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2023年7月17日月曜日

Madeleine Peyroux / Dreamland

 

 新しく女性シンガーを見つけたいと思って、DiscUnion の棚を見ていて、名前の読み方もわからない、このアルバムを手にしました。ジャズの棚にあったので、そちら系かと思って聞いたらブルース、カントリー、フォーク、ジャズなど、ノージャンルのシンガーで Norah Jones を、もっとブルース寄りにしたような感じで、購入してから数か月は聴かずに貯蔵されていた一枚で、初聴きは、いつもの「おでんバー」でした。今日は何があるの?知ってますか、この人?などと会話しながらかけ始めるとおや?ジャズではないな、と直ぐにわかり反応が少ない。確かにジャズボーカルと思ったので私も拍子抜けで最初の試聴は終了しました。
 Madeleine Peyroux(マデリン・ペルー)は、アメリカ出身ですが名前はフランス系。父親が、かつてフラン領だったニューオリンズ出身とのこと。南カリフォルニアやNYのブルックリンなどで育ったのだが、両親の離婚で母親と一緒にパリに移り、13歳から22歳までの期間はパリで過ごし、15歳の時からパリの路上でバスキングを始めロスロ・ワンダリング・ブルース&ジャズ・バンドに加わって、欧州各地をツアーしたという経歴の持ち主。


 そのデビューアルバムがこのアルバムでプロデューサーは、トム・ウェイツやルー・リードなどを手掛けてきた Tow Waitsバンドの Greg Cohen, Yves Beauvais の二人でした。デビューではありますが、渋い声で貫録が十分なアルバムです。
 Walkin' After Midnight は、Patsy Cline の曲で1956年の楽曲で、いかにも古臭い曲をだるそうに歌っています。グッと惹きつけるわけではありませんがベテラン感漂う曲は聴き直せば味がある。Hey Sweet Man は、Peyroux 作曲のゴリゴリのブルースでドブロギターは Marc Ribot。堂に入った貫録の演奏と歌ですが、声を張り上げて主張するタイプではありません。I'm Gonna Sit Right Down And Write Myself A Letter は、Fred E. Ahlert作曲、Joe Young作詞の1935年のポピュラー・ソング。なるほど、古き良きは良いものとして、そのままの、この路線ですね。そう思えば悪くない。(Getting Some) Fun Out Of Life は、ビリー・ホリデイですね。メンバーも変えて、きっちりジャズアレンジで声を震わせています。La Vie En Rose は、1946年の Édith Piaf の代表曲ですね。邦題はバラ色の人生でフランス語とアコーディオンで情緒たっぷりで、ラジオから流れているみたいな感じです。おっと、これも歌いかた変えてますね。つぶやき系かと意外と器用な人でもあります。Always A Use も聴きおぼえあります。でも作詞作曲は Madeleine Peyroux とありスタンダードは無いようです。流行ったかなあ。耳覚えあり。A Prayer は Euston Jones とあります。調べてもわからないし聞き覚えは無いですね。アメリカの古い歌っぽい感じがします。Muddy Water は、てっきり、あのマディ・ウォーターズを讃えるドロドロのブルースかと思ったら違いました。1926年のアメリカン・ポップスという感じの Harry Richman, Jo Trent, Peter DeRose による楽曲で、レトロ・ジャズっぽいアレンジです。ゆったりとした4ツ刻みのギターが心地よい。Was I? も、古き良きアメリカンな感じでバンジョーなども入った軽めのポップスで、これも良いですね。Dreamland は、Madeleine Peyroux の曲でポップス調です。悪くはないけど、これは売れそうにない感じですかね。ラスト2曲目は、Reckless Blues で Bessie Smith の曲です。これはピアノ主体のブルースで古き良きアメリカの情緒たっぷりスロー・ブルースのピアノに小説の最後だけアップテンポにするお茶目さも良い。このパターンがこの人の持ち味は活かされます。ラストは Lovesick Blues は、ギター・ブルースです。きっと、ずーっと歌いこんできた曲なんでしょう。他の曲よりボーカルが、歌いなれた主張の仕方をしています。
 最初は控えめな感じがして、印象があまりに薄かったんですが聴き直してみたらかなり味が出てきたアルバムです。おそらく色んな引き出しがあるかたと思われますので、以降のアルバムも聴いてみたいとは思います。現代のビリー・ホリデイなどと言われているとの評を目にしますが、このアルバムに限ってはそんなことはありません🎵

