2024年10月27日日曜日

Kenny Burrell / A Night At The Vanguard


 ケニー・バレル28歳の1959年録音の1960年リリース作品で、Argo Records と言う聞きなれないレーベルからの発売です。1955年に Chess Records から暖簾分けのシカゴで設立された会社とのこと。若い時のアルバムではありますが、このアルバムの3年前の25歳1956年が初リーダー作ですからリーダーとしても、もう3年もキャリアを積んでいます。
 ライブ録音の場所は Village Vanguard で、ソニー・ロリンズ、コルトレーン、ビル・エバンスなど数多くの人も、ここでの録音の名盤が残されているニューヨークの名門ジャズ・クラブで、オーナーは変わっていますが未だ現役の老舗です。
 トリオ録音なので、メロディーとハーモニーが、バレルのギターだけで担っておりピアノなどに頼らないコードソロが効果的に活用された演奏が、私のようなギター・マニアにはとても心地よいアルバムです。


 譜面も数多く出回っていますが、1曲目の All Night Long はドロップD、5曲目のBroadway は1音下げチューニングだそうです。結構、聴きこんだアルバムですが最近聴いていませんので改めてレビューです。All Night Long これは非常に有名。ドロップDチューニングですから6弦だけEからDに下げています。イントロの低音弦はA使っているようなので、コードソロの時にDが効いているのでしょうか。どこかに譜面があるはずなので今度探しときます。改めてやっぱりギター・ジャズは好みですね。 Will You Still Be Mine では、1曲目のような穏やかな感じではなく、速めのバップでスリリングさを強調しています。改めて気づいたのですが、バースでのドラムの音などは非常に鮮明で素晴らしい録音でもあります。この曲とは書いてありませんが、右と左が途中で入れ替わっているなどと不満を書いている人もいましたが私はそんなことは全く気にしません。I'm A Fool To Want You は、バラードでテーマ部分のメロディーの後にダラーんとコードを弾くとこがエロいですね。あと太めのフルアコの音も好きです。いつか買いたいですが家にギターはもう入りませんので暫くお預けです。Trio そして速いテンポで攻めてきます。コードソロの使い方が上手いのでトリオでも音が厚く感じます。Broadway 一音下げのチューニングとのことですね。低音を意識したギターの使い方です、ここまで聴いてきても少しも飽きませんね。Soft Winds ミドルテンポのブルースでバレルの得意とするところですね。短いですがソロとコードの掛け合いでメンバーが一人多いような演奏が素晴らしい。Just A-Sittin' And A-Rockin カッコ良い曲で、少しポップな感もあります。Well, You Needn't きましたモンク作品です。スパイ音楽のテーマのような感じが好きな曲です。少しづつ楽曲の中で表情が変わるようなところと和音の不安定なところも好きでバレルがこのアルバムでやっているのも忘れてました。いやこれも良いです。
 ちなみにケニーバレルがNYにやってきたウェスにギターと、アンプを貸して翌年ウェスがデビューしたという話もあり、また1960年は、日本ではテレビが普及しカラーの放送が始まった年でもあります🎵

guitar : Kenny Burrell
bass: Richard Davis
drums : Roy Haynes

recorded Sept. 16 and 17, 1959, during actual performance at the Village Vanguard in New York.

1. All Night Long (Kenny Burrell)
2. Will You Still Be Mine (Matt Dennis, Tom Adair)
3. I'm A Fool To Want You (Frank Sinatra, Jack Wolf, Joel Herron)
4. Trio (Erroll Garner)
5. Broadway (Billy Byrd, Teddy McRae, Henri Woode)
6. Soft Winds (Benny Goodman)
7. Just A-Sittin' And A-Rockin (Duke Ellington, Billy Strayhorn)
8. Well, You Needn't (Thelonious Monk)





  

2024年10月26日土曜日

Wes Mongomery / Road Song


 A&M Records での作品で、プロデューサーは白人リスナーへのセールス的な音楽のビジョンを持っていた才能あふれると言われる Creed Taylor(クリード・テイラー)で、ウェスのCreed Taylor プロデュース作品としては、私の所有音源では A Day In The Life(1967)で、この作品からからウェスはイージー・リスニング路線となっています。(この2作の間に Down Here on the Ground(1968)がありますので購入リストに入れときます)パーソネルにもあるようにアルバムは、オーケストラも入れた大人数の編成です。ウェスは全く譜面が読めない人だったので、このような録音の場合は、ウェスにコンボで好きに演奏させてから、その録音にビッグ・バンドをオーバーダブするという方法がとられたとのことですので、おそらくこの録音も、そのような手法で作られたものと思われます。


