2007年秋に結成され2010年のEPデビュー、そして最初のアルバム制作が2012年の本作となります。出身は、モータウンを筆頭に数多くのソウル、ファンクの名作を生み出したソウル・ミュージックの聖地、ミシガン州デトロイト。完全にJBの影響を受けているホーンセクションは超強力で、60年代70年代ファンクの美味しいところばかりを取り入れたサウンドは独自の個性はなくとも文句なしに楽しい。The Baker Brothers(ベイカー・ブラザーズ)やThe New Mastersounds(ニュー・マスター・サウンズ)に肩を並べる実力のあるバンドで、日本だけだとは思いますが、ファンのことは「サコキン」と呼ばれているらしい。
先に書きましたが、このバンド実にベタベタな「でぃーぷ・ソウル・ファンク」で、これは大好物であります。アルバムにはインストもあり、ボーカルものもありでボーカルものは女性シンガー Michelle “The Belle” Camilleri と Sean Ike の二人。ライブとかの写真では、Sean Ike しか写っていないので Michelle “The Belle” Camilleri はゲストかと思われますが、2014年のアルバムにも参加していたのでライブには同行しないメンバーなんでしょうか。他で活動をしていたりしないのかと検索もしましたが、レコーディングはこの Third Coast Kings しかヒットしませんでしたので多分正式メンバーと思われます。
1曲目の Come On はインストナンバーで、ライブのオープニングでボーカルが登場する前に使われそうな単純なリフで盛り上がる曲です。Give Me Your Love では、Michelle“The Belle”Camilleri のパワフル・ボーカルがメイン。Cop It Proper はギターの印象的なリフがカッコイイ、ニュー・マスター・サウンズ系のインスト・ファンク。Emcee Marie でやっとボーカルの Sean Ike が登場のミドル・テンポ、曲が進行するにしたがって熱く歌い上げるのが印象的、Crush It はホーン部隊の不思議なアンサンブルが魅力的なジャズ・ファンクのインスト。Tonic Stride では軽めのギターカッティングで始まるファンクで、再度登場の Michelle “The Belle” Camilleri のボーカルはどすも聴いててやっぱり聴いてて気持ち良い。Roughneck ではボーカルは Sean Ike に交代、曲調もあるんですがクレージー健さんに似ているような歌い方ですかね。Gold Brick は、ブラス中心に作曲としたことがわかるインスト。Spicy Brown はタイトル通りの曲調と歌い方。そして On The Reel でニュー・マスター・サウンズ風に戻り Case Quarter のワウをかけたギターの単音リフは大好きなパターンです。締めくくりは Summalove は少しメローになって締めくくりです。
いやあ楽しいバンドです。しかしながら、公式ページ Third Coast Kings.com を見てみましたが2017年からライブも休止しているようで既に活動は終わっているようです。残念🎵
vocals : Michelle "The Belle" Camilleri (2,6), Sean Ike (4,7,9)
guitar : Andy Filisko
bass : Nate Ayers (1 to 7, 9, 10, 12), Steve Barker ( 8, 11)
drums : James "Gemstone" Keovongsak
congas : Nick Ayers (4, 7, 9, 10)
tambourine : Michelle Camilleri (3), Nick Ayers (9)
alto sax : Brian Einstein Lassiter (1, 3, 6, 8, 9)
baritone sax : Brian Einstein Lassiter ( 2, 4 to 8, 10 to 12)
tenor : Alec Cooper (1, 2, 4 to 12)
trumpet : Ryan Dolan
trombone : Terry Kimura (1, 3 to 5, 7 to 12)
recorded at Case Quarter, Detroit, MI in 2011.
1. Come On
2. Give Me Your Love
3. Cop It Proper
4. Emcee Marie
5. Crush It
6. Tonic Stride
7. Roughneck
8. Gold Brick
9. Spicy Brown
10. On The Reel
11. Case Quarter
12. Summalove