vocals : Madeleine Peyroux
piano : Cyrus Chestnut (4, 8, 11)
electric organ (hammond B3) : Charlie Giordano (1)
mellotron : Charlie Giordano (10)
accordion : Charlie Giordano (5, 9)
guitar : Madeleine Peyroux (4, 8, 9, 12)
acoustic guitar : Marc Ribot (5)
dobro : Marc Ribot (2, 6)
electric guitar : Larry Saltzman (10), Marc Ribot (1, 3, 10), Vernon Reid (8)
banjo : Marc Ribot (9)
bass : Greg Cohen (1, 9, 10), Steve Kirby (4, 8)
bass (bowed) : Greg Cohen (7)
marimba (bass marimba) : Greg Cohen (3)
drums : Kenny Wollesen (1, 3, 9, 10), Leon Parker (4)
percussion : Kenny Wollesen (1)
cymbal : Leon Parker (8)
cymbal (parade cymbals), bass drum (marching bass drum) : Kenny Wollesen (7)
tenor sax : James Carter (3) (1, 3)
trumpet : Marcus Printup (2, 7)
bass clarinet : James Carter (3) (8)
violin : Regina Carter (5, 9)

producer : Greg Cohen, Yves Beauvais

1. Walkin' After Midnight
2. Hey Sweet Man
3. I'm Gonna Sit Right Down And Write Myself A Letter
4. (Getting Some) Fun Out Of Life
5. La Vie En Rose
6. Always A Use
7. A Prayer
8. Muddy Water
9. Was I?
10. Dreamland
11. Reckless Blues
12. Lovesick Blues





  

2023年7月14日金曜日

Carey Bell / Deep Down

  
 1936年にミシシッピ州メイコン生まれで、サックス奏者になりたかったけど、高価なサックスはあきらめてブルース・ハープを始めた。この人のブルースハープは、リトル・ウォルターやビッグ・ウォルター・ホートン、サニー・ボーイ・ウィリアムスン二世などから直伝だそうだ。アグレッシブなプレイのシカゴのファンキー・ブルースは気持ちよすぎます。ちなみに息子は Lurrie Bell というブルース・ギタリストで本アルバムにも参加しています。もう一人のギタリストは Carl Weathersby で、こちらはブルースのみならずR&Bやファンク系ファンクなどでも活躍するギタリストです。私の手持ちではブルースアルバムですが、Billy Branch / Satisfy Me なんかに参加されています。


 デビュー作 Carey Bell's Blues Harp(1969)をリリースしてから四半世紀26年後の1995年で、録音されたこのアルバムは、キャリーならではハープのスタイルが開花した快作で、より幅広いファンを獲得するきっかけをつくるヒット作となりました。
 1曲目  I Got To Go は、Little Walter のカバーで、イントロも原曲と同じ出だしで、Muddy の Got My Mojo Workin' も同じですね。アンプリファイドされた音のブルース・ハープ、Lucky Peterson のファンキー・ピアノ、そして力入れすぎて音程がシャープする寸前のキンキンのギターは、Carl Weathersby で、王道過ぎる盛り上がりです。Let Me Stir In Your Pot は、Carl Weathersby のペタッとしたイントロから始まります。ミドル・テンポのブルース曲です。息子 Lurrie Bell は、リズムギターに徹していて地味に頑張っています。When I Get Drunk は、ブルースハープ控えめの昔からよくあるワンリフのブルースで地味な曲ですが時折しごくようなブンブンというギターの音が良いですね。Low Down Dirty Shame で、ファンキーなジャンプ・ブルースに戻ります。James Cotton とかでも、よくあるリズム・パターンですが最高ですね。途中のブレイクした Carey Bell のハープソロも最高の盛り上がりです。 Carl Weathersby はアルバート・キング風のギターソロで少し味付けを変えてきています。完成されているなあ。Borrow Your Love のイントロのギターは、聴いたことがあるぞと思いなおすと、Stevie Ray Vaughan だと思います。このニュアンスを激しめにするとああなります。と思って聞いてると歌い方も Ray Vaughan のような気がします。Lonesome Stranger は、また古典的なワンリフのブルース。メンバーの誰も無理しすぎたり外しかけたりしないのは、エンターテイナー集団って感じです。After You は、Sonny Boy Williamson の曲ですね。これは王道のシャッフルでペタペタでキンキンのギターソロが合います。そして Muddy の I Got A Rich Man's Woman です。この歌い方ですよね、これ。ブルース好きにはたまらない訳で流行る訳です。Jawbreaker は、跳ねるようなブルース・ハープから始まります。王道のようでありイントロにインパクトありです。ボーカル無しですか、これもまたカッコ良いですね。微妙な少しづつのテンポアップもじれったくて良い味を出してます。Must I Holler は、Muddy のゆったりとした曲です。そして Tired Of Giving You My Love で、現代風のファンク・ブルースに戻り、Easy でしんみりと締めるわけです。
 確かに売れる訳ですね。キャッチーな演奏と昔からのブルースファンも楽しめる内容でメンバーが良かったですね。これは!楽しいです🎵

