2025年4月2日水曜日

Eddie Roberts / Roughneck Live in Paris


 The New Mastersounds(ニュー・マスターサウンズ)率いてのジャズ・ファンクを経て、Eddie Roberts のソロ・デビューは、Roughneck 、そしてソロ第2作目が本作のライブ盤です。1st の Roughneck (2009)  は未購入ですが、1年前のアルバムとのことで曲目はかなり、重複しているとのことですが、スタジオ盤との違いが気になるところですので中古屋に行った時には注意しときます。


 The New Mastersounds との大きな違いは、オルガンがピアノに置き換わっているところが大きく、ジャズ・ファンクが主体であることに変わりないですが、歯切れの良いピアノに置き換わることにより、ジャズ色が若干強まったグルーブになっています。ギターも、それに合わせた、ファンク・ビートにのせたソウルフルなフレーズで、難しいフレーズはあまり使わずに、ペンタ中心のグルーブで、ジャズ・ファンクの中のジャズ色が強く押し出されています。 録音場所は、2005年にパリのモンマルトルにある名門クラブ Le Tripttyque となっています。お店の FaceBook の写真で見るところ、割とこじんまりとした場所のようです。


 それでは全曲レビューです。「Eazin’ Down」イントロはギターが口火を切る形で始まり ジャズ・ファンク全開のワンパターンのリフが延々と続いて各自のソロが展開されていきます。まずはグラント・グリーンのフレーズを入れつつの Eddie Roberts の荒々しい男気が溢れるゴツゴツ系、続いては Bill Laurance のピアノ・ソロで、この辺りはジャズっぽく攻めてきますが、ピアノが鳴っているのにオルガンが乱入っぽい入り方です。もしかしたら The New Mastersounds の乱入でしょうか。今回気づきました。ここで混乱して聴いているうちに佳境では高音ピロピロの私の好きなパターンを交えつつトランペット・ソロ、そして全員で大団円で終了。王道の演奏です。「The House in Alajor」かなりジャズ・フュージョンなナンバー。ギターとトランペットがユニゾンで演奏するハード・バップ系のテーマですが、Eddie Roberts のギターが少し歪ませた荒々しい音であるのがカッコ良い。そこからは、テンション押さえ気味のリズム隊に、クール系なソロ回し。盛り上がってきてもリズム隊は決して煽りません。これもこれでカッコ良いかも。「Costa del Soul」重めのリズムですが、ラテン・リズムでカラッとした雰囲気に変えてきたのかと思いきや、根底は少し泥臭いジャズ・ファンクがあります。後は基本的にジャキジャキのギターで Eddie Roberts が暴れる感じのギター弾きまくり、もう少しイってしまうとガシャガシャになるのですが、その手前なのがツボ。そしてトランペットが入ったテーマが入ってジャズ・コンボでよくあるバースも交えてこられると古典的なのか新しいのか、わかならない嬉しい展開。「Mr E」次はルーズなリフのジャズ風ファンク。スコーンと抜けるリズムとワンパターンの繰り返しは相変わらずで、ソロ回しなども相変わらずで、長め Malcolm Strachan のトランぺット・ソロが相変わらず素晴らしいし、リズミカルで華麗な Bill Laurance のソロも相変わらず聴かせてくれて後半の盛り上がりが素敵す。「New Life」テーマが印象的なコードのストロークが主体のジャズ・フュージョンで、ゆったりとしたEddie Roberts のギターが主体の楽曲で、コードが主体なので抽象的なところが魅力的です。「Szabo」今度はジャム・バンド的な曲で、ハンガリーのジャズ・ギタリスト、Gábor Szabó に捧げられたラテン・ソウル。トレモロ・ピッキングが、Gábor Szabó の得意技だったかと思われ、この曲で使われています。ブラスバンド的なノリのドラムとギターのソロ部分が面白い。「Lose Yourself」2002年に流行ったエミネム主演の映画「8 Mile」の主題歌をジャズ・アレンジしているので、今までのジャム・セッション的な曲よりも楽曲的な流れがあって、このアルバムのアクセントになっています。「Every Goodbye」クラブ・ジャズを軽めにして生バンドで演奏しているような曲です。また歌はありませんが、シャンソン的なニュアンスを感じるのはフランスでのライブを意識してのことなのかとも感じます。
 本家 The New Mastersounds を、これまで聴きこんではいないので、今後色々なアルバムを聴きこんでいって数年後に再レビューすると、また違った印象になるのかと思います🎶