 本作は、よりポップにイージーリスニング傾向のアルバムとなっていて、曲目もYesterday、Fly Me To The Moon のほか Greensleeves などの名曲のカバーがあって親しみやすい内容で、セールス的にも成功したアルバムとのことです。しかし非常にウエスらしいギターが聴けるアルバムで、わかりやすいアレンジと彼のオクターブ奏法を、このアルバムを聴いてマネしようとしたギター小僧は多かったものとは思われ、白人リスナーにもセールス的な成功を収めたとは思いますが、あまりにポップで最初に聴いた時には、私的には戸惑いがありました。


 久しぶりに聴いて改めてレビューしてみましょう。Road Song 最初からオケが入ってきますし、オクターブ奏法のオンパレードですが、イージー・リスニング路線でハンコックがピアノを弾いていますが、何かアルバイトのような感じです。Greensleeves 2分4秒のショートですが教則本のお手本のようなギターでオクターブ奏法の勉強にコピーしてみるのは良いかもしれません。エンディングのトランペットもそれ風。Fly Me To The Moon オケが完全にイージーリスニングですね。いや、改めて、これがコンセプトのアルバムです。Yesterday ジャズのスタンダードでの Yesterdays のエスが付く、Jerome David Kern 作曲が有名ですが、ここはイージーリスニングです。ビートルズの I'll Be Back と続く2連発です。 Scarborough Fair トラディショナル・ソングですね。前半はオケの存在が耳につきますが後半はコンボでの演奏の良さが出ている感じがして一番良かったかもしれません。Green Leaves Of Summer アニメの挿入歌のような楽曲ですが、これも後半がコンボの良さが出ています。Serene イントロのウェスのギターと続くオケのバックは明らかにミックスであることが想像できる印象です。オケなしのバージョンがあったら聴いてみたいですが、これはこれでミックスしての完成曲であることは理解できます。Where Have All The Flowers Gone? 聴いたことはあります。フォークシンガーの Pete Seeger の1955年のヒット曲です。最後まで、この路線は時代ですね。
 ウエスはこのアルバムの録音後、数ヶ月で43才の若さで急逝してしまいますが、長生きしていたら、果たしてコンテンポラリーの世界にもっと進出してたのだろうかとか、このアルバムだけではアルバイト感がすごくあり、もったいないと思いを巡らせるアルバムでもあります🎶🎸

guitar : Wes Montgomery
piano : Hank Jones (3, 4, 5, 6), Herbie Hancock (1 to 7, 9)
bass : Richard Davis  (1 to 7, 9)
drums : Ed Shaughnessy ( 1 to 7, 9), Grady Tate ( 3, 4, 5, 6)
percussion : Jack Jennings (1, 2, 7, 9), Ray Barretto (1, 2, 7, 9)
trumpet : Bernie Glow (1, 2, 7, 9), Marvin Stamm
trombone :  Paul Faulise (1, 2, 7, 9), Wayne Andre (1, 2, 7, 9)
clarinet : Don Ashworth (tracks: 8), George Marge (tracks: 8), Stan Webb (tracks: 1, 2, 7 to 9)
french horn : Jim Buffington (1, 2, 7, 9)
english horn : Don Ashworth (8)
flute :  Don Ashworth (8), Don Hammond (1 to 7, 9), George Marge 1, 2, 7 to 9), Harvey Estrin (1 to 7, 9), Stan Webb (8)
recorder : Bernard Krainis (1 to 7, 9), Don Ashworth (1 to 7, 9), Don Hammond (1 to 7, 9), Eric Leber (1, 2, 7 to 9), Harvey Estrin (1 to 7, 9), Morris Newman (1, 2, 7 to 9), Shelley Grushkin (1, 2, 7, 9), Stan Webb (1, 2, 7, 9)
violin : Bernard Eichen, Charles Libove, Marvin Morgenstern (1, 2, 7, 9), Tosha Samaroff (1, 2, 7, 9)
viola : Emanuel Vardi
cello :  Alan Shulman (1, 2, 7, 9), Charles McCracken 1, 2, 7, 9), George Ricci
oboe : Don Ashworth, George Marge (8), Stan Webb (1, 2, 7 to 9)
harpsichord : Eric Leber (8), Hank Jones (3, 4, 5, 6), Sivert Johnson Jr. (1, 2, 7, 9)
bassoon : Morris Newman (1, 2, 7 to 9), Walter Kane (1 to 7, 9)

arranged by conductor : Don Sebesky
producer : Creed Taylor
engineer : Rudy Van Gelder
recorded at Van Gelder Studios, May 7, 8, 9, 1968

1. Road Song (Wes Montgomery) 
2. Greensleeves (Public Domain, Traditional)
3. Fly Me To The Moon (Bart Howard) 
4. Yesterday  (John Lennon, Paul McCartney)
5. I'll Be Back  (John Lennon, Paul McCartney)
6. Scarborough Fair (Paul Simon, Art Garfunkel, Traditional) 
7. Green Leaves Of Summer  (Dimitri Tiomkin, Paul Francis Webster, Montgomery) 
8. Serene (Wes Montgomery) 
9. Where Have All The Flowers Gone? (Pete Seeger) 





