2021年9月30日木曜日

本日のCD Milt Jackson ♪ Milt Jackson Quartet Prestige – LP 7003

 

 MJQは1952年結成されましたが、その前の1951年には Milt Jackson Quartet として活動していました。本作は Prestige でのジャクソン初のリーダー作で1955年5月20日の録音です。このあとMJQは同年7月に Concorde を録音してから Atlantic へ移籍します。つまり本作は Prestige での唯一のリーダー作でもあるわけです。
 本カルテットのメンバーは John Lewis (ジョン・ルイス) の替わりに Horace Silver (ホレス・シルバー)となったMJQの変形ような編成によるアルバムです。というよりはMJQと一線を画す演奏であると考えれば、MJQの盟友 Percy Heath (パーシー・ヒース)と Connie Kay (コニー・ケイ)の2人とシルバーを迎えた作品と言った方が的確な表現だと思います。
 つまりはクラシック的な要素が多いMJQに対し、本作ではシンプルかつブルース・フィーリングに満ちたソロを展開し続けるジャクソンと、シルバーのバッキングが絶妙にマッチしている演奏なのです。ジョン・ルイスがホレス・シルヴァーに代わっただけなのにこれだけブルージーさが充満するのはなかなか面白い。トータル・バランスに優れたMJQもいいのだが、MJQのライブで時折見せる自由で黒っぽい演奏を聴くとわくわくしてしまうのと似たようなものを感じます。
 MJQとの比較ばかりになってしまうがMJQでは、ジョン・ルイスはきっちりと譜わりして、淡白なピアノであることに対して、このアルバムではホレス・シルバーのファンキー(黒っぽくてリズム重視)のピアノの違いというのも粘っこい合いの手が素晴らしく、ミルトの演奏を見事に盛り上げる。そんなことを思いながら改めて考えるとピアニストとしてのアクはシルバーの方があると思っていたが正調派のジョン・ルイスの方が強いものはあるのかもしれません。
 このアルバムを購入して、まずはこのCDで聴きました。そしていつものおでんバーのマスターが「これはレコードもあるよ~」とのことでCDを聴き終わってからレコードをかけてみました。わかってはいたんですが、同じ音源でも臨場感はレコードの方がありました。ミルト・ジャクソンがちゃんと真ん中にいて演奏しているかのように聞こえます。CDのミキシングの加減もあるかもしれないんですが、CDは細かいところも聞こえるような気はするんですが各楽器のダイナミックが平坦なんですよね。

vibraphone : Milt Jackson
piano : Horace Silver
bass : Percy Heath
drums : Connie Kay

original Recordings May 20, 1955

1. I Wonder Why
2. My Funny Valentine
3. Moonray
4. The Nearness Of You
5. Stonewall
6. I Should Care





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2021年9月29日水曜日

本日のCD Curtis Mayfield ♪ Superfly 25th Anniversary Edition

 

 カーティスのファルセット・ボーカルって、歌い方やメロディーの構成が違うからからか、他のハイトーンのボーカルとは違うなんとも言えない緊張感と深みがあります。聴き始めた最初のころはフワフワした感じがになじめなかったんですが、段々と好きになってきて、ボーカルだけではないバンドのサウンドつくりが実はストイックで実に細かく巧妙な仕掛けを発見できるところが気持ちよくなってきてます。
 最初に聴いた時には同じ曲なのにボーカルものやインストの2種類が録音されていたりするので、現在EPとかでよくあるリミックスを収録してるのかなと思っていたのですが、実はこのアルバムは当時の黒人映画の Superfly のサウンドトラックとして制作されたものでした。ジャケットはスパイ映画みたいなものを思わせる銃を持ったスーツの男と黒人女性写っていますが、この映画は麻薬密売人が主人公で、裏の世界で生き抜く苦悩や葛藤、暴力やその中で生まれる愛について描かれた物語です。当然私はこの映画は未見ですがそれほど名作ではないのではないかと思いますが後の映画のパルプ・フィクションにはこの映画の主人公のヤクの売人とそっくりの人物ジュールズなる人物も登場するとのこと、どこかで見かけたら買いたいとは思います。ジャケット裏面にはよく見ると映画のシーンがありました。
 