guitar : Eddie Roberts
trumpet, flugelhorn : Malcolm Strachan
piano : Bill Laurance
bass : Neil Innes
drums : Gordon Kilroy

producer : Eddie Roberts
recorded at Le Tripttyque, Paris, 11th Octorber 2005

1. Eazin’ Down / Pete shand, Eddie Roberts, Bob Birch, Simon Allen
2. The House in Alajor / Eddie Roberts
3. Costa del Soul / Eddie Roberts
4. Mr E / Eddie Roberts
5. New Life / Eddie Roberts
6. Szabo / Eddie Roberts
7. Lose Yourself / Marshal Mathers, Jeffrey Bass, Luis Resto
8. Every Goodbye / Eddie Roberts





  

2025年4月1日火曜日

Edgar Jones & Friends / The Masked Marauder


 「スライ度高いです」私が札幌勤務時代に当時桑園にあった古本屋さんのBEABERS BOOKSで購入したものです。当時週に3回は飲んでいた Soul & Spice の音楽好きマスターから教えてもらった店で、なぜかソウル・ファンク系を売りに来るお客さんが多いのか、仕入れルートからジャンル選んで仕入れているのか中々の充実ぶりで結構な頻度で行ってました。中身がいい奴は高くて、あの値段のつけ方も面白かったですね。全て聞いてから書かれるこの店主様の帯に書かれたお勧めポイントには絶大な信頼感があり、この盤も「スライ度高いです!」の店主の書いた帯に魅かれての購入でした。


 帯の記述通り、スライっぽい曲が出だし続きポップに聞こえるのもありながら Seven Years なんかはまるでカーティスですが、声質は、やはり白人のホワイト・ファンクです。全体を通して聞くとマイナーなアートっぽい感じがします。また宅録っぽい音源が多く、そこらへんの音作りの雰囲気がスライだし、何かが頭にひっかかる気になるアルバム。
 この Edgar Jones(エドガー・ジョンズ)どんな人なのか? 90年代初頭に活躍したイギリスのガレージ・トリオ・バンド、The Stairs(ザ・ステアーズ)のリーダーでベーシスト、ボーカリスト。2006年からソロ活動となり、英国リヴァプール出身で地元DJでは人気が高かたとのこと。つまりは一般的にはあまり知られていないレア・グルーブで良いでしょうかね。
 全曲レビューすると、スライっぽいとか、カーティスっぽいとか、それしか書かないような気がしますので、やめときますが、かなり良いのは良い盤です。

 録音メンバーにM.Mが記載してります。「The Masked Marauder」の略でこのアルバムのタイトル名でもあります。おそらく低音系の黒人系ボーカルが、Edgar Jones & Friendsの Friends なのかと思われます。ちなみにタイトルの Masked Marauder は1965年ぐらいのアメコミのヒーローのようです。お宅でもありそうです🎶


1. HMMM!
bass : Klaus German Bloke
drums : Karl (Real Drummer) Penny
guitar, vocals, xylophone : M.M(The Masked Marauder)

2. All The Things You Are
bass : Klaus German Bloke
keyboards : Robert Stwinger
tenor sax : Mike (Mikey Baby) Smith
vocals, guitar : M.M(The Masked Marauder)