  

2024年10月25日金曜日

Jaco Pastourius / Live In New York City Vol Three


 録音は1985年の Vol.One と同じメンバーによる第三弾で、おそらく11月か12月のセブンス・アベニューでの1週間ほどのギグのはずです。ちなみに Vol.Two は、Hiram Bullock,  Kenwood Dennard のトリオでの演奏となっています。ジャコの死後に発掘された音源で現在までにシリーズは調べてみたら7まで発売らしい(えええ)ジャケ写違いのダブりとか気にして後で確認して買い揃えなければ。
 さて、1982年にウェザー・リポートを脱退ごろから麻薬とアルコール依存が強まっていました。ですから1985年の頃のジャコはかなり荒れていて、ベースを持たずにギグに現れて15分間ピアノを弾くとか、ベースを最大音量にして10分間フィードバックさせたり、州の開催する学生たちのための音楽プログラムに酔っぱらって裸足で途登場し騒動を起こすなどの奇行があったようです。しかし同年9月にはフィラデルフィアの病院に入院し、リチウム系鎮痛剤で興奮を抑制する治療を行い、12月のギグを迎え、ここでのジャコは別人のように控えめであったそうです。


 それでは最近聴いていなかったので、再度聴きながらレビューしていきます。Bass & Percussion Intro. ひたすらベースのハーモニクスとパーカッションのセッション。パーカッションはトランペットの Jerry Gonzalez です。Continuum 様々なバージョンを聴いている曲です。フレットレス・ベースの音色を活かした曲です。ハイラムのギターと、Michael Gerber のピアノで幻想的な世界をサポートしています。専用機材での録音ではないので少し音的には残念です。N.Y.C. Groove, No.2 このセッションシリーズの裏テーマです。最後はソウル風セッションで、ライブハウスならではのノリですね。Teen Town ハイラムはこの曲を得意としているようです。少し遅めのリズムでの演奏です。少し重めの演奏ですが演奏内容としては、かなり充実しているかと思います。Alfie ベース・ハーモニクスから入るロマンティックな演奏で基本ピアノとのデュオがメイン、ボーカルは Michael Gerber 素敵な演奏ですが、音が遠いのがこれも残念ですが、ライブハウスらしくて、これも良い。Why I Sing The Blues ジャコの大好きなブルースですね。ボーカルは本人がとっています。これはボーカルが遠くて録音としては丁度良いかな。Promise Land これは、シンセの Delmar Brown がメインの演奏と思っていたらハイラムが割り込んできます。 Delmar Brown がソウルフルなボーカルを気持ちよさそうにとっています。和気あいあいのステージですね。If You Could See Me Now こんなジャズセッションも聴けるのは、このライブハウスのこのメンツならではでしょう。締めはコルトレーンで Naima ですね。ジャコの練習曲でもあったのでしょう。ベースソロでの演奏で、曲としての完成度は今一ですがファンとしては楽しい一曲です。
 実際ここでの演奏は落ち着いたテンポとタイム感、バンド・メンバーとの高揚した演奏ではあるものの、ジャコは終始、冷静なプレイをしていると思います。惜しくも録音の状態は良いとは言えなく、下馬評では精彩に欠くとは言われているものの、後期のジャコの演奏としては、かなりの良い状態での演奏であると言えると個人的に思います。ついでに言えば、私が大好きな常にハイなはずのお祭り男のハイラムも、珍しく控えめの演奏で適度です。彼も、また多くの記載は無いので誠かどうかはわからない薬物の噂がも言われていますが、リチウムでも飲んでいたのでしょうか? 
 そう思いながら聴き直していると良い演奏ではありますが、音は鳴っているのに崩壊の手前の不気味な静けさのような演奏であるとも思えてきます🎶


bass : Jaco Pastorius
piano : Michael Gerber
synthesizer : Delmar Brown
guitar : Hiram Bullock
drums : Kenwood Dennard
saxophone : Alex Foster, Butch Thomas
trumpet, congas : Jerry Gonzalez

producer : Neil Weiss
recorded in November 1985 in New York City

1. Bass & Percussion Intro.
2. Continuum (Jaco Pastorius)
3. N.Y.C. Groove, No.2
4. Teen Town (Jaco Pastorius)
5. Alfie  (Burt Bacharach)  / vocals : Michael Gerber
6. Why I Sing The Blues (B.B. King) / vocals : Jaco Pastorius
7. Promise Land / vocals : Delmar Brown
8. If You Could See Me Now  (Tadd Dameron)
9. Naima  (John Coltrane) 



▶ Alfie


  