 カーティスはサウンド以外で黒人別使、差別などの社会の様々な問題や主張を音楽に込めることがラブ・ソングかと思っていたら背景には全く違うものが込められていたなんてこともよくありますが、このサントラの曲名は割とストレートです。Pusherman (売人)、Junkie Chase、Give Me Your Love (官能シーンで使われるらしい)Eddie You Should Know Better (主人公の相棒エディが稼業の選択を間違った場面)、No Thing on Me (Cocaine Song)となるほどな曲名です。Superfly についてはゲットーのストリートの生活から抜け出そうとして Superfly (抜け出そう)なんですね。なるほど
 曲は都会のギラギラとした側面を思わせる曲、失望や渇きを表現した曲、エンディングに向けての No Thing On Me や Think のような、美しい旋律など、1972年のまさにカーティスの全盛期に制作された名作。本アルバムは Superfly の映画公開の25周年を記念しての企画盤で映画でしか使われなかったテイク、映画公開に放送されたラジオスポット等11曲が加わったバージョンです。
 マーヴィンやスティーヴィ等のニュー・ソウルのリーダーは1999年12月26日享年57歳で帰らぬ人となってしまっています。才能ある人は命の消費が早い人も多いですね。

1. Little Child Runnin' Wild
2. Pusherman
3. Freddie's Dead
4. Junkie Chase (instrumental)
5. Give Me Your Love (Love Song)
6. Eddie You Should Know Better
7. No Thing on Me (Cocaine Song)
8. Think (instrumental)
9. Superfly
10. Ghetto Child (Demo Version)
11. Pusherman (Alternate Mix)
12. Freddie's Dead (instrumental)
13. Junkie Chase (Full Length Version) (instrumental)
14. No Thing on Me (Cocaine Song) (instrumental)
15. Militant March (From "Score")
16. Eddie You Should Know Better (instrumental)
17. Radio Spot #1
18. Underground ("Superfly-Esque" Demo)
19. Check Out Your Mind  (instrumental)
20. Radio Spot #2




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2021年9月24日金曜日

本日のCD The Brothers Johnson ♪ Kickin'


 1976年 Look Out for でデビュー。兄でギタリストの George Johnson (ジョージ・ジョンソン) 弟でベーシストの Louis Johnson (ルイス・ジョンソン) の兄弟によって結成されたファンク、R&Bユニット。デビュー当時はスライの匂いがプンプンしてました。特に兄のルイス・ジョンソンのスラップ・ベースのテクニックは有名で「サンダー・サム」の異名も。


 そんなスライ系だった彼らは時代とともにディスコ・ブラコン系に進化しましたが1984年ぐらいから活動を休止となり、最後の録音がこの1988年の「Kickin'」です。 
 以前に書いたこのレビューでは、「シンセとスラップだらけの、まさにディスコ時代の音」と書いていましたが、この前のアルバム Out Of Control などを聴いているとそちらの方がまさにシンセとスラップだらけでしたので、最後のアルバムは生音の世界に少しだけ帰ってきた作品となっています。
 そういったところでは、ディスコ系エレクトロ・ファンクは Kick ItTo The Curb、Ball Of Fire、Real Love、I'll Give It Up などがそちら系ファンの方にはお勧めで、I Fresh なんか70年代風のフレーバーで、マイケルジャクソンっぽい、ささやき系ソング Still In Love、
 POBox2000は、ボーカルレスのフュージョン曲。ラストのParty Avenue については、スライ的な味とJBも入っている最後のアルバムの締めとなった曲で悪くないフィナーレではあります。

vocals : Denise Vallin (7), George Johnson, Louis Johnson
backing vocals : Augie Johnson (1, 6 to 10), Carmen Carter (1, 6 to 7, 9), Danny Johnson (8, 10), Day Askey Burke (8, 10), Denise Vallin (1, 6 to 7, 9), George Johnson (3), Gregory Matta (1, 6 to 7, 9), James Ingram (8, 10), Jim Gilstrap (8, 10)
bass : George Johnson (9), Louis Johnson
guitar : David T. Walker (5, 7), George Johnson (1), Louis Johnson (6)
keyboards : Bryan Loren (2 to 4), George Johnson (1, 3, 6 to 9), John Schuller (10), Steve Robbins (5)
synthesizer : Louis Johnson (6)
drums : George Johnson (9), Louis Johnson (6), Mr. Roger (1)
drum programming : Louis Johnson (5)
percussion : Paulinho Da Costa (1, 5 to 7, 9)

executive producer : John McClain

1. Kick It To The Curb
2. Real Love
3. I Fresh
4. Still In Love
5. P.O. Box 2000
6. Ball Of Fire
7. We Must Be In Love
8. I'll Give It Up
9. This Is Our Love
10. Party Avenue





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2021年9月23日木曜日

少しづつ楽しくなってきたピアノ

 

