2022年3月17日木曜日

The Isley brothers / The Brothers : Isley


 The Isley brothers はオハイオ州シンシナティ出身のソウル・グループで、50年代前半に結成したゴスペル・グループを母体としています。デビューは1957年で O'Kelly(長男)バッキングボーカル、 Ronaldバッキングボーカル(3男), Rudolph リードボーカル(次男) を中心にしたメンバーでレコードデビューしています。6人兄弟で、Ernie Isley ギター(5男)、Marvin Isley ベース(6男)、Vernon Isley リードボーカル(4男)、キーボードの Chris Jasper は Rudolph の妻の弟。


 新興宗教のような服装で日本庭園のようなバックのジャケットが印象的なこのアルバムは1969年作アルバムです。この年はレコード会社のT-Neckへの移籍の関係もありライブ盤含めて4枚の大量のアルバム発売の年です。Doin' Their Thing、It's Our Thing、Live at Yankee Stadium、The Brothers: Isley 
 これで12作目となるのだがこの時代は、全盛期へ向かう段階でファンクサウンドを完成に近づけていた時代であると思います。この時代のファンクは、Sly & The Family Stone を筆頭としたサウンドが基本と思いますが、Isley はその路線+ロック+ソウルの要素が強いサウンドです。
 I Turned You On はシングルでも発売され全米R&Bチャート第6位、全米チャート第23位となったヘビーで荒削りで、ワンコードで押し切るファンクの醍醐味が詰まった曲でDJからはサンプリングネタとして重宝されているらしい。カーティスっぽくもある。続くVacuum Cleaner はイントロからずっと鳴っている単純なギターのフレーズがなんともカッコいいダークな雰囲気が良いですね。そしてメロー・ソウルな I Got to Get Myself Together となり、ここら辺がゴスペルを基本としたボーカル・グループとしての魅力が発揮される曲となっています。Was It Good to You? ではグッとダイナミックなサウンドでThe Blacker the Berrie は無理やりグイグイと引っ張って行くようなロックなファンク。そして My Little Girl はオールドなスタイルのソウル・ファンクで懐かしい雰囲気がとても良いです。Get Down off of the Train は、正統派なソウルチューンで、Ronald のボーカルの魅力、Holding On も別の意味で正統派なソウルで、ラスト Feels Like the World はバラードで締めくくりです。元々ボーカルグループだけあって歌にハズレはないですね。

このCDは5枚組お買い得シリーズの一枚


piano, percussion : Chris Jasper
organ : Truman Thomas
guitar, twelve-string guitar, electric guitar, percussion : Ernie Isley
bass, percussion : Marvin Isley
drums, percussion : George Moreland
percussion : George Patterson

executive-producer : Tony Martell
producer : Adam Block

1. I Turned You On
2. Vacuum Cleaner
3. I Got To Get Myself Together
4. Was It Good To You?
5. The Blacker The Berrie
6. My Little Girl
7. Get Down Off Of The Train
8. Holding On
9. Feels Like The World





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2022年3月16日水曜日

The Wild Magnolias / They Call Us Wild


 ワールド系音楽をやっている人たちに見えますが、なんとこれがファンクなんです。どうやら、衣装はニューオーリンズのマルディグラ・インディアンの部族のものでインディアン・ファンクという分野です。
 マルディグラ・インディアンは、マルディグラの時にネイティブ・アメリカンの儀礼的な衣服に影響を受けたコスチュームで着飾ります。ほとんどはニューオリンズ在住の黒人で構成されており、その伝統は、ひどい人種差別の法律から逃れた黒人がインディアンとして自らを示したという、社会から追放されたアフリカ人とインディアンの密接な関係に源があります。マルディグラとは、キリスト教の灰の水曜日の前日、告解の火曜日を指し、ニューオリンズではマルディグラの日を最終日とする11日間の祭りが行われ「インディアン」たちが作ったコスチュームや、踊り、音楽と合体したのです。