2024年10月20日日曜日

The Alligator Records / 20th Anniversary Tour


 1971年創設の老舗ブルースレーベルの Alligator Records(アリゲイター・レコード)の20周年記念ライブです。Alligator Records の創始者は、当時シカゴのジャズ・ブルースのレーベル Delmark Records に勤務していた当時23歳の白人の Bruce Iglauer で、Hound Dog Taylor のリリースを当時のオーナーに進言したが断られ、ならば俺が売りだしてやるぜと設立したそうです。Hound Dog Taylor 自体はは1971年、1973年に2枚のスタジオ録音のアルバムを残しただけで、1975年に他界、その後にライブ・アルバムが発売されています。
 私の好きな James Cotton も、High Compression (1984), Live from Chicago (1986),  Harp Attack (1990), Giant (2010), Cotton Mouth Man (2013) をリリースしていますが、このころは Antone's , Verve に移籍しており、残念ながらこのアルバムには参加していません。


 それでは、アルバムレビューをしていきましょう。
 オープニングは、Lil' Ed & The Blues Imperials で4曲。Lil' Ed Williams は、このツアーメンバーの中でも若手の1955年生まれのブルースマンです。思いっきり歪ませたスライド・ギターでギュンギュンとやるのが好きなようです。hello~、everybody から Killing Floor 力いっぱいの Howlin' Wolf の曲から始まり、Can't Let These Blues Go これも古典的なブルースですがタイトにかっこよい演奏です。Pride And Joy は、Stevie Ray Vaughan で有名な曲かと思いましたが違う曲のようです。ブラスの入った少しファンク気味なロック・ブルースでした。Mean Ole Frisco 粗い感じのする、これもロック・ブルースでノリは Train Kept a Rollin ですね。細かいことは気にせず楽しみましょう。
 次いでの出番は Katie Webster で、1999年に亡くなっています。この時はおそらく55歳ですから、それほど歳をとられてはいません。ピアノの弾き語りブルースですが、Two Fisted Mama の出だしは走り気味になって、リズムが怪しくなるのはご愛敬です。ブギウギピアノに、様々な皆さんご存じの曲を入れてくるのもファンサービスですね。今ブギウギ・ピアノを私も練習中なので参考にさせていただきます。Pussycat Moan シリアスな歌になっていますが、ぷっしーキャットのうめき声は、やはり性的な意味があるんでしょうか。Lord, I Wonder ブギですがゴスペル的な感じの曲です。エンターテイメントな演奏で貫禄十分で素晴らしい。
 そして白人ブルースマンの Elvin Bishop の登場です。1942年生まれですから、この時50歳手前ですか、Stealin' Watermelons はやはり若い感じのするブルース・ロックですね。 Beer Drinking Woman 演劇じみた出だしで、お笑いに行くのかと思ったら、ドブルースに展開します。いやお笑いなのか?My Dog ギターのダブルストップから始まります。My dog don't chase chikens,,cat's,,the woman ですか。やはりお笑い路線ではあるようです。El-Bo はインストのブルース・ロックです。
 お次は  Lonnie Brooks Blues Band です。会場が湧いています。Wife For Tonight では、派手にオープニング。力いっぱいのずっしりとした伝統ブルースで幕開けです。I Want All My Money Back これも、本気のシャッフルナンバー。この方テキサスあたりでヒットを飛ばしているとのことで Stevie Ray Vaughan に通ずるギターも感じます。Those Lonely, Lonely Nights これは Katie Webster との共演で掛け合いも素晴らしく盛り上がりまくりです。Two Headed Man これは激しいロック調です。やはり Stevie Ray Vaughan に通ずるものがあります。
 最後は Koko Taylor & Her Blues Machine となります。Something Strange Is Going On メンフィス生まれのでかい、おばちゃんの登場ですね。やはり迫力があります。ブルースはこうでなくちゃ。ただ気合入りすぎて、音程が怪しいとこもあるのはお年のこともありしょうがないか。PAが悪い可能性もあるような気もします。I'd Rather Go Blind ブルースというよりはソウルですかね。力はいります。It's A Dirty Job これも気合が十分の渾身の曲ですね。ボーカルの迫力が違います。
 そして最後は「Sweet Home Chicago」なんですね、やはり全世界が愛するブルースの名曲です。皆さんも楽しそうで何よりで、最後はお祭りです。20周年ですから🎶


【DISC1】
【 Lil' Ed & The Blues Imperials 】
guitar, vocals : Lil' Ed Williams
guitar : Mike Garrett
bass : James "Pookie" Young
drums : Kelly Littleton
tenor sax : Eddie McKinley
1. Killing Floor
2. Can't Let These Blues Go
3. Pride And Joy
4. Mean Ole Frisco

【 Katie Webster 】
piano, vocals : Katie Webster
5. Two Fisted Mama
6. Pussycat Moan
7. Lord, I Wonder

【 Elvin Bishop 】
guitar, vocals : Elvin Bishop
keyboards : Tom Giblin
guitar : Ronnie Baker Brooks
bass : Augustus Taylor
drums : Kevin Mitchell
8. Stealin' Watermelons
9. Beer Drinking Woman
10. My Dog
11. El-Bo

