2023年7月9日日曜日

Keith Jarrett Trio / Stella By Starlight

 

 1977年のGary Peacock のアルバム Tales Of Another が初顔合わせとなり、Gary Peacock 、Jack DeJohnette、Keith Jarrett の組み合わせによるトリオは1983年になって再び Standards Vol 1、Vol 2、Changes の3枚のアルバムを発表し、このトリオは80年代以降のジャレットを代表する」活動となりました。これは、このトリオでの初のライブ盤で、有名なスタンダードナンバーを独特の解釈で聴かせる、美しく宇宙的な広がりの中に、絶好調なキースの唸り声がクセになる作品です。


 アルバムは、タイトル曲 Victor Young 作曲のStella By Stalight から始まります。冒頭からキースのソロはアドリブから始まり、ゲイリーとジャックが加わると更に絶好調になり熱気が伝わってきます。The Wrong Blues は、クラシックとともにポピュラーソングの作曲家でもある Alec Wilder の楽曲ですが、スタンダートと言うには少しマイナーな曲のようです。でも曲名のようなアクの強そうな感じではなくスマートな曲で軽くスイングするような感じが素晴らしい。Falling In Love With Me は、イントロで原曲を感じるのでホッとしましたが、アップテンポのスイングアレンジでスリルある演奏になっています。ゲーリーのベースソロ、キースのけしかけるようなプレイが良い感じです。Too Young To Go Steady は、James Francis "Jimmy" McHugh の作曲で1955年のミュージカル「ストリップ・フォー・アクション」のナンバーで、1956年にナット・キング・コールの歌が、1960年にはコニー・スティーヴンスのレコードがヒットしている。原曲の」メロディを提示し優しくピアノで歌うキースがキラキラしています。The Way You Look Tonight 邦題は「今宵の君は」だそうで原曲はバラードらしい。ここでは、やがり普通にはやらずに高速にスピード感と迫力を持った演奏になっています。最後は The Old Country でコルネット奏者 Nat Adderley の楽曲で、この人は Cannonball Adderley の実弟だそうだ。ブルースを感じますがメロディを美しく泥っぽくなく演奏するキースのプレイがやはり素晴らしい
 いつもの「おでんバー」でかけたら今更これですか?超スタンダードだよねって、言われながら、来週また聴きたいから置いといてって言われました。やはり名アルバムなんですよね、これは🎵

piano : Keith Jarrett
bass : Gary Peacock
drums : Jack DeJohnette 

producer : Manfred Eicher

recorded July 2, 1985 at the Palais des Congrès Studios de la Grande Armée.

1. Stella By Starlight
2. The Wrong Blues 
3. Falling In Love With Me 
4. Too Young To Go Steady 
5. The Way You Look Tonight 
6. The Old Country






  

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