3. Maybe Sometimes
lead Vocals : M.M(The Masked Marauder)
performer (everything else) : Edgar Jones

4. Aren’t You Happy?
performer (all instruments + vocals) : M.M(The Masked Marauder)

5. More Soothing Music For Stray Cats
bass, guitar : Edgar Jones
drums : Karl Penney
effects (Overuse Of Effects) : M.M(The Masked Marauder)
trumpet : Martin Smith

6. Sunshine
bass, guitar, vocals : M.M(The Masked Marauder)
drum programming : Trefor Jones
effects (Overuse Of Effects) : Edgar Jones
keyboards : Rob Stringer
tenor sax : Austin Murphy

7. It’s Great To Be Straight With One Another
backing vocals : Edgar Jones
organ (Hammond), clavinet : Rob Stringer
vocals : M.M(The Masked Marauder)

8. Seven Years
drums : Karl Penney
guitar : Jamie Backhouse
sax : Mike Smith
vocals, bass : M.M(The Masked Marauder)

9. Talk About It
performer (everything else) : Edgar Jones
xylophone : The Masked Marauder

10. The Same
guitar, bass, vocals : M.M(The Masked Marauder)
keyboards : Rob Stringer
percussion : Vince

11. Once There Was A Time
bass : Edgar Jones
drums : Karl Penney
guitar : Jamie Backhouse
keyboards : Rob Stringer
vocals : M.M(The Masked Marauder)

12. Lil' Duke Medley
13. Maybe Sometimes (All The Way)

HMMM!




  

2025年3月31日月曜日

Soulive / Next


 ギタリストの Erick Krasno の兄の Jeff Krasno が設立したというインディーズ・レーベル Velour Recordings から Get Down! (1999)を発売。次いで Turn It Out (2000) 、そして メジャーの Blue Note からの Doin' Something (2001) 今作 Next (2002) の4枚目となります。Get Down!  は自宅スタジオ録音のデビューアルバムで、中古で未だ見つけていないので聴いておりません。
 さてこのアルバム、今まではライブなどのサポートメンバーだったサックスの Sam Kininger が正式加入して、今までの濃い目の オルガン・ジャズ・ファンクから、あっさり目のサウンドに変化しています。しかしせっかく正式加入した Sam Kininger は、このアルバムのみのメンバーとなり、その後、脱退してしまいます。仲たがいでの脱退ではないようで、Steady Groovin' (2005)Up Here (2009) に参加、ライブにも登場しているようです。以降ボーカルが加入したり、別のサックスが加入したりしていますが長続きはしないので。基本トリオでの音楽路線です。公式サイトは閉鎖されていませんが、2018年のCinematics, Vol. 1 が、アルバム制作が最後、2004年にライブ・アルバムを大量放出。ツアーは2018年が最後ですが、現在もライブは続けている模様。