【DISC2】
【 Lonnie Brooks Blues Band 】
guitar, vocals : Lonnie Brooks
keyboards : Tom Giblin
guitar : Ronnie Baker Brooks
bass : Augustus Taylor
drums : Kevin Mitchell
1. Wife For Tonight
2. I Want All My Money Back
3. Those Lonely, Lonely Nights / With Katie Webster
4. Two Headed Man

【 Koko Taylor & Her Blues Machine 】
vocals : Koko Taylor
keyboards : Jim Dortch
guitar : Eddie King, James Johnson
bass : Jerry Murphy
drums : Frank Alexander
5. Something Strange Is Going On
6. I'd Rather Go Blind
7. It's A Dirty Job

【 All Star Jam 】
vocals : Koko Taylor
organ, vocals : Katie Webster
guitar, vocals : Lonnie Brooks
guitar : Eddie King, Elvin Bishop, James Johnson, Lil' Ed Williams, Ronnie Baker Brooks
keyboards : Jim Dortch
bass : Jerry Murphy
drums : Frank Alexander
8. Sweet Home Chicago




  

2024年10月19日土曜日

Jimmy Page Robert Plant / No Quarter


 スタジオ制作ではなく、MTVアンプラグドの番組 Unledded ので行われた演奏を収録されたライブアルバムです。録音は1994年8月25日、26日のロンドンに、マラケシュやウェールズで録音された楽曲も加えられています。当時タワレコで新譜を見かけて試聴してみたところ、特殊な音楽形態であることはわかっていたので。かなり迷った挙句に、元 Led Zepp のブランドに負けて購入を決めたアルバムです。
 

 Led Zeppelin(レッド・ツェッペリン)は1980年に解散、その後 1985年、1988年、1995年、2007年に再結成として散発的に活動を行っていました。このライブもロバート・プラントとジミーペイジの活動のひとつの形ですね。ツェッペリン時代の曲に新曲も交えながらの構成で、新曲 Yallah、City Don't Cry、Wonderful One、Wah Wahが収録されています。ブルース、フォークロック、民族音楽的なものなども、コマーシャルなロックではないツェッペリンでもあった側面が色濃く出ています。
 もはやレコードセールスなんて関係なく、好きな音楽をやってやるぜと言う余裕のお二人。アルバムの聴きどころは、昔から、聴きなれているラストの Kashmir。オーケストラのバックが曲調に合っていて良い感じです。
 晩年のジミーペイジのセッション動画などでは、ほぼギターが弾けてなくなっていて、見てられないものもありますが、この頃は鋭いギターが聴けて健在の頃で何より🎶


acoustic guitar, electric guitar, mandolin : Jimmy Page
vocals : Robert Plant
vocals : Najma Akhtar
organ : Ed Shearmur
banjo, guitar : Porl Thompson
bass, percussion : Charlie Jones
drums, percussion : Michael Lee
percussion (duf - egyptian ensemble), bendir (egyptian ensemble) : Ali Abdel Salam, Farouk El Safi
percussion (reque - egyptian ensemble), bendir (egyptian ensemble) : Farid Khashab
bendir (egyptian ensemble), percussion (merwas - egyptian ensemble), finger cymbals (egyptian ensemble) : Ibrahim Abdel Khaliq
ney (nay - egyptian ensemble) : Bashir Abdel Al
oud (egyptian ensemble) : Abdel Salam Kheir
hurdy gurdy : Nigel Eaton
mandolin, vocals, percussion : Jim Sutherland
soloist, strings (egyptian ensemble) : Wael Abu Bakr
strings (egyptian ensemble) : Amin Abdel Azim, Bahig Mikhaeel, Hanafi Soliman

orchestra : London Metropolitan Orchestra
violin : Anne Morlee, Cathy Thompson, Clare Thompson, David Juritz, David Ogden, Ed Coxon, Elizabeth Layton, Harriet Davies, Ian Humphries, Jeremy Williams, Jessica O'Leary, Mark Berrow, Pauline Lowbury, Perry Montague-Mason, Peter Hanson, Rita Manning, Rosemary Furniss
cello : Ben Chappell, Caroline Dale, Cathy Giles, Jonathan Tunnel, Stephen Milne
viola : Andrew Brown, Andrew Parker, Bill Hawkes, Jane Atkins, John Jezard, Nichalas Pendlebery, Rusen Gunes

producer : Jimmy Page, Robert Plant
recorded on location at Marrakech, Maroc; Snowdonia, Wales; London, Albion

1. Nobody's Fault But Mine
2. Thank You
3. No Quarter
4. Friends
5. Yallah
6. City Don't Cry
7. Since I've Been Loving You
8. The Battle Of Evermore
9. Wonderful One
10. Wah Wah
11. That's The Way
12. Gallows Pole
13. Four Sticks
14. Kashmir


▶ Yallah

▶ Kashmir


  

