2020年11月19日木曜日

本日のCD Grant Green ♪ Green Street


1961年4月1日録音で、リーダー作としては2枚目
ジャズっぽいブルース・アルバムのような単純明快なギタートリオ

「Alone Together」「'Round About Midnight」などの名スタンダードも
わかりやすいアドリブ・ラインは勉強になるが
全編シングルトーンのコテコテのギターで弾きまくるため
聞いている方が緊張しつづけ、ベースソロに入るとホッとしたりする

盛り上がりの繰り返しフレーズのしつこさはブルース・マン

どなたかの評に書いてあったんですが
「ケニー・バレルの「Midnight Blue」と似た位置づけの名盤」
ケニーバレルの方が、音楽性は豊かだけどその表現は、わかるわあ

guitar : Grant Green
bass : Ben Tucker
drums : Dave Bailey

1. No. 1 Green Street
2. 'Round About Midnight
3. Grant's Dimensions
4. Green With Envy
5. Alone Together

No. 1 Green Street

Alone Together

Grant's Dimensions
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2020年11月18日水曜日

本日のCD Miles Davis ♪ E. S. P.



1965年1月20・21・22日ハリウッドで録音で
いわゆる第二期黄金クインテットでの初レコーディングです

ウエイン・ショーターは「イン ベルリン」からの参加ですが、
スタンダード中心のライブ活動から、スタジオ録音でオリジナル
というスタイルに変化してモードも複雑化、進化して
少々暗くて地味だった「Kind Of Blue」の世界を高いテンションに展開しています
ハンコック、ロン・カーター、トニー・ウイリアムスの強力なリズムセクションは
このモード・ジャズにワクワクする躍動感を付加しています

これが「ジャズ」って気にさせてくれるアルバムで
私はマイルス・ファンではありませんが
所有枚数はグングン増えその中でも、かなり好きな上位に入るアルバム
やはり、この人は興味深い(ファンではありませんが・・)

trumpet : Miles Davis
tenor sax : Wayne Shorter
piano : Herbie Hancock
bass : Ron Carter
drums : Tony Williams

1. E.S.P.
2. Eighty-One
3. Little One
4. R.J.
5. Agitation
6. Iris
7. Mood

E.S.P. 

Mood

Agitation(2分弱のドラムソロから始まるヤバいヤツですが・・)
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2020年11月17日火曜日

本日のCD Muddy Waters ♪ Hard Again


あまりにも有名なブルース入門アルバム
でも最近の私が聞いてるブルースの中では
かなりエレクトリックな部類に入ります
サウンド的には既に近代のロックにも足を突っ込んでいます

マディ・ウォーターズはChessと1975年にレコード契約が切れて
ファンであったジョニー・ウィンターのおかげで
CBSレコードのサブ・レーベルであるブルー・スカイ・レコードとの契約
その第一弾がこのアルバム

マニッシュ・ボーイが1曲目にきて、音質もさほど古くなく
ジョニーウインターも参加のエレクトリック・ブルース
あまりにも有名なマディの入門編
ジェイムスコットンもハープで参加です

一つのリフの繰り返しの迫力!Mannish Boy
お茶目な I Want To Be Loved
こんなんでも十分カッコいい I Can't Be Satisfied

vocal guitar : Muddy Waters 
Johnny Winter : guitar
harp : James Cotton
piano : "Pine Top" Perkins
guitar : Bob Margoin
bass : charles Caimese
drums : Willie"Big Eyes"Smith

1. Mannish Boy
2. Bus Driver
   3. I Want To Be Loved
   4. Jealous Hearted Man
  5. I Can't Be Satisfied
   6. The Blues Had A Baby And They Named It Rock And Roll
7. Deep Down In Florida
8. Crosseyed Cat
9. Little Girl
10. Walking Through The Park

Mannish Boy

I Want To Be Loved

 I Can't Be Satisfied

若干チューニングが気になりますがセットが面白い
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2020年11月15日日曜日