 音がだいぶんと変化したのが、印象のこのアルバム。バンドの歴史をおさらいしたところで本アルバムを再度聴いてレビューしていきます。Tuesday Night’s Squad で、直ぐに発見があり、Kurt Rosenwinkel が作曲に参加していました。ジャズっぽい要素はありますが、今風ファンクのような音作りで、そういえば Kurt Rosenwinkel のアルバムでも意外と正統派ジャズでは無いのも多いことを思い出しました。Flurries サックスが前面に出たファンク・ナンバーで、Neil Evans のペダル・ベースが腹にズンズンきます。Eric Krasno のワウをかませたギターも、それっぽい。1曲目の淡白な感じより、イメージ通りの Soulive の音です。そして今更気づくエンディングは、アースの Can't Hide Love でした。Liquid は、かなり印象強いクセのあるテーマが素晴らしい楽曲で、Neal Evans の作曲です。今までの楽曲のエッセンスは引き継ぎつつも汗臭さを消してきているますね。Kalen は、ファンクな単音カッティング・ギターとフュージョンなサックスで、今までとは違った方向性が良いのではないでしょうか。Clap! では、「きたなラップお前もか」って感じです。ラップはリズムとか形態の一部として、この手のアルバムにはもう入っていて当たり前、リズム楽器の壱部みたいな役割とボーカルだけでは表せない表現手段かと思います。ラップの終わったところのピアノのリフはジャミロクワイっぽい?かも、ネタで入れてますよね。そして黒い感じでオルガン・ファンク Interlude です。いいじゃんと思ったら1分で終了。Ne-Ne は、フワッと系のジャズ・フュージョンで、らしい気はしますが新風を入れてきた感じです。I Don’t Know は、ネオ・ソウル系で Amel Larrieux の色っぽいボーカルが導入されています。ソウル系と言うよりは黒いけど透明感がある歌いまわしが新感覚です。他のアルバムも聴いてみたいけど、趣味ではない可能性もあるので検索して確認しときます。Whatever It Is は、カツンカツンと短く歯切れ良いリズムの楽曲で、Sam Kininger, Soulive が作曲となってます。Sam Kininger がテーマだけ決めて後はジャムっぽくやっているんでしょう。思いっきりサックスの存在感を主張する作品。Alkime は、聴かせるタイプの楽曲でゆったりとしたバックに、前曲の張り切り方とは違った形で Sam Kininger のサックスが歌い、息をためてプハっと出すような Neil Evans のオルガンが聴きどころかと思います。最後はライブの客の声をイントロSEにした E.D. Hambone が、ライブの煽りのようなジャムです。ボコーダーを混ぜたような Eric Krasno のギターがカッコ良いです。低音思いっきりカットでオート・ワウ掛けてるんですかね。ギター弾きとしてはセッティングが気になります。これアルバムの本編は終了で、ボーナスの Doin' Something Chameleon (Live) は、ファン・サービスです。ライブのこのグルーブ感はたまりませんし、アレンジが凄くイカしてます。
 物凄くあっさりとした印象だったのが、真剣に聴けば、濃い部分も多くて良いですね。誰かがスルメのようなアルバムと紹介しているのを見かけましたが・・・確かに🎶

vocals : Amel Larrieux (9), Dave Matthews (4), Talib Kweli (13), Tariq "Black Thought" Trotter (6)
guitar : Eric Krasno
organ : Neil Evans
drums : Alan Evans
alto sax : Sam Kininger

producer : Soulive
recorded at Applehead Studios in Woodstock, NY in October 2001
overdubs & mixing at Chung King Studios New York, NY in October & December 2001

Except: Track 4 recorded at Aerowave Studios Los Angeles, CA
Track 13 recorded and mixed at The Cutting Room, NYC in May 2001

1. Tuesday Night’s Squad /  Kurt Rosenwinkel, Neal Evans
2. Flurries / Eric Krasno, Skip Scarborough
3. Liquid / Neal Evans
4. Kalen / Alan Evans
5. Clap! / Neal Evans, Tariq Trotter
6. Interlude / Adam Deitch
7. Ne-Ne / Eric Krasno
8. I Don’t Know / Amel Larrieux, Eric Krasno, Neal Evans
9. Whatever It Is / Sam Kininger, Soulive
10. Alkime / Alan Evans
11. E.D. Hambone / Soulive
12. Doin' Something Chameleon (Live) / Eric Krasno, Herbie Hancock



Alkime


  

2025年3月30日日曜日

The Suicide Machines / Destruction By Definition


 殺人マシーンなんて過激な名前で、カオスなライブの状況を物語るジャケットです。私、今は基本的にノージャンルで音楽は聴く人となりましたが、時代によってハマっている音楽は異なります。少年時代は当然ロック小僧で、ハードロック主体に、密かにパンクを、大学時代以降ジャズ・ブルース・ファンク系が聴く音楽の主体となり。ロック系から遠ざかっていたんですが、いったん30代でスカパンクにハマった時期がありまして、その時期に買い求めたもののほか、オヤジになっても買ってたりします。The Suicide Machines 意外だとSmash Mouth / Fush Yu MangKemuri / Little PlaymateKemuri / Alive the tracks from the last tour ”our PMA 1995-2007”Ska Ska Club / Twelve Ways To Go なんてとこがあったりします。
 The Suicide Machines の曲は、全曲5分以内、ほぼ2分以内の超ショートなマシンガン的なスタイルの曲を大量に羅列するタイプです。本アルバムの収録曲は16曲、2枚目の Battle Hymns は22曲です。本アルバムの方がスピード感ありますが軽めの印象です。
 
