当初は5曲目の「Africa Talks To You」 というタイトルで発売される予定であったそうです。しかし元々のLPではA面最後に4秒の無音曲があって、それが「There's A Riot Goin' On」だったとのこと。
ファンのフリー・コンサートで起きた暴動騒動を指していたものとされていたが、スライはこの噂を否定し「自分はいかなる暴動も起こってほしくない」がゆえに表題曲 "There's a Riot Goin' On" には、演奏時間がないのだとインタビューに答えています。
無音曲には、ピアノを弾かずに蓋を締めてのJohn Cage の “4分33秒" の沈黙曲が有名ですが、The West Coast Pop Art Experimental Band「Anniversary of World War III」、ジョン・レノンのTwo Minutes Silence、Soulfly Soulflyなども有名で、日本ではMr.Children「ヒカリノアトリエ」「himawari」など。音が無い曲には沈黙という音楽の在り方について問うものや、思想的なものが曲名を含めて無音に込められているものなど、意外に多くあります。
またこのアルバムには色々と逸話があり、スライ・ストーンがCBSレコード会社の重役に
ニューアルバムを早く出せというプレッシャーをかけられ仕方なく独りでリズムボックス等を駆使してドラッグまみれになりながらオーバーダブなどでほぼ独りで創りあげたようです
ジャズ・ミュージシャンも含めヤクを買うためにアルバムを量産した時代ですからレコード会社としては、これぞ儲けもんですね。
しかし経過はどうあれ結果的にはセッションやらとは対極にある作業を積み重ねで、後に語り継がれる本作に至ることになったわけです。
さらに色々なエピソードがあり、ジャケ写は元々のLPとは差し替えて、レコード会社が大衆受けするようにライブ写真に切り替えたとのことで、暴動を意味するようなコンサートとタイトルの Riot なのかと思ったら違うようです。
一人で作ったと有名なアルバムではありますが、その割には後のオーバーダブに参加のミュージシャン多いと感じるのは私だけでしょうか🎶
Sly Stone / drums, drum programming, keyboard programming, synthesizers, guitar, bass, keyboards, vocals
vocals, keyboards : Rose Stone
backing vocals : Little Sister
keyboards:Billy Preston
guitar : Bobby Womack
guitar : Freddie Stone
guitar : Ike Turner
bass, backing vocals : Larry Graham
bass, backing vocals : Greg Errico
tenor saxophone : Jerry Martini
trumpet : Cynthia Robinson
drums : Gerry Gibson
1. Luv N' Haight
2. Just Like A Baby
3. Poet
4. Family Affair
5. Africa Talks To You "The Asphalt Jungle"
6. There's A Riot Goin' On
7. Brave & Strong
8. (You Caught Me) Smilin'
9. Time
10. Spaced Cowboy
11. Runnin' Away
12. Thank You For Talking To Me Africa