1968年デビューし1976年の解散までに21枚のシングルを発売。そのうち20曲が全米トップ40入りというスーパーグループです。その後1981年に再結成し、2002年が最後のアルバム発売となりました。バンド名を知らない人も多いと思いますが、この音を耳にしている人は多いはずです。私が小学生の頃までの活動であったため、曲は知っていたんですが、どのようなバンドかは詳しくは知りませんでした。てっきり黒人グループだと思っていましたが、このアルバムで白人系のバンドであると知りました。(唱法はサザン・ソウル系に分類されるらしいです)バンド名は「アボリジニが寒さの厳しい夜に3匹の犬と寝る」という風習にちなんでいるそうです。
バンドは3人の男性ボーカルと4人の演奏者という構成で、曲によってリード・ボーカルが変わり、ヒット曲はすべて有能なソングライターの隠れた名曲をリメイクする極めて特異な独特のスタイルでした。
あまりに曲数が多いので、全曲レビューはやめときます。
Joy to the World はあまりにも有名。彼ら最大のヒットで6週連続全米No. 1 に輝き750万枚ものビッグ・セールス。作者の Hoyt Axton は、Heart Break Hotel をプレスリーと共作した Mae Boren Axton の実息。熱唱の Chuck Negron が非常に熱く、オルガンの響きも心地よいソウル調のロックです。昔聴いた時から忘れない一発で耳に残る名録音。
Old Fashioned Love Song これは、日本でバカ売れになった曲で、全米では第4位のミリオン・セラーなので、ラジオで聴いて知ってました。 Chuck Negron は、前曲とは違ってしっとりと歌い込んでいます。郷愁を帯びた味のある楽曲の作者は Paul Williams。自身でも71年12月に便乗リリースし、そこそこ売れたらしい。
Black and White、昔ラジオで聴いて大好きになった曲。彼らにとって5枚目のミリオン・セラーで3曲目の全米No1ヒット。パブリック・スクールにおける人種差別を禁止するというアメリカ最高裁の決定を称えるべく、アール・ロビンスンが55年にディビッド・アーキンと共に書きおろした作品で、Sammy Davis Jr も取り上げたけれどヒットに結びつかず、レゲエにリメイクしてヒットしたものです。
オムニバスですが、曲順は年代順ではなくプロデューサーが考えられての構成のようで、意図はわかりませんが、ただの羅列でないところに好感の持てるベストになっています。作曲者と発表年にビルボードの最高順位を記載しました🎶
vocals : Chuck Negron , Cory Wells , Danny Hutton , Floyd Sneed
bass : Joe Schermie
drums : Floyd Sneed
guitar : Mike Allsup
keyboards : Jimmy Greenspoon
1. Joy to the World
(Hoyt Axton) / 1971年 10thシングル (全米第1位)
2. Easy to Be Hard
(Galt MacDermot, Gerome Ragni, James Rado) / 1969 4thシングル(全米第4位)
3. Family of Man
(Jack Conrad, Paul Williams) / 1972 13thシングル(全米第12位)
4. Sure As I'm Sittin' Here
(John Hiatt) / 1974 20thシングル(全米第16位)
5. Old Fashioned Love Song
(Paul Williams) / 1971 12thシングル(全米第4位)
6. Mama Told Me (Not to Come)
(Randy Newman) / 1970 7thシングル (全米第1位)
7. Try a Little Tenderness
(Harry Woods, James Campbell, Reginald Connelly) / 1968 2ndシングル(全米第29位)
8. Shambala
(Daniel Moore) / 1973 17thシングル(全米第3位)
9. Let Me Serenade You
(John Finley) / 1973 18thシングル(全米第17位)
10. Never Been to Spain
(Hoyt Axton) / 1971 13thシングル(全米第5位)
11. Black and White
(David Arkin, Earl Robinson) / 1972 15thシングル (全米第1位)
12. Liar
(Russ Ballard) / 1971年 11thシングル(全米第7位)
13. Out in the Country
(Paul Williams, Roger Nichols) / 1970 8thシングル(全米第15位)
14. Show Must Go on
(David Courtney, Leo Sayer) / 1971 19thシングル(全米第4位)
15. Eli's Coming
(Laura Nyro) / 1969 5thシングル(全米第10位)
16. One Man Band
(Billy Fox, January Tyme, Tommy Kay) / 1970 9thシングル(全米第19位)
17. One
(Harry Nilsson) / 1969 3rdシングル(全米第3位)
18. Celebrate
(Alan Gordon, Garry Bonner) / 1970 6thシングル(全米第15位)