 このバンドはマルディグラ・インディアンの部族である Wild Magnolias のビッグ・チーフ(酋長)であったTheodore "Bo" Dollisと彼の幼馴染みでThe Golden Eaglesのビッグ・チーフであったMonk Boudreauxを中心に結成されました。そしてその伝統的にはドラムと掛け声だけで演奏されてきたマルディグラ・インディアンのサウンドにファンクに仕立て上げています。私はこの一枚しか持っていないのですが、これは1975年の2作目のアルバムで1stよりも洗練された聴きやすいファンク・サウンドになっているとのこと。深追いしてみたい気もしますが、ボーカルの旋律はほぼ同じで、バッキングやリズムのパターンを変えたように聞こえる曲も多いので、このアルバムで気持ちよく聴いているだけで良い気もします。
 最初に収録された They Call Us Wild はパーカッシブなファンク・チューンでも聴きやすくてカッコ良いのですが、実はこのアルバムはボーカルの旋律が、この旋律が続く New Sui などで延々と繰り返されることとなります。サウンド自体はオルガン入れ、ファンキーなサックスとなっていて、後に Neville Brothers もカバーしている曲です。Ah Anka Ting Tang Boo Shanka Boo はピアノが怪しげな雰囲気を作りボコーダーでサイケなサウンドに仕上げています。ボーカルの旋律は少し変えていると思ったら後半はやはり同じです(笑)Fire Water は、ジャケの雰囲気が伝わるワイルドなファンクですが今度はボーカルの旋律は、変えているのですがどこかで聴いたことがある旋律とブレイク(笑笑)Injuns, Here We Come は、スマートな演奏で極めて現代のファンクに近いですが Fire Water と同じようなコール・レスポンスのボーカルで(笑笑笑)とここまで聴き直しながら演奏はぴか一に上手いんだがボーカルに工夫がないと思っていたんですが、これは恐らくわざとそうしてるんだろうなと。しかし New Kinda Groove を聴いてまたかと(笑笑笑笑)、Jumalaka Boom Boomd でやっと変わってきたのが嬉しいですが、このJumalaka Boom~ Boomd~と歌う部分はどこかで聴いたことあるなあ(笑笑笑笑笑)、We're Gonna Party は曲の名の通り踊れる感じでサウンドはおしゃれですが、ボーカルは相変わらずで(笑笑笑笑笑笑)Ho Na Nae は、クラビが入るスティービー・ワンダー的でやっと、一味違うメロディーが聴けたと何か安心してしまいました。
 数曲をピックアップして聴くのは良いのですが、エコーとクラビの多用で曲調が似通ってしまい歌メロが単調であることなど、アルバムとして繰り返し聴くのはちょっとしんどいかも🎵

lead vocals, tambourine : Theodore Emile "Bo" Dollis
keyboards, synthesizer (arp) : Wilson Turbinton
guitar : Guitar June
guitar (wah-wah) : Snooks Eaglin
bass : Erving Charles, Julius Farmer
drums : Larry Panna
congas : Alfred "Uganda" Roberts
congas, bongos, vocals : James Smothers
congas, vocals : Joseph Pierre "Monk" Boudreaux
tambourine, cowbell, vocals : Lawrence "Crip" Adams*
tambourine, triangle, vocals : Washington "Bubba" Scott*
tambourine, vocals : Leonard "Gate" Johnson, James "Gator June" Johnson, Jr.
tambourine, whistle, rap, vocals : Johnnie "Quarter Moon" Tobias
alto sax, soprano sax : Earl Turbinton

producer : Philippe Rault
recorded and mixed at Studio in the Country, Bogalusa, Louisiana.

1. They Call Us Wild
2. New Sui
3. Ah Anka Ting Tang Boo Shanka Boo
4. Fire Water
5. Injuns, Here We Come
6. New Kinda Groove
7. Jumalaka Boom Boom
8. We're Gonna Party
9. Ho Na Nae





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2022年3月15日火曜日

Herbie Hancock / Head Hunters

 

