2023年7月21日金曜日

Bill Evans / A Simple Matter Of Conviction

 

 私の行きつけの店「おでんバー」は、音楽好き、ジャズ好きが多いのですがフリージャズ、ノイズが多め、古典ジャズも愛聴されながらクラシック、浪曲なんかもかかります。その雑多な趣味嗜好の中、何故かアンチ Bill Evans 的な風潮があり、極度のアンチ様がいる時には、Bill Evans の持ち込みを避けています。基本購入した音源の最初は家より音の良いこの店で聴くことにしているので、Bill Evans が家には多めに残っています。
 と言うことで人目を避けるようにして持ち込んだ、このCDをマスターに丁寧に断りを入れて聴かさせてもらいました。マスターも一応アンチ Bill Evans ではありますが、このアルバムは、これは嫌いではないと評価いただいたのでホッとしたアルバムです。
 

 録音は1966年、Verve からの発売で Van Gelder Studio での録音、プロデューサーは Creed Taylor です。このアルバムからベースはChuck Israels から Eddie Gomez に交代し1975年まで活動を共にすることとなります。この時 Eddie Gomez は21歳でした。ドラムは Shelly Manne でちょっと控えめ、Eddie Gomez のインパクトは大で、ありながら丁度良い感じがします。エバンスもコード進行やハーモニナイズが変化して躍動感があり、エバンスのはかなさが誇張されるものではないところが調子の良さを感じ、そこら辺が アンチ Bill Evans にも受け入れられた点でしょうか。
 ということでレビューです。A Simple Matter Of Conviction はイントロがブロック・コードで始まり、ゴメスのソロも小気味よい良くドラムとのバースも緊張感があって良いですが、3分20秒は少しもったいないしフェイドアウトはどうなんだろう。Stella By Starlight
は、エバンスが最初から快調に飛ばしながらゴメスが即座に絡んできます。そして絶好調のベースソロの後、流れるようなピアノとの絡み、細かく繊細なドラム・ワークでかなりの出来ではないでしょうか。Unless It's You はエバンスのオリジナル。ステラとは打って変わったエバンスのシングル・トーン中心のソロの対比も良い。Laura 少し古典的な香りのする曲です。バラードではなくミディアム・テンポのアレンジにしてスリリングにしているのが、このアルバムの特徴でもある気がします。My Melancholy Baby は、1912年 Ernie Burnett, George Norton, W. E. Watson による作品。オールドなコード進行とメロでありながら、エバンス流ジャズに仕上げていて、ここでもゴメスが大活躍で芸が細かくてなかなかのもの。I'm Getting Sentimental Over You は Bassman 作曲, Washington 作詞 の曲です。良い曲に良い演奏でこれも評価高くつけたいところ。Star Eyes 1943年の映画「I Dood  It」の主題歌。チャーリーパーカーにも演奏された名スタンダード。ゴメスのエバンスとの絡み落ち着いた演奏はお洒落で渋い。Only Child は、エバンスのオリジナルでこのアルバムで一番しっとりした曲です。エバンスっぽいと言えば、この曲がイメージですね。These Things Called Changes で最後です。明と暗が見え隠れするエバンスオリジナル。締めに選ばれただけあって、ゴメスも素晴らしいソロ。マンのドラミングも素晴らしいの一点です。
 CDでの焼き直しで替えられたんでしょうか?アルバムの裏面に表記と曲順が違いました。と、そんなところも気になりましたが、全体的に曲が短くてコンパクトに作られている印象がありますが、エバンスの陽な部分がとても良い感じで出ているアルバムで、ゴメス・ファンにもたまらない演奏が詰まっているアルバムではないでしょうか🎵

bass : Eddie Gomez
drums : Shelly Manne
piano : Bill Evans

producer : Creed Taylor

recorded 1966.10.04

1. A Simple Matter Of Conviction
2. Stella By Starlight
3. Orbit (Unless It's You)
4. Laura
5. My Melancholy Baby
6. I'm Getting Sentimental Over You
7. Star Eyes
8. Only Child
9. These Things Called Changes





  

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