本日のCD Yosuke Onuma ♪ 3,2&1


ギター・マガジンの連載でスタンダードのソロ・ギターを
初心者向けにで丁寧に解説していたことから興味を持ち
アルバムも聴き始めて、いまやファンになってます

雑誌やスコアなども結構買い込んでいまして
記事からストイックに音楽やギターに向き合う姿勢なども非常に勉強になり
ジャズだけではなくブルース系のフィンガーピッキングにはまったのも
一因ではありますが、今では私もピックはほぼ使用しないようになり
アコースティックがメインになり
セミアコの弦はヘビー・ゲージになり
当然、小沼氏のレベルに到達することはできないのですが
音楽への向き合い方、楽しみ方が私自身変わってきたような気がします

で最初に買ったのがこのCD
初回プレスはボーナスCDが付いているのですが
私が知った時は既に初回プレスはCD屋にはなく
中古で初回を見つけて購入したので2枚持っています
買うなら初回プレス!!

guitar : 小沼ようすけ
bass : 鈴木正人(1, 3, 5, 11)
percussion : 仙道さおり(1, 6, 8, 11)
drums: 大槻"KALTA"英宣 (3, 5)
piano : 小曽根真 (2, 6)

【Disc 1】
1. Groove Me
2. Silver and Orange
3. Presence
4. Mystic Rites
5. Summer Happening
6. I Love You
7. Spain
8. Cissy Strut
9. What Cha' Gonna Do For Me
10. Cherish The Love
11. Gleam
12. If
13. Tristeza

【Disc 2】(Bonus Disc)
1. Isn’t It Romantic
2. For No One3. Over The Rainbow
4. Moon River
5. Oleo

このアルバムはyouTubeには上がっていないので
Over the rainbow


Stella By Starlight / Jazz Guitar Magazine
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2020年11月14日土曜日

本日のCD Sonny Boy Williamson ♪ Down And Out Blues


いかにもブルースっぽいジャケ写でインパクトあります
しかし(有名な話ですが)
これソニー・ボーイ・ウィリアムソン本人ではありません

「Down And Out Blues」って名前のアルバムなんで、
そのような写真を採用にしたってこと
今だと物議を呼ぶんでしょうね

さてジャケ写とは関係なかった当の本人は相当の変人だったようで、
どのような文献を見てもひどい書かれ方で
「ほら吹きで副業がペテン師だった」とか書かれています
そんな人ですがハープはしっかりとキレがあり
歌い方もダーティで独特のビブラート
(プレスリーとかもこのビブラート使ってたような)

アルバムは1959年発売で56年~58年にかけての録音
1912年生まれだから録音当時は40代で確かに声は若い

参加ミュージシャンでは私の好きな「James Cotton」で
ギター弾いてる「Luther Tucker」「Robert Jr. Lockwood」がメイン
「McKinley Morganfield」はマディ・ウォーターズも2曲参加

録音メンバーは今まで見てなかったんですが中々のメンツ
ほんとに「ほら吹きで副業がペテン師だった」のか?
「ほら吹きで愉快なおっさんだった」んでは?

vocals, blues harp : Sonny Boy Williamson
guitar : Jimmy Rogers (1, 3), Luther Tucker (2, 4 to 12), McKinley Morganfield (1, 3), Robert Jr. Lockwood (2, 4 to 12)
piano : Otis Spann (1, 3, 6, 7 to 12 )
bass : Willie Dixon (2, 4 to 12)
drums : Fred Below

1. Don't Start Me to Talkin' 
2. I Don't Know 
3. All My Love in Vain 
4. The Key (To Your Door) 
5. Keep It to Yourself 
6. Dissatisfied 
7. Fattening Frogs for Snakes 
8. Wake Up Baby
9. Your Funeral and My Trial
10. "99"
11. Cross My Broken Heart 
12. Let Me Explain

ライブ映像では、うさん臭くはなく

I Don't Know

Cross My Broken Heart 
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2020年11月12日木曜日

本日のCD The Thelonious Monk Quartet Featuring John Coltrane / Live at the Five Spot Discovery!

 

 素晴らしく音が悪い歴史的記録です。コルトレーンの妻 Naima(ナイーマ)が、客席から録音したものでマイク一本だそうです。あまりに音が悪いので、1957年で技術屋ではない人が客席でどのように録音したのか気になります。
This recording was made on a portable tape recorder with a single microphone. The sound and balance are not optimum and there are sporadic mechanical and electrical noises. The actual order of performance is as presented here, except that "Crepuscule With Nellie" opened the set. Part of the closing theme of "Epistrophy" is missing because that portion of the tape was recorded over at a later date. At that point on the Compact Disc, the music fades down and then up again.
 ポータブル・テープ・レコーダーで録音とありますが、1957年で果たしてカセットテープレコーダーはあるのか?ポータブルなレコーダーとは、どんなものなのでしょうか?

