2019年11月27日水曜日

豆の上で眠る 湊かなえ



湊かなえ作品は、「ポズンドーター・ホーリー・マザー」「絶唱」
に続てこれで三作目

前述の作品は二作とも、登場人物の独特の視点、思考に
感情移入できる独特の世界観が心地よい作品でした

今作は小学校1年生の結衣子の2歳年上の姉、万裕子の失踪から始まる

前半戦は、主人公の結衣子が色々な違和感を感じながら
少し異常性も感じられる母親との失踪した姉の捜索
得体のしれない違和感、不安感が描かれているので
今まで起こっていたことは、あまりに理不尽な事件だったため
過去を回想していたのだが、現実逃避するための
主人公の空想と現実がごちゃ混ぜになっていたとか
結末は何か全く違う次元のパラレルワールドに連れていかれるのかと
期待と想像をしながら読んでいた

でも話のトリックとしては意外でしたが、割合と最後は普通
ミステリーとしては、こんな感じでしょう

頭の中に何かひっかかりを置いてかれる感じはそそられるが
読み手の心をざわつかせる展開とダークさが最後に欲しかったなあ

でも作風は好きなので他の作品も読んでいきます

この作品を読んでいる最中に小学校6年生の女の子が失踪する事件が発生
本物の事件が早く解決されることを願いながら読んでいました
現実の事件とこの本のストーリーが交錯してしまいました

本物の事件は割合と早く解決し女の子も無事でなによりでした

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