 コロナで在宅も多いし、デジタル・サックスでも買って新しく楽器を始めようかと思っていましたが、相変わらず人気で手に入りそうにないし今までやっていなかったピアノでもと思い購入してしまった Roland GO-PIANO 88 到着して「練習開始」したのは、8月8日で約1か月半が経過しました。

 もともとギターも独学でやってきたのでピアノも習わずにどこまでやっていけるのか?挑戦中です。まずは慣れることから始めなければ楽器は上達しないですから、基本1日1時間程度は触るようにはしています。どうせ教則本を買ってきても教則本は地味すぎる練習が多いので、最後までやり通すことはまずないことはわかっていますので基本お手本は YouTube を見ながら現段階は簡単な Boogie Woogie で右と左で違う動きがやっと通しでできるようになってきた程度まで来ました。

 ギターを練習し始めた頃を思い出しながら指が覚えるまでの同じフレーズを何百回、いやもっと弾いているでしょうか。1か月半でここまで来たのは我ながら上出来かもしれないと思っております。もっとしっかり速く弾けるようになったら動画にしてみようとは思っております。

 参考にさせていただいてた動画を記録しときます。

SHUMPEI PIANO CHANNEL 1日5分で10倍上手くなる指エクササイズ!!

まずはドレミから


これは結構効果があったかもしれない


NewJazz ESSENTIAL IMPROVISATION EXERCISES

ドレミだけではつまらないので、次はこれにチャレンジ
基本パターンまでは中々楽しい練習で
最後のフレーズまでできるようになればと思いますが
自分の感覚では最後まで到達は半年はかかるかなあというところ

右手と左手で違う動きが出来たときにかなり自分に感動しました


 
これは実践的なので、ほぼこればかりやっています
左手の小指がかなり鍛えられてきたのを感じ何より楽しい
ですがクラシック系のピアノの先生の動画は
繊細な指のタッチを大事にするように言われている人が多いので
この弾き方と音の出し方は邪道かもしれません
ついついアタック強めに弾いてしまいます
この課題曲は早めに完成させてしまいたいと思っております


やっぱりブルース基本で練習していこうかなと思っています
友人とのセッションとかで弾けたら使えますしねえ


2021年9月22日水曜日

本日のCD Donald Byrd ♪ Fancy Free

 

 1969年録音のDonald Byrd (ドナルド・バード)の「Fancy Free」は時代の波に乗った電化サウンドを挿入した作品です。マイルスによりジャズのエレクトリック化が促進されたのもこの頃で、エレクトリック楽器を初めて使用したのは1968年 Miles In The Sky エレクトリックとして有名なアルバム Bitches Brew は1970年です。ジャズの表現手法は変化しMilesの電化ジャズに触発された「Electric Byrd」の始まりのアルバムとなります。
 本作はファンキー時代から度々コンビを組んだDuke Pearson (デューク・ピアソン)がエレクトリック・ピアノを担当し、ブルーノート・レコードの創始者であったアルフレッド・ライオンが去った後に制作されたこともありプロデュースも担当しています。
 10人の大きな編成のバンドでリズミカルなパーカッションに乗って1曲目 Fancy Free はバード作。1曲目の Fancy Free はパーカッシヴなリズムで始まり、Pearsonのスペイシーなエレピがクロスオーヴァー・ジャズを感じさせながら、フルートの音色がクールにマイルスの影響を受けた電化ジャズを非常に感じさせてくれるる演奏。I Love the Girl はバラードで、これまた Pearson のエレピが効果的に使われています。ポツリ、ポツリと弾かれるエレピの音と Byrd のロマンティックなプレイ、その後に入ってくる Foster のサックスによって曲に動きが生まれ、また包まれて溶けてゆくような静けさに。私はこれは非常に好きなタイプで好演だと思います。3曲目の The Uptowner では少し上げてきます。ジャズ・ロック的なリズムにのせて Byrd のソロも軽快です。ギターの Ponder はここで出番とばかりにかなり変則的な始まり方で攻めています。最後になります Weasil は、派手さはありませんがゆっくりジワジワと怪しい感じながら盛り上がり、各自ソロはクールに決めてきます。ド派手に盛り上げないところがリスナーを抑圧しているようでクールと感じます。サンプリングにはもってこいの曲でしょうね。先日ソロアルバムを購入したドラマーの Idris Muhammad もこのアルバムに参加していました。
 電化作品としては「Fancy Free」「Weasil」が推しですが「I Love the Girl」が心に残るなあ。シンプルなアルバムで心地よく聴けました。

trumpet : Donald Byrd
electric piano : Duke Pearson
guitar : Jimmy Ponder
bass : Roland Wilson
drums : Joe Chambers (2,4), Leo Morris(Idris Muhammad)(1,3)
percussion : Nat Bettis, John H. Robinson Jr

trombone : Julian Priester
tenor, alto sax : Frank Foster
flute : Jerry Dodgion (1,3), Lew Tabackin (2,4)

producer : Duke Pearson

recorded 9th May & 6th June, 1969.