録音の歴史を調べてみたら
1938年 ドイツで磁気テープが開発され
1950年代 家庭内における簡易な録音機として、2トラック1チャンネルモノラル機がある程度普及していた
1963年 磁気テープをカートリッジ化したカセットが発表

 つまり、1957年のこの録音はマイク1本のオープンリールかなんかの録音と推測され、客席での録音といっても、結構な大きな機材だったに違いないとも思われます。私もオープンリールの存在は知っているものの現物を見たことはありません。
 さて肝心の音源の内容ですが、コルトレーンは代名詞のシーツ・オブ・サウンドの通り、とりつかれたように吹き散らかし、モンクも好き勝手に弾いています。
 それにしても音が悪い。ステージから少し離れたところで、音が自然と聞こえてくる演出と思えばそれも一興。エグゼクティブ・プロデューサーにはモンクの名前もありますので、モンク自身もこの録音にはビックリしてのアルバム化だったと思われます🎶🎹

piano : Thelonious Monk
tenor sax : John Coltrane
bass : Ahmed Abdul-Malik
drums : Roy Haynes

executive-producer : Thelonious Monk 

recorded by  Juanita (Naima) Coltrane
recorded live at the Five Spot, New York late summer of 1957.

1. Trinkle, Tinkle
2. In Walked Bud
3. I Mean You
4. Epistrophy
5. Crepuscule With Nellie





  

2020年11月11日水曜日

本日のCD Russell Malone / Sweet Georgia Peach


 王道ジャズ・ギターの Russell Malone(ラッセル・マローン)の1998年作ですが、このアルバムではリズム隊はポップな雰囲気もあり全体的に爽やかな響きとなっています。
 軽めではありながら、シングルノートの細かで粒ぞろいのギターの音が敷きつめられるラッセル・マローンの音色は健在で、対比するように「Strange Little Smile」ではイントロでの美しいコードワークなんかにも聞きほれてしまいます。
 アメリカ合衆国ジョージア州生まれで、南部ジョージア州のシンボルといえば、ピーチらしく「Georgia Peach Festival」なんてお祭りもあるとのこと。作品タイトルの「Sweet Georgia Peach」はそんなジョージアを思い出して作った曲なのでしょう。跳ねる感じで、楽し気で軽やかな曲です🎶🎸


guitar : Russell Malone
piano : Kenny Barron
bass : Ron Carter
drums : Lewis Nash
percussion : Steve Kroon (1, 5)

producer : Tommy LiPuma
recorded at Avatar Studios, NYC on February 17-19, 1998

1. Mugshot
2. To Benny Golson
3. Strang Little Smile/With You I'm Born Again
4. Sweet Georgia Peach
5. Rise
6. Mean What You Say
7. Song For Darius
8. Bright Mississippi
9. Someone's Rocking My Dreamboat
10. For Foddlers Only
11. Swing Low, Sweet Chariot

▶ Mugshot




  

2020年11月10日火曜日

本日のCD Grant Green ♪ Aint It Funky Now!


グラント・グリーンのコンピレーション・アルバム

1969年~1972年にBlue Noteからリリースされた
ソウル、ファンクのカバー曲ばかりを集めたのが、マニアック
でも既に所有のアルバムと被ってるんでやられた感は満載

シングルトーンで弾ききるスタイルではありますが
このファンク時代にはダブルストップやバッキングをやっていることに気づき
コンピで聴くのも悪くはない

1. Ain’t It Funky Now
James Brown / originally issued on Green Is Beautiful

2. Ease Back
Meters / originally issued on Carrin' On

3.It's Your Thing
Isley Brothers / originally issued on Alive!