vocal, harmnica: Carey Bell
piano : Lucky Peterson
guitar : Carl Weathersby, Lurrie Bell
bass : Johnny Gayden
drums : Ray "Killer" Allison

producer : Bruce Iglauer, Carey Bell

recorded at Streeterville Studios

1. I Got To Go
2. Let Me Stir In Your Pot
3. When I Get Drunk
4. Low Down Dirty Shame
5. Borrow Your Love
6. Lonesome Stranger
7. After You
8. I Got A Rich Man's Woman
9. Jawbreaker
10. Must I Holler
11. Tired Of Giving You My Love
12. Easy





  

2023年5月13日土曜日

Dire Straits / You And Your Friend


 Dire Straits を中古CD屋で発見!懐かしいと思って買ったらシングルでした。私が昔聴いてギターのコピーをしたのは、ブルースが少し変形したような曲で、改めて探したら Lady Writer という曲でしたが、この曲のイメージとは本CDはかなり違います。アメリカのブルース・ロック・バンドだと思っていたら、イギリスでした。(しかもブルース・ロックではない)購入したはいいが過去の記憶とは何かが微妙にずれていて奇妙な気持ちになるCDです。
 そもそもが、Dire Straitsというバンドの記憶が曖昧であるのでしょうがないかとおさらいしてみます。1970年代末から90年代初頭に掛けて、ポップシーンにありながらも流行とは一線を画した音楽で世界的な人気を誇ったグループで、結成は1976年でイギリスで、オリジナル・メンバーは、リードギター&ボーカルの Mark Knopfler (マーク・ノップラー)、リズムギターの David Knopfler (デヴィッド・ノップラー)、ベースのJohn Illsley(ジョン・イルズリー)、ドラムの Pick Withers (ピック・ウィザース)などで、バンド名の「dire」は「ひどい、無残な、差し迫った」、「strait」は「断崖、苦境、困窮」
 ヒット曲は、Sultans of Swing (悲しきサルタン)、Private Investigations (哀しみのダイアリー)などなど。そして1988年9月に解散、1991年には再結集するが1995年には、また解散となる。理由は、世界的グループとして大規模な公演を行うことに疲れたとナルホド🎵


1. You And Your Friend
2. Ticket To Heaven
3. Badges, Posters, Stickers, T-Shirts





  

2023年1月29日日曜日

Canned Heat / Rollin' And Tumblin'


 1967年のデビューアルバム。白人ブルース・バンドで戦前のジャック・ブルースの創始者の一人とされるTommy Johnson(トミー・ジョンソン)の Canned Heat Blues からバンド名がつけられたとのこと。Canned Heat は、食品を温めて冷まさないための燃料のことで1914年の製品名「Sterno Canned Heat」で、ブリキなどの缶に入って売られていたのだが、Canned Heat Blues 自体はアルコール依存の人がこのエタノールを含む Canned Heat を飲むようになってしまった人の歌とのこと。この時代のブルースのテーマは酒、女、貧困が主流だったので珍しくもないんですが直接タイトルは珍しいですかね。
 何故このアルバムを購入したのかと言うと、中学生ぐらいの時に兄が持っていた音楽系同人誌を興味津々で読んでいて、ヒッピー文化とともにこの Canned Heat というバンドが紹介されていました。サラリーマン札幌時代に中古CD屋で見つけて、これが Canned Heat かと直ぐに購入を決意を記憶しています。よく覚えてたもんです。


