッチが良く合っています。
ゴスペルライクな Jubilation は自作曲のせいか少し毛色を変えてきていて楽し気に今までより自己主張している感じ。Birk's Works は Ray Brown がブンブンと鳴り、マンスも段々と熱気を帯びてきています。そしてJunior's Tune は、最後にふさわしくきめ細かいキメが楽しい。親しみやすいメロディラインに、気持ち良くスウィングとブルース・フィーリングがうまくブレンドされています。
さてこのアルバム1955年12月2日の録音ですので、この頃初代のジャズ・メッセンジャーズを結成された頃、メッセンジャーズはこのわずか前の11月23日に有名なカフェ・ボヘミアライヴを行ったばかり、さらにこんな録音もあったのかと豊作の時期の一枚で、メンバーもオリジナル・ジャズ・メッセンジャーズのメンバーに Joe Gordon (ジョー・ゴードン)を加えた構成となっていてトランペットが熱い。バードのリーダー作としては前回はライブなのでスタジオ・アルバムとしてはこれが初だがセッションを急にセッティングした?のだろうか?バードの自作曲は収録されていないですね。
1曲目は Doug's Blues については冒頭に記述したイントロからして強力な12分のスロー・ブルースで長いかと思ったらすんなり入ってくる仕上がりです。2曲目 El Sino は Hank Moble が抜けて2ペットが入り乱れます。正直どちらがバードでどちらがゴードンなのか分からなくなくなってくるので、興味がある人はじっくり聴きこんで研究すると面白いのかもしれません。テーマのメロディが Moanin' に少し似てるなあなんてことも思いながら聴きました。Everything Happpens To Me はバラードで、Joe Gordon 抜けたクインテット編成となります。朗々とバードが吹き続るのが単調であるようで、実は雰囲気があります。Hank's Tune はタイトルからわかるモブレイの書いたハード・バップです。王道の奇をてらわないソロ回しが安心して楽しい曲で、ブレイキーが張り切っています。最後の Hank's Other Tune は、書いていて気づきました。4曲目に続き安直なネーミングが演奏よりも気になります。先にも書いたバードの曲が収録されていない。セッションを急にセッティングした?のだろうか?そう考えて聴き直すと演奏としては悪くはないが、アルバムとして作りこまれている感じがしないような気もしてきました。まあこの時期ミュージシャンもレーベルも大忙しの時代だったんでしょうね。わかる気もします🎵
WRD The Hit の名前であるが日本語の帯ではWRDトリオとなっています。何故かと言えば、トリオでのメンバーの名前の頭文字をとったバンド名であるからで、現在のファンクとジャズの両シーンに影響力を持つ The Greyboy Allstars が誇る実力者、オルガン魔術師の Robert Walter の「W」、そして 音楽レーベルの枠を超えたミュージック・プラットフォームとして内外から注目される Color Red のオーナーであり、The New Mastersounds のギター兼リーダーとして知られる人気ミュージシャン Eddie Roberts の「R」 、人気実力を誇るジャズ・ファンクバンド Lettuce から超絶実力派ドラマーの Adam Deitch の「D」、からなるトリオなのです。ライナーノーツによると三人は、とある音楽フェスで意気投合したとのことですが、何故「とある」としているのか、大人の事情がライナーノーツにあるのか疑問ですが今回その深堀りは面倒なのでしません。発売は、コロナに負けず2021年4月28日に P-VINE より日本盤の発売。
このハイレベルなメンバーでの録音で熱くないはずがないのは、聴く前からわかりきっているとおりで、ジャズ・ファンク、ソウル・ジャズのベタで魅力的な要素がいつものように詰め込まれています。なんでもアルバムで、2018年の夏と2019年の冬に Color Red のスタジオで数々のセッションを重ねた結果としてこの録音となったとのこと。Color Red とは、アーチストのための音楽プラットフォームで、Color Redスタジオを無料で使用することが出来て、レコーディングした作品はColor Redからデジタルリリースが可能。作品の売り上げはアーチストに支払われる仕組み。本拠地はデンバー、スペインにはリミックス・レーベル、日本には支部、将来的には南米にも活動拠点を置いて4大陸で展開するビジョンがあるとのこと。エディーは若い頃にアルバムリリースで苦労したことがあるそうなので、成功した今、自らミュージシャンをフォローする体制を作ろうとしているようです。素晴らしい🎵