 ジャズ・ピアニストとしてのハンコックよりも、この時期のファンキー・フュージョン路線が私の学生時代のハンコックのイメージです。最近になってハンコックのアコースティック時代の作品を聴いていてこのアルバムを聴いて「そうそう、これなんだよね」って感じですね。
 未だ聴いていないんですが、エレクトリック路線としては、この前の作品の Fat Albert Rotunda で取り入れてはいたようで、この Head Hunters は、音楽的にも一歩踏み出した契機の作品とのことです。購入のきっかけとしては、このアルバムに学生時代の思い入れがあったわけではなく、この録音から派生したバンドの The Headhunters / Survival Of The Fittest を先日聴いて中々のものだったことからこれはマストで聴いとかなければならないアルバムと思ってのことです。


   元祖のこのアルバムの方がファンク・R&Bの取り入れ方としては直接的に響く感じがして、良い意味で都会的な古臭さがあって楽しいですね。Wikiでは「ジャズ・ファンの枠を超えて反響を呼び記録的に売上げるとともに大きな名声を獲得したが、当時のジャズ・ファンからは、ハービーも堕落したなど非難を受けることもあった」などの記述もありました。ゆるく路線変更を試みていく人が多い中、おそらくがらりと作風を変えたあまりの路線変更に拒絶反応が起こった人も多くいたようですね。ストレートなジャズを期待して購入したらなんだこれは?ってとこでしょうか。いやジャケを見たら方針変更は明確なんですから、小難しいことを言いたがるジャズ・リスナーがファンクを下に見ていたことによるハンコック離脱への批判と言ったところなんですかね。まあ今ハンコックを何枚か聴いていてアコースティック時代を聴いていた人たちががっかりする気持ちもわからんでもないです。
 収録曲の冒頭 Chameleon は、気持ちの良い16ビートのベースに乗せてハービーのシンセがシンセサウンドで宇宙的な広がりを見せる気持ち良いジャズ・ファンクを聴かせてくれる。Watermelon Man は、ハービーが初のリーダー・アルバム Takin' Off (1962年)で発表した楽曲で、これをジャズ・ファンクのアレンジで再演したもの。この名曲をここまでファンクへの進化を見せたカバーは類を見ないのではないでしょうか。イントロのパーカッションソロから、あの Watermelon Man にさりげなく発展させるとは、このメンバーならではの名演です。3曲目 Sly は、当然ファンクのヒーローである Sly Stone を意味する楽曲の、ブラック・ファンク でこのタイプのフュージョン・ファンクはハマるものがあります。Vein Melter コマーシャルな楽曲ではないものの、ずっしりとして怪しげで力が入っています。これもこのメンバーならではの楽曲です。
 ハービーはソウルやR&Bはバカげた音楽だと思っていて、絶対にやらないと決めていたらしい。しかし心のどこかに惹かれるものがあり、このアルバムでそのドアを開けてみたとのことです。徐々にファンクっぽくなるミュージシャンはいますが、こんなに急な扉の開け方をする人は中々いません。👏ですね🎵

clavinet (hohner D6), electric piano (fender rhodes), pipe, synthesizer(arp odyssey, arp soloist) :  Herbie Hancock
electric bass, ,marimbula : Paul Jackson
drums : Harvey Mason
agogô, cabasa, congas, percussion(beer bottle, gankoqui), slit drum(log drum), shekere, surdo, tambourine, vocals (hindewho), balafon : Bill Summers
soprano sax, tenor sax, saxello, bass clarinet, alto flute : Bennie Maupin

producer : David Rubinson, Herbie Hancock
recorded by : Dane Butcher, John Vieira

recorded at Wally Heider Studios, San Francisco and at Different Fur Trading Co., San Francisco.

1. Chameleon
2. Watermelon Man
3. Sly
4. Vein Melter



▶ Sly


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2022年3月14日月曜日

Alphonse Mouzon / Funky Snakefoot

 