1. Fancy Free
2. I Love The Girl
3. The Uptowner
4. Weasil



▶ Weasil


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2021年9月18日土曜日

本日のCD Unfold Presents ♪ Tru Thoughts Funk


 私がジャズファンクを聴き始めた頃に出会った良質のジャズ・ファンクのコンピです。Tru Thoughts というのはUKのレーベルで Unfold は Unfold Recordings というレコード会社のようです。ここらへんのレーベルとレコード会社の違いはよくわかりません。企画する会社とレコードを製作する会社の違いなのか親会社と子会社の違いかもしれません。
 無数にあるジャズ・ファンク系バンドのレベルの高い録音もありますが、セールス的に成功するものは極わずかでしょうから、私のようなリスナーが多くを知るのには時間と手間とお金がかかるもの。レーベルの方も一つのアーチストで儲かることも少ないのであれば、逆にオムニバスにしたほうが新たなレコーディング費用も掛からず利益につながるし単体のレコードの宣伝にもなるんでしょう。まあこの手の金儲けは全く問題ないどころか大歓迎で、リスナーとしては素晴らしい音源はドンドン届けて欲しいものです。
 さて、このアルバムに収録の良質のジャズ・ファンクは、もしかしたらこの業界では十分にメジャーなのかもしれませんが「もう少しでメジャーにいけるんだけど、少しアングラな雰囲気」の曲が多いのは各バンドの特徴がよく表れているからでしょう。The Quantic Soul Orchestra は2曲で、アルバムの1曲目を飾る Panama City 1コード1発の曲でボーカルも無し。最後のパーカッション・ソロがB級で良い。The Bamboos は2曲収録されていて1曲目はボーカルもの Step It Up で2曲目はインストで、これは都会派のインテリ男っぽいファンク。単体では持っていませんが、Jazz For More/El Dorado に収録の Tighten Up なんかも中々良い味出してます。他The Broken Keys、Beta Hector、Saravah Soul 、Lizzy Parks、Nostalgia 77、Kylie Auldist、Hot 8 Brass Band、The Limp Twins、Kinny など知らない名前が続きます。気になるのはゲスト・ボーカルの Alice Russell の出演率が多いところでThe Bamboos 、The Quantic Soul Orchestra、TM Juke & The Jack Baker Tro の3バンドと共演しているところで、かなりの迫力とコブシを入れてくるのでどんな黒人のおばちゃんかと思ったら思いっきり白いUKのかたでした。怖そうですがカッコいい感じ。


 お勧めは、The Bamboos / Step It Up、The Limp Twins / Moving Closer To The Sofa、Kylie Auldist / It's On 、The Quantic Soul Orchestra / Pushin' On あたり

1. The Quantic Soul Orchestra / Panama City
2. The Bamboos / Step It Up / featuring Alice Russell
3. The Broken Keys / Burnt Popcorn
4. Beta Hector / Payback
5. Saravah Soul / It's Doing My Head In
6. The Bamboos / Golden Rough
7. Lizzy Parks / All That (Natural Self Mix)
8. The Quantic Soul Orchestra / Pushin' On / featuring Alice Russell
9. Nostalgia 77 / Thing
10. Kylie Auldist / Cut You Loose
11. Spanky Wilson & The Quantic Soul Orchestra / Waiting For Your Touch
12. Natural Self / Shake Down
13. Kylie Auldist / It's On
14. Hot 8 Brass Band / It's Real (Lack Of Afro Remix)
15. The Limp Twins / Moving Closer To The Sofa
16. Kinny / Back Street Lust / featuring Diesler
17. TM Juke & The Jack Baker Trio / Spread It On / featuring  Alice Russell
18. Beta Hector : Creepin' / featuring Dionne Charles