 結成は1965年デビューは1967年とのことなので、実力があるメンバーが集まってのバンド結成が予想されます。このデビューアルバムの原盤は Canned Heat というバンド名がアルバムにつけられていたものと中身は同じですが、ジャケ写はこれとは違うようです。また本作はカバー中心ですが2作目以降はオリジナルになっているようです。しかし私の Canned Heat の所有音源はこれしかありません。
 さて曲の紹介です。Rollin'and Tumblin' デルタブルースのクラシックで Hambone Willie Newbern が最初に録音、Robert Johnson、Muddy Waters がヒットさせています。スライド・ギターでアンプに直突っ込み、歪み無しのシンプル設計です。Bullfrog Blues オリジナルは William Harris で1928年らしいです。テンポ早めでベースがブンブンという感じでカッコ良い。ウシガエルのブルースなんですね。Goin'down Slow はオリジナル St. Louis Jimmy Oden で1948年作。スローブルースでハーモニカがソロのメインでこれも良い。 Dust My Broom は Robert Johnson 1936年で、ブルースバンドの教科書には必ずのっている名リフが印象的な曲です。初心者も直ぐにマネができるので誰もが通る道で王道の演奏  Evilis Goin'on は Howlin' Wolf がオリジナルの1954年。エルビス?と思ったら Evilis ですね。Catfish Blues は Robert Petway で1954年ですか。Muddy Waters が有名ですかね。Help Me は Sonny Boy Williamson II の1963年。同じような曲調のブルースだけど特徴のある曲です。Big Road Blues  は Tommy Johnson の1928年。スピード感とドラムのドカドカ加減が気分を変えてくれます。The Story Of My Life は Junie B. Jones でリリース年不明。ブギですね。おそらく自分の人生を嘆くブルースなのでしょうか。The Road Song は Wilson Hawk これもリリース年は不明。Rich Woman は Mississippi John Hurt でリリース年は不明。古臭くて雰囲気のある曲ですね。ブルース・ギター小僧はこんな曲でギターを練習します。
 なんかブルースの教科書みたいなアルバムでした。実は購入当初はワクワクしたものの、
つまらないと思っていたのですが今聴くとそれなりに楽しめる内容です。聴き手の私の変化ですね。でも少し聴き疲れするかもしれません。

vocals : Bob Hite
rhythm and slide guitar, vocals, harmonica : Alan Wilson
lead guitar : Henry Vestine
bass : Larry Taylor
drums : Frank Cook

producer : Cal Carter

1. Rollin'and Tumblin' 
2. Bullfrog Blues 
3. Goin'down Slow 
4. Dust My Broom 
5. Evilis Goin'on 
6. Catfish Blues
7. Help Me 
8. Big Road Blues 
9. Story Of My Life 
10. The Road Song
11. Rich Woman





  

2022年12月31日土曜日

Keb' Mo / Bluesamericana


 私の趣味は音楽で楽器を演奏したり、こうやって増えすぎてしまった音源を整理しながら記録をつけたりしながらユルユルと楽しんでいます。音楽的な趣向は雑多でジャズも聴けば、ロック、ファンク、ソウルは当然としてラテンも有りです。音楽的な原点としては、やはりブルースはずっと聴いてきましたが、基本的にはシカゴ・ブルースが好みで、その中でもジャンプ・ブルースとかハーピストが主体のブットい音が好みです。しかし Keb'Mo というブルースマンはちょっと毛色が違うブルース・マンですよね。泥臭いブルースの中に知的さや繊細さがうかがえるスタイルで曲によってはポップ性も感じます。