 この微妙に古くさい70年代のシンセ・サウンドを駆使したジャズ・ファンク的な音はたまりませんなあ。ファンク要素を取り入れたフュージョンの元祖のようでもあり若干B級を感じるとこもまたたまりません。1973年のアルバムだから元祖ではないですけどね。
 これは中古ではなく、タワレコのお勧めコーナーで斜めに被った帽子と、いかついブーツに惹かれて「超強力なジャズ・ファンク・アルバム」の帯の文字に吸い寄せられての試聴なしでの購入です。いつもの「おでんバー」では、皆さんの反応は薄かったですが・・
 さてこの Alphonse Mouzon (アルフォンズ・ムゾーン)は基本ドラマーですが、ボーカル、シンセなどの鍵盤楽器もこなすマルチ・プレイヤーです。1971年は結成されたばかりの Weather Report の初代ドラマーとなり(Weather Report はその後1年おきにドラマーは交代)1972年~73年はマッコイ・タイナー・カルテットのメンバーとなっています。
私所有の音源で既にこの人の音を聴いていたものは2曲 Jaco Pastorius / Rare Collection の中の Ant Steps On An Elephant’s Toe、Beginner's Guide To Jazz Funk の中の Sunflower (Aka Sunshower)  で聴いていました。そこらへんの作品はかなりクオリティが高くセッションの方が作品のクオリティは高いものが多いようです。


 しかし本人の作りたいアルバムとなると、このようにマニアックなアルバムが出来てしますわけですね。基本ジャズやファンクの要素ですがカントリーが、いきなり入ってくる「ごった煮」感もサウンドだけでなく若干B級な点でマニアとしてはまた嬉しい点です。
 シンセを使ったレトロなフュージョンは、I've Given You My Love、そこからボーカル入りメロー・ソウルYou Don't Know How Much I Love You、前衛的なシンセ・ファンク I Gotta Have You、そして再度メロー・ソウルな My Life Is So Blue、ドラム・ブレイクから始まる疾走感ある熱いジャズ・ファンクでタイトルでもある Funky Snakefoot は Randy Brecker のトランペット・ソロ、Barry Rogers も一発入魂なところがカッコ良い。そこから、テレビのギャグ・アニメの曲のように聞こえるカントリー My Little Rosebud (笑)、またやソウルに戻る A Permanent Love、ファンク The Beggar、モータウンになる Oh Yes I Do、ドラムのテクニック満開の Tara, Tara、ドラムソロ Where I'm Drumming From、1曲ドラムソロかと思いきや、力作の Ism、スペイシーな広がりのシンセバックに様々な要素をぶち込んで、収拾のつかないところがホント魅力になってしまったアルバムです🎵

vocals : Alphonze Mouzon (2 to 4, 7 to 10)
Drums : Alphonze Mouzon
piano :  Alphonze Mouzon (1)
organ : Alphonze Mouzon (9)
synthesizer (arp odyssey), soloist : Alphonze Mouzon (1, 3, 4, 6, 9, 10)
synthesizer (moog bass) : Alphonze Mouzon (3, 4, 8, 10)
synthesizer (moog), soloist : Alphonze Mouzon (8, 10)

acoustic piano : Harry Whitaker (1, 2, 4, 6 to 9), Leon Pendarvis (3, 5)
electric piano (fender rhodes) Mike Mandel (3, 12)
electric piano (wurlitzer) : Leon Pendarvis (1, 2, 4, 7, 8)
organ : Leon Pendarvis (9, 10)
clavinet : Harry Whitaker (3, 5, 10)
moog bass, moog synthesizer : Dave Wittman
arp odyssey synthesizer : Mike Mandel
guitar : Richie Resnicoff (1, 2, 4, 7, 9)
pedal steel guitar, banjo : Mark Harowitz (6)
bass (fender bass) : Gary King (1 to 7, 9, 12)
congas, bongos : Ray Armando (1, 2, 7)
percussion : Angel Allende (1), Steve Berrios (1)
tenor sax : Andy Gadsden (1, 5, 7, 9, 12)
trombone : Barry Rogers (1, 5, 7, 9, 12)
trumpet : Randy Brecker (1, 5, 7, 9, 12)

executive producer : George Butler
producer, arranged by, conductor : Alphonze Mouzon

recorded at Electric Lady, New York City, December 10, 11 & 12, 1973

1. I've Given You My Love
2. You Don't Know How Much I Love You
3. I Gotta Have You
4. My Life Is So Blue
5. Funky Snakefoot
6. My Little Rosebud
7. A Permanent Love
8. The Beggar
9. Oh Yes I Do
10. Tara, Tara
11. Where I'm Drumming From
12. Ism