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2021年9月15日水曜日

本日のCD indigo Jam unit / Mile Stone


 ジャケットに珈琲のシミがうくぐらいデスクの脇に常に置いて愛聴してました。中毒になりやすいアルバムだと思います。2005年結成。2006年 1st アルバムの DEMONSTRATION 以来、ほぼ毎年アルバムをリリースし続け2013年 9枚目となる本作 Milestone(あの Milestone ではないようです)
 レコーディングは一発録りとのことで一球入魂的な根性の音はずしんと伝わってきます。無機質な印象を受けるテーマに、ベースぶんぶんバキバキにループのごときフレーズ。これが非常に決まっていてカッコイイ。そしてどんなシーケンスで叩いているのかさえ分からない超テク・ツインドラム&パーカッション。その上にクラシックとジャズの素養を感じる繊細なピアノがのってきます。クラブ・ジャズという単語が非常にしっくりとくるバンドで、デジタルっぽいフレーズが使われているけどデジタルでないとこが、聞き続けてしまう一因のように思えます。
 そんな彼らも2016年夏で活動休止宣言。オフィシャルHP は更新は無いものの、未だ継続しております。HPによると「レコーディングは全曲すべて一発録音で、クリックなし、
修正やダビングを一切行わず、リアルなサウンドを追求」とのこと。


piano : 樽栄嘉哉(YOSHICHIKA TERUE)
bass : 笹井克彦(KATSUHIKO SASAI)
drums percussion : 和佐野功(ISAO WASANO)
drums : 清水勇博(TAKEHIRO HSIMIZU)

1. Widescreen Rain
2. Zeus
3. Naja
4. Hunt
5. Milestone
6. Trick
7. Watercolor
8. Corazon
9. Shiosai



▶ Corazon


  

2021年9月11日土曜日

本日のCD Thelonious Monk / Straight, No Chaser

 

 最近タバコの吸いすぎか歳のせいかウイスキーをロックで飲むとムセてしまうことが多いのと、1時間以内に駆け付け3杯して気持ちよくなりすぎることも多いのでチェイサーは頼んでいます。したがって最近私は「Straight, With Chaser」だなあ、と思いつつレモン酎ハイ飲みながらアルバム聴きなおしながらこれを書いています。
 改めて「Straight No Chaser」という曲をおさらいすると、モンクが1951年に作曲した、Eb majorのシンプルな12小節ブルースです。初演は1951年のブルーノート・セッションとのことです。モンク自身もこの曲の様々な録音を残していますが、なんといってもマイルスが出した1958年 Milestones が有名で、これ以降多くのミュージシャンが演奏してスタンダードとなった名曲です。1989年にはクリント・イーストウッド製作総指揮で、セロニアス・モンクの生涯と音楽のドキュメンタリー「Straight, No Chaser」のタイトルにもなっています。このアルバムでも円熟期のモンク・カルテットでの十八番となっている演奏で余裕で息がぴったりと合っている演奏です。チャーリー・ラウズのソロの途中でモンクは伴奏をやめてしまいラウズは延々とソロを続けざるを得なくなる趣向も面白いですし、その後のモンクのソロも曲を熟知しているからこその実験のように音を確かめながら展開していくソロも好きな展開です。
 そしてこのアルバムでの話題と言えば、16分の Japanese folk song「荒城の月」ですね。これについては誠かどうかはわかりませんが、モンクが来日公演を行った際に、あるジャズ喫茶のオーナーからアンティークなオルゴールをプレゼントされ、そのオルゴールの曲を気に入って、帰りの飛行機の中でずっと聴いていたのが「荒城の月」でそのオーナーがアメリカにモンクの演奏を聴きに行った時に演奏してくれたのがオルゴールの曲「荒城の月」だったそうです。日本人なら皆さん知っている滝廉太郎の唱歌で、印象的なメロディは確かに名曲で、日本の曲がこうして取り上げられるのは誇らしいことではありますが、小学生時代に強制的に歌わされていたこのメロディーは好きで歌っていたというよりは、音楽の授業の時間が苦手だった私には、強制的に覚えさせられ歌わされていたイメージの方が強く残り手放しで凄いですねえとかこれは名演ですねとか思いながら聴くテーマではないかなあと感じてしまいます。
 他モンクらしくはない音づかいで映画音楽のような可愛らしくロマンチックな演奏のエリントン・ナンバー I didn't know about you がメロディーとリズムも良いです。ボーナストラックの讃美歌の独奏 This is my story this is my song とかも嬉しいですね🎶🎹

piano : Thelonious Monk
tenor sax : Charlie Rouse
bass : Larry Gales
drums : Ben Riley 

produced by Tae Macero
NYC, November 14, 1966

1. Locomotive
2. I didn't know about you
3. Straight no chaser
4. Japanese folk song
5. Between the devil and the deep blue sea
6. We see
【Bonus】
7. This is my story this is my song
8. I didn't know about you (2)
9. Green chimneys