 
 
 

 ライナーノーツも白黒の写真と殴り書きの切り張り風で、いかにもパンクな感じがイカしてます。このヤジオの歳になったら、この手の音楽のライブとかに行くのは体力的に限界かと思いますが、未だに聴けば活力が出てくるような感覚はあります。
 嗜好と感覚が昔とは違ってきているけど、昔聴いていたものは、やはり頭が快感だった頃を覚えているようです。逆に、昔気持ち悪くて聞けなかった演歌もなんかも、好んで聴くことはありませんが、今は許容できるようになってきました。フリージャズ、果てはノイズまでも、いける口になってきましたた。果たして、70歳ぐらいになっても、スカ・パンクを懐かしんで聞いてるのでしょうか? 70まで、これを書き続けていたら、その時にまた是非80まで聴けるんだろうか?と書いてみたいですね🎶

vocals : Jason Navarro
guitar, vocals : Dan Lukacinsky
bass, vocals : Royce Nunley
drums, vocals, piano, organ, clavinet : Derek Grant
tenor sax : Larry Klimas
trombone : Vinnie Nobile

produced by Julian Raymond, Phil Kaffel, and The Suicide Machines
all songs written by The Suicide Machines except "I Don't Wanna Hear It" by Minor Threat
recorded November–December 1995 by Phil Kaffel with assistance by Alex Reed and Krish Sharma

1. New Girl
2. SOS
3. reak The Glass
4. No Face
5. Hey
6. Our Time
7. Too Much
8. Islands
9. The Real You
10. Face Values
11. Punk Out
12. Vans Song
13. Insecurities
14. Inside/Outside
15. Zero
16 So Long(I Don't Wanna Hear It)/ Minor Threat





  

2025年3月29日土曜日

Chris Daniels & The Kings / is My Love Enough


 ブルースに凝って買い漁っていた時期にタワーレコードかなんかで購入で中古では無い気がします。中身は、いかにもアメリカンな、ひたすら明るいファンク色の強いジャンプ・ブルースを基調のブルース・ロック。楽し気な雰囲気はジャケのイラスト通り。この人については相変わらず情報は乏しいです。
 Chris Danielsはコロラド初のジャムバンドと呼ばれたキングスのバンドリーダーで「コロラド音楽のアイコン」と言われる人とあります。バンドは14枚のアルバムをリリースし、米国でのツアーや21か国ののヨーロッパツアーをやっていたり、バンド名義でのブルースフェスなどの出演経歴から見れば、日本人の私がマイナーと思っていても、アメリカのブルース界では、結構なメジャー級なかたかと思われます。若い頃に組んでいたバンドのメンバーでは New York Dolls のボーカルの David Johansen もいたとのことで、こちらは超メジャー級。(David Johansen は、2015年2月14日ニュースで75歳になっており、ステージ4の癌とのこと)


 経歴を読んでいくと中々のインテリで、音楽活動をやっていたもののバークリー音楽大学とマカレスター大学に通ったとあり、1995年から2000年までスワローヒル音楽協会の事務局長を務め2002年にアラパホ・コミュニティカレッジの非常勤教授となり、コロラド大学デンバー校の学部に加わり、音楽ビジネスプログラムのエリアヘッドを務めているとあります。やっている音楽もきっちりしていますが、セールス的な成功ではなく音楽を職業とすることでも成功をつかんだ人であることが伺えます。