▶ Ism


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2022年3月12日土曜日

土岐英史 feat. 竹田一彦 / Live at "RAG"

 

 2021年6 月に永眠した土岐英史のライブ録音の Live at “RAG" が12 月15 日に発売となりました。ギタリスト竹田一彦を迎えた本作は2020年9月にリリースした The Guitar Man の録音前夜に京都〈Live Spot RAG〉にて行ったギグを収録したライヴ盤となっています。
 竹田一彦は1936年生まれの御年84歳にして現役バリバリのギタリストです。ハンク・ジョーンズやミッキー・ローカーなど、海外のレジェンド達とも共演するなどの戦後日本のジャズの歴史に名を刻む人で、ジム・ホール、ケニー・バレルと歳は同じで進駐軍のラジオ放送でスイング・ジャズを聴きながら腕を磨いたそうでコピーは若い頃しかしなかったそうですが、バレルの影響はかなり感じます。
 本作のプロデュースを行った Days Of Delight の平野暁暁臣氏のライナーノーツの記載によれば「後の世にライブ音源を遺すこと自体に歴史的な意義がある。そう考えてリリースを決めました」とありますので、このライブは録音こそしていたものの音源化する予定は無かったアルバムということが伺えます。


 収録曲は C Minor が The Guitar Man には収録されていませんが、残りの3曲 Everything Happens to Me、On the Trail、The Guitar Man はスタジオ盤とライブの聴き比べを行うことができます。
 土岐氏のサックスと竹田氏のギターの絡みも絶品ですが、オルガンの宮川純、ドラムの奥平真吾とも初顔合わせとは思えないリラックスして息の合った演奏です。特にはオルガンの卓越した技が濃厚でブルージーな味わいに大いに華を添えています。スタジオ盤では終始落ち着いていて、メンバー同士のが音を聴きながらじっくり噛みしめるような演奏でしたがやはりライブでは楽しげな雰囲気が伝わってきます。客が近くで見るコトによって楽しんでもらうという違いなんでしょう。複雑なコード進行や変拍子もなくシンプルな演奏の4曲ですが、見に来ていたお客さんは大満足だったライブであるに違いありません。ライブでの Gee Baby, Ain't I Good to You も聴きたかったですね🎵
「今回のプロジェクトは具体的ななにかを得るためじゃない。むしろなにが生まれるんだろう?っていう感じかな。ただ、もしかしたらもう一度自分自身を見つめ直すきっかけになるかもしれない。ある意味でぼくの原点に帰るようなことだからね」 ―土岐英史

alto sax : 土岐英史 Hidefumi Toki 
guitar : 竹田一彦 Kazuhiko Takeda
organ : 宮川純 Jun Miyakawa
drums : 奥平真吾 Shingo Okudaira

(2020 年3 月5 日京都RAG にてライヴ録音)

1. C Minor (H.Toki)
2. Everything Happens to Me (M.Dennis)
3. On the Trail (F.Grofe)
4. The Guitar Man (H.TOKI)




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2022年3月11日金曜日

Donald Byrd & Herbie Hancock / Royal Flush

 

 立派なジャケットで2CDなので購入してみたんでしたが、Donald Byrd のアルバム3枚を収録したものでした。Herbie Hancock の名前が入っているので全曲共演しているのかと思いきや、そうではなくて紛らわしいネーミングです。メンバーを見てみると、むしろ バリトンサックスの Pepper Adams は全アルバム参加しているのでアルバム名違うんじゃねえか?とも思いますが、Herbie Hancock を冠した方が売れるでしょうから、そこは大人の事情な訳ですね。

 

 私がCDを購入するときは、アルバムジャケットに見覚えが無いものを見て、所蔵リストにあるかを確認をするようにしています。購入リストには聴いたものを入れるようにしているので、購入済で試聴していないものがあるとダブって購入してしまうことがあります。未聴アルバムの山を確認しましたが今はダブっていませんでした。今回のこのアルバムには14Pの薄いブックレットが入っていて、ライナーノーツもオリジナルのものがその中に収録されているので、このアルバムに収録されているものは購入しないでも良いようです。
ダブらないように気を付けます🎵
 さて今回のアルバムの内訳は以下の通り。