 イメージ的にはカントリー、フォーク系のアコースティック・ギターのイメージがありますが、今作は赤のストラト系のギターをピックで弾いている姿がアルバム・ジャケットになっています。なにせハズレのないKeb'Moですから、しっかりと奥行きのある楽曲です。ミドルテンポの楽曲が多くしっとり系より明るい曲が多い印象です。やっぱり品格があります。
 冒頭 The Worst Is Yet To Come は、Keb' Mo はバンジョーとギターを弾いています。マンドリンも入っていてカントリー色が出ている曲です。Woke up this morning wrong side of the bed, Whatever happend last night I'm feelin' in my bed ベッドから起きたが昨晩に何があったか覚えていない。昔のブルースマンなら酒を飲み過ぎて気分が悪いとか色気のある女性の話とか俗っぽい方向に歌は続くものですがここは Keb' Mo の世界で bad feeling はあるものの何か爽やかです。Somebody Hurt You はゆっくり目ミドル・テンポのブルースでsomebody hurt you , somebody loves you とひたすら繰り返します。なんで品が良く感じるのか不思議。Do It Right はフォーク調の爽やかブルースで、このアルバムで一番キャッチーな楽曲に感じます。I'm Gonna Be Your Man は昔風のブルースでスライド・ギターなんかも入っていますがサビの最後のコード展開が幻想的に曲が続く仕掛けがあったりしておしゃれで泥臭くないんですね。素晴らしい。Move は昔のディスコとかが流行った時代のような感じ。悪くはないけど・・ For Better Or Worse は出ました。じっくり聴かせるバラード系です。この語り掛けるように人の心に浸みこむような歌はこの人の真骨頂ですね。ゆっくりと寒い冬に暖かい部屋で珈琲でも飲みながら静かに聴きたい曲です。That's Alright では、硬派なビートに変えてきました。王道の単純なブルース進行でメロディーも単純ですが深みあり。The Old Me Better は、The California Feet Warmers というブラスバンドがバックに入ったニューオーリンズ風ブルースで楽しいです。こんな曲をアルバム途中で挟めるブルースマンは Keb' Mo ならでは。More For Your Money は、アコースティック・ギターでコピーしたくなる曲です。これも良いですね。締めは So Long Goodbye で、Keb' Mo の作曲者としての一番らしい曲であると思います。これで Bluesamericana というタイトルのアルバムが締めくくられるのかと思わせる聴いていて奥行きの深いアルバムです。

1. The Worst Is Yet To Come
guitar, banjo, harmonica, tambourine : Keb' Mo'
backing vocals : Kevin So, Michael Hicks
bass : Brian Allen
drums : Keio Stroud
handclaps : Colin Linden, Joe Wood
mandolin : Colin Linden
organ : Michael Hanna

2.  Somebody Hurt You
bass, electric guitar, keyboards : Keb' Mo'
backing vocals : Darcy Stewart, Michael Hicks, Moiba Mustapha, Rip Patton
drums : Casey Wasner

3. Do It Right
acoustic guitar, banjo, slide guitar, organ, harmonica : Keb' Mo'
bass : Casey Wasner
drums : Keio Stroud

4. I'm Gonna Be Your Man
bass, electric guitar, Rresonator guitar, slide guitar, keyboards, harmonica : Keb' Mo'
drums : Keio Stroud
organ : Michael Hicks
tenor sax : Jovan Quallo
trombone : Roland Barber
trumpet : Quentin Ware

5. Move
guitar, electric piano, banjo : Keb' Mo'
bass : Brian Allen
drums : Tom Hambridge
organ : Michael Hicks
pedal steel guitar : Paul Franklin

6. For Better Or Worse
bass, guitar – Keb' Mo'
drums : Keio Stroud
organ, piano : Tim Lauer
pedal steel guitar : Paul Franklin

7. That's Alright
bass, slide guitar, electric guitar, organ, harmonica : Keb' Mo'
drums : Steve Jordan

8. The Old Me Better
backing band : The California Feet Warmers
drums : Keio Stroud
guitar, banjo : Keb' Mo'
organ : Tim Lauer
piano : Michael Hanna

9. More For Your Money
bass, guitar : Keb' Mo'
cello, mandolin : Tim Shinness
drums : Casey Wasner

10. So Long Goodbye
bass, acoustic guitar, organ, piano : Keb' Mo'
backing vocals : Ronnie Brooks Moore
drums : Keio Stroud

producer : Keb' Mo'




  