 アルバム全曲レビューはいいかなって感じです。改めて聴いてみて、ZZ Top っぽいギターにブラスを取り入れたブルースロックも多く、Kenny Loggin っぽい歌い方の曲なんかもあります。また Sing Sing Sing をやっているのは少しインテリっぽいくて、いかにもアメリカ。私のブルース収集時の冒険購入は、もっとマイナーなド・ブルースが多いので、これは違った方向での冒険してましたね🎶

electric acoustic guitar, synth, slide guitar, vocal : Chris Daniels
drums, vocals : S.Watson Soell
string(4,5), bass, vocals, piano, synth, acoustic guitar, 7strings guitar : Kevin Lege
baritone sax, tenor sax, bass sax, bass clarinet : Philip Mcclard
alto sax, flute : Carlos Chaves
flugle horn, mute trumpet, pocket trumpet : Forrest Means

1. Jackhammer
2. Is My Love Enough
3. Addin' Up
4. Hip & Thigh
5. Congo Square
6. Stealin' Candy
7. Three Straight Days Of Rain
8. Somebody's Messin'
9. Not Dead Yet
10. That's Why They Call It A Party
11. Sing Sing Sing
12. The Heart Of Saturday Night





  

2025年3月28日金曜日

Thelonious Monk Quartet, John Coltrane / At Carnegie Hall


 
 このアルバムはアメリカの国営放送局の Voice of America の国際放送サービス部門が残していたオープン・リール・テープの音源をデジタル変換作業していた際に発見されたものです。Monk が Bud Powell のヘロンイン所持を庇ってキャバレーカードを没収されたのが1951年、その後NYエリアでの演奏活動が出来ずにいたが、マネージャーの Harry Colomby と ニカ夫人の尽力で1957年に奪回し、NYでの活動を再開し、Coltrane と1957年7月18日から12月26日までマンハッタンの Five Spot で活動することになります。それが恐ろしく音の悪い未発表音源の The Thelonious Monk Quartet Featuring John Coltrane / Live at the Five Spot Discovery! (1957) で、そのほか、同年の4月6月7月で、二人のセッションが録音されているのが、Thelonious Monk With John Coltrane (1957-1958)Thelonious Monk Septet / Monk's Music (1957) になります(私の所持音源では)
 Coltrane も有名なヘロインのジャンキーで、1957年にマイルス・バンドを1回クビになっています。1957年のはじめ、Café Bohemia 出演の時、Coltrane が全く無反応だったのにマイルスは頭をひっぱたき、腹にパンチをいれ仲裁に入ったのが Monk だったとも。自身は薬物はやっていなくても、色々な事件の影に薬物があり、この時代のアメリカは映画のような世界だったようです。ニカ男爵夫人の著書で、Monk の3つの願いは、1.音楽的に成功すること、2.幸せな家庭をもつこと 3.君のようなクレイジーな友人をもつこと。ニカ夫人以外の友達もクレイジーだったようですが。