CD 1 [1-6]: ROYAL FLUSH
trumpet : Donald Byrd, baritone sax : Pepper Adams, piano : Herbie Hancock, bass : Butch Warren, drums : Billy Higgins
Englewood Cliffs, New Jersey, September 21, 1961.
CD 1 [7-10] & CD 2 [1-3]: OUT OF THIS WORLD
trumpet : Donald Byrd, baritone sax : Pepper Adams, vibes : Teddy Charles (9), bass : Laymon Jackson, drum : Jimmy Cobb
New York, 1961.
CD 2 [4-9]: THE CAT WALK
trumpet : Donald Byrd, baritone sax : Pepper Adams, piano : Duke Pearson, bass : Laymon Jackson, drums : "Philly" Joe Jones
Englewood Cliffs, New Jersey, May 2, 1961.
BONUS TRACK (CD2, 10)
trumpet : Donald Byrd, baritone sax : Pepper Adams, 
piano : Herbie Hancock, bass : Cleveland Eaton, drums : Teddy Robinson
Live at Jorgie’s Jazz Club, St. Louis, Missouri, June 24, 1961.

【CD1】
1. Hush
2. I’m a Fool to Want You
3. Jorgie’s
4. Shangri-La
5. 6 M’s
6. Requiem
7. Out of This World
8. Curro’s
9. It’s a Beautiful Evening
10. Mr. Lucky Theme

【CD2】
1. Bird House
2. Day Dream
3. I’m an Old Cowhand
4. Say You’re Mine
5. Duke’s Mixture
6. Each Time I Think of You
7. The Cat Walk
8. Cute
9. Hello Bright Sunflower
10. Hush [Live]

▶ Hush




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2022年3月10日木曜日

James Cotton / Live At Antone's Nightclub


 2017年3月16日に喉頭がんで亡くなられた James Cotton (ジェイムス・コットン)の1988年発売の53歳の時のライブアルバムです。喉頭がんの手術を受けられたのは1990年ですから、その2年前となります。そう思って聴くと大分と迫力のある声で喉に負担はかっかているような気もします。
 さてこのアルバムよく見てみるとAntone's Record というレーベルから発売されています。1987年からAlligator Record (アリゲーター・レコード) に移籍しているはずかと思ってタイトルを見れば Antone's Nightclub だから、このナイト・クラブが所有しているレーベルになるんですかね。まあ、そこは詳しくは、調べないでも良いかなと。


 「ミスター・スーパー・ハープ!」の紹介とともに、いつものジェイムスコットンのハープソロのイントロが始まり、ダブル・ストップのギターが絡みベースとドラムが入ってくる。そしてお馴染みの Blow Wind が始まる。いつものリズム隊の安定感ですが、Matt Murphy (マット・マーフィ) のギターが、いつもより歪みが少ないような気がしますが、ソロは絶好調に弾きまくっています。マットマーフィーはコットンと同じミシシッピ生まれ1948年にシカゴへ移住。ハウリン・ウルフのバンドに加わったのもコットンと同じ頃。ブルース・ブラザーズにも参加していたギタリストです。後はテンポは少し抑え気味で全体的に落ち着いたムードで、Nightclub だからか煽りは少なめの落ち着いた演奏で、音的には結構大きな箱の感じが録音から聞き取れます。中の写真があったので掲載しときます。


 Blow Wind、Oh Baby、Midnight Creeper なんかがオススメで、特にこのアルバムのMidnight Creeper は最高です🎵


harmonica, vocals : James Cotton
piano : Pinetop Perkins
bass : Calvin Jones
drums : Willie Smith
guitar : Luther Tucker, Matt Murphy

1. Blow Wind
2. Juke
3. It Ain't Right
4. Gone To Main Street
5. Oh Baby
6. Hoochie Coochie Man
7. Eyesight To The Blind
8. Midnight Creeper



▶ Oh Baby



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