2024年10月18日金曜日

Keb'Mo / Keep It Simple


 ド・ブルース、フォーク、ジャジー、ポップと様々な形でブルースをアレンジして聴かせてくれるブルースマンで、層の厚いアメリカのブルースマンでも、これほど品が良く知的な魅力を感じるブルースマンは、中々居ないと思います。何気なく歌っていらっしゃいますが抜群のセンスで、美しく、細部まで作りこまれルーツであるブルースの影響が自然に組み込まれ耳当たりの良い楽曲が展開されています。ブルースと言えば、酒・性欲・金の曲が多く、ある意味低俗なイメージが付きまといますが、この人にはあてはまりません。どこか心休まる雰囲気が本作にはあります。
 

 ドブロやマンドリン、バンジョー、ハーモニカなどがセンス良くと入れられたサウンドはわかりきっていますが、再度聴いてレビューします。France ブルースですが、何か楽しげな雰囲気の楽曲です。何故フランスなのかと言えば、赤ちゃんが生まれてテキサスで幸せいっぱいなのですが、フランスに行きてえよって歌です。Let Your Light Shine は、Keb'Mo らしいポップな楽曲でスチールギターとマンドリンも入った洒落たサウンドです。曲は世界に向かって希望を持って歩いてゆこうって歌で、酒も性欲の欠片も歌詞にはありません。素晴らしく清々しい。One Friend は、Zurianiという方との共作でシンプルながらも、これもまたしんみりと心に響きます。Shave Yo' Legs すね毛をそれでは無くて You don't have to shave your legs for me 僕の為に剃らんでも良いよ~って歌です。化粧もせんでええ。ありのままのお前が好きだよって、ニヤッとしてしまいます。Prosperity Blues ギターとピアノにハーモニカを添えた王道ブルースですね。Closer 素敵で甘いメロディーラインです。君にもっと近づいて僕の気持ちを伝えるよって歌で、伊達な男がナンパしているわけではない幸せいっぱいな、ほのぼのした歌です。いい歌ですねえ。Keep It Simple これは、日常の歌ですが何か納得の歌詞です。ただ一杯のコーヒーが飲みたいだけなのに、やれカプチーノだのラッテだのと訳が分からん。医者に電話しようとしても短縮ダイヤルで電話番号がわからん。シンプルに行こうぜって、そうなんですよね。携帯を無くして再設定が訳わからん。なんてこともあります。Riley B. King は、 Robben Ford、Robert Cray との共演の BBキング の賛歌です。ちょい泣きギターが軽めで控えめなのが余裕を感じます。House In California 軽いカントリーブルースですね。Walk Back In は、Greg Phillinganes の歪んだギターがカッコ良い曲です。 I'm Amazing 毎日当たり前だと思っている単純なことに感謝している 私は歩くことができ、話すことができ、頭を使うことができる。歌詞が良いですね。何か悩んだ時に元気が出たり、心が穏やかな時にも共感できる。最後は、Proving You Wrong ですが、これもなかなか粋な歌。奥さんをやり込めて、彼女が間違っていたことを証明することに成功しても、「あなたは一生変わらないわね」と心は虚しい。それで俺は変わるんだと決心する。反省は大事だねって歌です。
 大人な歌がいっぱい詰まった素敵なアルバムで、Keb'Mo の人柄がよく現れたアルバムで前向きなメッセージが聴き手に伝わってくる傑作ですね🎶

guitar, bouzouki, harmonica, synthesizer : Keb' Mo'
guitar : John Hobbs, John Porter
resonator guitar : Paul Franklin
bass : Willie Weeks
drums : Chad Cromwell

producer : Keb' Mo'
recorded at The Village Recorder, House Of Blues Studios, Encino, Stu Stu Studio, Marina Del Rey, CA, Blackbird Studio