  

2021年9月9日木曜日

本日のCD Pat Metheny ♪ Secret Story

 

 私の中では割と喰わず嫌いをしてしまっているパット・メセニーですが、中古屋で見かけてデビュー盤 Bright Size Life 以来の2枚目購入してみました。何故メセニーを聴かなかったかと言えば、私の若い頃は、ギターフュージョンをかなり聴いていたのですが基準は聴くというよりはギターをコピーできるか?マネできるか?がだったからで、メセニーの音を聴いたりビデオを見てこれは太刀打ちできないしマネもできないと思ってしまったからです。社会人になるまでは、ジャズ研での参考とする音源以外は、ほぼギターレスの音楽は聴いていなかったからです。今はギターレスの音楽の方を多く聴いているので時代は変わるものです。本作はギターのメセニーの1992年に発表したグラミー賞作品ですが、この時点ではこのアート感を楽しめる音楽感は私にはありませんでしたね。
 さてこのアルバム、ジャケットのデザインそのままの音楽で、絵画を見ているようなアルバムのトータルで聴かせる壮大なアート作品。それは最初のAbove The Treetops から始まりますが、カンボジアの子供たちの声をサンプリングしてメセニーがフォーキーなギターで被せてくると神々しい気分で既にジャズ界からは離脱です。(これはカンボジアの霊歌「Buong Suong」がベースとのこと)。Facing West は雄大な空にはばたくようなイメージに持って行って、Cathedral In A Suitcase では壮大な自然に包まれて、Finding And Believing では中近東へ旅をする。クライマックスは The Truth Will Always Be で静かなイントロから壮大なオーケストレーション。後半にうなるギターシンセに展開します。ちなみに、As A Flower Blossoms は短いながらも矢野顕子との共作で道に咲く小さまな花を矢野顕子節で表現している。
 旅のドキュメンタリーを見ていて、それに合わせてこのアルバムを作ったんじゃないか?とも思わせる風景が見える大作です。今までのメセニーのイメージは、つかみどころのない音楽感のイメージが強く、これを聴いてこんなストロークプレイをするんだ、とか難解フレーズではなくフォーキーなこともできるんだ、とか発見も多かったです。

Pat Metheny / acoustic guitar (1, 4 to 6, 8, 9) electric guitar (2, 6, 11) electric piano  (6, 8, 9) guitar synthesizer (3, 5, 12) keyboards (2, 3, 6, 7, 11, 12) percussion (electric) (3, 4, 7, 12) piano(4, 10, 11) electric sitar (4, 7) synthesizer (2 to 4, 6 to 10,12, 13)

voice : Mark Ledford (3, 4)
acoustic piano : Gil Goldstein (7, 9), Lyle Mays (2, 6)
harmonica : Toots Thielemans (8, 11)
acoustic bass : Charlie Haden (1, 8), Steve Rodby (5 to 7, 9, 11)
electric bass : Will Lee (6, 12)
drums : Paul Wertico (7, 8, 9, 11), Steve Ferrone (3, 12)
percussion : Armando Marçal (1 to 7, 9, 12), Nana Vasconcelos (1, 4, 5, 10 to 12)
cymbal (Roll) : Danny Gottlieb (3, 11)

conductor : Jeremy Lubbock
orchestra : The London Orchestra

1. Above The Treetops
choir : The Choir Of The Cambodian Royal Palace
orchestra : The Pinpeat Orchestra Of The Royal Ballet
2. Facing West
3. Cathedral In A Suitcase
synthesizer (keyboard bass) : Pat Metheny 
4. Finding And Believing
accordion : Gil Goldstein
5. The Longest Summer
6. Sunlight
7. Rain River
flute : Andy Findon
8. Always And Forever
9. See The World
bass : Anthony Jackson
bass trombone : Dave Taylor
french horn : John Clark
trombone : Tom Malone
trombone, tuba : Dave Bargeron
trumpet, flugelhorn : Michael Mossman, Mike Metheny, Ryan Kisor
10. As A Flower Blossoms ( I Am Running To You)
voice : Akiko Yano
11. Antonia
voice : Nana Vasconcelos
12. The Truth Will Always Be
13. Tell Her You Saw Me
harp : Skaila Kanga
14. Not To Be Forgotten (Our Final Hour)





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