 さて、この録音に戻ります。1957年11月にNYの Carnegie Hall で行われたライブ録音です。レギュラー出演の Five Spot とは別の場所でのライブ録音となっています。【Early Show】は、PM 8:30 ですから、遅い開始となります。このアルバムに収録は、Monk's Mood、Evidence、Crepuscule With Nellie、Nutty、Epistrophy の5曲で、1時間に満たないので、おそらく録音全てが公開されてはいないと思うので、ほとぼり冷めた頃に完全版が発売されるのでしょう。多分未だ出ていないと思います。音は結構良いのですが不満は若干あり、最後に書いときます。Monk's Mood は、最初は長めのピアノソロから始まり、 Coltrane が吹きまくる、ほぼデュオで始まります。ベースが弓弾きで控えめに入っていますがドラムは休みで幻想的な曲になっていて、まさにショーが始まる演出もばっちりです。Evidence では、ドラムも入ったキッチリとしたコンボ演奏です。Coltrane が相変わらず吹きまくるので、Monk の独特の和音と入れるタイミングは誇張しすぎず、調和のとれたバッキング。でもピアノソロ部分では思いっきり、あのタイミングを入れてくるので、それに合わせ Coltrane が単音を入れてきますが、Monk に少し遅れて入れてくる掛け合いが何とも楽しいです。Crepuscule With Nellie では、個人技よりもバンド・アンサンブルとしてモンク節の効いた演奏になっています。盛り上がってきたところで、Nutty です。ドラムの 
Shadow Wilson が、ドシャっとした音ですが上手い方だと、ここで気づきます。いつもの
Roy Haynes だと、もう少し四角い感じでリズムキープに徹する感じと対照的で、次のEpistrophy だと、もっと顕著に違います。シンバル・ワークとか曲の随所で細かい芸があります。でも演奏的には上手すぎて、どこか、ぎこちない感じがするような、いつもの演奏も良いもんなんだなと、聴きながら思ってしまいました。
 CDだと盤は変わりませんが【Late Show】は午前0時スタートです。電車で帰るという感覚が無いのでしょう、NYの遊び方は時間の感覚が日本と異なるようで遅すぎです。Bye-Ya 正統派なバップで、ここでもドラムのパーカッションが居るかのような細かな技、Coltrane の流れ出る音符に、Monk の感性が一つの音楽を創り出し説得力があります。と思っていたら次の Sweet And Lovely の朗々とした演奏もまた別の趣。長めの緩やかな演奏を静かに聴いていたら、途中からテンポ・アップにハッとさせられるのも面白い仕掛けかなと思います。ここら辺は Coltrane が居るならではの構成ではないでしょうか。長めの9分34秒です。そしてBlue Monk は、お馴染みのモンク・ナンバー。演奏し慣れている感じが十分に伝わる軽々した演奏で、テーマとソロ部分も変わったことはせずに、きっちりと演奏しきっていて安定感があります。最後は Early Show のラストでもあった、Epistrophy で締めくくりです。同じ曲でありますが Early Show はパーカッシブなイントロであったのに対し、Late Show では、アーシーなアレンジです。このタイプの演奏は Monk では珍しい気がします。ピアノソロに入ったところの2分24秒でフェイド・アウトはもったいない。あと30秒ぐらいは欲しかったです。🎶
 聴き終わりましたが、残念なことは、本CDは、PCでは普通に再生できない東芝EMIのセキュアCDであったこと。PCでの再生用のプログラムも動かず、私のPCでは再生できませんでしたが、幸いこのアルバムは別の方法で音源が入手できました。しかしこのほかに、Ben Harper / Both Of The Gun, Sony Music からの 小沼ようすけ / Jazz'n' Pop なんかは、全く歯が立ちませんので、盤はあるのに1回も聴けない状態です。よく見て買えよって話しですが、この盤を購入した人だけ「音質は落ちるけどストリーミングできるIDを入れておく」とかの何か救済措置はできないもんなのか。著作権は守らなければならないのでコピープロテクトは良いとしても、機器によっては全く再生できず、データを見ることもできないでリスナーを狭めるような技術の片手落ちのような音源の作り方はどうなのかな、日本盤を買わなければ良かったな、と思ってしまいます。残念
piano : Thelonious Monk
tenor sax : John Coltrane
bass : Ahmed Abdul-Malik
drums : Shadow Wilson

producer (concert) : Kenneth Lee Karpe
recorded by, engineer (Voice Of America) : Harry Hochberg
art direction, design : Burton Yount
ilustration (cover) : Felix Sockwell

recorded on November 29, 1957 by Voice of America at Carnegie Hall, New York City.
This concert was produced for the benefit of the Morningside Community Center.
The original recordings were engineered by Voice of America.
Tape preserved and provided from the collections of the Library of Congress.
24-bit/192 kHz digital transfer from the original 15 ips mono analog tape,
Sonic Restoration, Forensic Editing™, and Pre-Mastering by Transfer Master.