1. France (Keb' Mo')
guitar, vocals : Keb' Mo'
piano : Greg Phillinganes
bass : Reggie McBride
drums : Ricky Lawson
harmonica : Jeff Paris
2. Let Your Light Shine (Jenny Yates, Keb' Mo')
guitar, bass, vocals, mandolin (steel) : Keb' Mo'
piano : Greg Phillinganes
organ, mandolin : Jeff Paris
drums : Ricky Lawson
percussion : Munyungo Jackson
backing vocals : Alex Brown, Bobette Jamison-Harrison, Phillip Ingram
3. One Friend (Zuriani, Keb' Mo')
guitar, vocals : Keb' Mo'
keyboards : Greg Phillinganes
bass : Nathan East
drums : Ricky Lawson
backing vocals : Shannon Curfman
4. Shave Yo' Legs (Jeff Paris, Keb' Mo')
guitar, vocals, mandolin (steel) : Keb' Mo'
piano : Greg Phillinganes
organ : Jeff Paris
bass : Nathan East
percussion : Munyungo Jackson
5. Prosperity Blues (Eric Lynn, Keb' Mo')
guitar, vocals, bass, harmonica : Keb' Mo'
piano : Greg Phillinganes
drums : Ricky Lawson
6. Closer (La Rombé, Keb' Mo')
guitar, vocals, bass, banjo(bazuki), mandolin : Keb' Mo'
electric piano : Greg Phillinganes
drums : Ricky Lawson
percussion : Munyungo Jackson
violin : Andrea Zonn
7. Keep It Simple (Kevin McCormick, Keb' Mo')
guitar, vocals : Keb' Mo'
bass : Reggie McBride
drums : Steve Ferrone
harmonica : Jeff Paris
8. Riley B. King (Robben Ford, Keb' Mo')
vocals : Keb' Mo'
rhythm guitar, backing vocals : Robben Ford
rhythm guitar, backing Vocals : Robert Cray
keyboards : Jeff Paris
bass : Reggie McBride
drums : Steve Ferrone
soloist (1st solo), guitar : Robert Cray
soloist (2nd solo), guitar : Robben Ford
9. House In California (Gary Nicholson, Keb' Mo')
guitar, vocals, banjo, percussion : Keb' Mo'
dobro : Paul Franklin
Mandolin – Sam Bush
bass : Reggie McBride
drums : Steve Ferrone
backing vocals : Amy Grant, Vince Gill
backing vocals, violin : Andrea Zonn
10. Walk Back In (Bill Medley, Keb' Mo')
guitar, vocals : Keb' Mo'
electric piano : Greg Phillinganes
organ : Jeff Paris
bass : Nathan East
drums : Ricky Lawson
backing vocals : Alex Brown, Bobette Jamison-Harrison, Phillip Ingram
11. I'm Amazing (Robbie Brooks, Keb' Mo')
guitar, vocals : Keb' Mo'
electric piano : John Hobbs
piano : Jeff Paris
bass : Reggie McBride
drums : Steve Ferrone
backing vocals : Alex Brown, Bobette Jamison-Harrison, Phillip Ingram
12. Proving You Wrong (Darrell Scott, Keb' Mo')
guitar, vocals, synthesizer, harmonica, bouzouki (bazuki) : Keb' Mo'
electric piano (fender rhodes) : John Hobbs
guitar : John Porter
dobro : Paul Franklin
bass : Willie Weeks
drums : Chad Cromwell

Keep It Simple


ライブはまた違った雰囲気のcloser






  

2024年10月13日日曜日

Jim Beard / Truly


 ジャケットを見て中身が想像できないし、デザイン的には非常に趣味が悪いと思います。これだけで聴いてきた頻度はかなり低い部類のアルバムになります。中世の貴族風にかつらを被って、ユーモアを演出していますが、かなり独りよがりなユーモア演出だと思うのは私だけでしょうか。何故購入したのかは覚えていませんが、おそらく昔フュージョンに傾倒していた時代に店頭で、Chroma のキーボードとかの宣伝があっての購入かと思います。私の所有音源での参加は、Mike Stern / Odds Or EvensIs What It IsTime In Place、Michael Brecker / Don't Try This At Homeなど。、また Chroma Muisc on The Edge、を企画したりしてるキーボディストで、演奏自体は思ったより聴いているようです。


 再度聴いていると、なるほど、きっちり Fusion, Smooth Jazz で、BGM的に聴きやすいですので、レビューしていきましょう。Big Pants 流行りのマーカスっぽいファンク・フュージョンですが軽いノリで、打ち込み的なサウンドです。コーラスは私的には不要かもしれません。Tandoori Taxi 凝った作りのフュージョンです。ラテンが入りながらも格式が高い感じで Chroma 的なサウンドがします。ここでのコーラスは良い方向に作用しているように聴こえます。Gone Was, Gone Will Be スムース・ジャズって感じで、テーマの浮遊感、きっちりとした譜割は軽いでインテリジェンスを感じます。In All Her Finery バイオリン、チェロを入れた楽曲で、クラシック的な響きが美しいです。これを作ったのを自慢したくて、中世の貴族風にかつらを被っておどけているのでしょうか。良い曲ではあると思います。Social Climate は、シンセ・サウンドを駆使しての怪しげなイントロから始まりますが、テーマはポップな感じもします。熱いところが無くて軽いのが特徴ですかね。Side Two ビニール盤では、これが裏面1曲目にあたるのでしょうか。良い曲です。Hand To Hand で、またラテンに戻ってきました。かなりハッキリとしたボーカル曲ですが、歌詞は聞き取れません。何語でしょうか。語感だけかも。Gonna Tell On You ポップなフュージョンでサウンド的には Donald Fagen 的なお洒落さも感じられます。Major Darling's Impossible Halftime Show アフリカン+ラテン+フュージョンの不思議な響きの曲ですが、リズムトラックが軽いですね。最後はアフリカンになって混沌とするところは好いです。
 悪くはないのですが、印象に残るアクが無いのがつまらないかなあと思ってしまいます。ただ聴いてるとMike Stern、Michael Brecker のサウンドづくりに、この人の要素は確かに反映されているのが理解できます🎶🎹

producer, written-by, arranged by, keyboards, percussion, vocals : Jim Beard
producer, guitar, harmonium, vocals : Jon Herington
flute, clarinet, bass clarinet : Stan Harrison
flute, piccolo flute, clarinet, english horn, oboe : Aaron Heick
percussion : Marc Quinones

