The New Mastersounds(ニュー・マスターサウンズ)率いてのジャズ・ファンクを経て、Eddie Roberts のソロ・デビューは、Roughneck 、そしてソロ第2作目が本作のライブ盤です。1st の Roughneck (2009) は未購入ですが、1年前のアルバムとのことで曲目はかなり、重複しているとのことですが、スタジオ盤との違いが気になるところですので中古屋に行った時には注意しときます。
The New Mastersounds との大きな違いは、オルガンがピアノに置き換わっているところが大きく、ジャズ・ファンクが主体であることに変わりないですが、歯切れの良いピアノに置き換わることにより、ジャズ色が若干強まったグルーブになっています。ギターも、それに合わせた、ファンク・ビートにのせたソウルフルなフレーズで、難しいフレーズはあまり使わずに、ペンタ中心のグルーブで、ジャズ・ファンクの中のジャズ色が強く押し出されています。 録音場所は、2005年にパリのモンマルトルにある名門クラブ Le Tripttyque となっています。お店の FaceBook の写真で見るところ、割とこじんまりとした場所のようです。
それでは全曲レビューです。「Eazin’ Down」イントロはギターが口火を切る形で始まり ジャズ・ファンク全開のワンパターンのリフが延々と続いて各自のソロが展開されていきます。まずはグラント・グリーンのフレーズを入れつつの Eddie Roberts の荒々しい男気が溢れるゴツゴツ系、続いては Bill Laurance のピアノ・ソロで、この辺りはジャズっぽく攻めてきますが、ピアノが鳴っているのにオルガンが乱入っぽい入り方です。もしかしたら The New Mastersounds の乱入でしょうか。今回気づきました。ここで混乱して聴いているうちに佳境では高音ピロピロの私の好きなパターンを交えつつトランペット・ソロ、そして全員で大団円で終了。王道の演奏です。「The House in Alajor」かなりジャズ・フュージョンなナンバー。ギターとトランペットがユニゾンで演奏するハード・バップ系のテーマですが、Eddie Roberts のギターが少し歪ませた荒々しい音であるのがカッコ良い。そこからは、テンション押さえ気味のリズム隊に、クール系なソロ回し。盛り上がってきてもリズム隊は決して煽りません。これもこれでカッコ良いかも。「Costa del Soul」重めのリズムですが、ラテン・リズムでカラッとした雰囲気に変えてきたのかと思いきや、根底は少し泥臭いジャズ・ファンクがあります。後は基本的にジャキジャキのギターで Eddie Roberts が暴れる感じのギター弾きまくり、もう少しイってしまうとガシャガシャになるのですが、その手前なのがツボ。そしてトランペットが入ったテーマが入ってジャズ・コンボでよくあるバースも交えてこられると古典的なのか新しいのか、わかならない嬉しい展開。「Mr E」次はルーズなリフのジャズ風ファンク。スコーンと抜けるリズムとワンパターンの繰り返しは相変わらずで、ソロ回しなども相変わらずで、長め Malcolm Strachan のトランぺット・ソロが相変わらず素晴らしいし、リズミカルで華麗な Bill Laurance のソロも相変わらず聴かせてくれて後半の盛り上がりが素敵す。「New Life」テーマが印象的なコードのストロークが主体のジャズ・フュージョンで、ゆったりとしたEddie Roberts のギターが主体の楽曲で、コードが主体なので抽象的なところが魅力的です。「Szabo」今度はジャム・バンド的な曲で、ハンガリーのジャズ・ギタリスト、Gábor Szabó に捧げられたラテン・ソウル。トレモロ・ピッキングが、Gábor Szabó の得意技だったかと思われ、この曲で使われています。ブラスバンド的なノリのドラムとギターのソロ部分が面白い。「Lose Yourself」2002年に流行ったエミネム主演の映画「8 Mile」の主題歌をジャズ・アレンジしているので、今までのジャム・セッション的な曲よりも楽曲的な流れがあって、このアルバムのアクセントになっています。「Every Goodbye」クラブ・ジャズを軽めにして生バンドで演奏しているような曲です。また歌はありませんが、シャンソン的なニュアンスを感じるのはフランスでのライブを意識してのことなのかとも感じます。
本家 The New Mastersounds を、これまで聴きこんではいないので、今後色々なアルバムを聴きこんでいって数年後に再レビューすると、また違った印象になるのかと思います🎶
guitar : Eddie Roberts
trumpet, flugelhorn : Malcolm Strachan
piano : Bill Laurance
bass : Neil Innes
drums : Gordon Kilroy
producer : Eddie Roberts
recorded at Le Tripttyque, Paris, 11th Octorber 2005
1. Eazin’ Down / Pete shand, Eddie Roberts, Bob Birch, Simon Allen
2. The House in Alajor / Eddie Roberts
3. Costa del Soul / Eddie Roberts
4. Mr E / Eddie Roberts
5. New Life / Eddie Roberts
6. Szabo / Eddie Roberts
7. Lose Yourself / Marshal Mathers, Jeffrey Bass, Luis Resto
8. Every Goodbye / Eddie Roberts