2022年3月10日木曜日

James Cotton / Live At Antone's Nightclub


 2017年3月16日に喉頭がんで亡くなられた James Cotton (ジェイムス・コットン)の1988年発売の53歳の時のライブアルバムです。喉頭がんの手術を受けられたのは1990年ですから、その2年前となります。そう思って聴くと大分と迫力のある声で喉に負担はかっかているような気もします。
 さてこのアルバムよく見てみるとAntone's Record というレーベルから発売されています。1987年からAlligator Record (アリゲーター・レコード) に移籍しているはずかと思ってタイトルを見れば Antone's Nightclub だから、このナイト・クラブが所有しているレーベルになるんですかね。まあ、そこは詳しくは、調べないでも良いかなと。


 「ミスター・スーパー・ハープ!」の紹介とともに、いつものジェイムスコットンのハープソロのイントロが始まり、ダブル・ストップのギターが絡みベースとドラムが入ってくる。そしてお馴染みの Blow Wind が始まる。いつものリズム隊の安定感ですが、Matt Murphy (マット・マーフィ) のギターが、いつもより歪みが少ないような気がしますが、ソロは絶好調に弾きまくっています。マットマーフィーはコットンと同じミシシッピ生まれ1948年にシカゴへ移住。ハウリン・ウルフのバンドに加わったのもコットンと同じ頃。ブルース・ブラザーズにも参加していたギタリストです。後はテンポは少し抑え気味で全体的に落ち着いたムードで、Nightclub だからか煽りは少なめの落ち着いた演奏で、音的には結構大きな箱の感じが録音から聞き取れます。中の写真があったので掲載しときます。


 Blow Wind、Oh Baby、Midnight Creeper なんかがオススメで、特にこのアルバムのMidnight Creeper は最高です🎵


harmonica, vocals : James Cotton
piano : Pinetop Perkins
bass : Calvin Jones
drums : Willie Smith
guitar : Luther Tucker, Matt Murphy

1. Blow Wind
2. Juke
3. It Ain't Right
4. Gone To Main Street
5. Oh Baby
6. Hoochie Coochie Man
7. Eyesight To The Blind
8. Midnight Creeper



▶ Oh Baby



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2022年2月2日水曜日

The Bonnie Raitt Collection


 女性ながら様々なブルース・セッションなどでお見かけする方で、女性スライドギターの草分け的存在として知られています。実際私もスライド・ギターを練習していた時には動画などは参考に見させていただいていました。これは、そんなスライドを練習している時代に札幌の中古屋のCDワゴンで見かけたときに仕入れたと記憶しています。


 1949年生まれで、1970年代からブルース、ロック、フォーク、カントリーの要素を取り入れた音楽でアルバムをリリースし続けたが評論家の称賛は得ていたもののセールス的にはほとんど成功していませんでした。しかし1989年アルバムの Nick of Time がヒットし、Luck of the Draw (1991年)と」続けてヒット、Longing in their Hearts (1994年)に至っては数百万枚をセールスし、グラミー賞も数年にわたって批評家の称賛を得たが商業的にはほとんど成功しなかった後1989年にグラミー賞もこれまでに10回受賞の大御所となっています。 このアルバムに収録の曲は、不遇の時代の Warner Brothers 1971年~1986年のアルバムからのセレクションとなっています。
 1stアルバムは、Bonni Raitt で、4トラックのレコーダーを使って行われ、ジュニア・ウェルズ、そしてサックスのA.C. リードのブルースが参加し濃厚なブルースですが声が若い。2ndアルバム Give It Up のミュージシャンはフリーボ(ベース、チューバ、ギター)エリック・カズ でカバーと自作で構成されています。Give It Up Or Let Me Go はスライドのイントロから始まるカントリー・ブルース、Under The Falling Sky はサザンロック風など多彩。3rdの Takin' My Time リトル・フィートのメンバーが参加し、このアルバムの Guilty はソウル・バラードで味わい深い歌声。Streetlights の Angel From Montgomery は、John Prine のカバーのカントリー・ブルース。Home Plate の Sugar Mama まで来るとバンド・サウンドもだいぶリッチになってきていてエリック・クラプトン風のブルース・ロックがカッコ良い。The Glow では更にコマーシャルなロック・サウンド。Nine Lives では、レゲエの True Love Is Hard To Find なんかも収録されていて、売れ線のライトなロック調の No Way To Treat A Lady まで収録されていますが、こうやって聴いてくると売れ線はつまらなく感じてしまいます。と、ここまで来て1stの歌声と比較すると初々しい歌声が、貫録あるミュージシャンへと進化してきたことがよくわかります。ファンというほどでもないので、こうやって年代を追って変化を聴けるアルバムは面白い🎵