1. Big Pants
2. Tandoori Taxi
3. Gone Was, Gone Will Be
4. In All Her Finery
violin : Todd Reynolds
cello : Erik Friedlander
double bass : John Patitucci
drums : Billy Ward
5. Social Climate
6. Side Two
7. Hand To Hand
8. Gonna Tell On You
8. Major Darling's Impossible Halftime Show
violin : Todd Reynolds
vocals, mellophone : David Blamires
vocals, trumpet : Mark Ledford





  

2024年10月12日土曜日

The Who / Who's Better Who's Best / The Very Best Of The Who


 The Who はパンクの元祖でありビートルズ風もあったりしますが、他のロックバンドとは違う発明品みたいな要素が多いと常々感じます。誰でもそうですが最初から発明品を創造できたわけではありません。 The Who の前身は The Detours (ディトゥアーズ)というベンチャーズ、シャドウズ、ビートルズのコピーバンドでしたが、同名のバンドが存在したため The Who と改名したようです。そして1964年7月に High Numbers というバンド名でモッズ系でシングル・デビューして不発。同年10月にEMIのオーディションを受け不合格となり、1月にはブランズウィックと契約しThe Who でやっとデビューとなります。当時から大音量、ギター、アンプ、ドラムを破壊するパフォーマンスだったとのこと。


 さて、このアルバムはベスト盤。アルバムとしての曲の集合体を聴くとヒット曲だけではわからない発見があったりしますが、このベスト盤は持っていても、これだけで楽しめる良品です。往年の名曲などは押さえてあるし、並び順も良いと思います。改めて聴いてみてもメロディーはポップであったり、クラシカルであったりするが、どれもバンドのサウンドは破壊的。もちろんピート・タウンゼントのギターが爆発しているのですが、ギターの音を歪ませて激しさを感じさせるのではなく、力いっぱい叩きつけるように弾くギター、はじけるブンブンするベース、全て力強く叩ききる手数の多いドラムがそのサウンドは、今聴いても凄みを感じます。


 定番の My Generation は言うまでもない名曲、出だしはこれで文句はありません。ビートルズっぽい Anyway, Anyhow, Anywhere、The Kids Are Alright が続きますが段々と熱くなって激しいサウンドとなるのが、The Who だなって改めて思います。そして名曲 Substitute です。このブンブンするベースとドラムの強烈なところが聴きどころ。そして何か劇場仕立てのような I'm A Boy、Happy Jack ここらへんも The Who を、かなり感じられる名曲。Pictures Of Lily は、可愛らしいメロディーなのにハードになり、ブレイクのボーカルソロのような部分とeuphonium(ユーフォニウム)のブオンブオンの音で最高に盛り上がり、ワンポイント素晴らしい発想です。そして I Can See For Miles はまた演劇のようなドラマチックな展開もたまりません。Who Are You は今聴いて思いだしました。そうでしたシンセで始まるんですね。これもドラマチックで、ボーカルのエフェクト加減と力み方が素晴らしい。段々とここら辺からビートルズっぽいとかは無くなって、The Who の色が濃ゆくなってきてます。そしてMy Generation と同じくらい私が好きな、Won't Get Fooled Again、改めて聴くとこの曲のギターリフは中々凝っています。Magic Bus も、昔すんごく聴きました。生ギターが、この曲にものすごく合っててサイケな部分もあってこれも名曲。I Can't Explain も聴いてたですね。Pinball Wizard は昔レコード持ってましたっけ。実家のどこに埋もれているのか?気になります。 I'm Free、See Me, Feel Me も外せないとこですね。Squeeze Box だけは記憶に無かった曲です。Join Together、You Better, You Bet は記憶から飛んでいましたが聴いて思いだし・・・ません。締めくくりは、Baba O'Riley ですか。なんかコンサートを聴いてたような気分になります。いや良かった🎵



vocal : Roger Daltrey
guitar : Pete Townshend
drums : Keith Moon
bass : John Entwistle 

1. My Generation
2. Anyway, Anyhow, Anywhere
3. The Kids Are Alright
4. Substitute
5. I'm A Boy
6. Happy Jack
7. Pictures Of Lily
8. I Can See For Miles
9. Who Are You
10. Won't Get Fooled Again
11. Magic Bus
12. I Can't Explain
13. Pinball Wizard
14. I'm Free
15. See Me, Feel Me
16. Squeeze Box
17. Join Together
18. You Better, You Bet
19. Baba O'Riley