【Early Show PM8:30】
1. Monk's Mood / Thelonious Monk
2. Evidence / Thelonious Monk
3. Crepuscule With Nellie / Thelonious Monk
4. Nutty / Thelonious Monk
5. Epistrophy / Kenny Clarke, Thelonious Monk
【Late Show AM0:00】
6. Bye-Ya / Thelonious Monk
7. Sweet And Lovely / Charles N. Daniels, Gus Arnheim, Harry Tobias
8. Blue Monk / Thelonious Monk
9. Epistrophy (Incomplete) / Kenny Clarke, Thelonious Monk


▶ Nutty



  

2025年3月27日木曜日

Dulfer / Hyper Beat


 1995年の発売当時は、トヨタのRV4のCMで、視覚的にも音的にも情報が入ってきました。そしてフュージョン大好き人間だったので、このタイプの音楽もカッコ良いと思ったことは思いました。しかし何か違うものを感じて、当時購入することはなく、おそらく10年以上経ってから、中古でこの盤を見つけて手にしたはずなのでリアル・タイムでの購入ではありませんでした。そう思い返すと1995年グ以来の時は、バス釣りにハマっていて、車の購入にトヨタのRV4もどうしようかと思いながらも、ホンダのCRVを購入、休みの日には夜明け前に起きて、爆音で音楽を聴きながらバス釣りに行っていたことを思いだします。


 このアルバムの作者は Hans Dulfer で、1940年オランダ生まれ。フュージョン・コンテンポラリー系、娘さんの Candy Dulfer もコンテンポラリー系のジャズで有名なサックス奏者です。他のアルバムについて聴いたことはありませんが、ファンクやパンク・ロックの色合いの濃い音楽性があり、自身のアルバム以外にも様々なセッションに参加しているようです。


 本CDは、日本のみの独自編集版のEPで、Hyper Beat の3種類のリミックスと、Mickey Mouthを含む4曲を収録しています。Hyper Beat ついては、1曲目は、1930年代のスイング・ジャズのリフを使用して、ラップを取り入れながらの印象の濃いサックスのリフを繰り返す、ジャズ・ヒップホップ。2曲目は、重めのリズムに歪みかかったベース、ホーハードロックタイプのドラム、ラップ無し。3曲目 Double Dutch は、テクノっぽいリズムにのせて、打ち込みかサンプリングした切れ目の無いベース・リフを連続させる手法で、1、2曲目目の Hyper Beat には無かったアドリブを入れています。Grand Slam は、完全にプログラミングで作成したヒップホップのトラックにのせて、速いリフで軽快な楽曲。Hyper Beat に次いで色々なシーンで使い勝手が良さそうな楽曲。Valley People も、プログラミングで作成したヒップホップのトラックに、ダル目のサックスでのアドリブをのせる手法ですが、ねちっこいサックスにしています。ラップは味付けに使っています。Mickey Mouth は有名なので、このポップなリフは聴いたこともある人が多いはず。オジサン、オバサンはこれで踊り狂った人も結構いるでしょう。派手でキャッチーでポップ、ラップ愛好者にも受け入れられるセンス抜群の楽曲です。最後の、Hyperbeat (Rav4 Mix) は、基本は1曲目と同じなのですが、ラップでしつこく「Rav4」を連呼するトヨタの手先のような楽曲になっています。
 全曲レビューはする気が無かったのですが、懐かし過ぎて書いちゃいました。お祭り騒ぎ全開で、これはこれで楽しいです。昔のスイング・ジャズの要素もしっかり入れての近代的な音への展開・・・といっても1995年ですから約30年前ですか🎶

1995 EMI Music Holland

1. Hyperbeat (Single Version)
2. Hyperbeat (Ace Mix) 
3. Double Dutch
4. Grand Slam
5. Valley People
6. Mickey Mouth
7. Hyperbeat (Rav4 Mix)