1. Finest Lovin' Man /  Bonnie Raitt (1971)
2. Give It Up Or Let Me Go / Give It Up (1972)
3. Women Be Wise / Bonnie Raitt (1971)
4. Under The Falling Sky / Give It Up (1972)
5. Love Me Like A Man / Give It Up (1972)
6. Love Has No Pride / Give It Up (1972)
7. I Feel The Same / Give It Up (1972)
8. Guilty / Takin' My Time (1973)
9. Angel From Montgomery / Streetlights (1974)
10. What Is Success / Streetlights (1974)
11. My First Night Alone Without You / Home Plate (1975)
12. Sugar Mama / Home Plate (1975)
13. Louise / Sweet Forgiveness (1977)
14. About To Make Me Leave Home / Sweet Forgiveness (1977)
15. Runaway / Sweet Forgiveness (1977)
The Glow / The Glow (1979)
(Goin') Wild For You Baby / The Glow (1979)
Willya Wontcha / Green Light (1982)
True Love Is Hard To Find / Nine Lives (1986)
No Way To Treat A Lady / Nine Lives (1986)





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2022年1月23日日曜日

Stevie Ray Vaughan & Double Trouble / Couldn't Stand The Weather


 1983年にDavid Bowie (デビッド・ボウイ)の「Let's Dance」に参加したことで一気に知名度はあがり、そのままツアーの参加を要請されるも断り、同年に1stの Texas Flood をリリース、そしてこの1984年のレイボーン2作目の作品です。
 2作目で失速したりする人も多いですが、ここは Stevie Ray Vaughan  (スティービー・レイボーン)失速するどころか、スピードアップしています。本作ではゲストとして兄でファビュラス・サンダーバーズのメンバーの Jimmie Vaughan (ジミー・ボーン) や サックス の Stan Harrison (スタン・ハリソン)が加わっています。
 ギター・スリムの代表曲 The Things (That) I Used To Do 、ジミ・ヘンドリックスの Voodoo Child、ジミー・リードの Tin Pan Alley の3曲がカバーで収録されています。スピーディーなもの、シャッフル、スロー・ブルースとバラエティ豊かに聞かせどころ満載の名アルバムです。


 Stevie Ray Vaughan は主にフェンダーのストラトキャスターを愛用していて、最も愛用していたのは「#1(ナンバーワン)」で、元々はクリストファー・クロスがこの店に下取りに出していた1963年製。個体の1963年製のアルダー・ボディ、ネックは1962年12月製のDサイズでローズウッド指板のラウンド貼り、ピックアップは1959年製、ピックガードは白で購入後にピックガードはホログラムステッカーを切り出した「SRV」のロゴが貼られた黒いピックガードに交換され、フレットの打ち換え、トレモロユニットの交換、ペグの交換も行っています。つまりはピックアップとボディ以外は、ほぼ別物になっているようです。


 もう一本は1980年代のシャーベル社(Charvel)製のメイプル指板のネックが付けられたストラトキャスター「Lenny(レニー)」で、名前はこのギターをプレゼントしたという当時の妻からとっているようです。ボディの色の塗り替え、ピックガードの改造、トレモロユニットの交換なども行っています。

これは、スコッチ

そしてこれは、イエロー

 ビデオも見ていて驚愕の演奏です

vocals, guitar : Stevie Ray Vaughan
bass : Tommy Shannon
drums : Chris "Whipper" Layton
Tenor Saxophone – Stan Harrison

1. Scuttle Buttin'
2. Couldn't Stand The Weather / second guitar : Jimmie Vaughan
3. The Things (That) I Used To Do / second guitar : Jimmie Vaughan
4. Voodoo Child (Slight Return)
5. Cold Shot
6. Tin Pan Alley (AKA Roughest Place In Town)
7. Honey Bee
8. Stang Swang / drums : Fran Christina





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