4. Love On a Two-way Street
Moments / originally issued on Visions

5. Let The Music Take Your Mind
Kool & the Gang / originally issued on Alive!

6. I Don't Want Nobody To give Me Nothing
(Open Up The Door, I'll Get It Myself) / Cold Sweat
James Brown / originally issued on Shade Of Green

7. Betcha By Golly, Wow
Stylistics / originally issued on Live At The Lighthouse

Ain’t It Funky Now

It's Your Thing

Betcha By Golly, Wow
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きりこについて 西加奈子

 

最初はどこか遠いところから「きりこ」を眺めているようでよそよそしい

「きりこ」自体「ぶす」であるが
女王様のような扱われ方で「ぶす」という概念を持たずに大きくなれた
決して「ぶす」は問題ではなくた単なる人間が作った概念
と思っていたら、残念ながら不可避な「問題」となる

「今 ここ」「体は容(い)れ物に過ぎず」
「うちは、容れ物も、中身も込みで、うち、なんやな。」
「今まで、うちが経験してきたうちの人生すべてで、うち、なんやな!」
そうなんだよね

ラムセス2世!の存在も頼もしい
人間の問題は彼らには関係ない

色んな人に読んで欲しい



2020年11月8日日曜日

本日のCD Manhattan Jazz Quintet ♪ Autumn Leaves


たしか、大学生の時に買ったCDだと思います
入学してジャズ研の演奏を見てテクニックを学ぶならここか、と入会
でもジャズなんて実は知りません
確か課題曲でリカルドボッサがあってと買ったのが確かこれ
(ギターレスなんですけどね)

それ以来、世で皆さんが言うMJQとは「Manhattan Jazz Quintet」
と思っていたのですが、どうも人と話がかみ合わない・・
どうやら「The Modern Jazz Quartet」の方が 
話題にのぼることが多かったようです

piano : David Matthews
tenor sax : George Young
trumpet : Lew Soloff
bass : Charnett Moffett
drums : Steve Gadd

1. Jordu
2. Recado Bossa Nova
3. Confirmation
4. Autumn Leaves
5. Mood Piece

Jordu

Autumn Leaves

Recado Bossa Nova
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2020年11月6日金曜日

本日のCD David Sanborn ♪ Taking Off


確実に数曲聞き覚えがあり、所有していたものと思っていたら
このデビューアルバムを持っていないことに気づき(再?)購入です
でもサンボーンのコーナーに古いアルバム群は最近少なくて
気づいてから購入まで結構時間が経っています

泣きっぷりや洗練度で言えば
80年代からマーカス時代が「華」がある時代
ですが、未だ地味ですが生々しさとかがあり
いきなり「Batterfat」で熱くして、「'Way' Cross Georgia」でクールダウン
「Duck Ankles」でまた上げてきます
「Whisperer」のMichael Breckerとのユニゾン
「It Took A Long Time」のメロウ
シンセは未だ使用されていませんがサックスに
ワウとかのエフェクトはかかってますね

デビューではありますが、ギターにSteve Khan、Buzzy Feiten
ドラムにSteve Gadd、 ホーンはBrecker Bros、ベースはWill Lee
などのお馴染み凄腕が名を連ねています
Brecker Brosへのサンボーンの参加も
この辺までだったような

alto sax : David Sanborn
keyboards, piano, organ, clavinet : Don Grolnick
electric guitar, acoustic guitar : Steve Khan
electric guitar : Buzzy Feiten, Joe Beck (4)
bass : Will Lee
double bass : Bob Daugherty, John Beal
drums : Chris Parker (2), Rick Marotta (1, 3), Steve Gadd (7)
congas, bongos, percussion : Ralph MacDonald
percussion : José Madera, Warren Smith

tenor sax : Michael Brecker
baritone sax, tuba : Howard Johnson (3)
trumpet : Randy Brecker
french horn : John Clark (2), Peter Gordon (2)
trombone : Tom Malone

cello : Charles McCracken, George Ricci, Lucien Schmit
violin : Alfred Brown, Charles Libove, Emanuel Vardi, Gene Orloff, Guy Lumia, Harold Coletta, Harold Kohon, Harry Glickman, Leo Kahn, Lewis Eley, Matthew Raimondi, Max Pollikoff, Paul Gershman

1. Butterfat
2. 'Way 'Cross Georgia
3. Duck Ankles
4. Funky Banana
5. The Whisperer
6. It Took a Long Time
7. Black Light
8. Blue Night
9. Flight

Butterfat

Funky Banana

Duck Ankles
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